第3PT、2回目のセッション――

どうにも、シリアスな方向性を期待されているようで……、





――ふっふっふ。(ニヤリ)






『Leaf Quest TRPG』リプレイ

ぜぶら〜ズ冒険譚 2

『プランニング・ダークネス』







―― PHASE-00 前回のおさらい ――


GM:では、前回のまとめです。
   前回、どーいう理屈か知らないけれど、過去へ飛ばされた皆さんは、
   舞弦学園に、生徒として、お世話になっております。
   そこで、なんの因果か、ダンジョンアタックする事になり……、
   1階であり得ないほど強いモンスターにぶち当たりましたが、
   一部、尊い犠牲を払ってこれを撃退したわけです。
エリィ:わたしの貞操は……守られてるね。
GM:さて、ブロブ&ダンジョングマ報告を受けた学園側は、
   大騒ぎになりますが、実習を止めるわけにも行かず……、
   結果、その年の実習に限り、多岐に渡る支援体勢が組まれるわけです。
   小型自律ゴーレム「ランサー」の貸し出しとか、アイテム強化の合成機の解放とか。
ヴァン:「……おいおい、また、学校側の不手際らしいぜ?」


 厳密には、学園側のせいでは無いのだけど……、
 まぁいいや、今回、顔だけ出させれば、背後が誰かは、皆、直ぐにわかるだろ。


GM:さて、それで前回の実入りですが、代表誰か一人、2d6ふってください。
アレスタ:ここは賽の目が良さそうな……猫娘まかせた。
     ここぞって時に外したのでパスじゃ
エリィ:前回ふぁんぶったのでパス。
ヴァン:同じく、ファンってるし……、
ディック:んじゃ、クリって、ブロブを雷鳴で斬り裂いた、
     このオレがやってやるよ(ころころ)お、11。
エリィ:……でかいのでた。
アレスタ:おお、やるな黒いの! 良い出目じゃ。
GM:そしたら、全員500ザッカと風の属性石を1つ発見していました。


 皆、出目が悪いからな〜……、

 と、表の番号若いほう(出目が小さい方)に、
良いの振ってた事が仇になりましたとさ、トホホ……、


アレスタ:風の属性石? それはなんぞや?
GM:風の魔力を蓄えた小さなクリスタルです。
   魔術武具を作る時、魔力の源として使われます。
アレスタ:ほほう、それはまた良いものじゃのう。
     現代の風の魔導石のようなものじゃな。
GM:そんなようなもんです。
   さてさて、ちょっとものものしい雰囲気がありながらも実習2回目ですが……、
リクス:「その前に、まずは食べ物食べ物〜♪」
GM:食べ物くらいなら、ザッカで買わずとも、学食で安く食べられます。(笑)


 直ぐにダンジョンはアレだよなぁ……、
 てか、せっかく学食なんだし、アレを出しておくか。 


エリィ:「学食〜♪ 学食〜♪」
ヴァン:(学食で……血は出ねぇよな〜)(←溜息)
リクス:食べ物系は、現代と同じですかい?
GM:殆ど同じと見て良いでしょう。
   んで、リクスが飯食ってる間に、アイテム合成についてちょいと説明させて頂きます。
ヴァン:よろしく。


 今回の舞台設定は、過去の時代……、

 しかも、グエンディーナ以前……、
 こんな設定許して貰った以上、遊ぶしかありません。(笑)

 で、なにかネタがないかと、しばし自室を物色していたところ、
たまたま目に入ったのがモンスター○ンター2とサモン○イト・クラフ○ソード物語。(笑)

 ……よし、これだ、とピンと来たわけです。

 ルールは単純に言えば「必要なアイテムを揃えれば、
任意の装備品(アイテム)と交換してくれる」という簡単ルールです。

 基本は素材A+素材B=アイテム1
 さらに魔力強化として、属性の追加や普通の強化もできるというルールです。
 しかも、必要なアイテムさえ出せれば激安で強化したりできるのです。


アレスタ:「なるほどな、このような技術があったからこそ、
     現代の遺跡で魔術具が溢れているわけか……興味深い、実に興味深い。
     例えば、この技術を魔方陣だけで再現できぬだろうか……ブツブツ」
ヴァン:「……結局はソレかよ!」(呆れ)
ファング:「あはははは、アレスタさんらしいや」
アレスタ:「実験の際は、付き合えよ、黒いの」
ディック:「ふ・ざ・け・ん・な! 一人でやってろ、色白チビ助」


GM:潜る前にする事あります?
ヴァン:消耗品の補充、ですね。
GM:補充するなら購買行ってね。
アレスタ:売れきれる前に買わんとのう。
GM:基本的に回復アイテムは余裕持って仕入れてるから任意の数を買えます。


 さてさて、確かぱすちゃでは、
ハーフエルフに偏見があったよな、確か。(←超うろおぼえ)





―― PHASE-01 先生と同級生からのお願い ――


GM:えーと、ところで、このPTって、ハーフエルフはいたかしらん?
アレスタ:わしがハーフエルフじゃが?
GM:んじゃアレスタ、君は、な〜んか背後から見られてるような視線やら、
   押し殺したようなくすくす笑いやらを感じる。
   あと、エルフキャラも同様ですね。
アレスタ:「……なんじゃ?」
     わしの喋り方が変なのは今更じゃと思うのだが?
ディック:「ああん? 何だってんだよ……嫌な感じだぜ」(←ダークエルフ)
アレスタ:「きっと、おぬしが黒いせいじゃ、黒いの」
GM:黒い分余計にかな、アレスタが、そうやって回りを見ると、
   他クラスの女子が、何人かいや〜な感じで笑ってますね。
   その背後に彼女らの装備、所持品一式を持たされてるらしいエルフの女の子が一人います。
アレスタ:その娘に見覚えは?
GM:無いです。ただ、M判定で12出せれば、
   他クラスで虐めにあってるエルフが居るらしいって話を思い出して良いよ
アレスタ:「ふむ、気になるのう……、
     自分の装備を人に持たせている、というのは気に食わん……そうは思わんか、黒いの?」
リクス:「やれやれ……どの時代にもああいうのがいるもんか……」
GM:ま、それを知ったからと言って、どうこう出来るものでもないけどね。
   明日から、女子の間で晒し者になる覚悟があるなら止めるのもアリだけど。


 ちとネタを振っておいて、ここからシナリオのネタに関わる情報開示モードです。

 こう言う時に役に立つのがベネット先生……、
 今回も、この人から話を通して貰いましょう。


ベネット「あぁ、皆さん、これからダンジョンですか?
    それなら、折り入って、少々頼みがあるのですが……」
ファング:「どうしました?」
アレスタ:「うむ? 何じゃ? ベネット殿」
ベネット:「実は……つい先ほどダンジョン内で未確認のランサーが動いているという噂を聞きまして……、
     タダの噂だとは思うのですが、一応、冒険者である皆さんにも注意して頂こうかと」
リクス:「ご忠告感謝します」
ベネット:「もし危険なものであるようなら、こちらに知らせてください、王宮から戦力を回して頂きますから」
エリィ:「……どのランサーだろ?」
ファング:「……あ、了解なのです」(しゅた、と片手上げ)
アレスタ:「ランサー? というと、例のゴーレムか? 詳しい特徴を聞きたいところだが……」
ヴァン:「ランサー……ってのは強いのか?」(戦う気満々)
GM:噂レベルでよければ教えてくれますよ。
エリィ:「ランサーから武器回収できないかな……」(ブツブツ)


 冒険者達がベネットから得た、暴走ランサーの情報は以下の通りです。

 1:大小2機が居る。
 2:片方はやたらデカい剣を持ってた。
 3:なんか腕から光を発して敵を切り裂いてた。
 4:肩からぶっとい光線を出して敵を薙ぎ払ってた。
 5:ローラーダッシュしてた。


ファング:……何気にとってもキツそうですよ。
リクス:「おいコラ……って聴いてね〜……」
ヴァンPL:それって……ブラックサレナ?
アレスタ:「……トンデモナイのう」


 PTに「戦いたくねぇ……」という空気が流れます。
 多分、GMも、PCとして参加してたら遭遇を回避する形で動いたでしょう。


GM:そろそろ潜る方向性でよろしい?
エリィ:先に食堂で小ネタしたい。
アレスタ:「潜る前に、腹ごなしも必要かのう」
リクス:「――飯〜♪」(高速ダッシュ)
GM:んじゃ食堂ですが、男の娘がお子様ランチ食べてたりするのです。
エリィ:やっぱり、お子様ランチを食べる。(男の娘の隣で)
リクス:食堂ってカフェテリア式? バイキング式?
GM:いや、普通の学食、学食のおばちゃんがいて、セルフサービス方式です。
アレスタ:わしは野菜ジュースだけで良い。
ファング:おにぎりと沢庵、梅干と緑茶な枯れた少年。
リクス:牛丼特盛5杯+麦茶。
ディック:「て言うか、色白チビ助に武器オタク。そんな少なくて、ダンジョンでもつのかよ?」
アレイス:コップを両手で押さえて、ストローでちゅーちゅーと……、
     「おい、黒いの……カレーをこっちに飛ばすな。マントが汚れる」
リクス:「うまうま♪ どの時代も牛丼はうまい♪」


 判る人には判るキャラです(笑)


アレスタ:で、猫娘の隣に居る、その男の娘とは?
エリィ:「〜♪ 〜♪」(←嬉しそうにお子様ランチを食べてる)
GM:君らの1コ下の襟章付けてるけど、さらさらの髪の毛に大きな瞳、
   ハト胸気味なのか、ちょっと学生服が下から押されてて、子供っぽい愛らしい男の娘です。
リクス:「食わないと、いろんな所が成長しないぞ」(←牛丼3杯目)
アレスタ:「あいにくと、元々、小食な方でのう……って、大きなお世話じゃ、大食いめ」
     それはともかく、この子は、パッと見、わしと同じようなもんかの?
GM:そだね、もうちょっと男の娘のが女の子っぽいけど……、
エリィPL:(食堂行ったら、やっぱり出さなきゃウソだよね〜♪)


 確かに、まさかコイツが(略)だなんて知らなかったからなぁ……、


GM:で、男の娘はさかさか食べ終わるとどっかいく。
リクス:「ふ〜、これぐらいにしとくか……腹八分目って言うしな♪」(←牛丼特盛り5杯と大福完食)
ヴァン:「良く食うな……俺でも、それほどは食わんぞ」
ファング:「……ソレで、腹八分ですか?」
     信じられない、と言わんばかりの目で。(笑)
エリィ:「〜♪ 〜♪」(←まだお子様ランチを食べてる)
ファング:「……なんだか、エリィさんの周りが、幸せな空気に包まれてるような気がします」
アレスタ:「まだまだ、子供じゃのう、猫娘も」


 ネタも十分振ったし、そろそろ本筋に入らないとな〜と思ったGM。
 やはり、強引と言われるのを覚悟で、委員長にも登場して貰います。


GM:え〜、宜しい? そうこうしてると委員長が食事にやってきます。
委員長:「あ、まだ潜ってなかったんだ、ここ、良い?」
ヴァン:「ん? オレはもう食い終わったからな」
アレスタ:「うむ、構わんぞ……ただし、黒いには寄るなよ。黒が映る」
リクス:デザートを食べながら……、
    「あっ、いいんちょさんだ♪ こんちゃっす」
委員長:「相変わらず、元気そうね」
    と、委員長は、ちょっと疲れてる表情です。
ファング:「……何かあったのですか?」
リクス:「どうしたの? なんか疲れてるようにみえるけど……」
アレスタ:「まあのう、本当の冒険にくらべれば、ここの実習は楽なもんじゃ……、
     無論、油断は禁物じゃが」
ヴァン:「そう言う委員長は……何か悩み事か?」
委員長:「あぁ、大したことじゃない……、
    と言えば、まだ大したことじゃないんだけど……」


 と言って、委員長が話し出したのは、
セレスが苛められている事について、ちょっと相談を受けたと言う事……、

 調べてはいるものの、問いただすには決定的な証拠に欠けているようです。


委員長:「苛めてる側の娘達がなかなかに狡猾でねぇ……、
    カイト君に協力求められて色々調べてみたけど……決定的な証拠が……ね」
ファング:「なるほど………しかし、なぜ委員長さんがそんなに気にするんですか?
     下手するとアナタにまで飛び火してしまうのに」
委員長:「ま、性分って奴かな」
ヴァン:「あん? あのアマちゃんに協力を求められた……、
    って、アイツ人の事を気にかけてる余裕なんてあるのか?」


 ま、前回が前回だしね……、


委員長:「なにかこう……直接的な証拠でもあれば良いんだけどね」
ファング:「(ぼそり)尋問と脅迫をすれば、小鳥のように囀ってくれそうですけどね」


 く、黒いよファング……、(汗)


委員長:「あ〜、あんまりキツいのはダメ?
    一応、相手は女の子なんだから」
ファング:「……聞こえてましたか」
     気まずそうに目を逸らす。(笑)
アレスタ:「そうじゃなあ、先程、ダンジョンに潜っていったようじゃし……、
     一応、見かけたら、気にかけてみようかのう?」
エリィ:「証拠、かあ……」
委員長:「あ、お願い出来る? こっちでも色々集めてみるからさ」
ディック:「成る程ね……よっしゃ、俺達もその証拠捜ししようじゃねえか」
アレスタ:「ほう、やる気まんまんじゃのう……ああいうのが好みか?」
リクス:「そうだな……何かわかったらどうすればいい?」
ディック:「そーじゃねえよ。オレは、ああ言う陰険な奴等が嫌いだけだ」
委員長:「そうねぇ……基本的には、教えてくれればどうにかするわ。
    次の日から晒し者はいやでしょ? ただ、切羽詰まってたり危ない場合は、お願いね」


 と言うわけで、何か情報をつかんだら、
委員長に教える、と約束して一同はダンジョンに潜ります。

 特に依頼料が出るわけでもないけど、こういうサブイベント的な物があると面白いですよね。





―― PHASE-02 お宝探しとターゲット ――


GM:んで、ダンジョンですが、先ほど言った通り、
   ここらのザコでは皆さんを足止めすらできません。
ヴァン:ザシュゥ!「おらおらおら〜〜〜〜〜」
    ガツン!「おっ? やるじゃね〜か?」って感じで?
GM:んで、探す人は素材かお宝かを宣言して表を振ってください。
   今回、降りるのは10階までです。
   1階ごとに素材とお宝、どちらか1つ表を振れます。


 皆で、ころころダイスを振った結果……、


アレスタ……こぶしファイターのナックル
ヴァン………魔術師ポプリの杖、ヘビスネークの牙
ディック……ヘビスネークの鱗、魔術師ポプリの洋服(下着込み)
エリィ………こぶしファイターの兜、魔術師ポプリの帽子
リクス………おばけちゃんの体液、風の属性石5個
ファング……結界薬1個


GM:以上の物を、それぞれゲットしました。
ディック:体液……色々想像してしまう。
アレスタ: いやらしいのう、黒いの。
ディック:やかましい! 大きなお世話だっつーの!!
GM:まぁ、ディックは魔術師ポプリを脱がしてるしね。
アレスタ:「黒いの……おぬし、やはり……」
エリィ:「下着込みって……」(汗)
ディック:――唯の偶然だ!
     ってか、それ以上言ったら、黒焦げか串刺しか選ばせてやるよ。


 手にした素材で、何が作れるのか頭を悩ませながら、
冒険者達は今回の舞台へと降りていきます。


ディック:さて、10階に降りてきたわけだが……、
ヴァン:「さてっと……コレからどうするよ?」
GM:これまでの洞窟洞窟した見た目とはうってかわって、整然とした通路です。
アレスタ:「ここに来るまで、セレス殿には会わんかったのう?
     まさか、ここまで来ているのかの?」
ファング:「今まで降りた中だと、エルフさん達は見えなかったですからね。
     注意しつつ進んでみましょう」
ディック:「そだな。襲われてる可能性も否定できねえ」
GM:壁には『クリムゾンインダスタリー 第7ラボ』とか怪しい文字が……、
エリィ以外の一同:――ぶっ!!
エリィ:……?
リクス:わかる人しかわかんね〜。
アレスタ:某至上主義娘がいるところじゃのう。
GM:そして、通路の奥からなんか声が聞こえてきますね。
   どうも多人数で一人をけしかけてるような声がします。
ファング:「……む?」
リクス:「まさかな……」
ヴァン:「――お?」
アレスタ:「気付かれないように、こっそり、そちらに向ってみのかの?」
ファング:「先行します。何だか……嫌な予感がする」
     静かに、足音を消して向かいます。
ディック:同じく気配を殺しつつ、近付きます。
GM:んじゃ、任意の技能で……、
ファング:エージェントでいきます(ころころ)12。
GM:ん、気付いた様子はありません。
   エージェントの他はガンスリ、ビステマかなぁ。
ヴァン&アレスタ:つまり、平目か(ころころ)……、


 ここで発見されたのが、ヴァンとアレスタとエリィ。


アレスタ:まあ、六人もいれば、足音も少しはするわのぅ。
     仕方ないことじゃ……、
GM:んじゃ、3人ほど女の子の姿が見えてきたところで、
   その内一人が「誰っ!?」とヴァン&エリィ&アレスタに気付きます。
ファング:気付かれたなら、ダッシュで距離をつめます。
GM:もう一人は「ほら早く撃っちゃいなよ」と最期の一人……、
   どうも、エルフらしいエージェントを急かしています。
ヴァン:気付かれたなら堂々と……、
    「通りすがりの同学年、って所だが?」
アレスタ:「ふむ、何をそんなにビクビクしておる?
     ここにいのは、魔物か、それ以外なら、同じ生徒だろうが?
     それとも、何か後ろめたいことが――」
エリィ:「――あったりするの?」
女の子:「いきなり背後で気配生まれたら誰だって驚くわよ。
    ここは、今、使用中だから、余所行ってくれない?」
ディック:「生憎道がここしかなくてな。テメエらがどけよ」
リクス:「使用中って、何様のつもりだよ……」(肩を竦めて)
GM:とか言い合いしてると、ひゅっと何かが飛ぶ音がして、
   直後、かいんっと何かが弾かれた音が……、
   そして……ずずん!
   ず……ずず……ががががががががががががが!!
ディック:「――あん?」
アレスタ:「む……?」
ファング:「……どけ」
     ただ、剣呑な光を目に宿して。
エルィ:「なに? なんなの?」
ヴァン:「って、おいおい、これは、お前らには関係ないのか?」
女の子:「って……え? 何?
    なんなの!? どーしたのよこれぇっ!?」
ファング:舌打ちし、押し退けて先へ進めますか?
GM:女の子二人はパニック状態で、残ったエルフは呆然としてます。
   押しのけは可能です。
ヴァン:「ちっ、心構えができてね〜なら、こんな所くるんじゃね〜よ」
ファング:どんな状況です?


 いじめっ子組のグロリアさんと光子さんが、
何かやったが為に、ダンジョン内に凄まじい振動が、冒険者達も焦ります。

 ふっふっふ……、
 今回の敵は、油断してなくても死ぬレベルだぞ〜。





―― PHASE-03 役立たずなゴーレムと透けて見えた背景 ――


GM:押しのけた先は高さ8m、面積で60平方メートル程度の広場になってるのですが、
   そこには分厚い装甲に身を包んだ、正体不明の4m級ゴーレムが1体、
   その背後で、さらに一体、人間大のが動き出しています。
アレスタ:「もしかして……ベネット殿が言っていたアレかの? 黒いの?」
エリィ:「まさか、噂のランサー?」
ディック:「どうやらそうみてえだぜ、色白チビ助?」
合成音:『ケイシキバンゴウATM06SSSX、キドウ』
合成音:『ケイシキバンゴウHG−1417−G−GURD−0、キドウ』
ファング:「下がってて、庇いながら戦えるほど、余裕のある相手じゃなさそうだ」
アレスタ:「相手にとって不測は無い、ってところかの?
     そこの二人! ここはわしらがおさえる。そのボーッとしとる娘を連れて離れろ!」
セレス:「あ……あぁ……」
GM:因みに他2名はすでにとんずらこいてます。
ヴァン:「ちっ、つかえね〜!」
アレスタ:「所詮は、その程度か……」
     セレス殿をこっちに引き寄せる。
ファング:「あの売女共が……どてっぱらに風穴あけたる」(ぼそり)
GM:さらに悪い事に、デカイほうのゴーレムが抜けた穴から大量のブロブが出てきています。
ファング:「……げっ」
ヴァン:「ちぃ……やっかいな」
リクス:「確かに、厄介だな、こりゃ……」
アレスタ:ブロブか……先の奴と同じなら、武器屋に任せるか?
     ツッコミアイテムで殴ればよい。
ファング:まぁ、確かにスイッチは入ってますが……、(笑)
SYSTEM:『G−GURD−0、ガーディアンモード、キドウ……進入したクリーチャーヲ、排除』
GM:そんな声と一緒に人間大の方が目を開けます。
リクス:「俺らモンスター扱いかよ……」


 いきなり、起動した2体のゴーレムを前に、
洒落にならん、という空気がダダ漏れです。

 実際コイツ等の攻撃力は洒落になりません。
 やっぱある程度はピンチになって貰わないと……ねぇ?

 腰の抜けたセレスに結界薬を使い、戦闘準備が整います。


アレスタ:持ってなかったら、致命的になってたの、くわばらくわばら。
SYSTEM2:「……ガーディアンモード、起動、現在、本機は励起状態にあります、戦闘対象の指示を」
SYSTEM:『SSSX、起動……生命反応、全排除カイシ』
GM:と言うわけで、結界薬を使ったタイミングで、
   SSSXの肩から巨大なレンズが顔を覗かせ、ブロブを一瞬で蒸発させるほどの閃光が放たれます。
アレスタ:「ぬ? なんじゃ……と?」
ディック:「デカブツ、バックアップは任せときな」(弓を構えつつ)
ヴァン:「やれやれだな、まったく……」(剣を構えて)
SSSX:『ハイジョ、ハイジョ、ハイジョ、ハイジョ』
     SSSXのモノアイが皆さんを見据えて怪しく光り……戦闘開始です。
ファング:GM、小さい方もこっち来る雰囲気です?
GM:小さい方はAIの立ち上げが上手く行ったらしく、
   やたらでかくてごつい剣を片手で担いで皆さんに並びます。
ディック:「ヒュウ♪ これで少しは楽になりそうだ。よくやったぞ、武器オタク!」
リクス:「これで、多少、楽になったか……」
GM:んじゃ、イニシアチブいきますよ。


 と言うわけで、ここから、いよいよ戦闘です。

 相手は雷属性のレーザーを放つ事の出来る危険な暴走ゴーレム。
 特に、エリィは殴られただけで死ねる数値です。


ヴァン:イニシアチブゴー!(ころころ)10!
GM:(ころころ)12です、先手いただき♪
ヴァン:「ちっ、デカイ癖に早いじゃね〜か」
GM:(ころころ)デカイ剣持ってる黒いのに7といってあたーっく!
ヴァン:(ころころ)11で回避っ!
アレスタ:「先の攻撃からして、雷属性っぽいのう……、
     となると、弱点は水か? ならば好都合じゃが……」
ディック:「水で濡らした後なら、雷も効きそうだけどな」
ヴァン:「漏電するほど外装が傷付いてからなら……だろ?」
アレスタ:「ふむ、ならば不本意だが、連携攻撃といくかの、黒いの?」
ディック: 「不本意はお互い様だ。だが、その案には賛成だ」(にやり)
ヴァン:「まぁ、外装の破壊は任せときな」(ニヤリと自身ありげに)
ファング:「頼りにさせてもらいますよ」>ブラム
リクス:「たのんだぞ、モノクロコンビ!」
エリィ:「がんばってくださ〜い」(後ろから応援)


 で、プレイヤーフェイズ……、

 ここで、こんな事が起ころうとは……、
 GMはこんな事想定していなかったのです。


ヴァン:「じゃぁま……任されようか!」
    必殺技ブラッディトルネード使用宣言! 追加4回で!
    剣を水平に、思いっきり体をひねりバネを作るがごとく、
    そして、その身は……ぴたりと止まる、ってトコロで、
    発動はPTフェイズ最終なのです。
ディック:じゃあ、次はオレか……、
     GM、敵のモノアイを狙撃する、ってできます?
GM:命中に−2の修正で。
ディック:OK、では、矢で敵のモノアイを狙撃します!!(ころころ)13!
GM:(ころころ)いや、コイツが避けられるわけもないんだけどね。
ディック:「良く狙って……その眼潰してやらぁ!!」(ころころ)22点!
GM:また、でかいな……防御は(ころころ)ぅ……出目が腐って14点。
ファング&エリィ:か、硬い〜!!
ヴァン:それでも、8ダメ通ってるじゃん。
アレスタ:「やるな、黒いの! ならば、そこを狙ってくれるわ!」
GM:しかも、これは……げぇっ! カメラ破損!?


 これで、ゴーレムのタダでさえ低い命中回避のダイスは平目のみに……、
 コノ時点で、PTは「遠距離からちまちま殴ってれば勝つ」条件を満たしてしまいました。

 詰まるところ、振る意味が無くなってしまったわけで……、
 次は強化型を出しちゃる、と心に硬く誓いつつ、PTに楽させて上げる事にしました。


ディック:「へへっ、どうだよ武器オタク?
     テメエみたいな眼はないが、年季の差って奴だぜ!」
ファング:「……反論できないですね。こっちも精進を重ねないと」
GM:談笑中済まないけれど、ゴーレムの中からなにか黒い物がにじみ出てきます。
ファング:「……む?」
エリィ:憎しみ?


 いや、エリィ……、

 それは、どっちかというと、
キュリオとかリーラが出してそうな謎オーラ。


アレスタ:「……む? 油断は出来んようじゃの?」
???:「フン、所詮ハガラクタカ」
GM:黒い物体は人のような形を取ると1対の翼を広げます。
   その翼は黒から徐々に澄んだ青に変わっていき……、
ファング:きゃー?!
???:「矮小ナ人間共、玩具ノ相手デハ失礼ナヨウダナ」
ディック:「はっ、どうやらビンゴだったみてえだな」
GM:凄まじい魔力が嵐のように吹き荒れ、これには勝てない事を本能が悟ってしまいます。
ヴァン:かてぇねのかよ!
GM:ぶっちゃけ駆けだし冒険者の君らが、ラルヴァに勝てるわけがない。
ファング:「………まずい、ですね」
     最悪、セレスさんだけでも逃がさないと……、
アレスタ:「ぐっ……なんじゃ、と……この重圧……ありえぬ」
ディック:「ちっ……こいつぁやべぇ……」
     珍しく焦りの表情が浮かぶ。
リクス:「な、なんちゅ〜魔力だよ……」
ヴァン:「ちっ、コイツ程度にひるんで……くそ!」
エリィ:「彼女だけは……」
青ラルヴァ:「フフフ……感ジルゾ、貴様等ノ恐怖ヲ」
ファング:「……矮小な人間なので、ね」
     へこたれそうな根性に喝を入れつつ。
青ラルヴァ:「コノ時代……彼ノ者ヲ目覚メサセル事ガ我ガ使命……、
      貴様等ト遊ンデイル暇ハ残念ナガラ無イ」
ファング:「彼の者……?」
青ラルヴァ:「僅カニ延ビタ生ヲ噛ミシメテ生キルガ良イワ」
リクス:「んだと! なめやがって!」
GM:そういうと、ラルヴァの姿は床に沈んでいきます。
エリィ:「助かったの……?」
ディック:「見逃してもらった……ってのが正しいだろうな……」
ファング:「……悔しいなぁ。どんな兵器を使っても、勝てるシミュレーションができなかった」
アレスタ:「ふん……逃げおったわ……」
     ガクッと膝をつきそうになるのを棍で支える。
リクス:「ちくしょう……なんだってんだ、あの野郎……」
GM:それと入れ替わりに男の子が一人走ってきます。
   「くそっ……逃げられたか……」
ファング:「どうやら、のんびり冒険生活ってワケにもいきそうにないですね……どうしました?」
アレスタ:「ぬっ? 誰じゃ?」
???:「ボクの名はカイト、この学園は狙われている!」
ファング:「……とりあえず、殴って良いですか?」
カイト:「――へ?」
アレスタ:「冗談は言って良い時と悪い時があるわい……まったく……」
GM: 一見すると判りますが、相羽君ではありません。(笑)
アレスタ:って、もしかして、そのカイトって、赤い服来た双剣士?
GM:はい、皆から見てもちょっと変わった服を身に纏って、双剣を吊してます。
ヴァン:「てめぇ! 紛らわしい名前しやがって!」
カイト:「いや、そこで文句いわれても……」
    ちと困った様子です。
リクス:「それより、狙われてるってどう言う事なんだ?」
ディック:「まあ、それはいい……所でテメエ、アレを知ってんのかよ?」
カイト:「あぁ……実は――」
???:「何をやっている、カイト」
    ともう一人、長身の羽根飾りが付いた鎧を身に纏った騎士がやってきます。
アレスタ:「それで、カイト殿……あの輩は一体……狙われているとは?」
カイト:「あぁ……あいつは魔王ガディムの分身、ラルヴァ……、
    ラルヴァ達は、この時代で何かを目覚めさせようとしている。
    多分、グエンディーナを完全に滅ぼすために、
    自分の味方になる何かを目覚めさせようとしているんだ」
ディック:「それがこの学園にある……ってか?」


 ちょっと、ややこしい状況なので、少々説明しましょ。(イネス先生風味)

 えー、まず、今、第3PTが居る時代は、
ガディム大戦よりも前、ガディムがLQ世界に目を付ける前の世界です。

 第3PTがその時代に跳ばされたのは前述の通り。

 そして、其処にはガディムと同じくらい強力で凶悪な存在が居ます。

 LQで劣勢に立たされているガディムが、
時間跳躍の技術を使って、ラルヴァをこの時代に送り込み、その存在と協力……、

 或いは、その力を自分の物に出来れば……、
 上手くやればガディム大戦で勝利を収める事も可能かも知れません。


ファング:「……アナタ、この時代の人じゃないですね?」
     深呼吸し、単刀直入に聞いてみる。
カイト:「バルムンクぅ……」
バルムンク:「ばれてはしかたあるまい」
ファング:「気にしなくて良いと思いますよ、その辺り……」
ディック:「俺達も似たようなもんだからな」
エリィ:「……そうですね」
アレスタ:「うむ……一応、同士というところじゃの」
バルムンク:「あの爺さんも思いきった悪戯をしてくれる……」(と眉間押さえたり)
ディック:「あの爺さん……? おい、宝塚の騎士さんよ、心当たりでもあんのかよ?」
バルムンク:「あぁ、時間魔術の――」
カイト:「バルムンク、それよりも今は――」
バルムンク:「そうだな、今は、そこのエルフをどうにかするべきか」
GM:セレスは結界の中でぼーぜんとしてます。
   余りと言えば、あまりの展開に脳味噌が付いて行ってない。
ファング:「……あ〜、すいません。
     自分から言い出しておいて何なんですが……」(頬ぽりぽり)
ヴァン:「取り敢えず……連れて帰るか?」
エリィ:話そっちのけで、セレスの元へ行く。
リクス:「お〜い、だいじょうぶか?」
アレスタ:「そうじゃの……まずは、彼女を連れて帰らねばなるまい。
     聞きたい事は山ほどあるがの」
ディック:「で? お前等はどうすんだよ」
カイト:「ボクらは、この時代で少し調べる事があるから……」
バルムンク:「悪いが別行動をとらせて貰う」
ヴァン:「あぁ、オレ達は此処以外に居る所が無いからな、何か話があれば来てくれれば会えるさ」
GM:二人は「判った」と去っていきます。
アレスタ:「そういえば、このゴーレムもいたのう?
     お主も、もしや、わしらと同じなのか?」
ゴーレム(小):「ガディ、ム……」
HG1417:「俺は、ガディム、破壊する為に、作られた……連れて、いってくれ……」
ヴァン:「うを! こっちも忘れてたぜ」
エリィ:「そっちはファングさんに任せました」
HG1417「……ガディムを破壊する、任務……」
ファング:「そうですね……君の事は僕達から説明して同行できるようにします」
アレスタ:「ま、餅は餅屋、ゴーレムには武器屋か……」
ファング: 「しかし、呼び辛いですね、愛称決めても良いですか?」
HG1417:「機体呼称、決まっていない……呼びたいよう呼べば、良い」
アレスタ:「愛称か? 好きに決めれば良いじゃろ、うん」
ファング:「ん〜……ジグルド、ってのはどうです?」
アレスタ:「うむ、強そうな良い名じゃ……よろしくなジグルド」
ジグルド:「……登録、完了」
ディック:「新たな仲間……だな。宜しく頼むぜジグルド」


 名前がどうしても浮かばなくて、昔、書いたSSから取ったのは苦肉の策でした。

 Sさん、これNGだったら言ってください。
 名前と設定変えます。(私信)





―― PHASE-04 そして始まる物語とヴァンの受難(お約束編) ――


ディック:「へへっ、あながち絶望的って訳でもねーな。新たな味方に、頼れる協力者……ってね」
アレスタ:「セレス殿は……気にするな、と言っても無駄じゃろうな?
     とりあえず、戻ろう……話はされからじゃて」
ヴァン:「あ〜、見て判らねぇ モノは聞いても判らねぇ……と思うがね」
ファング:「話を聞いてからでも遅くは無いと思います」
     全てを忘れるか、全てを知るか、ね……、
エリィ:「まぁ、とりあえず戻りましょ」
    セレスに手を差し出す。
セレス:「……はい」
    エリィの手を取って立ち上がると、体についた埃を払って皆さんに一礼します。
ファング:ちなみに、でかいのから部品はとれました?
GM:え〜と、ガーディアンの装甲が10枚とリニアシステムが1機取れました。
リクス:「んじゃ、一見落着って事で帰りますか……」
アレスタ:「そうじゃな、あの馬鹿者二人には、
     仲間を見捨てて逃げた件、きっちりと責任をとらせねばなるまいて」
ヴァン:「校舎裏に呼び出し、か?」
    クックックと人の悪い笑み。
アレスタ:「……わしらがせずとも、委員長に話せば、学園側は処分してくれるわい」
リクス:「まあ、その件は委員長さんにまかせればいいさ」
ファング:「……そうですね。その上で叩き潰せばいい」
GM:因みに、帰り道の途中で裸の女の子を、
   二人ほど取り込んでるブロブに出くわしたりするわけですが、
   GMが出し忘れてたので、ちょっと所在なさげに寂しそうにしてます。
見学してたく○う氏:今回のお色気担当か!
ファング:「……あー、思ったよりも天罰早かったですね」
ディック:「写真撮って、さらし者にしてやるか?」
ヴァン:それは、引っ張り出して学園側で処罰させるべき、だろ。
アレスタ:「いや、ここで助けて、そのまま学園まで連れてかえってやろうぞ。
     自分達が晒し者にされる気持ち、それで少しはわかるじゃろうて」
GM:それは良いけど、早く助けないと、この娘ら食われるよ?
ファング:「冗談はさておき、さすがに目の前で食われるのを見るのは忍びないですね」
ヴァン:んじゃ、さっきの鬱憤で魔術大暴走!
リクス:「しょうがね〜な……たすけてやれ」
エリィ:ほどほどに……、


 う〜む、ここまでボロクソに言われるとは思わなんだ。


ファング:「行き過ぎ注意ですよー」
     とりあえず、刺激が強すぎるので背中向けテ。
アレスタ:「体に傷は残してやるなよ、せめてもの情けじゃて」
ヴァン:ヒーロ乗っけて更にアレンジ威力+1(ころころころころ)をを、6,6,6,5!
GM:鬼ですかあんたは!
ヴァン:追加で(ころころ)39点の闇ダメージ。
アレスタ:すごい出目じゃの。
ディック:死んだなこりゃ。


 本来は微妙に残るんだけど……ま、いいや。


エリィ: 中の人は大丈夫?

GM:中の人など……あ、今は居るのか。
   んじゃブロブは弾け飛び、中の女の子達はぶっ飛ばされてヴァンに体当たり!(笑)
ヴァン:「っと……」
    ぶっ飛ばされて来たのを受け止める、力持ちですから!
GM:顔は胸に埋まるは、股間に柔らかい物はあたるわ、
   なにより全身くまなくブロブ汁まみれ。
ディック:ヒュウッ♪と口笛吹いて、しっかり見てます。(笑)
アレスタ:「さて、この二人、このまま素っ裸で連れて帰るつもりじゃが……、
     セレス殿どうする? おぬしにまかせよう? 苛められていたのじゃろう?」
ファング:「終わりました? ブラムさん、さすがに見損ないました」
アレスタ:「……何を見ておるか、黒いの」
セレス:「え、その……」(おろおろ)
ファング:「助けてあげたいか、放っておきたいか。素直な気持ちを言えば良いと思います」
ヴァン:「ファング! 助けたんだぞ? 何故に見損なう?」
セレス:「その……同性として忍びないですし……、
    せめて、地上までは連れて行ってあげてください……」
ファング:「自分の状況を省みて下さい」
     コレ以上は目の毒だ、と先と同じように背中向ける。
ディック:「やーれやれ、お人好しなこって……、
     んじゃ、デカブツ、依頼通り地上までは連れてってやってくれよ」
アレスタ:「ふむ、そうか……おい、黒いの、というか男衆、お前等のマントを貸してやれい」
エリィ:GM、勝手に誰かのマント使っちゃうご都合主義OK?
GM:OKです。


 こうしてグロリアさんと光子さんは、翌朝まで、
教室で全裸のマント巻きという、羞恥プレイを味わう事になったわけで……、


ファング:「体に傷は残らないけど、心に深い傷は残ったねー」
     あっはっは、と爽やかに酷い事を。
アレスタ:「まあ、少し憐れではあるが……己の行動に対する鉛の責任、というやつかの」
エリィ:複雑な心境です。
GM:さて、今回最大のお宝、ゴーレムのジグルド君ですが、暫くは購買でランサーとして雇われるようです。
アレスタ:ふむ、まさに適材適所じゃな。
GM:シナリオのオチは……まぁ驚くほど静かです。
   虐めっ娘達も全裸で吊されたのはよっぽどこたえたのか、暫くなりを顰めます。
アレスタ:うむうむ、まあ、仕方なかろうな。
GM:詳細を報告したら、ベネット先生は、一瞬、顔色を無くしかけましたが……、
   まぁ、危険が取り除かれた事は了解ししたようです。
   委員長は……なにやら暗躍しているようです。
アレスタ:「ふむ、カイトにバルムンク……それに、ラルヴァの目的……色々とあったのう」
GM:そして、ブラムの前に虐めっ娘の片割れ、グロリアさんがやってきました。
ヴァン:「あん? あぁ、裸ペアの片割れか」
虐めっ娘A→グロリア:「責任……」
ヴァン:「――は?」
グロリア:「いつか、責任とってもらうからねっ!」
     で、脱兎の如く逃げ出します。
ファング:「……おめでとうなのです」(ニヤニヤ笑い)
エリィ:ツンデレ? マゾ?
アレスタ:「ふははははっ! なるほど、そうきたかっ!
     うむっ! そうだろうの! 責任はとらねばのう!」
リクス:「……どうする、ブラム?」(ニヤニヤ)
ディック:「よお、デカブツ、なんか大変そうだな?」(ニヤニヤ)
アレスタ:「うむ、面白くなってきたのう、黒いの」(ニヤニヤ)
ディック:「全くだな、色白チビ助」(ニヤニヤ)
ヴァン:「責任ってなんだ? おい! こら!
    オレはブロブに食われかけてるのを助けてやったんだろ〜、礼ってんなら判るが」
エリィ:「…………」
    無言でマジックハンドパンチ(顔に)
ファング:「ここまで鈍チンだとは思わなかったですね」
アレスタ:「全裸でヌルヌルプレイじゃぞ?
     いやー、マニアックじゃのう、黒いの」(ニヤニヤ)
リクス:「くっくっくっ……おもしれ〜な〜」(ニヤニヤ)
エリィ:「えっち……」
ファング:「色んな意味で騒動が耐えなさそうです」(くっくっく)





ヴァン:ぐぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!
    俺が何をしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?

その他PT一同:――いろいろ♪





GM:で、なんか頭を捻る黒いのを中心に、
   画面がブラックアウトして……幕です。

一同:お疲れさまでしたー!





<おわり>
<戻る>


注釈1:リプレイの様子と内容を、分かり易くする為に、かなり加筆・修正・脚色をしています。

注釈2:今回の内容は、あくまでもテストプレイです。
    その為、今後、ルールが改訂される場合があります。