GM:というわけで、シナリオに入りましょう。
一同:――は〜い。
ファング:早速ですが、おばけちゃんの体液1瓶とガンマテリアルの調達、
     及び、大属性石から属性石への変換を希望なのです。
アレスタ:属性石の変換は、判定はいらんじゃろ?
GM:ま、今回は調達出来て良いです。
   本来、休みだけど、たまたま色々使えた事にしましょう。
ファング:代金はいくら必要です?
GM:ガンマテルはT×300、体液は1瓶800です。
ブラム:ぬお? ガンマテルのが銃を買うより高い?
GM:それだけレアだと思ってください。


 セレスが弓を使ってるとおり、銃やその系統に関しては、
リーザスの「チューリップ」グレネードランチャー程度しか無い、
とGMは考えております。

 即ち、ごく普通の銃なんて良い物は……無い、とは言いませんが、高いです。


ファング:「え〜っと、合計4500Zを貸してほしい、
     って言ったら、怒ります?」(笑顔引きつり)
リスク:「こりゃまた、大層な金額だな〜……」


 ファングの打ち出した見積もりに、一同、唖然。

 結局、ファングは、PT全体から、
1000Z単位で借金して材料を揃えます。


アレスタ:では、リニアガンの合成判定ゆくぞ。
     (ころころ)成功じゃな、うむうむ。
GM:んじゃ、リニアガン1丁、できあがりです。
ファング:わ〜い!(くるくる)


 こうして、ファングは、
現状考え得る最大の攻撃力を確保しました。(笑)

 そんなファングの影で……、


リクス:「なんだろうな〜……この違和感。
    アレを完成してから、なんか体の調子がおかしい」(難しい顔をして)
ディック:「……ん? どうしたよ、十字架男? 腹でも壊したか?」
リクス:「んあ? いや……、
    なんでもね〜よ。なんでも……」
ディック:「そうかい。まあ、なんでもねぇなら良いんだよ」
リクス:「とりあえず、体の事は後回しだ。後で何とかなるだろう」






『Leaf Quest TRPG』リプレイ

ぜぶら〜ズ冒険譚 5

『恐怖! 怪人蟹男!』







―― PHASE-01 謎の兄妹、現る ――


アレスタ:「ふむふむ、これがリュンクスの生体か……、
     知っていた事とはいえ……う〜む……」
ファング:「どうしたのです?」
ブラム:「ん〜、アレスタ……何を熱心に見てるんだよ?」
リクス:「どんなことが書いてあるんだ?」
エリィ:「なになに?」
アレスタ:「うむ、先日、ロイ殿を論破できなかったのが悔しくての。
     リュンクスについて調べておる」
ディック:「あのキザ野郎か……口で言って分からねぇなら、
     力ずくで分からせればいいじゃねぇか」
アレスタ:「この時代と、わしらの価値観の相違は如何しがたい。
     あやつを論破するには、道徳や感情論よりも、理屈で攻めるべきかと思うての〜」
GM:と、んな事を話してるうちに、日曜になるわけですな。
アレスタPL:日曜日……LQ的には『闇の日』となります。
GM:――3・連・休!
   というわけで、帰省する生徒もちらほらと。
ファング:いいですねぇ……3連休。
ブラム:「帰省ってなぁ……オレらは行くところがねぇ」(苦笑)
アレスタ:「半畜、おぬし、前回の最後で、グロリア殿にお誘いを受けていただろうが」
ブラム:「……あぁ」(ぽむ)
GM:思い出してくれて有り難う。
   寮の入り口まで出ると、木剣をぶつけるような音がします。
ディック:「……あん?」
エリィ:「ん……?」
ディック:音のする方に行ってみましょうか。
GM:じゃ、門の前まで来るわけですが……、
   脇の広場で、カイトと見知らぬ男女が、何か特訓中のようです。
ディック:「あいつ……バカイトじゃねぇか。あっちの奴等は……誰だ?」
アレスタ:「ほうほう、励んでおるようじゃの、感心感心」
???:「……よし、一度、休憩にしよう」 
カイト:「はい……」(ぜーぜー)
リクス:「……特訓らしいな」
ブラム:「バカはバカなりに……思うところがあるって事か」
    カイトを、ちょいと見直したかもしれない。
ディック:「ふん……バカで女はべらしてる奴かと思ったが……一応、考えちゃいるんだな」
???:「ん? 君たちは……?」
ディック:「人に名前を聞くなら、自分から名乗るのが礼儀ってもんじゃねぇか?」
???:「おっと、これは失礼した、私は甲斐那、こっちは妹の刹那と言う」
ファング:「あ、は、はじめまして! ボクはファングと言います!」
     強化鎧着込み、肩にリニアガンを担いだ無骨な格好で慌てて礼をする。(笑)
アレスタ:「いや、邪魔してすまんの。わしらは、そこの少年のクラスメイトじゃ。
     わしは……アレスタとでも呼べ」
ブラム:「こんな格好でスマンな、ブラムヴァーンだ」
    フード目深にかぶった、マントなアヤシイ姿で。
ディック:「そうかい、甲斐那に刹那か……オレはディック=コールだ。よろしくな」
ファング:「よ、よろしくです!」(珍しくわたわた)
GM:二人とも微妙に色白ですが、強いと言う事は肌で感じ取って良いですよ。
   というか君らの感覚で言うと、彼等は英雄レベルの実力が有るような気がする。
一同:――なんですとっ!!
ブラム:10Lv以上……って事か?!
アレスタ:最低でも技能10か……、


 基本的に、そのキャラクターが「英雄」なんて呼ばれるレベルかどうかの、
1つの(プレイ上の)見極めで、技能レベル10が、境界線だったりします。

 と言っても、10レベルなら、
漸く英雄志願が英雄候補生、程度かもしれませんが。


ブラム:ウズウズ……、(戦闘本能が疼く音)
甲斐那:「いい目をしている、君たちならば、或いは……」
アレスタ:「それで……彼は見込みはありそうかの?」
甲斐那:「卒業、という事で有れば、どうにかなりそうな気はするよ」
エリィ:「…………」(ゆらゆら)
    ブラムの疼きで、一緒に揺れてる。(笑)
GM:え〜と、半耳はアレスタだけだったかな?
   刹那が、一瞬、はっとした様にアレスタを見るが……、
アレスタ:「……うむ?」
ディック:「ん……刹那だっけか。色白チビ助の顔に何か付いてんのかよ?」
刹那:「いえ、特には……お気に障ったのならば、申し訳有りません」
ファング:「ディックさん、そんな言い方しなくても!」(珍しくムキに)
ディック:「はぁん? 何だよ武器オタク、珍しい……さては惚れたか?」(にやにや)
ブラム:「エリィ……ちょいと降りな」(小声)
エリィ:「ん、わかった……」(降りた)
刹那:「……お兄様」
甲斐那「ああ……済まないが、訓練があるのでこれで……さぁ、カイトくん、そろそろ、再開だ」
刹那:「では、失礼致します……」
リスク:「まあまあ、そろそろ邪魔になりそうだから退散するぞ」
アレスタ:「(わしの耳は、そんなに珍しいかの?)ふむ、気にするな。
     邪魔して悪かったのぅ。さて、急ぐぞ、皆の衆。
     グロリア殿が(半畜を)首を長くして待っておるでな」


 と、立ち去ろうとした瞬間――


ブラム:闘気を噴き出しながら、おもむろにツヴァイハンターで、
    予測戦闘を使って、甲斐那に切りかかるぞ!
    強者を見たらぶつかって見たくなるヤツなんだ。
GM:いきなりですか!?
ディック:やめなさいって!
ファング:やろうとするなら、ノアシステムを使って割り込みますよ?
ブラム:ん、闘気だしても、殺気じゃないから大丈夫。(どんな理屈やねん)
GM:んじゃ、甲斐那は、特に振り返りもせずに、
   剣を木剣で受けて……足払いして背中をトン♪


 ここで、GMは特に判定も無く、ロールで斬り返しました。

 ブラムPLが、ダイス振らないだろうな〜とは予測してましたし、
現段階での、圧倒的な力の差を、遠回しに表現出来ると踏んだからです。

 そして、やっぱり「実戦なら、君、死んでるよ」って意味も込めてます。


ファング:「え〜っと……ごめんなさい。
     うちのバトルマニアがご迷惑おかけして」 しゅん、と
ディック:「何やってんだよ、デカブツ!
     悪ぃな甲斐那、うちのデカブツが」(頭を下げて謝罪)
甲斐那:「いやいや、強い相手と戦おうとするのは、ある種、戦士の本能だからね」
ブラム:「ちっ! 不意討ちでも当たらんのかよ」
    悔しそう……だが、うれしそうな声で。
一同:甲斐那……人間できてる。


 武を究める者は、人格者で無くてはなりません。


ディック:「まぁ、そう言う俺も、
     理由があれば、刹那に雷ぶちこみたいけどな」(冗談めかして)
アレスタ:「やれやれ、じゃのう……まあ、怪我が無くて何よりじゃ」
甲斐那:「気にする事はない……、
    さて、先ほどから、門の前で待っている御仁が居るようだが、いいのかい?」
ブラム:「その内、当てて見せるからな……覚悟しろよ?」(ニヤリと)
ファング:「……ディックさん?」
     ブロブ戦以来の、透明な笑みを浮かべる。
リスク:「おいおい……物騒な話だな〜」(笑いながら)
エリィ:「…………」(よじよじ)
    わたしは、また、ブラムに登る。
ディック:「理由があったらだよ。(今は)冗談なんだから、真に受けてんじゃねぇよ」
ファング:「すいません。少し取り乱したみたいです」
     気まずそうに目を逸らす。
ディック:「恋は盲目……だな♪」(ニヤニヤ)
GM:で、待ちくたびれたお嬢様が歩いてくるけど?
アレスタ:「ほれ、半畜、アホなことやっとらんと、
     さっさと、グロリア殿に挨拶してこんかい。
     ちゃんと礼儀正しく、じゃぞ?」
グロリア:「……ブラムヴァン、遅いと思っていたら、
     何を男の方まで襲ってますの?」
     と言いつつ、ブラムのお尻をぎゅ〜っ、と。(笑)
ブラム:「っと、いけねぇ、待たせるのはイカンよな……じゃあな」
    登られるのは気にせずに、甲斐那に挨拶して門へ走っていこう。
アレスタ:「(そういえば、先日、『ウホッ』疑惑を持ち上がっておったのう)」(黒いのにヒソヒソ)
ブラム:「ぐっ! って襲うってなんだ……あぁ、そう見えるのか。(一人で納得)
    ありゃ戦士の本能みたいなもんだ」(抓られてるのも気にして無い)
グロリア:「私なら別に構わないのに……」
     とか、ぶつぶつ呟きつつ、目の前には8頭立ての馬車とレティがいます。
ファング:「……また、ごっつい馬車ですねぇ」
アレスタ:「――っ!?」
     レティの姿を見て、ディックのマントの裾を握ったりしてみる。
ディック:「おっ、レティじゃねぇか。もしかして一緒に行くのかよ?」
グロリア:「レティ……」
レティ:「だって、お父様が……」
    とか、友達同士の会話があって……出発です。
ディック:「……って、色白チビ助。何で人のマントの裾を握ってんだよ」
アレスタ:「うむ、気にするな」


 途中で、何故か、リクスが馬車の屋根に乗ってたり、
この馬車が、実は、王家の馬車で有る事に驚いたりしつつ……、


御者:「ひ……じゃなくてレティ、グロリア、もうすぐ国境よ」
   と、御者の女の子が声をかけてきます。
ディック:「おい色白チビ助。何でそこ(レティとディックの間)に座ってるんだよ」
アレスタ:「おぬしが、姫君に、妙なちょっかいを出さぬように、
     見張っとるからに決まっておろうが」
グロリア:「って、アレスタ、知ってましたの? レティがシンフォニアのお姫様だって」
アレスタ:「うむ、先日、レティ殿の歌を拝聴した時にな……」
グロリア:「あ〜もぅ……こんな簡単にばれてるのでは、
     変装も大した意味はありませんわね……」
アレスタ:「と言うか、何故か王家の馬車が迎えに来とる時点で、だめ押しの様なものじゃ」
グロリア:「……王様自ら墓穴を掘って、
     娘を其処に突き落とした訳ですわね」(はぁ)
GM:本来なら、グロリアの処の馬車だったのだけどね。
   レティが居るから、いっそ親ばかっぷりを。(笑)
ディック:「まぁ、良いじゃねぇか……別に姫であろうとなかろうと、レティはレティだって事だ」
アレスタ:「姫君が望むのであれば、
     今後も「ただのレティ」として接しさせてもらうがの?」
レティ:「そうですね、お姫様よりもレティ、の方が色々出来ますから」
ディック:「オレは最初からそのつもりだけどな……」
アレスタ:「……しかし、寒くなってきたのう」
     と、さり気なく、ディックに身を寄せてみよう。
レティ:「……有り難う御座います、皆さん」
ファング:(そして気が付いてみれば……なんか不思議な事になってます)
     ディック・アレスタ・レティ、グロリア・ブラム・エリィの状況を見て。(笑)
ブラム:「どうせオレら異邦人だしな。
    この時代の身分なんざ知ったことか」(小声
ディック:「別に礼を言われる事じゃねぇよ……」
     少し顔を赤くしてプイッと顔を横に向けます。


 馬車は、無事、グロリアの家の前へ……、


リスク:「おっ、到着か……」
    猫のような動きで地面に着地。
ファング:「しかし、僕、こんな格好なのですが……大丈夫ですか?」
     灰色ペイントの機動装甲+リニアガン携帯という姿で。
グロリア:「あ〜……そうですわねぇ……」
     と、ちょっと考えてると……、
???:「お嬢様、おかえりザマス」
アレスタPL:「その独特の口調は、まさか……」
グロリア:「あ、タレブーさん、今、戻りましたわ……、
     こちらが、お話ししたブラムヴァンとその友人の方です。
     とりあえず、部屋と着替えを準備してさしあげて」
タレブー:「かしこまりましたザマス」
ブラム:「ふ〜む・・・・」
    屋敷を見て、やっぱりアレくらいでかい屋敷か?
GM:デカいです。ぶっちゃけ、
   サクラ3の海賊娘の屋敷を2倍にした感じ
ブラム:――2倍かよ!
GM:で、そんな屋敷の中から、キノコ頭の貴族風な男がでてきます。
   途端にグロリアがいやそ〜な顔に。
キノコ貴族:「おや、グロリア嬢、ご機嫌麗しく」
グロリア:「えぇ、あなたも、マッシュルーム子爵」
リスク:そのまんまかよ。
アレスタ:「……グロリア殿? このキノコはどなたかな?」
グロリア:「ただのマジックマッシュルームですわ」
エリィ:「ソレって危険なだけじゃ……」
リスク:「あっさり言いやがった」(笑いをこらえながら)
マッシュルーム:「酷い言われ様ですな……とりあえず、平民共は黙れ。
        我が輩はメルローン・フォン・マッシュルーム子爵。
        このシンフォニア王国の貴族だ」
アレスタ:「人のことどうこう言うのも何じゃが、
     ちゃんと風呂には入った方がよいのう。頭からキノコがはえとるわ」
ディック:「それも超特大のヤツがな」(くっくっく)
子爵:「この髪型を馬鹿にするなぁ〜っ!」
アレスタ:「失礼、髪であったか……わしゃてっきりキノコかと」
リスク:「落ち着いてくださいな『貴族殿』」(クックック)
ディック:「とてもそうには見えませんでしたよ」(くっくっく)
ブラム:「なぁ〜に、バカになんざして無ぇぜ。
    判りやすくて良いなってだけさ」(まだ笑ってる)


 うむ、黒い三連星が白く見えます。(謎)


GM:「ムキー!」と暴れるキノコが、
   従者に連れて行かれる様は見ていて……こいつをどう思う?
ファング:すごく………痛々しいです
     「……少し言い過ぎたでしょうか。初対面の人に」
ディック:「良いじゃねぇか。貴族だか何だか知らねぇが、ムカツク野郎だしな」
アレスタ:「いきなり、人を平民共なんていう狭量な輩には、あれで充分じゃ」
リスク:「まあまあ……ああいうタイプの奴は、これぐらいがいいんだ」
グロリア:「相も変わらず馬鹿ですわ、あのキノコ」
ディック:「知り合いは選んだほうが良いと思うけどな?」
グロリア:「……それは私ではなく、父にいってくださいませ」
ブラム:「ってこたぁ、アレ(茸)とグロリアは、
    直接の知り合いじゃ無いって事だな?」(ちょっと安心)
アレスタ:「しかし、随分と、おぬしに馴れ馴れしい態度をとっておったが……、
     なんとも、気分の悪い予感がするのう」
ディック:「お前もか、色白チビ助?
     オレも何か、嫌な予感がするんだよな」
グロリア:「アレの息子が、私の元許嫁ですわ。
     関係なん、てばっさり斬ってますけど」
アレスタ:「おい、半畜……なるべく、グロリア殿から離れぬようにな」(ひそひそ)
ディック:「デカブツ、アイツを護れるのは、お前だけなんだからな」(ひそひそ)
ブラム:「ん……何か勘にでも引っ掛かるのか?」
エリィ:「女の勘?」
アレスタ:「いいから、決して、グロリア殿から離れるな。
     それと、わしは女ではないぞ、猫娘」
GM:と言ったところで、タレブーさんが部屋の準備ができたザマス、と。
アレスタ:「ふむ……すまぬな、しばらく、厄介になるぞ」
     タレブーさんに部屋に案内されて……ちなみに、部屋割りは?
GM:適当で良いですよ。


 例によってキノコは警戒されています。

 まぁ、世の中、キノコ頭の貴族=ヤな奴って法則もあるしなぁ。


ディックPL:GM、セッションとは、関係無い事ないが、ちょっと質問いい?
GM:――はい?
ディックPL:グロリアには、バイキングアクス振り回す姉っています?
GM:グリシーヌさんは居ないけど、モールブン回す妹が一人。
一同:モールかい!
アレスタPL:さらに蛮族化しとる!
GM:そんな事を話していると、直ぐ側に、
   カイゼル髭の男が、ぬぅーんと立ってます。
一同:サリーちゃんのパパ?
GM:そんな感じです。彼はグロリアを見るやいなや……、
   「ぐろぉぉぉりあぁぁぁぁぁぁっ!」
   と猛烈にダッシュ! 両腕を広げて……、
グロリア:「……ちょっとは落ち着きなさい、お父様」(顔面キック)
ファング:――冷静だ。
父:「…………」(ぴくぴく)
ブラム:「なぁ、父親ってのはこんなんなのか?」
エリィ:「さぁ……?」(目逸らし)
ファング:「どうでしょう。もうロクに覚えてないですし」(遠い目した)
ディック:「さぁ、オレが読んだ物語には、娘にイスで殴られる父親ってのがいるが……」
リクス:「俺のオヤジは、ただの酒飲みジジイだ」
ブラム:「まっ、良いんだけどな……オレも父親なんざ覚えてねぇし」
父:「(復活)……とひろで、ブラムヴァンとは誰かね?」
ブラム:すい、っと前にでる。
全員:半畜(ブラム)を指差す。
父:「ふむ……そうか、君が娘を……ムスメヲ……」(ふるふる)
アレスタ:総員対音波防御せよ!
     かいつまんで言うと、耳栓用意!
一同:――了解!(笑)
父:「表でろぉぉぉぉぉぉっ!
  決闘ぢゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」(吼)


 これも1つのお約束という奴です。


ファング:「……凄い声量だ」(きーん)
リスク:「耳塞いでも、この音量かよ!」(キーン)
ディック:「ぐぉぉぉぉ……耳栓してても、この威力かよ」(きーん)
エリィ:「…………ピクピク」(←痙攣中)
ファング:「……ドラゴンの咆哮に匹敵するんじゃないのでしょうか」(くわんくわん)
ブラム:「……あん? ってか声でけぇよ」
父:「娘をキズモノにした男を前にして、
  冷静でいられるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」(吼)
ブラム:「って言ってやがるが……殺っちまって良いのか?」
グロリア:「心臓に杭叩き込んでも死にませんわ、この父は」
     と、慣れた感じで、溜息一つ。
ディック:「……苦労してんだな」
ブラム:「ふむ、決闘を言い出すからには、それなりの腕なんだろうなぁ」(わくわくニヤニヤ)
GM:と言うわけで、庭の池の中に特設決闘ステージが造られる事になりました。
ファング:「ちなみに、父親さんの腕前は?」
     他人事のように眺めつつ。
グロリア:「ぶっちゃけ、ただの道楽貴族に、まともな技能があると思いまして?」
ファング:「……なるほど。ありがとうございました」(遠い目)
エリィ:池の中ですか……、
ブラム:なぁ……池、だよな? 流れてないよな?(切実)
ディック:水上デスマッチですな。





―― PHASE-02 (色んな意味で)救われぬ決闘 ――


GM:父は、スーツアーマーに、ランスと、
   タワーシールドを持って、がっちゃがっちゃと現れます。
ディック:「あちゃ〜……おい、デカブツ、程々に加減はしてやれよ!」
リクス:「……南無」
エリィ:「がんばって〜」
アレスタ:「半畜……一応、手加減はしろよ? 間違っても、アレなんか使うなよ?」
父:「では、気になる決闘だが……クイズ型式で行う!」
一同:「クイズかい!!」
ブラム:「おい……そのスーツアーマーとランスはなんだ?」(半眼)
父:「愚かな、まずは形から入るという名言を知らんのか?」
アレスタ:「なるほど、納得」
エリィ:「クイズをするのに、そんな格好は無いと思いたい」
ブラム:「形から入るなら、決闘法もそれに合わせやがれ!!」
父:「ケガでもしたら、危ないじゃないか!」
ファング:「ブラムさんの叫びが、切実なものに聞こえます」
リスク:「もはや、何でもありだな……」(溜息)
ブラム:「だったら、決闘なんざ言い出すな」
父:「まぁ、そういうな。これも父心という奴だ。
  という訳で、この池には2本の石塔を建てたわけだが、ルールは1つ。
  先に水に落ちた方の負けだ。出題はグロリアが行う。良いな?」
ブラム:「いいぜ」
ディック:落ちたらブラムが危ない!?
アレスタ:「……何気にハードじゃな。あの恰好で落ちたら、浮かんで来れんぞ?」
ファング:「両方とも命賭けになりましたねぇ、コレで」(しみじみ)
GM:じゃあ、始めますよ。
グロリア:「いきますわよ……では、第1問。ブラム、1+1は?」
ブラム:「……2だろ」
グロリア:「では、父、まさおとただし、年上はどっち?」
父:「……わかるか、そんなもん」
グロリア:「では、父、間違えたので1段下がりますわ」


端で見てるディック:(なんか問題の趣旨が読めてきた……でも言わない)
見てるだけのアレスタ:(つまり、出題をグロリア殿にさせた時点で、
           親父殿の負けが決定したわけじゃな。
           しかし、これで親父殿は納得するのかのぅ?
           まあ、言い出したのが自分だから、納得するしかないのじゃろうが……、
           後で禍根が残らねば良いが……)


グロリア:「2問目『精霊王の船ヨーク、その船体の色は何?』」
ブラム:「金……じゃなかったか?」
GM:父に、また訳の分からん問題が出て、父の段が1つ下がります。


端で笑ってるディック:……。(←腹抱えて震えてる)
爆笑中のファング:容赦ないよ。
ブラム:(おいおいおい……容赦ねぇな)


グロリア:「3問目『リュンクス族の耳の形は何タイプ?』」
ブラム:「ん〜、リュンクスなら1つ レッサーは多数 だったか?」
グロリア:「では、父『まさしとかおる、ホモはどっち?』」
父:「わかるかぁぁぁっ!」


まだまだ爆笑中のディック: いや、父親。そろそろ気付こうよ。
我に返って冷静なアレスタ:こういうのも、茶番というのかのぅ。


グロリア:「『8属性に置いて火と対関係にある属性は?』」
ブラム:「氷……だろ」
グロリア:「正解、やるじゃないブラム」
ブラム:「いや……流石に、な」(ちょいとバツが悪い)
グロリア:「では、父『xn + yn = zn となる 0 でない自然数 (x, y, z) の
     組み合わせがない、という定理を証明してください、20秒で』」
父:「鬼か、お前わぁぁぁっ!」


一同:なんか、父が哀れに思えてきたんだけど……、


 因みに、この問題――

 フェルマーの最終定理と呼ばれる、
人類史上最悪に難しい証明の問題です。

 興味のある方は、挑戦してみてください


グロリア:「では、最終問題。これは同時に答えて貰いますわ。
     ズバリ!『私の好きな人は誰でしょう?』
     ……って、レティ! 恨みますわ、このチョイスは!」


ファング&ディック:「犯人、レティさんかい!!」
          思わず、空の彼方へ裏手ツッコみ。
アレスタ:(レティ殿だったのか……なかなかやるな、あの女……)
エリィ:(――策士がいる!?)
リスク:(レティ……確信犯だな)


ブラム:「……言えと?」(グロリアを見る)
父:「――父さんだろ!?」
GM:『ぶっぶ〜♪』という音と共に、最後の段が落ちます。


 ――ざっぱ〜ん!!


ブラム:っと、そこで父親の手を掴むっ!!
GM:――OKです。
ブラム:「水練ってのは、そんなもの(スーツアーマー)着てやるもんじゃないぜ?」
    と、親父さんに言いながら引き上げる。
父:「ふっ、負けた上に、助けられるとはな……判った、娘との交際を認めよう」
一同:ガッチ〜ンッ!!(ブラムの首に何かがはまった音)
ファング:あ、薔薇色の鎖が。
エリィ:鎖だね……、
リスク:エンキドゥ?(笑)
ディック:人生の墓場へ一直線。(笑)
ブラム:「いや……まぁ、それは良いんだがな」





―― PHASE-03 真夜中の闖入者 ――


GM:でまぁ、一晩中、宴会が続き……、
   深夜、流石に人々が寝静まった頃……、
アレスタ:グロリア殿が、ブラムの部屋に?
GM:有りそうですが<違います。
   え〜、皆さん、エージェントで判定してください。
ブラム:有りません!
ファング:うそだぁぁぁぁぁ?!(←ブーストして出目が1、1、4)
エリィ:(ころころころ)クリティカルした!
GM:んじゃ、エリィが気付いた。
   なんか、小さいのがぷぅ〜んと飛んでいく。
   「まったく、何だって、アタシがこんな……」
ブラム:パシンッと叩け! 蚊だっ!
アレスタ:それはお前じゃ。
ディック:蚊なら殺虫スプレーでは?
リスク:捕ったど〜っ!
GM:「大体、あのキノコ頭がふがいないから、アタシまでこんな目に遭うのよ」
   正体を見極める判定をするなら、アルケミストか伝承技能で。
エリィ:「――ん?」
    (ころころ)アルケミストで7です。
GM:ん、でっけぇ蚊ですね。(笑)
エリィ:んじゃ、叩く。(笑)
GM:命中判定でお願いします。
   修正は、相手が小さい上に早いから−4です。
エリィ:――必殺は可?


 ……へっ?


GM:……人様の家の中で?
アレスタ:蚊に必殺!? なんて殺生な!!
ファング:まさに、必ず殺すと書いて必殺!
ディック:柏木一族(鬼)だ、ルミラ(悪魔)だ!
エリィ:『ねこぱ〜んち』なら……、
GM:んじゃ、良いですよ。
   (ミスったり、余剰ダメージ出たらツボくらい割らせちゃる)
エリィ:「にゃ〜♪」
    (ころころ)クリった〜!
ブラム:命中クリティカルかい。
GM:華麗な回避……ってクリかよ!?
   話しにならんくらい喰らいました。
ファング:あ、撃墜。(笑)
GM:ん、ダメージ出す前に1つ注意……、
   コイツのHPは5、防御点は2の固定なんだけど……、
エリィ:あっ、ダメージは4点固定で防御無視。
ファング:まさに生かさず殺さず。(笑)


 あ、あれ……?


GM:じゃあ、オーバーはしないか。
エリィ:ダメは格闘値固定だから。
GM:ちっ、というわけで、よろよろと、
   でっけぇ蚊は落ちかけますが、意地で高度を取り戻します。
蚊?:「ちょっ!? 可愛い妖精になにするのよ!?」
   と、マッシュルームヘッドの妖精が叫びます。
一同:って、キノコ頭かよっ!?
エリィ:「夜にうるさいから……」(半分寝惚け)
妖精:「人様見かけるなり潰しに来るなんて、一体、どんな性格してるのよ!」
   きーきー喚きつつ、ふらふらと更に奥へ行こうとしてます。
エリィ:「待ちなさい……」
    掴みたいけど、掴み判定必要?
GM:ですな。掴み判定必要。
   あと、他の人達も気付いて良いよ。
エリィ:じゃあ、命中で(ころころ)補正引いて8です。
GM:今度こそ……(ころころ)よし、19で回避。
ディック:んじゃ、エリィの隣の部屋で……、
     「ん〜、何か騒がしいな……んだよ、こんな夜中に……」
     目を擦りつつ起きてこよう。
ファング:「……くぁ……なんかドタバタしてますねぇ」(むくり)
アレスタ:「ん〜……騒がしいのう」
     と、エリィから借りた猫の着ぐるみパジャマで隣の部屋にいこう。
リクス:「んだよ、こんな夜中に……」
    エリィの部屋の窓から進入する。
リクス除く一同:何故、窓から?
リクス:そりゃ、屋根の上で寝てるから。
GM:では、キノコ頭は、ひらりと避けて……、
   「あ〜、もう! 危なっかしいわ!」
   とか言いつつ、高度を取ります。
エリィ:「マジックハンド……」
    これで、高度あっても関係無し。
GM:んじゃ、もう1回、命中判定です。
エリィ:暗殺術補正効かない。
    (ころころ)わ〜い、クリティカル〜♪
GM:わはは! 言い訳の使用もないぜ!
一同:クリっちゃったよ。(笑)
GM:んじゃ、取っ捕まえた。
   そして、その衝撃で、キノコ蚊は気絶する。
ディック:んじゃ、その直後に……、
     「おい、うっせぇぞ! あんまし騒ぐな!!」
     バーンッと、エリィの部屋のドアを蹴り開けます。
エリィ:「――虫?」
ファング:「……なんだか、騒動の予感がするのです」(とほほ)


 で、一同は、エリィの部屋に集結します。


アレスタ:「おい、半畜……この蚊は、お前の関係者か?」
リクス:「っていうか、蚊か?」
ディック:「なんだこりゃ? キノコ頭の蚊?」
ブラム:(ころころ)「ん、知らねぇ」(笑)
アレスタ:でっかい蚊だね。
ブラム:「蚊……だな?」
キノコ妖精:「あ、あんた等には妖精を慈しむ心は無いの!?」
      と、蚊扱いに対応して、復活するわけですが……、
リスク:「いや、蚊だろ」(一秒)
アレスタ:「――そうか! わかったぞ!
     この蚊は、きっと、あのキノコ頭じゃ!」
     あのキノコ頭が、転送陣を使った際に、
     陣の中に蚊が紛れ込んで、融合し――(寝ぼけたままうだうだと)
     ――つまり、今頃、キノコの部屋で寝ているのは、
     蚊の頭になったあやつであって……」(なおも寝ぼけ中)
ブラム:「なにやら キノコが喋ってやがるな?」
ディック:「うるせぇ、テメェが何者で、
     何の為に、ここ来たか答えてもらうぜ?
     言わねぇと……」(バチバチと魔力球展開)
キノコ妖精:「……ムネタケ・サダアキよ」
エリィ:「尋問の前に……コレ、誰か預かって……」(マジックハンドで摘んでる蚊)
ディック:「よ〜し……んじゃ、ここに何しに来たんだ?」(魔力球展開したまま)
キノコ妖精:「ムネタケ・サダアキよ」(←基本)
ディック:「……答える気はねぇって事か。んじゃ、死ぬか?」
キノコ妖精:「ひ、ひぃ〜っ!? ま、まままままマッシュルームとかいう、
      キノコ頭の変なのに呼び出されて、
      ここにある、起動キーとか言うのを持ってこいって言われたのよ!」(1秒)
ブラム:「武器屋のトランクの中を、
    冒険させるのも面白いと思わないか?」(四次元トランクだしなぁ)
ディック:「悪かねぇな……うん、そりゃあいい」(にやり)


 黒い………黒いよこの人達!?
 千鶴さん!(鬼)イビル!(悪魔)がちゃぴんー!(まぁ、人ではない)


GM:あぁ……吸血鬼でもないのに蚊扱い。
ディック:んじゃ、思いっきり握りつつ……、
     「そうかい……んじゃ、聞くぜ。その起動キーってのは何だ?」
ムネタケ:「そ、それが判りゃ、探してなんか無いわよ」
ディック:「あぁん? デマ言うと為にならねぇぞ?」(握る力を強めつつ)
ブラム:じゃ オレはファングの部屋へ行って叩き起こすぜ。
ムネタケ:「ほ、本当なのよ〜!?
     痛い痛い! 千切れるってば、ヤメテヤメテ!」
ファング:「……ぐぇ……今度は何です?」(叩き起こされ寝ぼけ眼)


 かくて黒い人は、一名追加されたり……、


アレスタ:「すやすや……」(エリィの部屋の床で再寝中)
リスク:「すやすや……」(何も知らず屋根で熟睡中、毛布装備)
エリィ:「すやすや……」(リスクの部屋で熟睡中)
ブラム:お前等……、(汗)


ディック:「……はん、まぁいい。
     あのキノコ頭に突き出してやる」
     手近なロープでグルグル巻きにします。
ファング:「……変なナマモノ厳禁なんですけど」
     溜息を吐きつつ、トランク片手に移動します。
グロリア:「ふぁ……ブラム、何を騒いでますの? こんな夜中に……」
     と、ブラム&ファングの前に、水の羽衣を装備のグロリアが……、(笑)
ブラム:「ん、気にすんな……キノコからの刺客だ。
    こっちで片して置くから、安心して寝てろ」
ファング:ちょっと突き出すのは待って下さい。
     ちと、やりたいことがあります。(にやり)
グロリア「じゃ……おまかせしましふぁわ……」
ディック:そりゃ、もちろん構わないぜ。(にやり)


 そして、ここから、ザ☆尋問タイム!(笑)


ムネタケ:「あ……あの……もしかして、そのごっついリニアガンですか?」
ファング:「ん〜、そうだね。不届きモノにはコレをお見舞いしてもいいし……、
     暗闇の中(トランクの中)を一生彷徨ってもらってもいいかもね。
     君だって、そんな目に遭うのはごめんだろ?」(にこにこ)
ムネタケ:「Noooo!?」(Oh My God! な表情)
ディック:「どっちも嫌って言うなら、
     標本にされるか、黒コゲにされるかって選択肢もあるぜ?」(ニヤニヤ)
ファング:「まぁまぁ、そう慌てないでよ……、
     君の心がけ次第では勘弁してあげようって言ってるのだからさ」(にこにこ)
ブラム:(いいコンビだよなぁ・・・・こいつ等)
アレスタ:いま、ここには止める奴がいない。
ファング:「どうだい? その君の身軽さを僕は買っている。
     報酬は君の命、そして働き次第では君を帰す手段を探してもいい」 にこにこにこ
ムネタケ:「く……この段階で、アタシ選択権なんて無いじゃないの」
ディック:「分かってるじゃねぇか。嫌とは言えないはずだけどなぁ?」
ファング:「話が早くて助かるよ。
     ただ…もし裏切った場合はわかってるよね?」
     笑っているが、目だけ笑ってない状態。


 黒いってば、君ら……、(汗)
 それにしたって、なんて生き生きとしたRPだ。


ムネタケ:「屈辱……っ! 地べたを這い回って泥水を啜るかのような屈辱だわっ!」
黒い三人衆:「はっはっは♪」


 で、元々、脅迫や尋問に弱いキノコは、あっさりと軍門に下ります。
 PC達は情報源ゲットで喜んでますが……、


GM:では、ムネタケは、何も見付からなかった旨を伝えるため飛んでいきます。
ファング:「ほんじゃ、僕は二度寝しますね」(欠伸)
SE:ちちち……チュンチュン……、
ブラム:「さて……寝直すか、果報は寝て待てってな」
ディック:「武器オタク、仮にヤツが裏切ったらどうすんだよ?」
ファング:「その時はその時です。
     彼が裏切ったとしてもまだ手はありますよ」(にこ)


SE:――ぱくっ♪
ムネタケ:「ひあぁぁぁぁっ!?」
一同:くわれたー!?(笑)



GM:ムネタケの物らしき悲鳴と、
   満足げな鳥の鳴き声が心地よい、ある朝の出来事でした。
一同:役に立たねぇーっ!?





―― PHASE-04 Book Out ――


GM:と言うわけで、翌日ですが……、
   得てして、変わったところはありません。
ファング:「ふむ……」
ディック:「どうしたよ、武器オタク? 何か考え事か?」
ブラム:「ふわぁ……全く寝不足だぜ」
    キノコ騒動(?)で、夜半から起きっ放しだ。
ファング:「……いえ、例の虫さんの目的のブツが気になってまして」
ディック:「ま、まずはメシ食って、それからにしようぜ」
GM:では、ブラム……、
   食事が出来たと告げに来たメイドさんが、
   ちょっと美味しそうな美少女なのだが、理性判定してみないかね?(笑)
ディック:吸血衝動?
ブラム:あ〜、いつもみたいに輸血パックから吸えないんだっけか、目標値は?
GM:10で、基準値はMの半分。
ブラム:それでも出目6かよ(2d6の期待値は7です)……12。なんか普通に耐えたな
その他一同:ちっ、つまらん。
エリィ:ほっ……、
ブラム:そこ、つまらん言うなっ!
エリィ:「そう言え、ば昨夜の蚊って、何が目的だったの?」
ブラム:「なんだか”起動キー”ってのを捜してたらしいが、
    本人も、どんな物か知らずに探してたらしい」
ディック:「多分、起動キーって言うからには、何かしらの……、
     例えば、ゴーレムやガーディアンを動かす何か、かもな」
ファング:「気になるのは、何故ソレを欲するか……、
     グロリアさんに近づくのは、ソレが目的?
     それとも、ソレがあると、グロリアさんの実家を好きにできるような代物?」
     ブツブツと、思考の海に埋没中。
エリィ:「ふ〜ん」
アレスタ:「ふむ、わしも、当主殿(グロリアの父)から、
     それとなく聞き出してみようかの」
ファング:「お願いします」
リクス:「どーでも良いが、喰わないなら、全部食っちまうぞ、飯」
GM:要請されれば、グロリアパパは文献漁ってくれますが……、
   何分、シンフォニア建国の頃から未整理の資料が溜まってるので……、
   倉庫……というか倉は、スミソニアンの職員が引きつけ起こすほど凄い有様です。
ブラム:文献漁り、か……なら、メイガスやアルケミもちは手伝えるのかな。


 スミソニアン博物館――

 未整理の膨大な資料を、
抱え込んでいる事で、有名な博物館です。


ファング:僕は〜……うん、キノコさんの評判を、
     屋敷内で働いてる人達に、世間話がてら聞いてみよう。
GM:んじゃ、それぞれ情報収集に関わる技能で達成値出してね。


 で、振って貰うと……、


アレスタ:「じゃあ、ワシは倉で未整理の資料漁りかの」
     (ころころ)うむ、言い訳出来ないほど1ゾロじゃ。
一同:アレスターーーーーー!(爆笑)
アレスタ:ファンブル表は(ころころ)……、
     『2:自らが行動不能に陥るような事が起こる』。
     魔法陣の書でもみつけたかの。
ファング:読子リードマン、此処に誕生!
GM:(すかさず)そして、変なところにあった書を、
   無理矢理引き抜いたから本雪崩れ発生!
   因みに、ファングは、キノコ貴族について、
   『金で地位を買った成り上がり』という情報をゲットしています。
アレスタ:本の山の一番下にあった陣の本を引っこ抜き、
     そのままドササササー!!
     「ふにょぇぇぇぇ〜〜〜っ!!」(←埋まった)
ファング:「……? 気のせいか」
     アレスタの悲鳴が聞こえた気がした。
GM:倉庫で作業してる人は……巻き込まれなくて良いや、別に。
ディック:「何だぁ、今の音!?
     あっちは、色白チビ助が調べてたほうだったな?」
GM:で、リスクは何も見付けられん……、
   というか、今の本雪崩れで、状況は絶望的に。
アレスタ:それでも、魔方陣大全だけは死守。(笑)
リクス:「こりゃまぁ、とんでもない状況だな……」(本の山を見て)
アレスタ:「…………」(←本の山から片手だけ出してピクピク)
ディック:「何やってんだ、あの大馬鹿は……」
     目の前の惨状に呆れてます。
リクス:「お〜い。誰か引き上げるの手伝ってくれ〜」
アレスタ:「…………」(←そろそろ、痙攣の間隔が短くなってきてる)
ファング:「って、割と緊急事態?!」
     とりあえず、大慌てしつつ救出作業へ。
リクス:「よし、こいつを救助するぞ」
ディック:「たくっ、しゃあねぇな……」
     アレスタ救助に参加する。
GM:アレスタを助ける人は、
   二次災害に巻き込まれるかどうか幸運判定してね。


 ブラムは、グロリアと語らい中で気付かず。(笑)
 助ける人達は、二次災害巻き込まれチェックを実施。
 

ファング:せーふ。
ディック&リクス:――あ。(←失敗)
アレスタ:大馬鹿呼ばわりした道連れじゃーっ! 黒いのと大食いー!
GM:二人ともよくやった。(笑)
   変なところを崩したから、雪崩れアゲインで巻き込まれてくれ。
ディック&リクス:「どわぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
アレスタ:そして、片手ピクピクが三人に……、
リクス:「なんでさ……なんでこんなことに……」(遺言)
GM:というわけで、騒ぎに気付いたグロリア達がやってきて、
   埋もれてる連中を掘り起こします。
   で、リスクとディックは、もがいてる内に、
   とある本を、無意識に掴んで開いたのだが……、
ディック:むむ?
リクス:――本?
GM:その本が、急に光を発して、空に巨大な魔法陣を展開!
   周囲の魔力が急激に高まっていく!
アレスタ:なんじゃとー!
     何故、こんな時に、わしは気を失っておるのじゃー!!
ブラム:「ほう……?」(魔方陣見上げつつ)
ファング:「ん〜……」
     見上げ、興味なさそうに救出作業に戻った!(笑)
GM:……で、魔法陣から黒い塊が落ちてくる。
???:「いってぇぇぇぇぇ……」





―― PHASE-05 存在を覚えてなかった弟 ――


GM:と、その声を聞いたところで、
   ブラム、君の魔力がかき乱されるというか、
   引っ掻き回されるというか、懐かしい感じというか、そんな感覚がします。
ブラム:……はあ?
???:「ってぇ〜〜〜、なんだよったく……って、アニキ?」
エリィ:「……アニキ?」(ブラムを見る)
ブラム:「アニキ……?」
GM:見た目は、ブラムそっくりな彼は、
   立ち上がると、暫く目をゴシゴシして……、
   「兄さん! 間違いない!
   アンタ、俺の兄さんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
   と『女神様バンザイ』とか書いてある旗を振り回しながら(以下略)。
ブラム:「…………」
    無言で剣ツッコミ入れるぞ、それは。
???:「をぐっ!? や、やるじゃねーか、アニキ……」


 とか、コントやってる間に、
埋もれてた方々も引っ張り出されて、情報開示モードです。


リクス:「あ〜……ひどい目にあった」
ディック:「あん? デカブツそっくりなヤツがいるな。
     おい、デカブツ、お前の知り合いかよ?」
エリィ:「……弟さん?」
ブラム:「アニキ、アニキと……オレはママと二人暮しだったんだぞ?」
???:「お、覚えてねーのかよ!?
    はっ!? これは、もしや記憶喪失!?」
エリィ:「……隠し子?」(首傾げ)
???:「こういうのは殴れば治るはずっ!」
    と、何処からともなく、銀の100tハンマー(ニンニクエキス配合)を取り出したりする。
ファング:「……えらくテンション高い人ですねぇ」
     トランクの上によいしょ、と腰掛け休憩しつつ観察。
アレスタ:「まあ、とりあえず、落ち着け……おぬし、名はなんという?」
リクス:「ブラム………もしや、お前、グロリアともう……!?」
ブラム:「……んな、ワケあるかぁ!」
ディック:「あんだよデカブツ……結婚より出産が先だったのかよ?」
ブラム:「でぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っく!」
ストラグル:「なんか紛糾してるな、俺はストラグル……、
      長ったらしいから、ストールで良いぜ」
ブラム:「一文字しか変わらんぞ……」
    と、突っ込み入れつつ記憶を探る。
アレスタ:「半畜を兄と呼び、だが半畜は知らない、か……、
     おい、半畜、もしや、おぬし、
     過去に、この男の血を吸ったことがあるのではないか?」
ファング:「アレですか、薔薇族」
グロリア:「――っ!!」(が〜ん)
ディック:「穴兄弟?」
ブラム:「てめぇら……囃し立てずに、ちょいと記憶を探る位させろや!」
エリィ:「…………」(ディックに、無言でマジックハンドパンチ)
ブラム:「1つ聞くぞ? お前がオレを兄と呼ぶが、いつまで一緒に居た?」
ストール:「そうだな、あれは忘れもしない……、
     え〜と……5つくらいまでだっけ?」
ファング:「結局、ブラムさんとは、ど〜いう繋がりなんです?」
ストール:「ん〜……例えて言うなら……瑠璃ちゃんとさんちゃんの関係かな」
アレスタ:――双子じゃないか。
     というか、この男は、あの双子とは知り合いなのか?
ディック:「ってぇ事は……生き別れの双子の兄弟…ってか?」
スロール:「そんなトコ」
ブラム:「むぅ……」
アレスタ:「腹違い、という可能性も捨てきれんがのぅ」
ブラム:「ほほう、するってぇと、
    テメェは親父の差し金か?」(じゃきん、と剣を構え直し)
エリィ:「ブラムさん、ここで喧嘩はしないで〜」
ストール:「あのオヤジが、アニキに変な事する場面ってのは、
     ちょっと考えづらいが……ヤるなら受けて立つぜ?」(斬馬刀をすらっと)
ファング:「物騒な流れになってきましたねぇ……」
ディック:「ってか、デカブツの親父って、どんな奴なんだよ?」
ファング:「あ〜、今、僕達は、お客さんっての忘れちゃダメですよ〜?」
アレスタ:「ふむ、しかし、まあ、どうやら、
     怪しい関係ではなさそうだの……よかったの、グロリア殿」(肩ポン)
グロリア:「えぇ……初恋の相手が薔薇の人だなんて、
     あまりにやるせな――って、誰があんな奴にっ!」


 お気楽な外野の方々とは、
裏腹に、ブラムの方は、よりヒートアップ。


ブラム:「しらばっくれるなよ?
    親父が刺客を差し向けたせいで、ママが死んだんだろうが!!!」(攻撃色満開)
ファング:え〜っと、間に立ち塞がってよいです?
     斬り掛かりそうなので。
ディック:じゃ、こっちはストールを止めよう。
ストール:「……お袋が? そうか……」
     と、かなり寂しそうな顔で……、
     「ただな、ちょっと、今は、そういう事を話してる場合でも無いんだな、コレが」
ブラム:タブン聞いてません、ぶっちゃけ止めてくれ。
アレスタ:総掛かりでも、半畜は止まりそうに無いか?
     なら、わしは、ドルミナーを(ころころ)発動して、
     (ころころ)黒いの、13で抵抗せい。
ブラム:「ぐぅ……て、てめぇ……」
    アレスタに向き直りつつ、バタリ……、
    全神経ストールの方に向いてたので、ドルミナーに抵抗できなかった。
アレスタ:「とりあえず、寝とれ……話が進まんわい」
ストール:「あいかわらず、思いこんだら、一直線なのな」
ディック:「ったく、手間取らせやがって……、
     とりあえずデカブツ2号、詳しい話聞かせてもらうぜ?」
ストール:「良いけど、俺に話せる事に限るぞ」
ファング:「その前に、ちょっと場所移動しません?
     ここだと人目につきます」


 かくて、一同は、ブラムに宛われた部屋へ。





―― PHASE-06 来訪者再び ――


アレスタ:「では、おぬしの家族云々に関しては、
     この際、聞くのは止めておこう。
     それで……なにやら、切迫した事態のようじゃが?」
ディック:「聞きてぇのは山々だけどな」
アレスタ:「順を追って、話してもらおうかの……まず、おぬしは何者じゃ?」
ストール:「さっきも言ったとおり、そこでダウンしてる奴の弟だよ」
アレスタ:「うむ、では、何故、おぬしはここにおる? 何をしに現れた?」
ストール:「あ〜、俺にも判らん。
     ぶっちゃけ、正体不明の連中とやり合ってたら、いきなり召喚されてよ」
ディック:「その正体不明の連中ってのは、どんな格好だった?」
ストール:「そだなぁ……羽の生えたイルカとか変なメカカニとか」
一同:「……あんだってぇ!?」
リスク:「それって……」
エリィ:「あ〜……」


 一同、予感的中、という感じ。
 まぁ、当たりなんですけどね。


ファング:「……つかぬ事をお聞きしますが、
     今の年号は、ご存知ですか?」
ストール:「グエンディーナ歴の……何年だったかな?」
一同:「やっぱしか〜〜〜〜〜〜」
ディック:「……成る程な。デカブツ2号、ここが何処だか分かるか?」
ストール:「どっかの屋敷だろ?」
アレスタ:「そういう意味ではない……、
     ここは、この時代は過去の世界……、
     おぬしがいた、グエンディーナ暦より、過去の時代なのじゃ」
ストール:「な、なんだってーーーーーーーーー!?」
アレスタ:M○Rネタは良いから。
ディック:「さらに言うなら、ここはシンフォニア王国領だぜ」
ブラム:そろそろ起きて良いかな?
    抵抗しなくても(抵抗判定0)差分ターンで目覚ますらしいから。
GM:OKです。
ブラム:「むぅ……って、なんで部屋の中なんだ?」(寝ぼけ気味)
グロリア:「少しは落ち着いて? ブラム」
     と、グロリアさんの細くしなやかな指先がブラムのほほをすぅっと。(爆)
ブラム:「あぁ……寝起きは最悪だが……、
    って、ガキじゃねぇんだから……」(だが、させるまま)
ストール:「OK、素数を数えて落ち着くんだ……、
     今、シンフォニア王国とか言ったか?」
ディック:「ああ、本当の話だ」
リクス:「俺らも、最初は驚いたさ」
ストール:「ちょっと待てよ……じゃあ……」
     と、壁掛けのカレンダーを見て……、
     「……時間がねぇじゃねーか!?」
ファング:「何が? とりあえず、話してみてくれると嬉しい」
ブラム:「……何の事だ?」
ストール:「知らね〜のかよ……、
     シンフォニアは……明日、内乱で国がひっくり返るんだぞ?」
アレスタ:「――なっ!?」
一同:「なんだってぇ!!!」
ファング:「………あ、繋がりました。(手をぽむ)
     もしかして、首謀者は……キノコの貴族です?」
ストール:「あぁ、マッシュルーム子爵を初めとした、
     貴族連合軍が、魔神の手を借りて、現王族を殺しちまうんだよ。
     なんでも、交換留学で、王女様だけが助かるらしいけどな」
GM:で、顔面蒼白だったグロリアがガタッと立ち上がります。
リクス:「って、おい! グロリアさん!?」
ブラム:「って、待てよ!」
    グロリアを追っ駆ける。
ディック:「ちょっと待てよ、そんな顔して何処行くんだよ?」
グロリア:「離して! 本当なら急がないと、レティが……!」
ディック:「バカ野郎!オレだって同じだ!」
アレスタ:「気持ちはわかるが、お主一人で向かって、何が出来るというのじゃ」
リクス:「今、ここで落ち着かないと、
    取り返しのつかないことになるぞ」
ブラム:「だったら……逆に戦力が要るだろう?
    此処に居るヤツ等は役に立つぜ?」





―― PHASE-07 24時間! ――


グロリア:「……まだ、助けられるの?」
ディック&ブラム:「助けられるか? じゃねぇ、助けるんだ!」
アレスタ:「そうじゃ……レティ殿を救う手立ては、ここにある」(怒)
ブラム:「な、なんか、アレスタの目が恐いぞ」(汗)
エリィ:「なんか黒いオーラも出てるし」(汗)
ファング:「……というわけです」
     ついでに『裏技』と書かれたボタンを、ぽちっと押して、ムネ茸召喚です。
     具体的には、ご都合主義を1つ使用。
GM:グロリアは、無言で、こくっと頷きます。
リクス:(しかし、ここで過去を変えて良いんだろうか……?)
ムネタケ:「呼ばれて飛び出て23時だヨ! 全員集合〜!
     ってな、なんなの? この恐い雰囲気?」
ファング:「単刀直入にいう。君の雇い主の行動と所在地、
     及び、傍にいる人物の数を包み隠さず教えてほしい。いや、教えろ」
ディック:「急いでんだ。さっさと言え」(同じく怖い目で)
ムネタケ:「イ、イエッサ……マッシュルーム子爵は、
     今、西の山の砦にいらっしゃるわ……何するつもりなのかは知らないけど」
ファング:「数は?」
ディック:「罠の有無は?」


 いや、君ら、そんな、
矢次早に、いろんな事を聞かれても……、


ムネタケ:「えっ? それは……え〜と……」
ファング:「……解らないのなら、正直に言って欲しい。
     だが、個人的に沈黙を選ぶなら……」(腰の銃に手が)
ディック:「…………」(同じく無言で手に魔力球を)
ムネタケ:「いや、アタシ飛べるから、罠の有無はわから……いたたたたたた!?」
猫:「に〜……」(森にはトラップの類はありませんにゃ)
エリィ:「ありがと……」(ネコにエサをあげる)
ファング:「グロリアさんのお父さんに、
     屋敷の警戒を頼んでおいた方が良いかもしれない。
     後は……パイプを利用して、王族の人にも」
猫:「にゃ〜」(ついでに、微力ながら道を覚えた奴がいるから同行させますにゃ)
ファング:――忠猫だ!
アレスタ:「学園の方にも連絡をいれておくか? 戦力は多いほうが良い」
ディック:「いや、下手に気取られると面倒だ。俺達だけでやろう」
ファング:サササっと、警戒を促す内容をメモに書き、
     グロリアさんにサインをしてもらいます。
GM:それくらいは直ぐにでも。
ファング:「ありがとう。最後に君に仕事を頼みたい……、
     これを、この屋敷の主人に渡すんだ。
     それで、僕からの君への依頼は完了となる」(ムネタケにメモを渡す)
ムネタケ:「わ、判ったわ……それと、行くつもりなら1つ忠告してあげる。
     ヤマザキって奴には気を付けなさい」
アレスタ:「それとな、グロリア殿、こんな時にいうのも何じゃが、
     わらしは冒険者じゃ、タダ働きはできん。
     報酬は、この屋敷の……あの倉庫にあった本の全てを自由に閲覧する権利じゃ、よいかの?」
ディック:「まっ、相応の報酬は用意してくれって事だ。OK?」
ブラム:「で、事の情報を持ってるんなら……てめぇも手伝え」
    ストールに、後で話しは着けるぞ、と目で言いつつ。
グロリア:「判っていますわ、そんなもので良いのでしたらいくらでも!」
ディック:「OK、交渉成立だ」


 一同、事情を聞いたグロリアパパから、
報償の前金1000Gを貰って、アイテムを買いそろえます。


ディック:「必ずキノコを倒す……、
     そして、来と……この国を救ってやるさ(そしてレティも、救う!)」
アレスタ:「…………」
     色々と言いたい事はあるが、ここはグッと堪える。
GM:じゃ、あ西の砦……正確には、かつて、リーザスと戦争してた時に、
   利用された砦の跡なんだけれども、そこに行くまで、ざっと半日は掛かるらしい。
アレスタ:まさに、ギリギリ……正念場じゃの。
GM:因みに、そこそこ深い森と、高低差のある地形に護られてるから、
   馬車で乗りつけは出来ないとおもってください。
   ところで、グロリアは連れて行く? 連れて行かない?
アレスタ:連れて行こう。一人にすると、なんか心配じゃ。
ブラム:連れて行くに決まってるだろ!
ファング:目の届くところにいてくれた方が……今回は安心です。
ディック:だな、それにいざとなったら、デカブツが護るだろうし。
GM:んじゃ、連れて行くわけですな。
   (人質イベント強制削除、今回も出損ねたね、お前)
アレスタ:これは勝手な予測じゃが……おそらくは、グロリア殿が……、
ファング:あ、なるほど……、
ディック&リクス:???
ファング:起動キーは、モノである必要はない。と言う事です。
アレスタ:まあ、あくまで推測じゃが……、
     それなら、手元において、責任を全て背負ったほうが気が楽じゃわい。


 あたらずも遠からず……まぁ、定番だからなぁ。


GM:ナ、ナンノコトヤラ?(かくかく)
ブラム:GMのカタコトは、露骨にアヤシイわ!
アレスタ:「というわけじゃから、半畜兄弟……、
     何よりも、グロリア殿を優先して守れ」
ブラム:「言われるまでも無いさ」
GM:では、急かされるように出発して、
   そろそろ夕刻……ここは西の森の敵陣の後ろです。
アレスタ:「急ぐぞ……」
     そして、レティ殿を、あわよくばドサクサ紛れに……、(笑)
GM:森の中には、一種、あまい匂いが漂っています。
ディック:「ん……? 何だ、この匂い…?」
アレスタ:「なんというか、妙に……あまったるい……?」
GM:そう、甘い匂い。何と言うか、
   こう、眠気を誘って、意識を失わせるような匂い。
ファング:「……マズイ」
GM:と言うわけで、皆で抵抗判定してね。目標値9です。


 遺失魔法の香り効果は、誰にも発揮されず……くすん。


GM:じゃあ、ここは無事通過……、
   森の中、ちょと開けたところで、
   お花と戯れる事態は避けられたのです。
アレスタ:絵的には戯れたかったの。
GM:じゃあ、砦の門が見えてくるのです。
   「わ〜、ひぁ〜!」
ファング:……わ〜? ひぁ〜?
ディック:「何だぁ?」
エリィ:「……?」
リクス:「――ん?」
ブラム:「既に開戦中か?」
GM:「ひやぁぁぁぁ〜!」
   という悲鳴と一緒に、門が、内側が吹き飛びます。
アレスタ:「な、なんじゃあ!?」
ファング:「なっ、ディックさん、ブラムさんと入れ替わって下さい。
     エリィさんとグロリアさんは後退お願いします!」
     皆に、隊列指示を出しておこう。
GM:門を潜るのではなく、壁をぶち抜いて現れたのは、
   人間に蟹を無理矢理に合成したかのような謎の生物です。
   それに加えて、妖精が一人います。
一同:って、カニかよ!?
???:「おや、お前等、生きてたキュ」
    さらに、どっかで聞いた声がします。
ディック:「この声は……まさか!?」
ファング:「……木っ端微塵になったはずの、海の豚さんが何のようです?」
アレスタ:「ぬっ、そこな海洋哺乳類! おぬしは倒したはずじゃぞ!」
イルカ:「スナッキーと読んで欲しいッキュ。
    あの程度で、ボクを殺す事はできないキュ」
ディック:「ハッ、イルカ風情が生意気なんだよ。
     今度は、確実にケシズミにしてやらぁ!」
ブラム:「あぁ〜、はいはい……一度、負けたやつが、
    ノコノコと出てきたら、末路は決まってるんだよ」
スナッキー:「最も、流石に苦しかったんで強化はさせてもらったっキュ」
      と言う、イルカの胸鰭が翼に変貌していきます。
アレスタ:「ふん、ならば、何度でも焼き海豚にしてやるわ!
     再生怪人は雑魚扱いが世の常識!」
エリィ:「しつこいと女の子に嫌われるよ……」
妖精:「お〜やおや、あんまり乱暴したくないんだけどねぇ……」
   と、白衣を着た七三分けの冴えない中年な妖精が呟きますが……、
ファング:「その割に、嬉しそうに見えるけどね?」
アレスタ:ところで、こいつらが内側から門をフッ飛ばしたということは……、
     門と一緒に悲鳴上げて飛んでったのはなに?
ファング:元人間、でしょうねぇ。
エリィ:想像したくないなぁ……、
GM:妖精が、何かボタンを押すと、
   妖精の背後にエネルギーの歪みが生まれる。
妖精:「恐いから、僕は逃げよう、後まかせたよ〜」
   とばかりに、飄々と歪みの中に消えていきます。


 ここで、ディックが逃げた妖精に矢を放ちますが、結果はナイショ。





―― PHASE-08 マンモス哀れな蟹め! ――


GM:んで、後は、イルカと蟹男だけども……、
   イルカは、じりじりと上昇、間髪入れず地面がぐらぐら……、
ディック:「とっとっと……!?」
アレスタ:「ぬっ……とと……この揺れは!?」
GM:うん、要塞の辺りから王城までびきびきびきっ、と地割れが走る。
ファング:「……なっ?!」
ブラム:「おいおいおい、どんな地割れだよ!」
ディック:「何だと……っ!!」
エリィ:「えっ、えっ?」
ファング:「何をするつもりだ?!」
GM:そして、地割れの一部から、
   ぶっとい光が、都合9本ほど空に向かって放たれる。


 イメージ的には、あれです。
 Nノーチラスとか、ヤマトとかの砲撃だけが見えてる状態。


エリィ:グロリアを庇いつつ、地割れから回避する。
GM:まぁ、呑み込まれはしない。
   イルカは「やっぱりエネルギーが足りないキュ」と消えていきます。
ディック:「……逃げられた!?」
ファング:「……今は、目の前のこいつ(蟹男)を倒すしかないか」
ブラム:「でっかい事を言いながら逃げを打つのか!」
スナッキー:「戦場は非情キュ、勝利とは最後に立っている事を指す言葉キュ」
ブラム:「戦場に立たずに、決着が付いた後に、
    その場に立ったモノを勝者とはいわねぇよ」
GM:イルカは既に効く耳持たない。
   そして、蟹の鋏が光って唸る!
   というわけで、戦闘です。
ブラム:――Gな蟹なのか!
蟹男:IVは(ころころ)15。
エリィ:(ころころ)負けた。
蟹男:じゃあ、こっちの先制……、
   「俺の鋏が光って唸る! 勝利を掴めと轟き叫ぶ!」
ファング:って、喋るんかい!(笑)
エリィ:そのセリフは!!!
ディック:しかも、CVは関智一!?
ファング:なんて、豪華なっ!!


蟹男:
「奥義! シャイニングゥゥゥショットォォォォ!」
一同:
ショットか!!


 一瞬、ノリが、オギヤハギになったのはナイショです。


蟹男:と言うわけで、猫娘に、物理遠距離攻撃(ころころ)12で命中。
エリィ:酷っ(ころころ)回避失敗してるしっ!
蟹男:(ころころ)ダメージは、ちみっと14点。
エリィ:え〜と、2点抜けた。
蟹男:2点抜けか……じゃあ、エリィ……、
   脱げるのは、上と下のどっちがいい?(爆)
ファング:ちょっとまてぇぇぇい!!(爆笑)
リクス:何か、変な単語が聞こえたぞ。(笑)
GM:蟹と言えば、脱げるのがお約束!
アレスタ:脱げビームかよ! ネギまじゃあるめ〜し!!
エリィ:え〜と……当たっただけで脱げるの?
GM:防具なら全損扱い。
良い防具装備してる人達:――げっ!
アレスタ:高い金かけて合成した防具がアッサリと……、
リクス:声とは裏腹に厄介な攻撃だな〜。
ブラム:全損って……DMメイル、幾らすると思ってるねん。
エリィ:ブレザーが脱げて、上はYシャツ……、
アレスタ:これは、即行でケリをつけないと、失うものが色々と多そうじゃ。
ブラム:俺の行動だが……接敵状態で良いんだよね?
GM:いいですよ
ブラム:が、1T目はスクカジャ使う。
    (ころころ)自分のみターゲットで発動。
ディック:オーケー、じゃあ、オレは、
     新技『瞬天脚・雷鳴縮地』を使う!(ころころ)無事発動。


 ――その時、一条の閃光が駆け抜けた。

「カニ野郎……テメェは、大したパワーがあるみてぇだが……教えてやるぜ。
触れる事すら出来ないスピードの前にはなぁ……、
どんなパワーがあっても、意味は無いんだぜぇ!!」

 足に稲妻が宿り、ディックを更なる速さの頂きへと誘う!!



ディック:と言う訳で、回避基本値が11になった!
ファング:すげ……、
エリィ:え〜と、GM、なくなった服って探せないんだよね?
    じゃ、ザンで攻撃します。(ころころ)発動して(ころころ)10で命中。
GM:(ころころ)11とか言って回避。
ブラム:ガガーンッ!!
ファング:続いて、私ですね。
     まず、ノアシステムNO.R起動します。


「時間をかけてはいられない……ノアシステムNo.R──キドウ」 

 ファングの右目、魔眼の瞳孔が開き、真紅に染まる。

「って、武器オタク、その眼……!?」
「目標カクニン、破壊スル破壊スル─ハカイ、スル」 
「眼が……紅く……!?」
「えっ……?」

 蟹男をロックオンしつつ、
ルナティックフェアリィ・ツイン起動。

 ――リニアガンでぶっ飛ばす!



ファング:「ターゲット回避運動ヨソク─」
     ヘルム+フェアリィ効果で補正+10!(ころころ)クリティカルで命中。
GM:無理無理。
ファング:ヒーローでダメージに1点追加!(ころころころ)22点ダメージ!
     PCターン最後にもう一度行動します、バックファイアは(いっころ)3点。
GM:(ころころ)くっ、どうにか14点防御。
リクス:さて……ファングの言うとおり、
    時間をかけたくないので……ノヴァ発動します。
アレスタ:みんな、最初からとばしてるなー。
ファング:そりゃもう、装備がかかってますから。
GM:物欲に物量が重なると最悪だという実証ですな。
リクス:(ころころ)12で命中。
GM:(ころころ)17で回避。
アレスタ:不発……そして、封印。
蟹男:「聖闘士に、一度、見た技は、二度は通じない」
リクス:「あ〜、ぶっつけ本番はムリだったか……」
アレスタ:クルクル〜、で終わり。(笑)
ファング:もう一回、行動いきます。
     「ターゲット─ホソク」
     いつもの声音から想像できないくらい、無機質な声音でターゲッティング。
     ワンホール、命中にヒーロー1追加でいきます。(ころころころ)16。
GM:(ころころ)回避14。
ファング:(ころころ)どかんと26点防御修正無視!
GM:うっ、7点防いだが……、
   カニアーマーが離れて、お約束通り、蟹の置物となって鎮座する。(爆笑)
ブラム:はっ……はい?
エリィ:うえ?
ディック:あぁ?
一同:ほんとに見放されたーっ!!
蟹男:「か、蟹アーマーが……!?
   俺を見限ったというのか!?」


 蟹ならば、このシーンは外せません。(笑)
 ディックPL:エピソードGでは、カッコイイんですけどねぇ。

エリィ:「女の子を裸にしようとするからです!」
蟹男:「だが……せめて……せめてお前等だけでも!」
   と言いつつ、懐に隠してあった大型爆弾を作動させる。
   そして、脱げビーム!(ころころ)15で攻撃、対象は猫娘!
ディック&ブラム:またかよ!
アレスタ:割り込みっ! テトラカーンで反射してやる(ころころ)……すまん、外れた。
エリィ:(ころころ)普通に避けたから大丈夫。
GM:と言うわけで、蟹END……、
   とほ〜、あと1発でも当てれば勝ちですぞ。
エリィ:プレイヤーターンです。
ブラム:無駄に……普通にぶった斬って見る。(ころころ)命中17。
GM:補正なんてぶっ飛んでるっつーの。
   (ころころ)平目だから、クリティカル以外回避不可。
エリィ:「やっちゃえ♪ バーサーカー(ブラムさんと読んで♪)!」
ブラム:(ころころ)ドカンと21点ダメージ。
GM:じゃ、蟹は車田落ちで退場、グシャ!


 ダメージ超過20点でした。
 そして、残ったのは爆弾のみ。


ディック:「手段は二つだな……、
     一つは武器オタクが爆弾を解除する。
     もう一つは……」
     ちなみにGM、その爆弾の大きさは?
GM:大きさだけなら、ラグビーボールくらいだけど。
ディック:――重さは?
GM:バスケットボール程度。
ブラム:……蹴るか、ディック?
ファング:誘爆したら洒落にならんのです。
アレスタ:もしくは、テトラカーンのバリヤーで、
     爆弾を包み込む。こう、まるっとな。
GM:まぁ、上手くアレンジ決められれば、相殺出来る事にしましょう。
アレスタ:「うむ、ならば……皆、わしに命を預けい!」
     魔方陣準備開始っ!
ディック:「ちっ、しゃあねぇ……、
     しくじったら承知しねぇぞ、色白チビ助!!」
リクス:「がんばれよ……」
エリィ:「おねがい、あ〜くん」
ブラム:「魔術なら遠くからでも掛けられるだろう?
    まずは、下がって、バリアを張れ」
    と言いつつ、自分は前に居る。
アレスタ:発動に2点ブースト。
     「我が陣よ! 魔力よ! 全てを弾く絶対の盾となれ!」
     これで1ゾロだったら笑う!!(ころころころころ)20で無事発動。
GM:情け容赦ねぇ……んじゃ、爆圧は収まるまで、
   延々とテトラカーンの中を弾け回った。
ファング:凄い貴重な光景だ。
アレスタ:「ぐっ……ううう……」(←爆圧を押さえてる)


 テトラカーンを柱状に組み上げて、
上を開けておくとか、面白い案が出たら、
判定にプラス付けるつもりだったけど……、

 ……必要なかったみたいです。


GM:OK、収まった……、
   この衝撃なら、ちょっとした城なら消し飛んでもおかしくはない・
   が、ン万人死ぬか? と言われると疑問符が浮かぶ。
アレスタ:「はあはあ……まずいぞ……、
     やつらの用意したものが、この程度の威力のはずがない。
     もしや、ここは、陽動か!?」」
スナッキー:「……所詮、蟹は蟹だったキュ」
ブラム:「出やがったな、バカ!」(最早海豚を付けない)
エリィ:「――!?」
ディック:「ハッ、糞イルカ。再び登場ってか?」
リクス:「てめぇ……高みの見物かよ!」
スナッキー:(無視)「あまりエレガントではないけど致し方ないキュ……メギドラオン」
      街向こうの隠し砦が、音を立てる間もなく消滅します。
ファング:「な……」
エリィ:「……え」
スナッキー:「これで、キーは後1つ……、
      泡沫の夢に酔うが良いっキュ」
      と、ストーンゴーレムを生みだして逃げていきます。
ブラム:「なんだ? キー?」(首捻り)
ファング:「……こっちが本命、ってヤツですか。
     フェアリィの残弾は2発分、ノアシステムは……良くて後2回。戦えない事はない」
ディック:「キーだと!? どう言う事だ……?」
GM:石ゴーレムが「フンガー」と暴れておりますので……、
   ストールが一歩前に出ます。
ストール:「アニキ、そろそろ本気、見せたらどうだ?」
ブラム:「本気ってなぁ……」
リクス:「何をするかは知らんが、出し惜しみをしてる場合じゃないぜ?」
ブラム:「頃合、ってところか?」(沈む夕日を見ながら)
ストール:「だな、一丁やるか」
     と、ストールは自分の指を噛んで血を大地に垂らす。
     「――アニキ、準備は良いか?」


「我が真名"ブランディッ**=ウ**=ノ****ィア"において、
血に枷し封を解く! <血封・解除>」
「我が真名において血に枷し業を解く! <血封・解除>」
「目覚めろ、忌まわしき血よ!」
「爆ぜよ!誇り足る血よ!」
「形なせ、呪われし血よ!」
「紡げ!勇猛なる血族の契りよ!」
「我が意に従い、剣持ちて敵を滅ぼせ!」
「我が意の元、力の元、軍勢となりて敵を滅ぼせ!」

 その声に応え、血溜まりから、
幾つもの血が線となって疾り、地に魔方陣を描き出す。

 血溜まりも、いくつかに別れ、それぞれが泡立つように伸縮を繰り返し、
ドン! と言う音と共に、身の丈1mほどのミニブラムへと、その姿を変える。

 同じ様な展開でありながら、ストールのそれは、
ストールとほぼ同じ大きさで、武器の種類もブラムのそれより多い。

 紅いミニブラム達は、楔形陣形を取り……突撃に備える。



「クリムゾン<血より生まれし――

                  
――破壊の軍勢>レギオン!」

「クリムゾン《血に穿たれし》――

                
――センチュリオン!《殲滅の軍勢》!」



 2体のヴァンピールが放った、
鮮血の軍勢が、ストーンゴーレムを押しつぶす。

 体勢を立て直したゴーレムが最後に見た光景は、巨大な刃を振るう2体の鬼。


ファング:「圧倒的ですね……」
ディック:「ヒュウ♪ いつ見てもすげぇな……」
リクス:「物量戦法って奴か。すげぇな……」
アレスタ:「こういうのを、数の暴力……グロリア殿?」
グロリア:「……いえ、何でもありませんわ、少し驚いただけ」
ディック:「ま、気持ちは分かるが……デカブツを信じてやれよ?」
アレスタ:「まあ、知っているのと、
     実際に見るのとでは、実感が違うじゃろうからの。
     だが、忘れるなよ? アレが何であれ、奴は奴じゃ、ということをな」
グロリア:「えぇ……問題有りませんわ。
     というか、あれくらいで私の肝をぬかそうだなんて、
     1000000000年早くってよ! ほーっほっほっほ!」
ファング:「……色んな意味でタフな人だよ」(やれやれ)
ストール:「言われてんぞ、アニキ?」
ブラム:「……まぁ、良いさ」





―― PHASE-09 終わりへの始まり ――


アレスタ:「さて、ところで……」
ディック:「そうだ! レティは無事なのか!?」
アレスタ:「自分で話を振って何だが……」(怒)
グロリア:「まぁ、きっと大丈夫ですわよ。騒ぎになってる様子もないですし」
ブラム:「……てめぇは知らなかったのか?」
    ママの死について、さっきの反応を思い返しながら。
ストール:「あぁ……あれから、龍族やら赤貧古参吸血鬼やらの処に修行に出されてたしな」
アレスタ:ルミラか……、
エリィ:ルミラでしょう……、
ブラム:「……そうか、なら、お前と敵対する理由は無い、か」(右手差し出しつつ)
ストール:「ま、そ〜いうこった」
     と、がっちり握手なのです。
ファング&リクス:「とりあえず、一旦帰還しようか」
         蟹アーマーを回収回収。(笑)
GM:回収してくのか。
ファング:無論、アサルトアーマーの強化材にしてくれる。(笑)
エリィ:回収して、リクスさんが着るの?
GM:じゃあ、ファングは、そのクロスに見慣れたサインを見付けた。
ファング:「……む?」(サイン発見、確認)
GM:『Dr、M』と、文字自体は違ってるが、書き方は師匠のものだね。
ファング:「…………」
     目を見開き、何を思ったのか、伸びてる蟹男へツカツカと。
ディック:「おい、武器オタク、そのカニアーマーがどうかしたのかよ?」
GM:奴は、脳漿零してくたばってますが?
ファング:何か身分証明になるようなモノを探します。
     当たり障りなくスルーしてやるつもりであったが……、
GM:特に、そういうものは無いです。
ファング:「……運が良かったね。君は、名も知らぬ小悪党として処分されるみたいだ」
     立ち上がり、仲間のところへ戻ります。
一同:「……?」
ファング:「ちょっと、師匠のサインが、
     このアーマーに彫ってあったもので」
アレスタ: 「ところで……のう、黒いの?」
ディック: 「……あん? 何だよ、色白チビ助?」
アレスタ:「もし、わしが――いや、なんでもない」





GM:と言うわけで……、
   『怪異!蟹男の恐怖!』は、これにて終了です。

一同:タイトル変わってるって!





<おわり>
<戻る>


注釈1:リプレイの様子と内容を、分かり易くする為に、かなり加筆・修正・脚色をしています。

注釈2:今回の内容は、あくまでもテストプレイです。
    その為、今後、ルールが改訂される場合があります。