プレイヤーとしては、何度か、
参加させて頂いたものの、GM経験は始めてのLQTRPG。

 だが、弱気になってはいけない。
 GMは度胸とハッタリが肝心なのである。


GM:そして、お願いがあるのです。
DEVIL:?@w@?
STEVEN:?
GM:ダイス、貸してください。orz


 GMよ、度胸とハッタリはどこ行った。

 とまぁ、割とどうでも良いGMの失敗はさておき。
 開始前の雑談より、以下の会話があった。


STEVEN:ちなみに、リーラはコスプレ趣味があり、
    毎回、衣装が変わります。
GM:うはw
STEVEN:で、今回はセーラー服の予定。
真魚:それは、元ネタを考えろと言う事ですね。
DEVIL:服代が膨大になります……ギャグ特徴から出せますが。
STEVEN:変身呪文は、これでもう決まった。


 頑張れヴァル君。
 君の未来は色んな意味で明るいぞ。


GM:げふん、それでは、皆様、
   集合したようなので……準備はよろしいですか?
リーラ:はーい、それでは前回あらすじやります。
GM:お願いしますー。






『Leaf Quest TRPG』リプレイ

ばかっぷら〜ズ冒険譚 3

『過ぎ去りし平穏』







リーラ(セーラー服着用):「は〜い♪ 皆さん、注目〜♪
    これから、リーラことエルトゥリラが、
    前回のあらすじを、紙芝居でご説明したいと思いま〜す♪
    それでは、『愛戦士ヴァル&リーラ』。
    第一話「轟け、愛情合体!」の始まり始まり〜♪」

キュリオ:……そこは、頭にカウントダウン入れる所だと思うにゃ。
ヴァル:(……ぴくぴく……痙攣中)
エル:セーラー服……あれもヴァルフェルトさんの趣味ですか?(冷ややかな目)
ヴァル:エル……アレは、リーラの趣味なんだよ。(まっすぐな目で)

リーラ:「冒険者のヴァルフェルトは、実家にあった文献を頼りに、
    パルメア付近にある遺跡へとやってきました。
    そこで、キュリオ、エルヴィン、カインと出会い、
    共に遺跡の奥へと入っていきました。
    仲間と協力し合い、数々の困難を潜り抜け、
    ヴァルフェルトは、遺跡の最奥で、運命の出会いを果たします。
    それは、深い眠りに落ちた妖精『エルトゥリラ』でした。
ヴァル(リーラ):「おおっ、なんて美しい妖精なんだ……、
    こんな遺跡の中に捕われているとは……憐れな」
リーラ:「これぞ、まさに愛の力……っ!!
    ヴァルフェルトの熱い口付けで、
    妖精の眠りの呪いが解け、リーラは目を覚ましました。
    しかし、彼女を逃がすまいと、遺跡の番人が立ち塞がります!」
リーラ(美化3割増):「マスター! ワタシと身も心も一つに――っ!」
ヴァル(美化5割増):「ああっ! 私達の愛の力を見せてやろうっ!」
ヴァル&リーラ(美化─略):「――武装、開花!」
リーラ:「鎧へと変化したリーラを身に纏い、
    仲間達と共に、ヴァルフェルトは、敵に立ち向かいます。
    二人の愛を阻むことが出来る者など、誰もいません。
    愛の力で、見事、敵を倒したヴァルフェルト達は、
    無事、遺跡からの脱出に成功したのでした」
リーラ(美化3割増):「これからは、ずっと一緒です、マスター♪」
ヴァル(美化5割増):「ああ、もちろんだよ、リーラ」
リーラ:「――めでたしめでたし♪
    次回予告! 『愛戦士ヴァル&リーラ』第二話。
    『初めてだけから優しくしてね♪』をお楽しみに〜♪
    シナリオ:リーラ イラスト:アラン
    ご清聴ありがとうございました〜♪」

ヴァル:ぴくぴくと、悶死寸前……、(爆)
リーラ:はあ〜、我ながら、なんて素晴らしい、
    感動と愛のドラマなんでしょう。(うっとり)
エル:はあぁぁぁぁぁぁぁぁ……、(長いため息)
キュリオ:「あ〜、いや、なんとなく、
     どっかでよく見る状況だな〜とは思いたくないみゃ」(眉間揉みほぐしつつ)
カイン:え、うち等眼中なし!? て、イラスト〜!?


 さりげなく、アランの、
意外な芸が発揮された瞬間でした。


アラン:「いや、流石に、リーラ一人じゃ絵は描ききれんだろ?」
カイン:「あれか、出待ちしてる間に描いてたんかいな」
リーラ:「うふふふ、さすがアランさん♪
    話のポイントを的確に抑えた説明ですう」
エル:「相当暇人ですね」


 ソレについては、全くもって同意である。


GM:では、気を取り直して……、

 わいわいがやがや――

GM:今回予告を……、

 わいわいがやがや――

キュリオ:GM、進めないと。


 いや、ほんとに。
 PLに助け舟を出してもらいつつ、今回予告を進める。

 度胸とハッタリはどうした、GM。


GM:場所は、タイプムーンへと続く街道の途中にある村。
   地理的に恵まれていない割に、
   経済的に恵まれた、その村は、今、滅亡の淵に立っていた。
   何処からともなく、巨大な蟻達が出現……、
   瞬く間に周囲に点在する集落を屍の山へ変え始めたのである。
エル:(ぼそり)蟻って……、
   なんか某シンプル2000のゲームみたいな……、


 ――確かに。


GM:やがて、蟻達の矛先は未だ防御を保っている村へと集中し始め、
   このままでは、全滅は時間の問題であった。


『過ぎ去りし平穏』(タイトルコール)


アラン:「なぁ、ヴァル……、
    タイプムーンに、宝石魔術師がいる、というのは本当なのか?」
キュリオ:「ほーせきまじゅつ?」
エル:「それなら、私も聞いた事はありますよ」
ヴァル:「あぁ、ウチも魔術師ギルド(時計塔)に所属してはいるのでね。
    耳にした事がある程度だが、間違いないはずだ」
カイン:「あ〜、宝石つこうた魔術のことやろ、金えらい食う」
エル:「その為に、財力がないと魔術を使うのにも苦労するとか……」
アラン:「そうか……手掛りが見つかるといいんだがな」(剣を見つつ)
GM:状況説明ありがとう。
   そんなワケで君達は、タイプムーンへ続く街道を進んでいるのです。
キュリオ:「ふ〜ん」
     ごろごろ喉ならしつつ、アランの腕にしがみついてたり。
リーラ:「ひゅーひゅー♪ にゃんこさんもななかなやりますね〜」
キュリオ:「にゃははは。だって、アランとボクは、
     オリハルコンより硬い糸で結ばれてるんだもんね〜」
ヴァル:「他に手がかりが無いのなら……、
    タイプムーンに行ってみるのが良いのではないか?
    宝石の事は宝石魔術師に聞け とね」
アラン:「皆もすまないな……俺の都合で、引っ張りまわしたりして……」
エル:「いえ、私は構いません。
   どの道ヴァルさんの行く道が、私の道ですので」
GM:さて、和んでいるところ申し訳ありませんが、
   『聞き耳』に該当する技能で、判定をお願いします。


 キュリオとカインの二人が、
聞き耳判定を行い、二人とも成功。


GM:男性の断末魔と思しき声と、
   幼子と女性の泣き叫ぶ声が二人の耳に届きます。
アラン:「……どうした、キュリオ?」
エル:「二人とも、どうかしましたか?」
キュリオ:「にゃ……あっち!」
     耳をぴくぴく、いきなり全力で声に向けて走り出します。
     ついでに走りながら、ロングソードを抜いておきますよ。
ヴァル:「どうした、キュリオ?」
    キュリオとカインに付いていきます
リーラ:「ひゃああああ……マスター早いですう」(しっかりしがみつき)
カイン:「っ! 話は後や。ついてき〜」
アラン:「――判った!」
    剣を抜き走るぞ。
エル:走りながら、剣を抜きます。


 彼らが向かった、その先にあったモノ。
 ソレは……、


GM:血の海の中、上半身と下半身が寸断された男性と、
   彼の周りに散らばる巨大な蟻達の死骸。
   そして、娘と思われる幼子を、
   2匹の巨大蟻から庇う傷だらけの女性がいます。


 その思った以上に切羽詰った状況に、瞬時に行動に移るPC達。
 その結果、2匹いる内の1匹は瞬時に殲滅され……、


エル:「この不浄者がぁぁぁぁぁぁぁ!!」
   必殺技、シュトゥルム・アングリフで突撃!


 怒りの聖騎士の突撃によって、
2匹目も、反撃をする前に屠られた。


エル:「ふぅ……ふぅ……」
   肩で息をして、呼吸を整えます。
アラン:女性達にかけより、剣を構え、他に敵かいないか警戒する。
GM:周囲に敵と思しき影は、今のところ見当たりません。
   殺された男性がかなりの数を倒していたみたいです。
カイン:「大丈夫かいな」
    女性たちのほうに近寄ります。
GM:幼子……少女は掠り傷くらいしか見当たりませんが、女性の傷は深いですね。
ヴァル:子供の目に、男の死体が入らないように動きます。
リーラ:「さすが、我がマスター……」
    男の死体が目に入って、それ以上続かない。
アラン:男の死体にマントを被せよう。
女性:「あなた……たち、は……?」
   焦点の合わない瞳で問いかける。
エル:「旅の者です。悲鳴を聞きつけ、駆けつけました」
カイン:「通りすがりのもんや」
キュリオ:「カイン、エリクサーまだ残ってたよね?」
カイン:「あるけど、此れだけ酷いと……」
女性:「そう…ですか……一つ、お願いがあり……ます」
エル:「何でしょう? 聞き届けましょう」
女性:「この子を、安全な……ところまで……かふっ(口から血を吐き)
   お金は……私、と夫の財布から……」
アラン:「わかった……娘のことは安心して任せろ」
GM:そう言い残し、女性は事切れます。
リーラ:「……ううっ!」
エル:「二柱の女神よ。この魂に安らぎを……」
   祈りを捧げます。
キュリオ:「…………」
     リュンクスに祈る神は無いけど、取り敢えず冥福は祈っておくよ。
カイン:「………」( 黙祷)
少女:「おかあさん? おかあさん……?」
   動かなくなった母親を、揺すり続けます。
アラン:「二人の遺体を埋めてやろう。
    キュリオ……その子供、しばらく見ていてやってくれ」
エル:「アラン、私も手伝いましょう」
キュリオ:「うん、ちょっと、あっちいってようね」
     女の子の手を引いてちょっと離れるよ。
リーラ:「あっ、その……わたしもいいでしょうか? マスター」
ヴァル:「ん、そうだな……、
    力仕事よりはそっち向きか……」
リーラ:「はい、それでは……」
    そう言うと、女の子の肩に飛び移ります。
少女:「やだ! おかあさん、おかあさん!」
   母から離れたくないのか、駄々をこねて暴れます。
キュリオ:「……ごめんね……ボク達が、
     もうちょっと早く気付けば……ごめんね……」
     それは思いっきり抱きしめましょう。
     おかあさんが居なくなる哀しみは良く知ってます。
少女:「おかあさん、う……ひぐ………ぁぁぁぁぁぁぁ!!」
   抱きしめられ、声にならない声で泣き叫びます。
キュリオ:「……哀しいね……」
     抱きしめたまま、優しく撫でて落ち着かせるよ。
     子守歌でも唄おうかな。
GM:少女は、嗚咽を上げながら、
   やがて泣きつかれたのか眠りにつきます。
リーラ:「あ、眠りましたね……今だけでも良いから幸せな夢を」
    女の子の額にそっと手を当てて、お祈りする。
アラン:やりきれない気持ちで一杯になりながら、
    遺体を静かな場所に埋めます。
エル:そんなアランと同じく、やりきれない気持ちで、手伝います。
GM:父と思しき男性の顔は、目の前を睨んだまま、
   折れた剣を、右腕でしっかりと握り締めていました。
アラン:その剣は……一応、回収できますか?
GM:回収はできます。
   元は、そこそこ作りの良い(+1)ロングソードだったようです。
   そして、遺体を埋めた人達なら気付きますが、
   男性は、剣術がそこそこ(3〜4ぐらい)の腕だったようです。
エル:「しかし、この男性……かなりの使い手のようでしたね」
アラン:「そうだな……家族を庇い、あれだけの数を……、
    立派な戦士……いや、父親だったんだな」
カイン:「……財布だけは取っとき」
エル:「……カイン!!」
カイン:「少なくとも、形見になる。
    それに此れからこの子が生きてくうえで必要や」
エル:「……それならいいでしょう。
   てっきり貴女が自分の懐に入れるかと思いましたよ」
リーラ:「エルウィンさん、女の子はもっと信用するものですよ?」(むーっと軽く睨む)
アラン:「カインは金の使い方は、ちゃんと知っているさ」(ザクザク)
エル:「信用は日頃の行いが生むものです。覚えておきなさい」
カイン:「つき合いも短いししゃーないわ。
    気にせんでええ……アラン、おおきにな」(最後だけボソッと)
ヴァル:「少しでも……足しに成るか?」
    風に頼んで血臭を飛ばします。


 やがて、埋葬も終わり……、

 改めて蟻の異常性を認識し、判定を行う冒険者達。
 結果、アランとヴァルが、蟻の正体を看破した。


アラン:俺の場合、記憶の片隅に残っているかもしれないな。
ヴァル:すっごい嫌そうな顔している。
    この蟻とリーラが同じ考えの元に作られた気がして……、
リーラ:「……?」
    どうしたんですか、って表情でヴァルを見る。
エル:「アラン、ヴァルさん。この化け物に心当たりが?」
ヴァル:「あぁ……コイツは……」
GM:かつて、人類が滅亡の淵に立たされた時に、
   人間側が対抗する為に作り出したと言う魔法生物を思い出します。


 ガディム大戦――

 人々の抵抗をも嘲笑うかのように蹂躙し、
滅びる一歩手前まで人類が追い詰められた悲惨な大戦。

 そして、滅びを回避するべく人類は様々な技術を模索した。

 そうして生み出されたモノの大半は、大戦で消費されたが……、


GM:名はソルジャーアントという、蟻を素体とした魔法生物です。
   『クイーンアント』と呼ばれる、女王一匹さえ維持できれば、
   自動的に要塞・砦を展開し、
   増殖した兵隊蟻で敵を薙ぎ倒すという特性を持っています。
   また、単独、一匹ずつなら大した事のないのですが、
   司令官・隊長と呼ばれる固体を経由する事で生まれる人間並、
   いえ、ソレ以上の高度な群行動を起こす通信能力を持っています。
キュリオ:個にして全、全にして個……やっかいな。
エル:「何と……これもまた、異端の研究から、
   生まれたものだと言うのですか……許せませんね」
ヴァル:ん〜、質問。
GM:はい、どうぞ。
ヴァル:それって女王さえ倒せば残りは自然消滅?
    それとも、プチプチと全部倒すまで終わんない?
GM:知識の限りでは、女王を倒しても消滅はしません。
エル:でも、増殖を止める事はできます?
GM:はい、更に群行動能力に異常をきたし……、
   素人(剣術レベル1とか)でも、楽に相手をできるようになります。
アラン:なるほど……で、今、戦闘した蟻の中に、
    その司令官クラスはいたりするのか?
GM:いえ、全て下っ端の蟻です。
ヴァル:……ところでGM、剣術1Lvが素人なら、
    0Lvなヴァルは剣に関しては素人以下?(爆)
GM:そこは、敢えて触れない事にします。


 GMの口からは、酷な真実なんて、
告げるワケには参りませんとも。ええ。

 ちなみに、LQにおける、技能LVのイメージは以下の通りです。

・技能Lv1  :見習い、覚えたて、まだまだ未熟
・技能Lv3  :自分はその職業であると名乗れる様になるのはこの位
・技能Lv5  :ベテラン、チーフと呼ばれるレベル
・技能Lv7  :達人!
・技能Lv9  :一般NPCの限界
・技能Lv10〜:英雄並み、これ以上に行けるのは一部の者のみ


アラン:「キュリオ、こいつら、何処から来たのか判りそうか?」
キュリオ:「ん〜と……」(ころころ)


 そして、飛び出るクリティカル。

 これだからTRPGはやめられないのだが、
つくづくオイシイところで出るモノである。


アラン:よくやった!
リーラ:うわーい、にゃんこさん大殊勲ですー。
キュリオ:さぁ、GM、洗いざらい吐いて貰いませう。


 実は、この判定結果が、後々に物凄く響いてきた。
 具体的に言うと、死傷者数が変わるくらいに。


GM:クリティカルしたキュリオは、
   戦いの跡で判別し辛かった、
   蟻の進行ルートを奇跡的に発見できました。
キュリオ:「取り敢えず、来たルートは判ったよ。
     多分、追跡は出来ると思うけど……、
     まずは、この子を安全な所に連れて行かないと」
ヴァル:「安全な所、か……難しいな」
    普通の村程度の規模では、
    襲われたら耐えられんだろうし、全体数が判らないのは怖い。
エル:「キュリオの言う通りですね。
   まずは、女性の命を賭けた依頼を果たしましょう」
アラン:「そうだな……この近くに人里はあるんだろうか?」
カイン:「少なくとも知り合いもおるやろうし、先に頼まれた事をしとこか」
GM:では、カイン、商人技能で判定お願いします。
アラン:なるほど、行商としての知識が役立つのか。
カイン:(ころころ)「あ〜、確か近くに村があったはずや。
    なんか、えらい羽振りがよかたん覚えてるわ」
ヴァル:「この様な土地で羽振りが? 特産品でもあるのか?」
カイン:「別に対して名物もなかった気もするけど……、
    やっぱり、おぼえてへんわ。堪忍な」
エル:「では、その村に行きましょう。追跡と退治はそれからですね」
キュリオ:「じゃあアラン、担いでいって貰えるかにゃ?
     ちょっとボクだと、長時間は無理っぽい」
アラン:「わかった……よっこらしょ」(子供をお姫様だっこ)
キュリオ:「……普通に背負うんじゃダメなの?」
少女:「おとう、さん……」
   抱っこされる時、寝言なのか呟いて涙を一筋流すのです。
アラン:「…………」
    無言で唇を噛み締めておこう。
キュリオ:「ボクには、ばーちゃんがいた……、
     この子にも救ってくれる人が居ると良いけど……」


 そして、とりあえずは、少女を、
安全圏へ連れて行く、という指針を立て行動を始めるPC。

 ……が、その前に。


ヴァル:「キュリオ、何か目印でも置いておかなくて良いのか?」
    追跡は此処からするんだろ?
キュリオ:んじゃ、目印作っておきましょ。
     ギルド式と、自分の使ってた我流と、
     なんか木の枝にリボンでも結んでおくのと3通り。
エル:では、先を急ぎましょう。
   いつまた、あの蟻が来ないとも限らないですし……、


 改めて、道を進み始めるPC達、そして……、


GM:そうして街道を進んでいきますと……、
   小高い丘の上に、即席なのか、
   粗い作りの木柵で囲われた村が見えてきます。
   周囲にあった畑は、ちょっと悲しい事になってます。
エル:「この村は……なかなか守るに適した地形にできていますね」
アラン:「ここにも、蟻の被害が……?」


 戦いの跡に不安を覚えつつも、村へ近づくPC。


GM:では、歩哨に立っていた、
   髭面の斧を持ったおっちゃんが、皆さんに気付きます。
おっちゃん:「うおーい! お前らー!
      今、この辺りは、蟻共に狙われてるから、
      早く逃げた方が良いぞー!!」


 ある意味、予想通りとも言える言葉に落胆の空気が流れる。

 が、ここで少女を村に預けないという話が出かけて、
GMの背筋に冷や汗が流れたのは秘密である。


アラン:「その蟻に襲われていた家族……の一人を連れてきたんだ?
    この子なんだが……」
おっちゃん:「なるほどな……、
      こっから大きい街までは結構ある。
      その様子だと、その子の母ちゃん達は……?」
キュリオ:何も言わずに首を横に振りましょう
アラン:「……この剣の持ち主が、父親だ」
    折れた剣を見せる。
エル:「我々が悲鳴を聞きつけ、駆けつけた時には既に……」
おっちゃん:「そうか……その剣は、ズィード坊主の剣じゃねえかっ!?
      もしかして…?!」
アラン:「……彼は、立派に闘った」
エル :「ええ、最後まで…勇敢に…」
おっちゃん:「そうか……アイツの娘なんだな」
アラン:「その様子だと、知り合いか? この村の者なのか?」
おっちゃん:「ああ、ズィード坊主は、村長の年が離れた弟だったんだ。
      もっとも、村長も殺されて、今じゃ、
      村長の息子が、なんとかしてる状態だけんどな」
エル:「そう……でしたか……申し訳ありません」
おっちゃん:「気にするな、アンタらに非はないよ。
      むしろ、うちらが感謝せねばならん」
アラン:「そうか……だが、身内であることに変わりは無い。
    この子のことを頼みたいのだが……母親からの最後の頼みだ」
おっちゃん:「わかった、とりあえず外は危ない……中へ入ってくれ」
      門を開けます。
キュリオ:それは素直に招かれましょう。
エル:「ありがとうございます。それでは……」
   村へと入って行きます。
カイン:「おおきにな」
アラン:「すまない、失礼する」
リーラ:「…………」(ぺこ、と頭を下げます)
おっちゃん:「……うお!? 人形じゃなかったのか?!」
リーラ:「え? あっ……は、はじめましてっ!
    一応妖精のリーラと申しますっ」(ぺこ)
おっちゃん:「たはー、巨大な蟻で、もう何見ても驚かないつもりだったが……、
      世界って広いんもんだなー」





 そして、村の中へ立ち入った、
PC達の目の前にあった光景とは……、





<その2へ続く>
<戻る>


注釈1:リプレイの様子と内容を、分かり易くする為に、かなり加筆・修正・脚色をしています。

注釈2:今回の内容は、あくまでもテストプレイです。
    その為、今後、ルールが改訂される場合があります。