GM:さて、今回のシナリオは、
   皆さんが、お待ちかねの学園モノです!
ケイオス:お待ちかねかどうかはともかく、
     今日のGMは、妙にテンションが高いな?
GM:そりゃあ、今回は、このキャンペーンの、
   ターニングポイントとも言える内容ですからね。
   今まで張って来た伏線を、いくつか、回収しますよ。
綾:それは、期待大ですねぇ。
ライル:冒険ファンタジーの折り返し地点が、
    学園モノってのが、色々と疑問だがな。
ケイオス:……ところで、イルス?
     さっきから、随分と無口だな?
イルス:だって、学園モノでしょ?
    なんか、どういう展開になるか、予想が……、(汗)
GM:ほら、やっぱり、読者と、
   PCのニーズには応えないと……ね?
ライル:いや、そこで同意を求められても……、(汗)





GM:では、学園シナリオ……、
   『乙女はイルスに恋してる』を始めます♪

イルス:ああ、もうっ!!
    やっぱり、そういう題名なんだっ!?






『Leaf Quest TRPG』 リプレイ

ふぁんぶら〜ズ冒険譚 12

『乙女はイルスに恋してる』 前編







―― PHASE-01 知識都市コミパ ――


GM:さて、色々とありましたが……、
   皆さんは、ようやく、コミパへとやって来ました。
綾:確かに、色々とありましたねぇ……、
  って、そういえば、何で、この街を目指してたんでしたっけ?
ケイオス:そもそも、私達は、
     アヌーラという女性を追っているんだ。
ライル:で、綾っちが、この街で、
    アヌーラらしき人物を見た、って言うから……、
イルス:僕達は、この街を目指して来たんだよ。
綾:ああ、あの酒場にいた、似顔絵描きさんですね。
GM:うん、そうそう……、
   まあ、例え、綾の目撃情報が無くても、
   当初の目的地がパルメアでしたから、
   どっちにしても、コミパには寄る事になってましたがね。
綾:ほとんど、通り道ですからねぇ。
GM:通り道、と言うか、迂回路ですね。
   最短ルートは、砂漠の横断なんですけど、危険ですから。
ケイオス:グラボイズとは、闘いたくないねぇ。
GM:ところで、皆さん……、
   コミパについては、どのくらい理解してます?
ケイオス:多くの図書館がある書物の街だな。
ライル:その図書館にある、貴重な本を守る、
    『コミパ自警団』ってのがあるんだよな。
綾:出版社も、たくさんありますよ。
  ミナモト出版社も、この街にあります。
GM:はい、それで間違いありません。
   で、ついでに、新たな設定も、ここで紹介しようと思います。
ケイオス:追加設定か……聞かせてもらおう
GM:まあ、今回のシナリオとは関係無いんですけどね。
   実は、コミパの地下には、広大で、深い、迷宮が広がっているんです。
ライル:某ネ○まの図書館島をイメージすれば良いか?
GM:はい、その認識でOKです。
   で、その地下迷宮への入口が、街の至る所にありまして、
   主に、休日冒険者達の活躍の場になっています。
綾:――休日冒険者?
GM:綾みたいに、冒険者だけでなく、
   他の職も兼業してる人達のことです。
イルス:つまり、平日は、普通の仕事をして、
    休日になると、『趣味として』冒険をする?
GM:そうそう、そんな感じです。
ケイオス:しかし、迷宮への入口がそんなにあると、
     荒らされまくりじゃないか?
GM:ちゃんと管理されてるので問題ありません。
   各入口には、ちゃんと所有権のようなモノがありまして、
   権力者や、金持ちとか、貴族とか……、
   そういう人達が、その権利を持っていて、
   彼らの許可無しに、入口を使用するのは禁止されてるんです。
ライル:なるほど、その権利を持つ者が、
    休日冒険者を雇い、迷宮を探索させるわけだな。
    そして、迷宮で見つかった宝物は、
    当然、権利者の物になるわけだから……、
ケイオス:まあ、ある意味、ギャンブルみたいなものだな。
     もしかして、迷宮て見つけた宝物で、
     成り上がった成金貴族とかもいるんじゃないか?
GM:当然、いるでしょうねぇ。
ライル:納得いかないなぁ……、
    そいつらに雇われた冒険者が、
    命懸けで見つけた宝物なのに……、
イルス:でも、それ相応の報酬は貰ってるんでしょ?
ケイオス:うむ、冒険者ってのは、そういうモンだぞ、弟者。
綾:ケイオスさんみたいな、専業冒険者なんて、
  言い方を変えれば、無職のぷ〜さんですからねぇ。
ケイオス:――ぐはあっ!?(吐血)





―― PHASE-02 『蒼い瞳の淑女亭』 ――


GM:とまあ、コミパが、どんな街なのか、
   分かって貰えたところで、話を進めます。
ケイオス:……そ、そうしてくれ。
GM:コミパに到着した皆さんは、綾に案内され、
   アヌーラと思われる女性がいた、という酒場を目指しています。
   で、やって来たのは『蒼い瞳の淑女亭』。
   店の片隅にある、年期を感じる古いアップライトピアノの演奏に合わせ、
   歌姫が唄っている……そんな、ちょっと優雅な感じのお店です。
綾:ナカザキとは対極的ですねぇ。
  まあ、わたしは慣れたモンですけど。
ライル:「さ、流石に、こういう所で唄ってる人は違うな」(汗)
    店の雰囲気に、ちょっとそわそわしていよう。
    金属鎧と盾が、ガチャガチャと煩いけど、大丈夫だろうか?
女店主:「いらっしゃいませ〜」
    別に、それを咎められたりはしませんよ。
    冒険者なら、そんなのは当たり前ですから。
ケイオス:「……マスター、人を探しているのだが……よろしいかね?」
女店主:「はあ、構いませんが……」
ケイオス:「前に、こちらで似顔絵書きをしていたという、
     エルフの少女を連れた女性を探しているのだが……心当りはあるかね?」
綾:「絵描きのアヌーラさんは、まだ、いらっしゃいますか?」
女店主:「ああ、あの絵描きさんですね……、
    確か、一週間くらい前から、姿を見なくなりましたね〜」
ライル:「一週間か……無人島でのロスが無ければなぁ……」
綾:「失敗しましたね〜、弁慶さんに、
  所在を調べて貰ってた方が良かったかも……」
ライル:「いやいや、綾っちは、何も知らなかったしな」
ケイオス:「どちらへ向かう、とか、
     何か具体的な目的地を、口にしていたかね?」
女店主:「いいえ、そこまでは……、
    ただ、タカヤマの方から来たそうですから、
    多分、そのまま南へ……、
    タイプムーンあたりに向かったんじゃないでしょうか?
    まあ、これは、私の勝手な推測ですけど」
ケイオス:「そうか……ありがとう」
     情報料として、10Gをカウンターに置く。
イルス:「タイプムーンかぁ……真っ直ぐ行くの?」
ライル:「まあ、もう少し強行軍を続行、ってとこかな?」
綾:「わたしは、構いませんけど……」
イルス:「うん、僕も大丈夫……」
GM:では、そんな話をしつつ、
   皆さんは、店を出ようとするわけですが……、
   ここで、ケイオスは、目標値12で、M値判定をしてください。
ケイオス:む?(ころころ)成功だ。
GM:では、ケイオスは、この店の『何か』に、
   何処か懐かしいモノを感じます。
ケイオス:その『何か』は、具体的には分かりそうか?
     というか、私は、この店に来たことがある、という事か?
GM:いえ、店自体には、ケイオスは来た事はありません。
   その『何か』も、分からない……、
   ケイオスは『そういうもの』に、感心は無さそうだし。
ケイオス:『そういうもの』って?
GM:それを言っちゃうと、答えになるので言えません。
綾:「ん……どうかしました、ケイオスさん?」
ケイオス:「いや、不思議と懐かしさを感じてな」
     『彼女』と、よく来ていた店かと思ったが、違ったか?
ライル:「むう、良くは分からんが、
    兄者は、こういう雰囲気の場所に出入りしてた事があると?
    しかし、こんな所で、ビールジョッキを山ほど並べて、
    煙草プカプカやらかしたら、即座に、
    出入り禁止になると思うな、うんうん」
ケイオス:「私とて、場所はわきまえるさ」
GM:では、そんな既知感を覚えつつ、急ぎ足で、
   店を出ようとすると、ケイオスは、
   ちょうど、店に入ろうとしていた、
   身なりの良い初老の男と、ぶつかってしまいます。
老人:「……おうわっ!?」(ドンッ)
ケイオス:「っと、すまない」
     倒れたのなら、手を差し伸べよう。
ライル:「――大丈夫か?」
老人:「いや、こちらこそ……余所見をしていたもので――」
   と、助け起こされ、老人は、ケイオスの顔を見ると……、
ケイオス:「む……?」
老人:「失礼……何処かで、お会いした事がありませんでしたかな?」
ケイオス:GM、私は、このご老人を知ってるのか?
GM:はい、よく知ってます。
   まあ、この場は、スッ恍けても構いませんよ。
   ケイオスなら、そうするでしょうし……、


 さて、ここで、少しネタバレしますと……、

 実は、このシナリオは、
ケイオスの過去に大きく関わる内容だったりします。

 かつて、彼に何があったのか――
 何故、今は偽名を名乗っているのか――

 そのへんを、シナリオ内で、
明かしていこう、と思っているわけです。


ケイオス:「……いえ、人違いではないでしょうか、先生」
     と言ってしまってから、『しまった』と言う顔をしよう。
老人:「…(かなりの間)…そうですか。
   昔の教え子に似ていましてな。や、失礼、失礼」
ケイオス:「……失礼します」
     バツが悪そうに、その場を立ち去ろう。
     あとで合流するから、話を進めていてくれ。
綾:「――先生? どういった関係なんでしょう?」(ぼそぼそ)
ライル:「と言うか、何か物凄いボケを、
    ナチュラルにかまされたような気がするのだが?」(ぼそぼそ)
イルス:「うん、語るに落ちるって感じの……まぁ、別にいいのかな」(ぼそぼそ)
ライル:「なんか、お爺さんも、
    あまり深く入り込みたくなさそ〜だしな」(ぼそぼそ)
老人:「そちらの少年(ライル)も気遣ってくれてすまぬな。
   なに、この程度でどうこうなるほど、まだ老いては――」
   と、老人は、今度は、ライルを見て、言葉を詰まらせます。
   その視線に先にあるのは、母者のペンダントです。
ライル:「ん? どうしたんですか?」
老人:「失礼ですが……もしや、マドレーヌ卿の関係者の方ですかな?」
ライル:「え、えっと、その……関係者というか、そうでないというか、
    あ〜、その、なんですか〜、ボ、ボクは、その……」
綾:「大波乱と大混乱の末に『げっと!』した彼じょ――
ライル:(おら、何か余計なこと言ったら、
    8時間耐久リサイタルやってやるからな? ウケケケケケ)
綾:「わっ、ライルさん目が怖いですよ〜。
  それは、勘弁してほしいですねー」(汗)
老人:「……?」
ライル:「――あっ、そうそう。
    マドレーヌ家の人の知人です。お知りあいです」
老人:「そうですか。それは、ちょうど良かった。
   お見受けしたところ、冒険者のご様子……、
   そこで、一つ、お願いしたいことがあるのじゃが……」
イルス:「お願い? でも、今……あ〜、ケイオスさん行っちゃったし」
ライル:「えと、何でしょうか?
    今、兄者がいないので返事は遅れますが?」
老人:「そうですな……詳しい話は、
   中で食事でもしながらで、どうかの?
   依頼を請けて下さるかどうかは、
   話を聞いて頂いてからでも構いませんので」
   と、皆さんが出てきたばかりの店を示します。
ライル:「あっ、は、はい
GM:では、老人と一緒に、店に入りますと、
   女店主が、わざわざ、カウンターから出てきて、出迎えてくれます。
女店主:「まあ、ジャン先生、いらっしゃいませ。
    いつものランチでよいですか?」
ジャン:「うむ、それと同じものを、この方達にもお願いしようかの」
    と言って、慣れた感じで、店の奥のテーブルへと向かいます
女店主:「はい、では、お待ちくださいね」
ジャン:「この店は、私の教え子が経営してましての。
    彼女のランチは、なかなかイケるじゃよ。
    さあさあ、こちらへどこぞ」
    まるで、孫の自慢でもするかのように言いつつ、
    ジャンは、皆さんに席を勧めます。
    もちろん、紳士的に、女性であるイルスと綾の為に、
    イスを引いてくれますよ。
ライル:「そ、それでは、失礼します」
    ジャン先生って言うのか……、
    話からするに、この店の常連っぽいなぁ。
    さっきの言葉からするに、マドレーヌ家と相当な繋がりのある人?
    つまり、所謂、上流な方々か……はあ〜。
綾:「あ、ありがとうございます」
  でも、悪い人じゃなさそうだから、味方になって貰えると良いですね♪
イルス:「あ、そうなんですか……、
    それで、話ってどんなものなんです?」(←気付かない)
ライル:「う゛……」(←笑いを堪えてる)
ジャン:「では、食事を待つ間に、話をさせて頂こうかの」
ライル:「はい、お願いします」





―― PHASE-03 学院からの依頼 ――


ジャン:「申し遅れました……私は、この街にある、
    『聖モントルイユ女学院』の副院長を務める、
    『ジャン=バルジャン』と申します」
ライル:「あ、僕はライル=フィッシャー……、
    まあ、一応、冒険者兼吟遊詩人ってやつをやってます」
綾:「女学院の副院長さんですか……、
  あ、そういえば、弁慶さんが、
  モントルイユ女学院に取材に行ってましたね」
GM:記者である綾は、学院の事は、良く知っていますよ。
   コミパでは、かなり大きめの女子校です。
   魔術と音楽に力を入れた、所謂、お嬢様学校ですね。
ライル:「あ、そういや……大丈夫かな、弁慶さん」
イルス:「うん、ちょっと気になるね」
綾:「ん〜、弁慶さんだから、心配しなくても大丈夫ですよ。(平然)
  それよりも、ライルさん、かなりの大物ですよッ!?
  これは、彼女さんとの関係に影響が出そうな感じです!」
ライル:「背中をパンパン叩くな! そんなに大物なのか!?
    って、紹介が遅れました。こっちの二人が、仲間の、
    鞍馬 綾と、イルス=クークルーです」
ジャン:「それで、ですな、依頼の内容ですが……、
    あまり大きな声では言えないのじゃが、実は、ここのところ、
    学院に幽霊が出没する、という噂がありまして……」
ライル:「ゆ、幽霊……ですか?」
ジャン:「うむ……その噂の調査、真相の究明をして貰いたい。
    学校に幽霊の話など、よくある話かもしれぬ。
    しかし、そんな噂があるとなれば、学院の評判に悪影響が出る。
    それに、実のところ、学院創設時には、本当に幽霊騒ぎがあったもので……、
    学院関係者一同、やや過敏になっておるのじゃよ」
ライル:「ええっ!? し、失礼しました。
    幽霊調査は分かりましたが、その……、
    女学院ってのが、まあ、なんですか……あれなこれな……」(冷汗)
イルス:「なるほど……実際に見た、とかの話は無くて、
    今のところは、噂だけですか?」
ジャン:「噂だけではなく……実際に、目撃した、という話もあります」
ライル:「……本当に、幽霊が出たと!?」
ジャン:「はい、夜中に廊下を歩いていたら、後ろから足音がして、
    振り返ると、そこには『自分自身』が立っていた……、
    と、目撃者は、皆、そう言っているのです」
イルス:「自分が……ですか」
ライル:「かなり、特殊な幽霊とも言えますね」
ジャン:「本来なら、学院内で片付けたい事ではあるのじゃが、
    なにぶん、相手が幽霊では……、
    それで、冒険者を雇おうと思い、こうして酒場に出向いたところ、
    幸運にも、マドレーヌ卿の関係者である、あなた方と出会えたわけでして……」
ライル:「あ、申し訳ありません。
    学院とマドレーヌ卿との関係が、いまひとつ分からないんですが?」
ジャン:「現マドレーヌ家の当主『トロミエス=マドレーヌ』は、
    我が学院の理事長でもあるのですよ。
    なので、理事長の関係者ならば、安心して、お任せできるのです。
    どうか、引き受けてはもらえんかの?」
ライル:「理事長の関係者……マドレーヌ卿の関係者……?」
綾:「ようするに、アロエッテさんのパパさんですね♪」
ライル:「――っ!?」(ガコ〜〜〜〜ン!!)
    思い切り、テーブルに頭をぶつける。
イルス:「ああっ、ライルさん! 今、思い切り勢いついてたよ!?」
ライル:「……なんか、どうにも、
    避けられない運命が待ってるような気がするんだ」
イルス:「うん、全ては運命のお導き、って感じだよね」
ジャン:「とまあ、これが依頼の内容なのじゃが……、
    お返事は、今すぐでなくとも構いませぬ。
    明日、もう一度、ここに来ますので、その時にでも」
ライル:「わ、分かりました」
GM:では、このへんで食事が運ばれてきます。
   ジャンは多忙なのか、そそくさと食事を終え、
   全員分の勘定を置くと、店を出て行きます。
   と、その途中で足を止めると……、
ジャン:「……そういえば、先程の方の名は、何と申しますのかな?」
ライル:「あ、彼は……ケイオス=ダルクと言います?」
ジャン:「ケイオス……そうですか……、
    いえ、ちょっと気になっただけでして……それでは……」
ライル:「はい、勘定の方、どうもありがとうございます」
    ジャン先生を見送って、椅子に深く座り込む。
綾:「ご馳走様でした〜」
ライル:「――で、どうする? 話を請けるか?
    取り敢えず、幽霊相手についてなら経験はある。
    問題は、依頼を請けることでの時間のロスだが……」
イルス:「現状、ケイオスさんの事を考えると、長居できないのがね……」
ライル:「オレの中では、もう依頼を受ける……、
    いや、受けなきゃいかんと思うのだが……、
    兄者にも、一言伝えておかないとなぁ」
綾:「どうしたものでしょうかねぇ」
ライル:「……しかし、これ(ペンダント)を、
    パッと見て、関係者かどうかが分かるなんてなぁ……、
    楽譜と言い、これと言い……オレが思っている以上に、
    どエライもんなのか?」
GM:とまあ、そんなところで、このシーンを切ります。
   そろそろ、ケイオスも戻ってきて――
ケイオス:いや、ちょっと待った。
     合流する前に、別行動を取った時のシーンを入れたい。
     具体的には『彼女』の墓参りがしたい。
GM:……ええ、良いですよ。
   では、場面は変わって、コミパの街の片隅にある墓場です。
   
『彼女』の墓の前に立つケイオス……、
   
おもぬろに、そこにゴザを敷き、一升瓶をドンッと置くと……、
ケイオス:
「――さあ、飲もうか」
     
って、ンな事やるかぁっ!!(爆)
     
そりゃ、どこのオッサンだっ!?


GM:
やらないのっ!?
   
嘘だ、そんなのケイオスじゃない!
ケイオス:
人を何だと思っとるっ!?
一同:
アル中半歩手前の無職のぷ〜さん!
ケイオス:
うわっ、反論できねぇっ!!


GM:え〜、気を取り直して、
   ケイオス、墓参りのシーン、ご自由にどうぞ。
ケイオス:「…………」
     花束を手向け、ただ無言で、祈りを捧げる。
GM:頻繁に手入れがされているのか、墓に汚れは無い。
   風が吹き、墓前に手向けられた花が揺れる。
   俯き加減のケイオスの表情は……見えない。
ケイオス:「……また、近いうちには顔を出すよ」
     小さく『彼女』の名を呼び、
     祈りを終えてから、墓地を後にする。
GM:……シリアスですねぇ。
ケイオス:……まあ、ね。
GM:
嘘だ、こんなのケイオスじゃない!
ケイオス:
ほっとけぇぇ〜っ!!





―― PHASE-04 炎の魔剣、その銘は? ――


GM:では、ケイオスが酒場に戻ってくると、
   ちょうど、ライル達も、食事を終えています。
綾:「ケイオスさん、おかえりなさ〜い」
ライル:「おっ、兄者、おかえり〜」
ケイオス:「すまないね、フラフラと出歩いて」
     いつもの調子で笑みを浮かべよう。
ライル:「まあ、戻ってきたのなら、それで良いさ」
    と言いつつも、複雑な表情だったりする。
綾:「たまには、フラフラしたくもなるものですよ〜」
ライル:「ええい、己を基準にものを考えるでない!」(チョップの真似)
綾:「――うひゃっ!? ライルさんがいじめる〜」
  にやにや笑いながら、ケイオスさんの後ろに隠れます。
ライル:「こ、こらっ、当ててないでしょ〜がっ!
    ええい、クルクルと駆け回りよって!」
ケイオス:「おいおい……」(苦笑)
     そんなやり取りを、楽しそうに眺めていよう。
イルス:「あ、ところで、ケイオスさん……、
    ケイオスさんがいない間に、
    ちょっと、仕事を依頼されちゃったんだ。
    まだ、返事はしてないけど……」
ケイオス:「――ん? ああ、どういう仕事かね?」
ライル:「幽霊退治……以前、弁慶さんが言ってた、
    聖モレイユ女学院なんだけど……」
    と、依頼内容を、兄者に説明しよう。
ケイオス:GM、確か、以前、メールで話してた設定だと、
     その学院って、昔は、名前が違ってたんだよな?
GM:はい、昔は、別の名前でした。
   以前は、共学だったんですけど、ある時を境に女子校になり、
   その際に、名前も改められています。
   で、その事は、ケイオスも知っていて良いです。(ある意味、当事者だし)
ライル:「正直、時間のロスの問題もあるからな。
    どうしようかとは思ってたんだが……、
    そこの学院の理事長の名はトロミエス=マドレーヌ卿でな……」
ケイオス:「なんとま、妹者と同じ苗字じゃないか」
ライル:「というか、実家の人……、
    ってなわけで、オレとしては、逃げられない依頼になっちまったわけだ」
綾:「断ると、色々と連鎖しちゃって、
  回りまわって影響が〜、な事態ですね」
ケイオス:「なるほどね……」
ライル:「とにかく、兄者が急ぐなら、オレ一人でも――」
ケイオス:「……受けても、構わないぞ? 私は」
ライル:「――いいのか?」
ケイオス:「ああ、私としても……、
     その事件は、少しばかり見過ごせないんでな」
     それに、あそこには、大切な想い出も……ある。
綾:「良かったですね。これで、完璧に仕事をこなしたら、
  後ろ盾になってくれますよ、ライルさん♪」
ライル:「ええい、じゃかましい!!」
    とはいえ、正直、下種な考えだが……、
    今のオレの立場じゃ、使えるモノは使っていかないとな〜」
イルス:「じゃあ、四人全員で幽霊捜査?
    そういうことなら、ササッと済ませちゃおう」
綾:「でも、多分、夜中に調べる事になるんでしょうけど……、
  わたし達みたいな部外者……、
  と言うよりも、男性が入っても良いんでしょうか?」
ケイオス:「そこは、依頼主が何とかするんじゃなかろうか?」
GM:もちろん、ジャンが何とかするでしょう。
   でなきゃ、男がいるPTに依頼なんかしないし……、
   ペンダントのおかげで、信用はされています。
ケイオス:信用って、大切だねぇ。(しみじみ)
GM:では、話も纏まったところで、買い物タイムです。
一同:――了解〜♪


 この買い物タイムで、皆は、
幽霊対策にと、主に護符を買い込みます。

 幽霊には、通常の武器は通用しないので、当然でしょう。

 そこで、GMは、
購入可能品に、オマケを加えてみる。


GM:さて、ライル、ここで2d6振ってみてください。
   奇数が出たら、掘り出し物のミスリルソードが見つかって良いですよ。
ライル:――おおっ!?
ケイオス:なるほど、幽霊対策の品か。
     光の護符で、何とかするつもりだったが……、
ライル:丁半博打!(ころころ)よし、成功っ!
一同:おお〜っ! おめでと〜!!
ライル:「特に、これといって必要なものは…(きょろきょろ)…って、おおっ!?」
    店内の見回して、ミスリルソードを発見!
GM:では、中古のB4のミスリルロングソードを発見しました。
   値段は、なんと、たったの1万Gです。
一同:――高いわっ!!
GM:何をおっしゃる、ミスリルですよ?
   これでも安すぎるくらいです。
   魔法銀製の武具は貴重品だから、手放す人は少ないんですから。
イルス:しかも、B4……確かに、掘り出し物だよね。
GM:ちなみに、付与されてる効果は、属性付与です。
   付与されてる属性は、購入後、1d6で決定します。
ケイオス:1d6ってことは、6つ? 属性は8つだろ?
GM:光と闇属性は高位属性ですから、除外です。
ライル:う、う〜む……、


 悩んだ末、ライルは、
仲間から借金して、ミスリルソードを購入します。

 そして、判定の結果、
剣に付与された属性は『火』となりました。


GM:では、ライルは、
   B4ファイヤーミスリルロングソードを購入です。
ライル:なんか、妙に長い名前だな。
GM:なんなら、剣の銘を、タダで掘ってあげましょうか?
ライル:おお、それは是非にっ!


 GMの何気ない提案に、食い付く一同。

 そして、剣の名前の案が、
浮かんでは消え、浮かんでは消え――


ライル:単純に『烈火剣』?
    『爆炎有刺鉄線ファイヤー剣』は、さすがにな〜。
ケイオス:『ケンベル・フレア』とか、
     『フラメットゥム』とか、『サラマンダー・タン』とか?
イルス:『ラブラブファイヤー』?
    それとも『バーニングラブハート』?
綾:……
『魔剣アロエッテ』?(笑)
一同:
それだっ!!(爆)


 で、長い協議の結果――

 ライルの火の魔法銀剣は、
『バーニングスピリッツ』となりました。





―― PHASE-05 学院の七不思議 ――


GM:では、買い物も終わり、次の日の昼です。
   例の酒場にいくと、既に、ジャンさんが待ってます。
ライル:「あ、ジャン先生。昨日の依頼の件ですが、お請けします」
ケイオス:「・・・…というわけで、よろしく」
ジャン:「おお、そうですか。ありがとうございます。
    では、早速、これを……」
    と言うと、ジャンは持ってきた紙袋から、制服を二着取り出します。
一同:「制服? 2着?」
ライル:「女学院の制服……2着……、
    (カシャカシャ、チーン)……ぶはっ!!」
ジャン:「そちらのお二人には、これを着て頂けますかな?
    依頼の内容がアレなので、冒険者としではなく、
    学院関係者として出入して、調査は極秘裏に行って貰いたいのです」
ケイオス:「なるほどね……、
     確かに、ソレなら潜入は容易いか」(くっくっくっ)
綾:「む〜、サイズは……丁度ですね」
  制服を手に持って、体の前に当ててみる。
イルス:「えっ? いや、ちょっと、待って。
    僕、男なんですけど……」(おずおず)
ジャン:「なんと、男性でしたか……、
    しかし、貴方くらいの年齢だと、職員は無理ですし……、
    それに、教師として、なにか技術はお持ちですかな?」
イルス:「……特に無いですね、はい。」
ジャン:「では、申し訳ありませんが、
    これを着て、生徒として調査してもらえますか?
    大丈夫、多分、バレないでしょう。
    我々も、フォローはしますので……」
イルス:「……は、はい」(がくり)
ケイオス:「ちなみに、私らは? 女装はゴメンだぞ」
ジャン:「もちろん、男性のお2人は、別のカタチで……、
    そうですね、ライルさんは、音楽教師として、
    ケイオスさんは、用務員として、如何ですかな?」
ケイオス:「なるほど、用務員さんか……」
ライル:「キミタチオンナノコ、ゴーゴー!」
ケイオス:「……帰って来い、弟者」
ライル:「アニジャハヨウムイン、ゴーゴー!」
綾:「ライルさんが、音楽教師……」
ケイオス:「……死者が出ない事を期待していよう」
ライル:「ヘヘヘイ、ヘヘヘイ♪
    オンガクキョウシダト? マッカセナサ〜イ☆」
ケイオス:「そろそろ、本気で帰って来い」
     そぉい、と空き瓶でドツく。(笑)
ライル:「うぼわ……っ!!
    う、ううっ……なんか、また動揺しておかしくなったのか、オレ?」
ケイオス:「かなり、な」(頷く)
ライル:「――ひでぇっ!!」
GM:ちなみに、依頼料は、一人1500Gです。
   割と高めなのは、口止め料も込み、ってことです。
綾:「ん〜と、じゃあ……」
  わざわざ、ライルの視線の先まで移動し、
  ボタンを取って、服を着替えようとしてみる。
ライル:「って、ここで脱ぐなっ、こらあ〜!
    ここは、場末のストッ――こほん、じゃない!」
綾:「そんなに脱いでませんよ? 一番上のボタンだけです」
ライル:「この、口の減らないアマ〜!」
イルス:「…………」
    制服を持って、色々と苦悩中。
ケイオス:「まったく……依頼人が、不安がるだろうが」(苦笑)
ジャン:「え〜、では、こちらでも準備をしておきますので、
    そちらも、準備が出来次第、学院におこしください。
    場所は……ご存知ですよね?」
    と、意味有りげに、ケイオスを見る。
ケイオス:「……ああ、有名だからね」
ジャン:「では、学院で、お待ちしています」
GM:で、立ち去るジャンと入れ替わるように、
   気が優しくて力持ちな人が、店に入ってきます。
綾:「――弁慶さん!」
ケイオス:「おっ、お疲れさん」
ライル:「取材の方は、上手くいきましたか?」
弁慶:「いや、それが、なかなか……、
   流石に、女学院とあっては、男である自分ではな……」
ライル:「そ、そうですか……お疲れ様でした」
弁慶:「ところで、今、その学院の副院長とすれ違ったが……、
   もしや、何か依頼でも請けたのか?」
ケイオス:「うむ、ちょっとね。詳細は明かせないが……」
綾:「内部のゴタゴタ調査です。
  詳しいことは、コレなので言えませんけど」
  と、口の前に、人差し指を当てる。
弁慶:「内部の……というと、例の幽霊騒動か?」
綾:「あら、やっぱり、弁慶さんも知ってましたか?」
ケイオス:「やれやれ……人の口に戸は立てられない、か」
ライル:「相当、被害者……、
    というか、目撃者がいるようだな、これは……」
弁慶:「まあ、噂というのは、どんなに隠しても、勝手に広まるものだからな。
   ところで、もし、その幽霊騒動関連の依頼というなら、
   ついでに、一つ頼まれてくれないか?」
ケイオス:「ふむ……内容は?」
弁慶:「わたしの取材の続きだ。実は、わたしは、
   あの学院の七不思議について取材していたのだが、
   下校途中の生徒や、卒業生からの情報では限界があってな。
   やはり、現場の情報も欲しいのだ」
ケイオス:「なるほど、七不思議ねぇ」
ライル:「男じゃ、学院には入れないもんな〜」
GM:まあ、弁慶の場合、学院に入れたら、
   何気に、女性達の人気者になりそうですけどね。
イルス:あ〜、それはありそう。
綾:「じゃあ、私の方も、弁慶さんにお願いがあるんですけど……、
  以前、私がコミパに居た時、
  私の似顔絵を描いていた女性が居ましたよね?」
弁慶:「うむ、そういえば、あの時、絵描きと一緒にいたな」
綾:「あの女性……アヌーラさんというらしいんですけど……、
  彼女が、タイプムーンに行ってるかどうか……、
  というか、所在を調べて欲しいんですよ。
  勿論、仕事の片手間で良いんですけど……」
ケイオス:「私からも、よろしく頼む。
     内容次第では、こちらからも幾らか出させてもらうよ」
     と言いつつ、綾り行動に、ちょっと驚いていよう。
綾:じゃあ、ケイオスさんに、ウンイクしておきます。(笑)
ケイオス:「……ありがとうな」
     綾の頭を軽く撫でてやろう。
綾:こそばゆそうに、でも、大人しく撫でられておきます。
ライル:なかなかに、細やかだな、綾っち。
弁慶:「なるほど、了解した。
   ちょうど、次の仕事が、リーフ島の、
   グローヴァル家のパーティーの取材だったからな。
   タイプムーンからの連絡船を待つ間に、可能な限り調べておこう」
ライル:「あっちへ飛んだり、こっちへ飛んだり、大変ですね」
弁慶:「まあ、好きでやっていることだしな」(苦笑)
ライル:「確かに、好きじゃなきゃ出来ませんよね」
弁慶:「さて、では、今までの取材結果を伝えておこう。
   外部調査しかできなかったが、思わぬ助っ人のおかげで、
   随分と、情報だけは集まった」
   と、書類の束を見せてくれます。
イルス:「……助っ人?」
弁慶:「笠森花梨、という少女だ。
   なんでも、とある組織の調査をしていたところ、
   その線上に、あの学院の名が出てきたとか……、
   まあ、あまり詳しくは聞けなかったがな」
ライル:花梨って言うと……?
GM:ライル達は、よく知ってますよ。
   ゲンジ丸の船員の一人です。
   現在、攫われたイリスを探して、情報集めの真っ最中。
ライル:「……あの海賊船の調査、ちゃんとやっててくれたんだな。
    しかし、ヘビ野郎の延長線上に、学院が繋がるとは……、
    取り敢えず、頭の中に入れておくか。
弁慶:「書類の整理は、こちらでやる。
   ただ、内部の情報を加えてくれるだけで良い。
   キミ達の依頼と、この七不思議……恐らく、関係があるだろう。
   何かの役に立つかもしれんぞ?」
ケイオス:「そうだね……」
ライル:「はい、オレもそう思います」
    ただ、一筋縄でいかないのは覚悟しといた方が良いな。
    正直、あのヘビ野郎の影が、チラついてるとなると……、
弁慶:「これは、取材と原稿料金だ」
   と、弁慶は、綾に1000Gを渡します。
ライル:「おおっ、なかなかに奮発されてるな」
弁慶:「それと、以前の原稿料も渡しておこう」


 と、綾は、この報酬判定で、
1700Gもの原稿料を入手します。

 これで、少しは、借金を返す事が出来るでしょう。


ライル:そ、それで、恒例の社長からのお言葉は?
弁慶け「うむ、ちゃんと言付かっている……、
   『今回のはドラゴンも出て、活躍が伝わってきて良かったモ〜ン。
   ライルの関係者も出て、燃える内容だったモ〜ン。次も頑張るモ〜ン。
   追伸、イルス君の写真をもっとプリーズだモン♪』だそうだ」
イルス:「あ、あははははは……」
綾:「イルス『君』? 分かってて、写真を買ってますね」
ライル:「だ、大丈夫かねぇ……色々な意味で」
ケイオス:「……色々と、苦労してるんだな」
弁慶:「わかってくれるか……、
   いつか、暇があったら、一緒に酒でも飲もう」
ケイオス:「そうだな、その時は、秘蔵のヤツを一本あけるよ」
弁慶:「うむ、酒の肴(ネタ)は、いくらでもあるからな」
   と言い残し、弁慶は去っていきます。
ケイオス:何故か、背中が、死地へ赴く高潔な戦士に見えるな。
GM:では、店の玄関を出る弁慶に、逆光が射してる感じで。(笑)
綾:「え〜、ということで……イルスさん?」
イルス:「……はい?」(ぎくり)
綾:「早速、立ち絵を一枚……、
  基本も大事ですよね?」(イイ笑みを浮かべて)
ライル:「綾っちの借金返済の為に、頑張ってくれ!!」
イルス:「えうえうえう……」(泣)
綾:「では、失礼して……」(カシャ)
ライル:「なあ、兄者……カオスって、こういう事を言うんだよな」(溜息)
ケイオス:「……そうだな」(苦笑)
GM:え〜、では、弁慶の取材の成果を、ズラッと並べますね。


<聖モントレイユ女学院の七不思議>

・『夕焼けに染まる校舎の屋上を見上げると、
 空に広がる一対の悪魔の翼が見える』


 備考:この噂は、学院創設時から語り継がれている。

・『美術準備室にある婦人の肖像画が喋る』

 備考:噂の出処は、シャハルナーズ=マドレーヌという、当時の生徒。

・『校舎の何処かに開かずの扉があり、
 それを開けると、別の世界に連れて行かれてしまう』


 備考:噂の出処は、アルナワーズ=ジャムシードという、当時の生徒。

・『音楽室にある鉢植えの位置が、微妙に変わっている』

 備考:具体的には、3つの部屋のうち、第一音楽室の鉢植えが一つ減り、
    第二音楽室の鉢植えが、一つ増えているetc

・『朝、下駄箱を開けると、不思議な手紙が入っており、
 それには、大きく“?”とあるだけ』


 備考:なし

・『夜の廊下を歩くと、後ろから足音がし、
 振り返ると、そこに自分自身がいる』


 備考:なし

・『夜中に音楽室からピアノの音が聞こえる』

 備考:なし


ケイオス:「…………」(大汗)
     七不思議の内容の、幾つかに反応し、目を逸らす。
綾:「ケイオスさん……?」
ケイオス:「いや、何でもないぞ、うん」
イルス:「振り返ると、自分がいる……、
    これ、ちょっと話に聞いてた幽霊っぽくない?」
ライル:「どうだろうな……、
    まあ、行ってみなくちゃわからんだろうし」
ケイオス:「そうだな、そればっかりは、現地で調査するしかあるまい」
ライル:「しかし、アロエッテの、
    お母さんの名前を、こんなところで聞くとはな」
綾:「アルナワーズ=ジャムシード? 初めて聞く名前です。
  ジャムシード……ジャムの種?」
ケイオス:「…………」(ぺしっ)
綾:「あた!? だって、何か偽名っぽいんですもの〜」(う〜)
ケイオス:「違うよ、ソレは……、
     かつて実在した、女性の名前さ」(虚ろな笑み)
綾:「――はい、わかりました」
ライル:「しかし、何気に、兄者と綾っちの、
    やりとりも噛み合いだしてるな、色んな意味で……」
    兄者の意味深な言葉は、聞いてるけど、聞かないフリをしておく。
イルス:「とにかく、急いで準備して行こうか」
ケイオス:「ああ、そうだな……」
GM:では、皆さんは、準備を整え、学院へと向かいます。
   さあ、ここから、キャンペーン初の、
   完全シティーアドベンチャーの開始です。
   GMも、アドリブ100%の覚悟完了!!





―― PHASE-06 義父?との対面 ――


GM:では、服を着替えて、学院に向かってください。
   きっと、ケイオスは、その道中が、
   とても懐かしく感じることでしょう。
ケイオス:(変わったところもあるが……、
     ほとんど、あの頃と変わらない所もあるな)
     懐かしそうに、目を細めつつ、歩こう。
ライル:「えっちら、おっちら……」
    ギターケースに盾、軽鎧入れた袋に長剣2本という大荷物で歩く。
ケイオス:弟者、大変だな。(笑)
イルス:「あうう〜……」
    女子制服の姿で、ちまちま歩く。
綾:「……この制服、別に変なところとか無いですよね?」
  似合ってるかどうか、心配なのです。
ケイオス:「……ああ、問題は無いと思うよ」
ライル:「というか、綾っちの年頃だったら、
    そういう恰好してても、おかしくないしな」
綾:「そうですか? じゃあ……」
  安心して、イルスさんの制服姿を撮ります。
イルス:うわぁ〜んっ!!
綾:カシャッ、とな♪(撮り)
イルス:「ねぇ、綾ちゃん……これって、本当に大丈夫なの?」(びくびく)
綾:「――大丈夫大丈夫♪
  見た目では『ぜぇったい』わかりません♪」
GM:では、やって来ました、聖モントレイユ女学院。
   優雅な学び舎へと続く校門の前で、
   女教師が、皆さんを出迎えてくれます。
女教師:「ようこそ、聖モントレイユ女学院へ。
    私は、魔術科教師のコゼート=ファンティーヌです。
    副院長から話は窺っています。
    理事長室にご案内しますので、ついて来てください」
ケイオス:「……ケイオス=ダルクだ。よろしく頼む」
ライル:「ライル=フィッシャーです、ご厄介になります」(ぺこ)
コゼート:「あなたがライルさんね……、
     マリユスから、話は聞いてますよ」(にっこり)
ライル:「ど、どうして、彼の名前を……!?」
コゼート:「アロエッテちゃんから聞いてない?
     わたし、マリユスの婚約者なの」
ライル:「ど、どうも、今更、言うのも何ですが、始めましてっ!!
    そ、そのマリユスさんと、アロエッテさ――んには、
    フォルラータで、色々とお世話にっ!!」(頭下げ)
ケイオス:「いやはや、まったく……失態は見せられんな」(くっくっくっ)
綾:「絶対、失敗できませんね〜、ライルさん。
  わたしも、全力で掛からないと……」
GM:とまあ、そんな話をしている内に、理事長室の前に到着です。
コゼート:「理事長、冒険者のライル=フィッシャーさん達が来られました」
     と、ノックをした後、扉を開け目前に、
     コゼートは、ライルに『頑張ってね♪』と耳打ちします。
ライル:ううっ、結構、楽しんでない?
ケイオス:楽しんでるね、間違いなく。
ライル:……正直、逃げたい。
綾:逃げたら、もっと、心象が悪くなりますよ。
ケイオス:ここまで来たんだ、腹括れ、弟者。
ライル:わ、わかってら〜!
理事長:「……入りたまえ」
    扉の向こうから、理事長の声がします。
ライル:「は、はい! 失礼しますっ!」(ガチガチ)
理事長:「はじめまして、私が、
    この学院の理事長である『トロミエス=マドレーヌ』だ」
    と、椅子に座っているのは、ロマンスグレーの、
    割とイケてるおじさまです。
ライル:「始めまして、自分は冒険者のライル=フィッシャーと言います。
    今回は、ジャン先生のご依頼で、この学院に参りました」
    心臓バクバクを、必死に抑えながら、挨拶する。
綾:「初めまして、わたしは鞍馬綾といいます」
ケイオス:「同じく、冒険者のケイオス=ダルクだ」
イルス:「イルス=クークルーです」(ぺこり)
理事長:「確かに、外見は良く似ているが、中身はどうだか……、
    まったく、なぜ、娘は、こんな男を……」(ブツブツ)
    と、不満を呟く理事長を、
    脇に立つ老シスターが、やんわりと嗜めています。
ケイオス:老シスター? やはり、私には――
GM:当然、見覚えはありますね。
   彼女は、学院長の『ミリエル=デーニュ』です。
ライル:理事長、聞こえてる、聞こえてるよ。
ケイオス:「……ひとつ、宜しいですか?」
理事長:「……なにかね?」
ケイオス:「確かに、彼は貴方の娘であるアロエッテ嬢との恋仲にある。
     ソレが気に食わないのは、こちらとしても理解はできる。
     だが、貴方も、人の上に立つ人物であるはずだ。
     私情を抜きに、まずは、仕事としての付き合いとして、
     我々を見て頂きたい。
ライル:「――あ、兄者!」
ケイオス:「そして、彼がどのような人物であるか……、
     ソレは、働き振りを見てから判断しても遅くないと、
     私は考えるのであるが……?」
理事長:「うむ、そうだな……今のは聞かなかったことにしてくれたまえ」
    ケイオスへの好感度がピンピロリン♪(笑)
ケイオス:おおっ、上がった!?
ライル:兄者が好感度UPして、どうするよ!?
ケイオス:「話が早くて助かる。そして、非礼を詫びよう」
ライル:「……申し訳ありません。
    兄者……いや、ケイオスが、出すぎた真似を致しまして……、
    でも、ケイオスの言った事は、自分の中でも同感な部分はあります。
    ただ、今回は、あくまで依頼者と冒険者の間のこと、ということで」
    まあ、正直な所、それほど腹は立ってはいないんだがな。
    もっと、無茶苦茶なことを言われるのを覚悟してたし。
理事長:「では、仕事の話に戻ろう……、
    事情は、すでに副院長から聞いていると思う。
    可能な限り速やかに、そして、秘密裏に、状況を解決してほしい。
    調査する上で、困ったことがあれば、そちらのコゼート君と、
    こちらの学院長であるミリエル=デーニュに言いなさい」
ライル:「分かりました」
ミリエル:「はじめまして、学院長のミリエルです。
     では、早速、今後のとこを話しますので、
     まず、職員室に移動しましょう」
ケイオス:「うむ、よろしくたのむ」
GM:では、皆さんが、理事長室を出ようとすると、
   理事長が、ライルの背中に言い放ちます。
理事長:「仕事は仕事だ、とやかく言うつもりはない。
    だが、私は、お前と娘の関係を認めたわけではないからな」
ライル:「いきなり認めてもらおうなんて、
    甘い考えは持ってませんよ。ただ……」
理事長:「……?」





ライル:「貴方が、彼女の……、
    アロエッテのお父さんで良かった」





<中編に続く>
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注釈1:リプレイの様子と内容を、分かり易くする為に、かなり加筆・修正・脚色をしています。

注釈2:今回の内容は、あくまでもテストプレイです。
    その為、今後、ルールが改訂される場合があります。