GM:皆様、覚悟と準備は宜しい?
一同:OKで〜す。
GM:では、開始致しましょう。
某PL:しかし、色気の無いPTだな。






『Leaf Quest TRPG』リプレイ

ぜぶら〜ズ冒険譚 1

『タイムジャンパー』







GM:え〜、自己紹介は、後で、それっぽいのを、
   纏めてやって頂くとして、いきなり、本筋から入ります。
ブラムヴァン(以下ブラム):ホットスタートか!
リクス:あ〜……了解。
アレイスター(以下アレスタ):むっ、なんじゃ?
GM:では、状況の説明です。
   皆さんの現在地はパルメア、コミパ、タイプムーンの3都市を頂点とした、
   三角の内部にある砂漠の、更に真ん中にある遺跡です。
アレスタ:ふむ、それはそれは……珍しい魔方陣が手に入りそうじゃのう。
GM:んで、ここで最近、砂丘の下から出てきた、
   遺跡の探索が、皆さんの仕事です。
ディック:それって天師走ストーリーの遺跡とは違いますよね?
GM:微妙に違いますね。
   もう崩れかけてるけど、元はデカイ建物だったんだろうって感じが……、
ファング:「……ここが、目的の遺跡ですか」
ディック:「ふーん、ここがねえ……」
リクス:「うお〜! でけ〜!!」
アレスタ:「そのようじゃのう……、
     珍しい陣が手に入れば良いのじゃがな……、
     こんな暑苦しいところまで来たんじゃし」

………きーんこーん、かーんこーん………

アレスタ「――は?」
ブラム:今、昼? 昼? だったら、
    マントみっちり着込んで、それでも火傷してそう。

………おーい、次の……

ファング:「……今、何か聞こえたような気がしません?」
ディック:「暑苦しい? オレにとっちゃ気持ち良いくらいだぜ?」

……お弁当……  ……学食に……


リクス:「――弁当?」
ディック:「は? 何だこりゃ?」
アレスタ:「まあ、お前さんは、黒いからのぅ……、
     って、なんじゃ、この声は?」
GM:気になる方は、エージェントか歴史学者、
   若しくは関連技能でチェックどうぞ。
ファング:「……急に現れた遺跡だけに、常識は通じそうにないですね」
     エージェントで(ころころ)12。
GM:ファングは、なんとなく会話が学校での会話に近いような気がした。
   何でか、までは判らないけど。
ブラム:「どうでも良いから、影になる所に移動しようぜ」
    火傷が痛いんだよ。
ディック:「大きなお世話だチビ助……って、なんだろうなこの声」
ファング:「……ブラムさん、大丈夫ですか?」
アレスタ:ワシは、魔方陣以外に興味は無いんじゃがな。
ブラム:「あ〜、無理、ダメ……影はどこだ〜、って叫びたい位だぜ」
ファング:「…………」
     一瞬、遠い目をして過ぎ去った過去に思いを馳せつつ、
     「……進みましょう。ここで手をこまねいていても、
     事態は進みそうにありません……ブラムさんも限界っぽいですし」
GM:さて、ここからだと中庭だっただろう場所、
   なんか正体不明の場所、広い場所の3個所に移動出来ます。
アレスタ:「チビ助とは心外な……、
     ワシはおぬしのように無駄に年を重ねてはおらぬわ」
ディック:「……あんだと? テメエ、その肌黒焦げにされてえか?」
     ま、とりあえず入ってみようぜ。でねえとブラムの奴もヤベエしな」
リクス:「まあ、とにかく行きますか……」
アレスタ:「そうじゃの……さすがに、この暑さはツライわい」
     日陰のある場所が良いのぅ。
GM:因みに、正体不明の場所は地下に降りていく感じです。
ファング:正体不明が良い人は挙手願いますー。
ブラム:迷わず其処に向かって……、


 は、早いぞブラム。(笑)


アレスタ:「地下か……陣の匂いがするのぅ」
ディック:「じゃ、行くしかねえだろうな」
GM:潜りますか?
ファング:潜ります。

 かくて、一同、正体不明の地下へと潜っていきます。

アレスタ:「ちゃんと明りを灯せよ。
     でないと、お前の姿が見えなくなるわ……黒いからな」
ファング:「…………」
     デスペラードを抜き、警戒しつつ先頭を進みましょう。
ディック:「……後で死なねえ程度に焦がしてやるからな」
ブラム:影に入ったら、マント脱いで……、
    「ふう……陽にあたるのは堪える」
GM:階段を下りた先は、ちょっと広めの場所です。
   先に下り階段が見えます。

 ここで、接続に手間取っていた、
エリィPLさんが合流、フルメンバーです。

ファング:「……ケンカしないで下さいよぅ、アレイさん、ディックさん」
アレスタ:ワシのことは、アレイではなく、アレスタか、クロウと呼ぶがよい。
     ワシは、あの怪力鎧娘とは違うわい。
ファング:「あぅ、ごめんなさい」
リクス:「んじゃ、クロさんで」

……へっへー、こんなもんか、これならこの実際の冒険も楽勝だな……

アレスタ:「やめーいっ! それでは、何処ぞの黒いのと同じではないかー!」
ディック:「確かにな……あれと比べたら、あっちに失礼だ」

…… ・・くん…… ……


ファング:「ケンカしないで下さいよ〜」
ブラム:「あん? 誰か先に来てるのか?」
リクス:「そうか? 言いやすいと思ったんだけどな〜」
ブラム:「おーい、喧嘩してる場合じゃないだろ……、
    他に誰か居る様な居ないような不気味な感じだぜ?」
アレスタ:「まて、黒いの……何か、おかしくないか?
     ワシら以外の会話も聞こえるぞ」
ディック:「黒言うんじゃねえよ、色白チビ助……って、確かに何か聞こえるな」
リクス:「(耳を澄まして)確かに、なんか聞こえる」

……お前…ウが……険な……

ファング:「……確かに、聞こえますね」
     周囲の気配を探ります。
ディック:「ああん? 何だよ、この声?」
     長い耳がピクピク動きます。
GM:確かに、アレスタの言うとおり、
   PTの誰の物でもない変な声が聞こえます。
   気配探るなら、対応した技能でどうぞ〜。
ブラム:無い!(きっぱり)
リクス:同じく!(キッパリ)
ファング:がんばるえーじぇんと(ころころ)9!
GM:PT以外に気配は無いような気がしました。
   ただ、奥の下り階段の先から……、
   ガンガン! ゲシ! ズガガガガガッ! うわぁ〜!?
ブラム:って……聞いてよい?
    PTのみんなは……俺がハーフヴァンプだって知ってるん?
アレスタ:「今更、何を言っとる、半チク……と、なんじゃ、今の音は?」
リクス:気づいてるけど、あえて言わない。
ファング:多分、ちょっと肌が弱くて、
     怪力な、不思議なあんちゃん、としか思ってない。
ディック:「半分て意味では、テメエもある意味同類だろ……って、何だ今の?」
アレスタ:半チクは半チクじゃ……、
     まあ、ワシも似たようなモンじゃから気にせん。
GM:まぁ、気付いてる人は気付いてるでしょう。
   聞こえてきた音は戦闘音のようです。
   さっきから聞こえる声とはまるで別物です。
エリィ:肌が弱い……乙女?(爆)
ブラム:……って、なんでやねん!
ファング:斬新なボケをありがとう。(笑)
     「先に突入した人がいるみたいですね……」
     銃を抜き、走り出します。
ディック:「どうやら、先客がいたみてえだな……」
リクス:「誰か、戦ってるんでるのかね?」
アレスタ:「むっ!? いかんそ! 乱暴な真似をして、
     魔方陣が傷付いてしまうかもしれんではないか!!」


 それぞれの思惑の元、
一気に、下へと走り出す冒険者達。

 彼等が其処で目にしたものは……、


GM:下っていくと……長い直線通路です。
   先が広くなっていて、そっちから戦闘音が聞こえてきます。
アレスタ:ダーッと走るぞ。戦闘音に向かって。
リクス:「っしゃ〜!! いくぜ〜!!」
ディック:「待てよ、ファング! オレも行くぞ」
     40ヤード、4秒5の駿足で追い掛けます。
アレスタ:「ワシの魔方陣は無事かーーーっ!!」
GM:んで、広くなっている所ですが、
   人間に半身鎧を合成したような変なのが剣士と戦ってます。
エリィ:待って〜……、
ブラム:「ちっ、ディック、早過ぎるんだよ」
アレスタ:「サッサと来んか、猫娘!! ワシの魔方陣を守るのじゃー!!」
GM:壁には、いくつも人間が入れそうな穴があり、
   上の方にプレートがかかってますね。
   「ARM144:バロンズゥ」とか「HG1417−G−Gurd−0」とか。
ファング:……っちょ!?(笑)
ディック:おいおい!
リクス:あれ? これって……、
アレスタ:ワシャ知らん。
ファング:な、何はともあれ……不確定名「変なの」めがけて、
     デスペラード射撃OKですか?(笑)
ディック:同じく、矢発射でOK?
GM:ん〜、やっても良いけど、
   剣士と変なのが超高速で動いてるので狙い付けられません。
アレスタ:「とにかく、援護を……する必要はなさそうじゃのぅ」
ファング:む……魔眼起動しても難しそうです?
GM:正確には、剣士が短距離を現れたり消えたりして逃げてます。
   因みに、ファングのレベルじゃ難しそう。
ファング:「ダメですね、下手に撃つと彼に当たりかねません」
ディック:「ちっ、何だよあの速さは!? あれじゃ狙いが付けられねえ!」
???:「うわわわわ!? ちょっ!?
    なんで、こんなのが、まだ動いてるんだよ!?」
リクス:「なんじゃあれ……」
ブラム:「あぁん? 目の錯覚か? 消えたり出たりしてるように見えるが?」
アレスタ:「消えたり、現れたり……転移術かのう?」
GM:焦る声と一緒に、彼を中心に魔力陣が描かれていきます。
ファング:「……魔法はちんぷんかんぷんなのですよ」
エリィ:おなじく。
アレスタ:「おおおおおーっ!
     どんなものかは知らんが、是非、書き留めねばっ!」
     すでに羽ペン構えてる。
ブラム:「はっ 転移術があんなに早く起動できるかよ」
???:「このやろーーー!」
    という叫びと一緒に、彼を中心とした魔力陣は、
    目も潰れんばかりの凄まじい光を発します。
アレスタ:「どうかの……それに特化しておれば、可能やもしれん」
GM:そして、何処からか、少女の声が……、
   「――ジャンプ」と聞こえて……、
リクス:「うわっ! なんだあの光は!」
GM:皆さんは、膨大な光に呑み込まれます。
ファング:「……っく、一体?!」
     咄嗟に、ウェポントランクを引き寄せ、しっかりと掴むのです。
ブラム:ま〜き〜こ〜ま〜れ〜た〜!(爆)
アレスタ:「なんじゃ、そんなに光ると、
     上手く書き留められぬではないか――のぉぉぉぉっ!!」
ディック:「うおっ!? 何だぁ……ってうわぁ!」
アレスタ:「眩しい! ええい、黒いの、何とかしろっ! その黒さで!!」
GM:光の中で意識を保ってられるかどうかは、
   B+2d6で判定どうぞ。目標は16です。
ファング:一般的体力の少年に、んなご無体な(ころころ)惜しい、15。
アレスタ:(ころころ)11じゃ。
リクス:(ころころ)同じく11。
ブラム:失敗したらダメすぎ(ころころ)って、くりった、24、つーか6ゾロ。
ディック:(ころころ)14。
エリィ:(ころころ)12。
GM:え? ブラムだけ?(笑)
ファング:みたいです。(笑)
GM:そんじゃ、ブラムは、全身が、
   あらゆる方向に引っ張られる感じと一緒に様々な光景を見ます。
   例えば、それは、平和な王国で冒険者育成の為に立てられた学校。
   例えば、それは、そんな所で学ぶ幼馴染みの男女。
   例えば、それは、恋の別れ。
   例えば、それは、魔の手を取った少女の呪われた罪の記録。
   そんな事を初めとした……膨大な情報が一人だけに叩き込まれていくわけですね。
ファング:た、大変なことに?!(笑)
ブラム:「っ〜〜〜〜〜」(←頭痛い)
GM:と言うわけで、ブラム……、
   意識を保ってられるかどうか2d6+Mで、クリティカル出してください。
ブラム:なぁ? M判定の意味は?(ころころ)19。
GM:(19ね、メモメモ)
一同:うわっ、惜しい!
GM:んじゃ、皆さんは、ぶったおれたまま、学園ダンジョンから放り出されて……、
   「あれれー? わ!? ちょっとー! 保険委員ーーー!!?」
   と大騒ぎする声が聞こえます。
   次に、皆さんが気が付いた時、そこは保健室です。





ファング:「……ヒヨコがとんでいる……ぴよ、ぴよ、ぴよ」
アレスタ:「う〜、むむむ……」
     気絶してます。ディックのマントの端を握り締めて。
リクス:「ん〜、もっと食いて〜……」
エリィ:「…………」(←衣服の乱れはないか確認中)
???:「大丈夫? まったく、こんなになるまで無理しちゃだめよー」
    と、ロリっ娘が、指など振りつつ注意してくれるわけですが。
ディック:「う……あ゛ー……」(意識朦朧中)
ファング:「……ここ、は?」
     頭を振り、何とか上半身を起こします。
アレスタ:「ばたんきゅ〜……」
     未だ気絶、マントは離さず。
リクス:「もっと〜、もっと〜」(←いまだ夢の中)
???:「ロニィ先生? なんだか見慣れない人たちがダンジョンから出てきたって……」
    と、今度はエルフらしき女性がやってきますね。
ディック:「づう……ここは…って何処つかんでんだよ、色白チビ助」
     マントを持ってた手をひっぺがして、ベッドから落とします。
ロニィ:「え〜と、ここは舞弦学園の保健室、
    あなた達はいきなりダンジョンから放り出されてきた人たち、OK?」
???:「いろいろ聞きたい事はありますが、体の調子は大丈夫ですか?」
    と、エルフの女性も心配そうです。
アレスタ:「ぶっ!! うにゅ……(目をコシコシ)……、
     なんじゃ、ここは? 舞弦学園?」
     GM、聞き覚えは?
GM:そう思うなら、アルケミか歴史関係でどうぞ。
ファング:「なるほど……」
     学園の名前に心当たりがないか記憶を探り。


 ブラムとアレスタが、
ギリギリながら判定に成功しました、ここで。

 GMとしては、ほっと一安心。


GM:んじゃ、アレスタとブラムは、古代魔法王国より、少し前、
   剣の国と謳われたリーザス国の冒険者育成施設について、
   書かれた古書が発見されてた事を思いだした。
   そこで、ハッキリ判った名前が舞弦学園。
ブラム:「あん? 今、舞弦学園って言ったのか?」
???:「私はベネット、ここの魔術講師を担当しています」
アレスタ:「ほう、冒険者育成とは……ギルドのようなモノかの?」
ロニィ:「ギルドとは、ちょっと違うかなぁ……、
    ここは新大陸探索のために、リーザス王が命じて開いた学校、
    ギルドからは独立してるのよ」
ブラム:「(おいおいおいおい、何だよこれは……、
    砂漠の遺跡は、過去の学園で、今も生徒が居ます? 何の冗談だ?)」
ベネット:「取り敢えず、話は後にしましょう。
     暫くは、ゆっくりお休みください」
GM:と言って、二人は部屋から出ていきます。
   因みに、皆さんは、5時間くらい全力ダッシュした程度には疲れてると思ってください。
一同:――いや、死ねるから、それ。





GM:暫く、休んで、人心地着いた頃に、ベネットが戻ってきます。
ベネット:「どうです? 少しは休めましたか?」
ファング:「はい、おかげさまで……」
     きょろきょろ、とトランク探しつつ。(笑)
ブラム:「ん? まぁな……で、今、何時くらいなんだい?」
アレスタ:「ふむ、おかげさまでな……、
     それで、ベネット譲、ワシらは、一体、どうなったのじゃ?
     イマイチ、現状が掴めんのじゃが?」
ベネット:「今は……19時ですね」
     と壁の時計見ながら言った後で……、
     「えぇと……取り敢えず、皆さんには災難な事でした。
     此処では、生徒の実地訓練に、ダンジョン生成装置を使った、
     実技を行っているのですが、どうも、その生成に、
     皆さんは巻き込まれたらしく……」
アレスタ:「19時ね……確認したいのじゃが、今の暦は?
     グエンディーナ暦、何年になるのかのう?」
ベネット:「今、ですか? グエンディーナ……歴というのは判りませんが、王国歴――」
     ちょっと、GMが覚えてないので、細かい年代は勘弁してください。
ファング:「……参ったなぁ。聞いた事もない、暦だ」
アレスタ:つまり、グエンディーナ暦よりも、
     間違いなく、古いと考えて良いと?
GM:皆さんの感覚からすれば、そうですね。
リクス:「王国暦? 聞いたこと無いな〜」
ベネット:「そうですか? わりと広い範囲で使われていると思うのですが……」
アレスタ:「なるほどのう……しかし、ダンジョンの生成とは、また興味深い」
ブラム:「状況はまぁ判ったがよ 戻れるんだろうな?」
ディック:「そだな……問題はそこにある。
     で? どうなんだよ?」
ベネット:「ともあれ、皆さんのいらっしゃった場所さえ仰っていただければ、
     転送魔法が準備できますので」
ディック:「そりゃ無理だな。言った所で、多分、無意味だろ」
ブラム:「なぁ、ひとつ聞くぞ……そのダンジョン生成装置ってのは、未来へも繋がるものなのか?」
ベネット:「それは、判りませんが、
     可能性は0ではない、としか……」
ブラム:「んじゃ、我々は、その低い可能性に巻き込まれたわけだ」
ファング:「……いやーあっはっは、僕はもう何が起こっても驚かないよ」
アレスタ:「魔法と言うとる時点で、高位もへったくれもないわい。
     まあ、この時代なら、それもありえるのかもしれんがの」
リクス:「俺ら、帰れるのか……?」
ベネット:「あの……もしかして……、
     私の想像に過ぎないのですが……」
     と、ちょっと引きつり笑い浮かべてます。
     「まさか……?」
ディック:「俺達は、未来から来た……って事になる」
エリィ:「帰れないのは嫌だな〜……」
GM:ベネットも、それには、流石にアゴを落とさんばかりに驚いてます。
アレスタ:「話して良かったのかう、黒いの……まあ、既に後の祭りじゃが」
ファング:「…………」
     目を逸らして、再度遠い目をした。(笑)
ベネット:「ち、ちょっと待って下さい!
     今、他の教師陣に相談を……!」
GM:ワタワタと、ベネットは外へ駆けだしていきます。
アレスタ:「まて、ベネット譲! しばし、待て!」
GM:――五分後、舞弦学園、全教師が全員集合で大騒ぎになっております。
ファング:「……待たなかったね」
リクス:「あ〜、やっぱりこうなったか……」
アレスタ:「面倒なことになってしもうたようじゃのう」
GM:で、喧々囂々大騒ぎになりましたが、
   結局、おキクさんと呼ばれていた、購買部のおばちゃんの一声……、
   「来ちまった原因が判るまで、こっちでのんびりして貰えば良いさ」
   という方向性で、話が纏まりそうです。
ファング:「……んーむ、度量が広いのかどうなのか」
GM:来ちゃった物は仕方がないって、発想とも言えます。
アレスタ:「大雑把じゃのう……、
     しかし、何気に大物じゃな、おキク殿とやらは……、
     何故に購買部なんぞに……?」
エリィ:「なにも考えて無いだけじゃ……」
リクス:「世の中広いね〜……過去だけど」
GM:さて、どうします? 自力で帰る術を探すか、彼等の助力を乞うか。
   意志は尊重してくれるそうです。
ファング:「僕は、素直に助力を受けるべきだと思います。
     この世界の事を、僕たちは知らなさ過ぎる」
アレイス:「自力で探そうにも当てが無い。ここは、助力を願うべきかのう?」
リクス:「だな……」
ブラム:「あ〜、同意だな」
ディック:「オレもファングに同感。情報が足りなすぎるしな」
エリィ:「右に同じ〜」
ディック:「けどよ……オレ達も探す努力はしてみようぜ?
     任せっぱなしも趣味じゃねえし……」
GM:んじゃ、決まりですな。
   取り敢えず、人間年齢で18以下なら一時的に生徒として、
   19以上ならダンジョンの見回りとして保護してくれるそうです。
   生徒でも良いらしいですが?
アレイス:「もちろん、ワシらも探すが……、
     彼らに助力を願うにしても、ワシらには、それに見合う対価を払う術が無い」
GM:いや、君らが、この時代に跳んだのは、
   あの剣士の放った、正体不明の光のせいもあるけど、
   ここのダンジョン生成装置が原因とも言えるから、
   対価がどうとか言いだしたら、此処は、君らに、かなりデカい借りがある事になる。
ブラム:「あ〜ん アレスタさんよ。対価なんぞ払う必要ね〜よ?
    こっちは事故に巻き込まれた被害者だぜ?」
GM:生徒になるか、雇われるかは、
   自分が無理がないと思われる側でどうぞ。


 結局、此処で全員生徒を選んでくださいました。

 GMとしては、非常にやりやすい……、
 ごほごほ、いや有り難い事です。


GM:……全員生徒?
ブラム:かな?
GM:うぃ、了解です。んじゃ、男性陣は男子寮に、
   女の子は女子寮に、それぞれ案内されます」
エリィ:女の子はわたしだけ?
アレスタ:ワシはどっちもいかん。
     寮の外の木に、ハンモックでも吊るして寝るわい。


 そう言えば、このPTって、
6人もいて、女の子エリィだけなのか。

 いや、アレスタは、性別不詳なんだけど……、


GM:翌日の朝、朝礼で、皆さんはクラスメイトに紹介されます。
   因みにベネットの後頭部には謎の絆創膏が。
ファング:気まずそうに目を逸らしましょう。
GM:で、順番に自己紹介どうぞ。

アレスタ:「うむ、ワシの名はアレイスター=クロウリーじゃ。
     人はワシのことを『至高の探求師(マスターテリオン)』と呼ぶ。
     趣味は魔方陣集め。皆、よろしくたのむぞ。(ペコリ)
     ちなみに、あっちの黒いのは『黒いの』で構わん」

ブラム:「ブラムヴァーン=キンスレイヤーだ。ブラムと呼んでくれ。
    "体質のせいで"陽の光に弱くて火傷を負うので、
    野外授業は不参加になるが、まぁよろしくたのむ。一応、分類としては剣士だな」
    あくまで体質と言い張ります。

ディック:「オレはディック=コールってんだ。種族は見ての通りダークエルフ。まっ、宜しくな。
     ああ、ちなみにあっちの色白チビ助の『至高の探求師』ってのは自分で言ってるだけだ。
     色白チビ助で充分だ」

エリィ:「わたしはエリィヌ=サイスです。エリィって呼んでください。
    なにかと迷惑をかけますがよろしくおねがいします」

ファング:「僕はファング、ファミリーネームはありません。
     特技は銃と開錠、趣味は機械の整備です。
     右も左も解らない身でありますが、宜しくお願いします」
     ぺこりと頭を下げる。トランク片手に。

リクス:「え〜、リクス=ウォスキーです。
    特技は、主に剣と魔術です。
    色々わからない事が沢山あるのでよろしくお願いします」

GM:自己紹介も終わったところでベネットが、
   「今日は実習の1回目です。きちんと購買部に寄って、
   準備をしてからダンジョンに降りて下さい」
   と、しめます。
アレスタ:「早速、地下に降りるのか?」
ディック:武装は自前の物が使えるんですね?
ベネット:「降りてみますか?」
     武装は自前のOKだそうです。
ブラム:購買部=消耗品、ですね〜。
アレスタ:「もちろんじゃ、大変興味深いからのう」
     ということで、購買部へ。
GM:うぃ、消耗品が欲しい方は、購買行けば売ってくれます。
   おキクさんが迎えてくれますね。
アレスタ:「おお、おキク殿、先日は世話になったな。
     おぬしのおかげで、こうして生徒として活動できる。感謝するぞ」
GM:ただね、ここでは、流石に本物の金使うわけにもいかず、
   ましてや、君らの持ってるお金は、古代魔法王国以後に出回ったものです。
アレスタ:まあ、そりゃ、そうですわな。
ディック:……つまり、今、現在、無一文って事ですね。
GM:生徒達はダンジョンで、モンスターを倒して、
   ザッカと呼ばれる、学内通貨を使うようなので、それに習った方が良いです。
   ようするに、無一文扱いです。
おキク:「お、皆、ダンジョンに潜るのかい?」
ディック:「おう、そうしようかなって思ってんだ」
おキク:「せっかく時間を超えて来てくれたんだ、コレくらいはサービスしとくよ」
    と言って、皆さんにナオール剤を5個ずつくれます。
リクス:「おっ! ありがとうございます」
ファング:「ありがたく、使わせていただきます」(ぺこり)
ブラム:「ん、ありがたい」
ディック:「ヒャッホー! こいつぁラッキーだぜ!! 有効に使わせてもらうよ」
アレスタ:「おお、それはありがたい。
     ならば、期待に応える事にしよう」
おキク:「はっはっは、がんばりなよ」
GM:「もー、カイト君?そろそろ行かないと」
   「判ってるよ」、
   と、男女が、君らの側を通り過ぎたりするわけです。
ファング:「そうですねぇ……いっそ、学生らしく単位でも狙います?」
アレスタ:「相変わらずじゃのう、武器屋」
ファング:「ほめ言葉として受け取っておきます」
GM:まぁ、そうやって、ちょっとピクニック気分でダンジョン入り口ですが、
   遺跡で見た正体不明の部分と酷似してます。
   無論、綺麗ではありますが。
アレスタ:「では、もう一つ……これが一番重要なのじゃが……魔方陣はあるのか?」
GM:んで、皆さんが装備を調えてから奥に行くと転送室がでん、と。
アレスタ以外一同:「ほえ〜……」
GM:魔法陣も非常に複雑なのが描いてあります。
アレスタ:もしかして、その転送室の魔方陣、見覚えあったりしない?
GM:なんて言うか、これ普通に描いたら、締め切りまにあわねーよ!
   って感じの魔法陣で……見覚えあります。
アレスタ:「なるほど……ここが全ての始まりか。
     間違いなく、ワシらは、過去に来てしまったようじゃのう」
     といいつつ、必死に書き写す。
ブラム:「ま、そら見覚えもあるだろうよ」
ファング:「うーむ、目の前に、むざむざと現実見せ付けられた気分なのです」
GM:書き写すのは良いけど、後続が詰まってるよ?
ファング:「……行きましょう、速やかに」
     アレスタさんを引き摺り。(笑)
ディック:「よっしゃ、行くか」
ファング:「……ご迷惑をおかけしました」
アレスタ:「待て、しばし、待て! ああー、ももう少し、もう少しだけ〜……、
     うわーん、離せ黒いの〜!!」





――ダンジョン1F――

ファング:通路の幅はどんな感じです?
GM:1Fは……皆さん思いっきり見覚えあります。
   真っ直ぐな通路の先に、下り階段、幅は広いです、広間と言って良いくらい。
ブラム:――冒頭のアレか!
リクス:「あれ? ここって……」
ディック:「なあ……ここって、見覚えねえか?」
ファング:「ありますねぇ……嫌なくらいに」
ブラム:「って〜事はだ……あの場所までは罠もね〜よな?」
アレスタ:「ほう、黒いお前でも、覚えていられたか、感心感心」
GM:暫くは、スライムを叩いてる生徒達の姿も見えます。それに混じって、
   「へ、実際の冒険ってのもこんなもんか、楽ちん楽ちん」
   という声なんかも聞こえます。
ディック:「馬鹿にしてんのか、色白チビ助」
ファング:「んーむ……なんか、こう……思ったよりも平和だなぁ」
     言いつつも、デスペラード片手に警戒しつつ。
ディック:「……なんか、冒険舐めてる奴もいるみてえだな」
リクス:「とりあえず、全速前進!」
    と言ってダッシュ!
アレスタ:「いや、まて、黒いの……さらに馬鹿にしてるウツケがおるぞ」
GM:「もう……カイト君……」
   とクラスメイトの女の子が、
   そのウツケと一緒に行動したりしてるわけです。
アレスタ:てか、そのウツケに、鉄棍でコツンとやりたいのですが……、
ブラム:「ほっとけ、アレスタ……ああ言うのは、自分で罠にはまるさ」
ファング:「あー、落とし穴に落ちるかもしれませんよ。気をつけないと」
     とりあえず、カイトさんに忠告を。(笑)
GM:あ、因みに、ブラム、ちょっと2d6してちょ。
ブラム:――?(ころころ)3ですよ、GM。
GM:ん、OK、一瞬、引っかかったけど大したことじゃない。
ブラム: ん〜?
GM:うん、大したことじゃないんだよ。


 実はこれ、ブラムだけがみた情報の奔流から、
フラッシュバックした情報を上手く思い出せるかどうかの判定。

 見事、失敗してます。


リクス:「何やってるんだ〜! 置いて行くぞ〜!」
ファング:「……後ろで、不穏な事話し合わないでくださいよぅ」
アレスタ:「仕方ない、折檻は、次の機会にするかの」
GM:んじゃ、後ろから……、
   「――やあ、転校生諸君」
   と声が掛かります。
ファング:「何気に、元気一杯ですよね。リクスさん……はい?」
ディック:「……あん?」
GM:背後にいるのは一人の男子生徒です。
   名前は確かロイとか言ったっけ? と皆さんは記憶しています。
アレスタ:「――なんじゃね?」
ロイ:「さっきは、ウチのクラスのバカが失礼したようだ。
   気を悪くしないでくれたまえ」
ファング:「はぁ……何気に容赦ない人ですね」
ロイ:「ミュウも、ああいう手合いとは、さっさと縁を切れば良いんだが……」
ファング:「(なるほど……ミュウって言う人なのか。あの女性は)
アレイス:「ふむ、まあ、構わんさ。あやつも、いずれ、
     『本当の』冒険をすれば、あんな馬鹿な事は言わんだろうさ」
ディック:「幾ら事実でも馬鹿はねぇだろ。
     そう言ってる時点で、テメエも同類だ」
ブラム:「はっ、アンタが悪いわけじゃねぇんだろ?
    謝られてもこまるぜ……それにな、ああ言う手合いは自爆するもんさ」
ロイ:「ともあれ、君たちも良く注意する事だ……、
   ふふ、いくら経験を積んでも、カイトが馬鹿な真似をしなくなるとは思えないね」
ファング:「……仲良しさんですか?」
ロイ:「断じて違うっ!」(一秒)
ファング:「……見事な即答ですね」
ディック:「はん、大きなお世話だ。こちとら場数は踏んでんだよ」
GM:と言うところで、全員2d6+一番大きい技能で。
ディック:「ただの横恋慕だろうよ」(ころころ)8。
アレスタ:(ころころ)12。
ファング:(ころころ)13。
ブラム:(ころころ)11。
リクス:(ころころ)13。
エリィ:(ころころ)13。
ファング:何、このインフレ。(笑)
GM:んじゃ、ディック以外は、女の子の悲鳴が聞こえた。
   てか、皆、出目良すぎ! 12以上出した人は、
   さらに何か、巨大なモンスターの声も聞こえて良いよ。
ファング:「……急ぎましょう!」
     踵を返し、デスペラードを構えて走り出します。
ブラム:「ちっ、誰かが手に負えねぇのと戦ってやがる」
    女性の悲鳴には敏感。
アレスタ:「ええい、言っ取るそばから……、
     急ぐぞ、黒いの! あっちじゃ、走れっ!」
ディック:「あん? ちょっと待てよ!」
     事情はわからないまでも、駿足を生かして駆け抜けます。
GM:ロイは既に飛び出しています。
   皆さんの視界には、さっきのウツケことカイトと、
   そのカイトを引っ張ってどうにか逃げようとしているミューゼルの姿が見えます。
アレスタ:「油断しとるからじゃ、若造めっ!」
GM:そして、全員の前には巨大な熊のモンスターが、
   今にも、カイトにトドメをさそうとしてますね。
ディック:「やっぱし、あの馬鹿かよ!!」
     弓を構えてます。
ファング・ブラム・ディック:熊を威嚇!
GM:んじゃ、最初に飛び出したロイが爪を弾き、
   皆さんの放った矢だの弾丸だのが熊を怯ませます、
   そして、ロイ達と皆さんを分断するように、巨大な赤い塊が墜ちてきますね。
ディック:「ちっ、なんだってんだ!?」
アレスタ:「金ピカ(リクス)! そのウツケと、お嬢さんの前に出るのじゃ! 二人を守れっ!」
ファング:「まずは……邪魔なコレを片付ける必要があるみたいですね」
ロイ:「くそっ……2対1か……!」
   ロイは、両方相手取るつもりの様です。
ファング:「こっちの赤いのは、僕達が相手します。ロイさんはそっちを!」
アレスタ:「この赤いのはワシら任せろっ!」
ロイ:「ち、任せたぞ!」
   と言って、ロイは熊に集中します。
ブラム:「格好付けようとすると、自滅するぜ?」





対ブロブ、雷使い爆誕――

GM:さて、戦闘ですぞ。敵はジャイアントブロブ1匹。
ファング:……ブロブ、かぁ。(笑)
ブラム:ブロブなんだ……、
アレスタ:出番だぞ、黒いの。唯一の見せ場じゃ。
ブラム:誰が唯一だ、誰が。
GM:んじゃ、イニシアチブ、こちらは(ころころ)……ふらなくていーです。
   出目が1ゾロ、先行に成り得ない。
エリィ:ふぁんぶる?
GM:イニシだしモンスだから単に後攻ってだけなんだけどね、さてどうぞ。
ブラム:って、ブロブって……鉄溶かす?
GM:溶かします、寧ろあらゆる物を溶かします。
   でも、取り込んだ物だけね。
ブラム:って事は、普通ならOK?
GM:OKです、そこまで細かくやりません。
ブラム:じゃあ、切る(ころころ)ぐぁ……出目が1と5で7。
GM:(ころころ)回避は……ってなにぃ!? 1ゾロ!?
アレスタ:まただよ。
ディック:まただ。
GM:呪われた?
エリィ:れんぞく……、
アレスタ:(なんか、やったか、ライル?)
たまたま見ていたライル:(や、やってないッす。おぢさん!!)
ディック:ふぁんぶら〜ズの呪い?
ファングの中の人:(どこかの道化師「ふはははは、夜な夜な、
         どこかへ祈りと呪いを捧げたのが効果を発したようだな!」)
ブラム:ざくっと切り裂け!(ころころ)13、低っ。
GM:(ころころ)13、ぶにょん、と弾きました。
ブラム:「ちっ この不定形生物が!」
アレスタ:「何をやっとるかー! その怪力は飾りかー! この半チクー!」
ブラム:「はっ じゃあテメェのお手並みみせてもらおうじゃね〜か?」
    最後の順番でな。
アレスタ:「この程度の相手、ワシの番が回ってくるまでに倒さんかい」
ブラム:ささ、じゃれあいは、この程度で ディックの番ね。
ファング:「……仲がよいのか悪いのか、どっちなんだろう」
エリィ:「仲間内で喧嘩しないの……」
ディック:それでは魔術ジオで攻撃します!
     まず魔術発動は(ころころ)問題なく成功。
     「雷の精霊よ………」
     (ころころ)命中6ゾロ!
GM:わはは、避けようがないぜ!
   なんですか? トランスファーアンラッキーダイス発動?
アレスタ:では、ダメージ判定、ここででかいの頼むぞ、黒いの。
ディック:「この者に汝が鉄槌を!!」
     (ころころころ)お、回った(ころころ)31点!
ブラム:くりった〜〜〜〜!
GM:うわ〜い(T▽T)(ころころ)5、いぢめ?
アレスタ:「ふむ、やはり、ワシが出るまでも無かったようだの?」
GM:26点? 無茶苦茶いてぇ〜……、
   一気に半分近く蒸発しましたが、マダ生きてます。
アレスタ:「しぶといな……」
ディック:「ちっ……今のはいい感じだったんだけどな」
エリィ:普通に、剣で攻撃します。(ころころ)10。
GM:(ころころ)12で回避。
アレスタ:残念、かわされてしもうたの。
エリィ:……ショック。
ファング:では、先程と引き続き、魔眼展開するのです。
     (効果:命中+2、防御・回避判定−2)
ファング:「……そこだ!」
     左目を閉じ、瞳孔の開いた無機質な右目でブロブを睨み……射撃!(ころころ)13。
GM:(ころころ)同値、ぶにょんと回避。
ファング:「…………」(悔しそう)
エリィ: 「…………」無言で肩ぽむ。
リクス:「いっくぜ〜!!」
    剣で攻撃(ころころ)11。
GM:(ころころ)回避 、ぶにょぶにょ。
リスク:「――柔っ!」
エリィ:エリィ: 「…………」無言で肩ぽむ。
アレスタ:「やれやれ、仕方が無いのう。ワシが決めてやるか……」
     鉄棍で魔方陣を描くぞ。クルクルクル〜、と……、
     で、このターン行動は終了。魔方陣作成じゃからな。
GM:うぃ、んじゃ、こちらの手番で、
   おや、殴りかかってきた娘さんがいるな、と言うわけで特殊能力取り込み攻撃!(ころころ)11。
ディック:あ、嫌な予感。(笑)
アレスタ:回避しないと、サービスショットじゃな。
エリィ:(ころころ)9……、
GM:ん、取り込んだ……、
   さて、取り込まれたエリィは、次のターンから、
   1d6点のダメージを自動的に受けます。
エリィ:……しくしく。
GM:これは、最初、鎧が肩代わりしてくれますが、
   鎧のB値までダメージを受けた場合、鎧は壊れてしまいます。
ディック:まさか、こっちが与えたダメージがエリィにいく、とかありません?
GM:ん〜、こっちの防御力補正を越えた分の物理ダメージは抜けます。
ファング:――うはw


 因みにお色気担当は――

 第1PT:イルス(ゑ?)
 第2PT:キュリオとカイン


エリィ:鎧のB値は……3!
ブラム:1〜2ターンで壊れるね。
ディック:つまり、魔術ダメージは抜けないと?
GM:あんまり大きいと抜ける。例外もあるし。
エリィ:荷物は?
GM:次のブロブの行動で、入れ物が壊れて、中身が飛び散ります。
   その次には、消滅してしまいますね。
アレスタ:つまり、このターンでキリをつけろ、ということじゃ。
GM:後、鎧が無くなった後は、ダメージに等しい枚数服が溶けます。
   服が無くなった時点で、漸くダメージが肉体に行くわけです。
リスク:予感的中。(笑)
エリィ:服は、1、2……4枚。


 2Tで、全裸の可能性もあったのか。
 あぶねぇ……また出そう。(笑)


2ターン目――

ブラム:2ターン目最初の行動……剣はダメっぽいので魔術で行きます!
アレスタ:猫娘の純潔を守るためにも、
     このターンでカタづけるのじゃ。
ブラム:命中判定……(ころころ)よし! クリティカル!
GM:避けられるかンなもん。
ブラム:「闇に押されてつぶれるがいい!」
    (ころころころ)14!
GM:(ころころ)8点きました、かなり痛そう。
アレスタ:もう少しかのう。
ブラム:ディックご〜! さっきの一撃をもう一度。
GM:いや〜!!(笑)
ディック:魔術発動(ころころ)5。
アレスタ:「先程のが、マグレでないことを証明してみせい、黒いの!」
ディック:「分かってらい! 大いなる天の怒りの刃よ……、
     その力をもって、我に仇なす者を討て!!」
     (ころころころ)18点のダメージ。
GM:(ころころ)10点防いだ。
   ちょっと、もがいて、そこらから煙吐き始めますが、まだ、うにうに。
アレスタ:次は猫娘じゃが……そこから逃げられぬのか?
GM:逃げるなら、こっちの攻撃値の半分+2d6を目標値に振り合いです。
アレスタ:猫娘は、何で判定すればよいのじゃ? ダメージか?
GM:2d6+Bで……後、行動してない人は、手を貸す事が出来ます。
エリィ:……B値は5です。
ファング:ふむ、では、自分が手を貸しましょう。魔法使えないし。
GM:このターン、行動出来なくなりますが、
   自分のBの半分+2d6の結果を、エリィの結果に加える事が可能です。
エリィ:(ころころ)……1ゾロ、おわった。


ブラム:……ふぁんぶった〜!
ディック:ファンブル!?
アレイス:きたーーーっ!


ブラム:足すもなにもねぇ。
アレイス:では、ファンブル表をどうぞ。
エリィ:(ころころ)9。
ブラム:仲間に被害が及ぼされる/大迷惑をかける。
ファング:……この場合、やっぱり僕かー!(笑)
GM:ファングも取り込まれます〜。
   ファングは、このターンの行動キャンセルです。
ファング:あぁん。


 思いもよらず、ちょっぴりピンチな状況になった。

 これでは、エリィだけではなく、
ファング(野郎)も脱がさねばならな……違うそうじゃない。


リクス:「ああっ、この武器オタク! テメエまで捕まってどうすんだよ!!」
    今、助けるぞ〜……出来たらな」
    剣で攻撃(ころころ)10。
GM:回避(ころころ)12。
アレスタ:では、ワシがトドメをさそうかのぅ。
ブラム:「さて……アレスタ、お前にかかってるんだぞ?」
アレイス:まずは、魔術発動(ころころ)問題なし。
アレイス:(ころころ)命中判定8。
     「我が美しき陣を見るが良いっ!!」
GM:(ころころ)10で回避。
アレスタ:「あ〜、うん……すまぬ」
ディック:「この色白チビ助! やっぱ口だけじゃねえか!!」
ブラム:「ほっほぅ〜、アレスタ君は、
    大口を叩いて準備までして……外すんだ?」
アレスタ:「いや、なんというか……、
     二人が気になって、狙いを外してしもうたわ」
ブラム:「おやおや、お優しいこって」(めっちゃ皮肉)
ファング:仕方が無い……GM、ご都合主義使用OKですか?
GM:OKですが、助けられるのはどちらか一人ですぞ、1回につき。
ファング:もちろん、エリィをなんとか、もがきつつ、外へ放り出します。
     できれば、デスペラードを握らせて。
GM:OKです。(笑)でも、タイミング的にエリィの剣は溶けるけど。
ファング:ソレは、申し訳ないが、我慢してください。


 ぶっちゃけ、1d6点与える、ギリギリの、
タイミングで発動なので、剣は溶けて貰う事にしました……厳しいかな?


ブラム:ん〜、あれだ……、
    ブラムのも使えば、ファングも助けられる?
エリィ:「この銃は……! ファングさんの形見」
GM:理由付けてくれれば。
ファング:(勝手に殺さないで欲しいなぁ)


 結局、ちょっと、はみ出してたトランクの端を持って、
引っ張り出す、という素敵なご都合で、二人とも救出に成功しました。

 ちっ、お色気シーンはカットか。


GM:んじゃ、ブロブですかな?
   え〜と、リクスに取り込み攻撃〜(ころころ)10。
リクス:「――俺かい!」
    (ころころ)ぐぁ、回避9。
GM:むにょん。
ブラム:「……助けたと思ったら、また別のが、かよ」
GM:後1発で終わりそうなくらいよれよれよ、コイツ。


3ターン目――

ブラム:んじゃ、もっかい魔術っと(ころころ)発動。
エリィ:わたしの時と反応が違う。


 そりゃ、取り込まれたのが、おにゃのこなら、
服が溶けきるまで待ちたいと思うのが……ごほごほ。


ブラム:命中〜(ころころ(1ゾロ))……ファンぶった〜!
ディック:ファンブル〜〜!?
ブラム:ファンブル表は(ころころ)12、
    仲間に被害が出る/大迷惑をかける が有利な結果も起こる。
GM:んじゃ、ダメージ出してね。
   実ダメージの半分がリクスにいきます。


 ここで、ブロブに取り込まれたリクスを一気に救出。
 ディックの魔法は命中の目が振るわず回避されます。

 その次のエリィの行動は、ネコセットの装備……、

 ツッコミアイテムではないため、
瞬間での装備ができず、この行動は着替えで終わります。


ブラム:ブロブってMP設定されてるんでしょうか?
    ツッコミアイテムで殴るのは良いとして。
GM:はっはっは、知能も脳味噌もないブロブにMPがあるとでも?
ブラム:その場合……1ダメでも通れば気絶?
GM:ですね。精神ダメージ=気絶。


 このブロブは、火と、
ツッコミアイテムに弱かったのです。(笑)

 そして、ファングの手番……、


ファング:「弾が……アレ、師匠に作ってもらった、最後の1セットなのに……」
     トランクを握り締める手に、血管が浮き出る。
ディック:「あー……おい、ファング?」
ファング:「ふふ、ふふふふふふふふふ……、
     地獄にオチロ、ファッキン軟体生物がぁぁぁぁ!!!」
     右目の魔眼から、ヤバイ光を放ちながら、トランクを振り下ろします!
GM:ぷち、とか音を立てて、
   ブロブはツブされました、問答無用です。
アレスタ:「普段、大人しい奴ほど、キレると怖いからのぅ」
ファング:「ふぅー……ふぅー……」
     どす黒い瘴気が漏れています。
リクス:「あっという間……」
ディック:「ヒュウ……すげーなこりゃ……」
ブラム:「まったくだぜ、アレスタ……、
    普段がアレな、俺らは平気だよな」
ロイ:「お、終わった……のか?」
ファング:「……はい、万事滞りなく」
     透明な微笑みを浮かべつつ。
GM:ロイも熊を片づけてはいますが、少々傷を負ったようです。
ディック:「あ、キザ野朗じゃねえか。そっちもケリついたみてえだな」
カイト:「……う……」
ミュウ:「――っ! カイトくん!」
GM:カイトも気が付いたようで、うっすらと目を開けます。
ディック:スタスタとカイトに近付くと、一発殴ります。
カイト:「ぐっ……!?」
    殴られますね、息を呑むミュウをロイが引き寄せます。
ファング:「また……やっちゃったのかな」(ぶつぶつ)
リクス:「…………」
    密かにメディアをかける。
ディック:「テメエ……随分、ふざけた事言っておいて、このザマかよ。
     あんまし冒険舐めるんじゃねえ!!」
     一喝してやります。
アレスタ:「冒険を甘く見たツケが来たようじゃのう。
     これで、ワシらとロイ殿に一つ借りじゃな。
エリィ:「…………」(←ブラムの後ろに隠れる)(ネコ化中)
カイト:「…………」
    何も言いません。彼の目に、何が映ってるのかも伺い知る事はできません。
ロイ:「別に、借しだなんて思わないさ。
   返して貰う当てのない物は貸しじゃない、施しだ」
ブラム:「くっくっく、何気にきついね〜ロイさんよ」
ミュウ:「ロイ……」
ロイ:「ミュウ、判っただろう?
   こんな奴に、君は相応しくない」
アレスタ:「じゃが、まあ……、
     一応、ワシらがくるまで持ち堪え、
     お嬢さんを守ったことだけは評価できるかの。精進せい、若者よ」
ディック:「テメエみたいな自惚れた野郎もな、ロイさんよ」
GM:何も言えずに、カイトは一人でダンジョンから出ていきます。
ロイ:「ふ、事実を事実として言ったまで、なんだがね」
アレスタ:「だがまあ、あまり大きい口を叩くのもどうかと思うぞ。
     失敗した時に、エライ目に遭うからの」
ディック:「落ち目になった時が見物だな」


 ちょっと、予定とは違ったけど、
ロイが嫌な奴であるって事は印象づけられたかな?

 ……まぁ、原作知ってる人多いだろうし。





GM:んで、事は教師陣にも知れ渡り、
   2話から、いよいよこの時代での冒険が本格的に始まります。
   と言うわけで、1話はここまでです〜。

一同:お疲れさまでしたー!





<おわり>
<戻る>


注意:リプレイを起こす時にログの内容を出来るだけ読みやすくカット、編集してあります。
注意2:第1PTのイルスは男の娘ですが、
    生物学上の分類は男であるためお色気担当要員には……なるんでしょうか?
注意3:キャラやアイテムの設定で間違ってるところがあっても、
    2光年くらいの長い目でみてやってください。