ケイオス:そういえば……、
     新メンバーの綾は、何が出来るんだ?
綾:メインの武器は魔銃なので、ガンスリンガー技能の他にも、
  メイガス、アルケミ、エージェント技能がありますよ。
  戦闘では、回避と命中力を重視したタイプです。
イルス:なかなか有能だね?
ライル:うちのPTって、何気に、兼業エージェントが多いよな。
ケイオス:メイガス技能があるのが嬉しいぞ。
     今までは、攻撃も回復も、私一人でやってたからな。
綾:でも、皆さんに比べて、所持金が少ないんですよね〜。
GM:そのへんの救済処置は、ちゃんと用意してある。
   綾は、記者という事なので、『撮影』というオプション行動ができます。
綾:ライルさんの取材ですね?
GM:戦闘時は、1行動を前借り(割り込み行動)して、
   記者技能で、達成値12以上を出せば、写真を撮る事が出来ます。
   もちろん、通常時の撮影にはペナルティはありません。
   で、その撮った写真の内容によって、次のセッション時に、報酬が貰えます。
ケイオス:なるほど、写真を撮れば撮るほど儲かるが、その分のリスクも背負うわけだな。
ライル:……で、どんな写真だと、高く買って貰えるんだ?
GM:そりゃ〜、取材対象はライル……、
   というか、ふぁんぶら〜ズなわけですから……、





綾:というわけで、皆さん……、
  私の懐の為にも、ドンドン、ファンブルしてください♪(笑)

一同:――やっぱり、そうなるのか!?(爆)






『Leaf Quest TRPG』 リプレイ

ふぁんぶら〜ズ冒険譚 8

『スクープウォーズ』 後編







―― PHASE-05 捻くれた洞窟 ――


GM:では、件の洞窟に向かいます。
   場所は、ナカザキを北へ小一時間歩いたところにある、岩山の密集地帯です。
   ようするに
『誠の世界漫遊記10』で、誠とティリアが決闘した場所ですね。
ライル:今は、まだ、ゴツゴツとした岩場なんだな。
綾:「よっ、はっ、とっ♪」
  岩と岩を、ピョンピョン跳んで進みます〜。
ケイオス:「………」
     何かに急かされる様に、早足で進む。
イルス:「この辺、足場が悪いね〜」
    と言いつつも、ビーストテイマーだから、ひょいひょいと軽快に進む。
ライル:「お〜い、急ぎすぎて怪我すんなよ〜」
    装備する鎧を、ガシャガシャと鳴らしつつ、えっちらおっちらと進む。
GM:とまあ、そんな感じで進むと、
   大きな岩山の一つに、ポッカリと穴が開いているのを発見します。
   どうやら、そこが、例の洞窟の入口のようですね。
   入口の大きさは、余裕で、二人が並んで歩けるくらいです。
ケイオス:「アレか……」
     早速、魔術的にも物理的にも、周囲を警戒する。
綾:隊列は、どうしましょう?
ケイオス:前衛を自分と弟者、後衛をイルスと綾で、
     戦闘時は、自分とイルスが交代でOKかな?
一同:了解〜。
ケイオス:では、洞窟に入る前に、
     入口を、エージェント&メイガス技能で調査したいのだが?
GM:では、判定してくださいな。
ケイオス・ライル・綾:(ころころ)そ〜れ!
GM:入口には、何も仕掛けられていませんね。
ケイオス:つまり『真っ直ぐ進んでいただけなのに洞窟の外に出てしまう』という現象の原因は、
     洞窟に入ってみなければ分からない、というわけか。
     感覚を研ぎ澄ませて進むぞ。
綾:間違っても、何か押しちゃわない程度に、壁に手をついて進みます。
GM:では、洞窟の中へと足を踏み入れます。
   洞窟は、入口から、やや急な下り坂が続きます。
   で、途中から、ゆるい上り坂になり……、
   外の光が届かなくなってきたあたりで、大きな空洞が見えてきます。
ケイオス:その空洞に入る前に、何か仕掛けが無いか調べるぞ。
     メイガス技能で(ころころ)10だ。
綾:私も便乗して(ころころ)13です。
GM:二人とも、特に何も感じません。
ケイオス:気配とかも無いのか?
GM:ありませんよ。
ケイオス:じゃあ、空洞の中を覗き込もう。
     中はどうなってる? 先へ進むと思われる通路は?
GM:だいたい、一辺が20mくらいの空洞です。
   皆さんが進んできた道の『完全な』真正面に、先に進む通路があります。
ライル:――『完全な』?
GM:はい、この空洞は、実は、完全なシンメトリー(左右対称)になっているのです。
ケイオス:ふ〜む……取り敢えず、入ってみるか。
GM:空洞に入るなら、皆さんが、
   真ん中あたりに来たところで、突然、周囲が暗闇に包まれます。
   ランタンが点いているにも関らず、真っ暗です。
   では、ここで、改めてメイガス判定してください。
ケイオス:OK! 再度、ブースト使用!
     (ころころ)達成値は14だ。
綾:(ころころ)私は9です〜。
GM:では、綾は、この暗闇は、魔術的な闇だと分かります。
綾:「これ……魔術ですか」
ケイオス:「ちっ、厄介な……」
GM:その暗闇は、すぐに解除されます。
   で、ケイオスは、暗闇が発生したと同時に、転移魔術が発動した事を感じました。
ケイオス:「転移魔術……?」
     GM、今、我々は、どちらを向いているのかね?
GM:(あ、勘付かれたかな?)正面に通路があります。
ケイオス:ならば、180度方向転換し、先に進もう。
ライル:「おい、兄者? そっちは反対だぞ?」
ケイオス:「気が付いたら外に、暗闇と転移……ちょっとした心理トラップだな」
     と言いつつ、皆に、ついて来るように促そう。
GM:ケイオス、ご名答。
   先に進むと、そこは、洞窟の出入口ではなく、T字路になっています。
イルス:「えっと……要するに、方向転換させられた?」
綾:「転移って、ただの方向転換だったんですね」
ライル:「ただ方向を変えるだけだが、仕掛けを施せば、立派なトラップってことか。
    こういう単純な仕掛けを、大層なものに見せられるってのは……よっぽどの切れ者?」
ケイオス:「だな……よっぽど人を観察しているか、捻くれ者か、だ」
     まあ、それはともかく、T字路をエージェントで調査するぞ。
     (ころころ)8か……、
ライル:じゃあ、オレも(ころころ)おおっと、クリティカル!
GM:では、ライルは、T字路の正面の壁に、巧みに隠された石版を発見します。
   石版には『汝が勇気を示せ』とあります。
ライル:「『汝が勇気を示せ』……勇気って言っても、色々あるが……」
ケイオス:GM、T字路の先は、どうなっているんだ?
GM:今まで、北に進んできたとして……、
   T字路の東に進むと、新たな空洞があります。
   西に進むと、しばらく進んだところに、北への曲がり道があります。
ケイオス:東の空洞には、何も無さそうか?
GM:はい、一見、何も無いようには見えますね。
   実際は、どうなのかは知らんけど……、
ケイオス:「……西に進もう」
綾:「『勇気』が気になりますが……?」
イルス:「気になるけど……現状、何もわからないし」
ケイオス:「もしも、先の見えない所へ進む事が勇気ならば……当たりなのだがね」
ライル:「分かった、行くだけ行ってみるか」
GM:では、西にしばらく進み、北への曲がり角です。
   それを曲がり、さらに北へ進むと、また、空洞が見えます。
ケイオス:空洞の中には、何かあるのか?
GM:空洞の床一面に、大きな魔方陣が描かれています。
ライル:出たな、魔方陣。(笑)
ケイオス:「ふむ、そういう事か……」
ライル:「まさか、と思いたいが……これが勇気に関係する事か」
ケイオス:「可能性は高い、か?」
     取り敢えず、空洞に入ってみよう。
GM:では、空洞に入り、魔方陣を踏んだ途端、
   皆さんは、突然、とても幸せな気分になります。
一同:――はい?





―― PHASE-06 幸せな恐怖(?) ――


ケイオス:あ〜、GM?
     状況が理解出来んのだが?
GM:床に描かれた魔方陣の効果ですよ。
   この魔方陣は『幸せの魔方陣』……、
   PCの内面にある、最も幸せな……幸せすぎる光景を幻視させられる。
   それを振り切る為には、振り切る為の理由付けをした上で、
   各特殊技能で、目標値15の抵抗判定です。
   判定に失敗するとMP−2d6で、成功するとMP−1d6です。
   ああ、もちろん、抵抗判定を拒否する事も出来ますよ。
一同:なんですと〜っ!?
ケイオス:うあ、それは、かなりヤバイ!
     そして、読み違えたか……無念!!
GM:というわけで……くらえ、幸せ空間!(笑)
   まずは、ケイオスから、どうぞっ!


<1:ケイオスの場合>

GM:で、どんな幸せな幻視ですかな?
   ちなみに、幻視の内容は、他の人には見えませんからね。
一同:――了解。
ケイオス:失くした『彼女』と、
     穏やかに、商店街を歩いている光景が見えます。
GM:(ふむ、なるほど……、
   そういう場面なら、今後の伏線も張れそうだ)
???(GM):「ねえ――(ケイオスの本名)――学院には、もう慣れた?」
        と、幻視の中で『彼女』が、あなたに話しかけてきます。
ケイオス:「……え? あれ、なんで……?」
     一瞬、呆然とした後、ポロポロと涙が零れる。
???:「入学して、もう二ヶ月でしょ? そろそろ、友達はできたかな〜、ってね」
ケイオス:「ああ……大丈夫、大丈夫さ」
     『彼女』に、かつての穏やかな笑みを向けようとするが、
     涙のせいで、上手く笑みを作れない。
???:「わたし達……ずっと一緒にいられると良いね――ね――ね――」
    と、『彼女』の言葉と共に、幻視も、ゆっくりと消えていきます。
ケイオス:「ああ、ああ……」
     そして、それが二度と届かない幻想と思い知らされ、膝から崩れ落ちる。
GM:じゃあ、このへんで抵抗判定してください。
ケイオス:「だけど、もう一緒にいられないんだ……、
     私の両手は、もう……キミの手を握る資格なんて無いくらいに……、
     汚れてしまっているんだ」
     抵抗判定は(ころころ)14……失敗か。
     精神ダメージが2d6で(ころころ)7点のダメージ。
     ……幻想は、心を抉ってくれたよ。


<2:ライルの場合>

GM:では、次はライルの番です。
   ケイオスがシリアスだった分、ハジケてもらいましょう。
ライル:よ〜し、では、オレの幻視のシーンは……、
    コンクール会場で『想い届ける虹の楽譜』の歌を、
    アロエッテと共に歌い、演奏している。
    で、コンクールで見事に優勝し、その宴が終わった舞台の上で、
    さっき買った指輪を彼女に渡す。
アロエッテ(GM):「ライル……これは……?」
ライル:「その……ずっと、これからも、
    俺と一緒に歌って……そして……そばにいて欲しい」
アロエッテ:「ああ、ライル……」
      ライルの胸に飛び込み、見上げ、そっと目を閉じるのです。
ライル:「アロエッテ……」
    一瞬、その表情にドキッとしますが、
    そのまま、目を閉じ、顔をゆっくり近づけて――


イルス(GM):「――ちょっと待った!
        お兄ちゃんは、
        渡さないんだからっ!!」

ケイオス:――ちょっ!?(笑)
イルス(本人):GMぁぁぁっ!?(超絶叫)



ライル:「待て、待てぃ! 何でイルスがぁ〜!」(わたわた)
アロエッテ:「なんですの、あなたは!
      ライルは、わたくしのですわ!」
イルス(GM):「違うよ! ボクのお兄ちゃんだよ!
        アロエッテなんかにはあげない!」
ライル:「と、とにかく! イルス、いい加減、冗談はやめい!」
イルス(GM):「わかったよ……じゃあ、お兄ちゃんが選んで」
アロエッテ:「どっちを選びますの?」
ライル:「どっちもなにも、指輪を渡した時点で、アロエッテでしょうが!」
イルス(GM):「じゃあ、せめて……妹として、一緒にいさせて、ね?」
ライル:「ううっ、何か、すげ〜複雑だが……、
    お前が、良いお婿さんを見つけるまでな」
イルス(GM):「えへへ……そんな、一生見つけないもん。
        お兄ちゃん……大好き☆」
ライル:「見つけろ、こらあっ!!」(泣)
アロエッテ:「わ、わたくしだって……!」
      と、アロエッテとイルスは、同時にライルの頬に――
ライル:「海と空と大地と宇宙のバカヤロォォォォーーーッ!!」
    も、もういい加減、判定させてくれ!
    (ころころ)ぐはあっ、達成値6!?
ケイオス:お前も、心を抉られたか?
ライル:ああ、別の意味で、思いっ切り……、(笑)
    (ころころ)うげ、11点もきた!?
    なんで、こんな時に出目が良いんだっ!
    というか、GM、遊びすぎだっ!
    ええいっ、イルス(本人)も、何か言ってやれっ!
イルス(本人):ああっ、乱入がOKなら、
        どうせなら、自分でやりたかった!!(爆)
一同:――おおいっ!?(爆)


<3:イルスの場合>

GM:え〜、では、次はイルスの番ですが……、
   そういえば、イルスって、
   この手の展開で使える設定が、あまり無かったような……、
イルス:じゃあ、場所は、故郷の近くの森にしよう。
    それが、どの辺にあるのかは……PLが考えていないから、いいや。(笑)
GM:(むっ? 何かネタがあるのかな?)
イルス:「……あ、れ?」
    後ろには、手を振って見送る仲間たち。
    自分の姿を見下ろすと、少しだけ逞しくなっている。
    「あ、そっか……帰ってきたんだ」
    旅の意味は、見聞を広げたりとか、そういうもので……、
    ここは、いつかは帰ってくる場所……、
GM:(なるほど、そういう感じか……じゃあ、話を合わせよう)
   え〜っと、両親は生きてるんだっけ?
イルス:生きてない……、
    ただ、育ててくれた母親代わりが、森に住んでいる。(脊髄反射)
    森を見れば、温かく迎える動物達……、
    そして、今まで待っていた、育ての母……、
    暖かい……それは、とてもとても暖かい光景。
    いつか、また巡り会う……、
GM:では、その育ての親が、イルスを出迎えてくれます。
   そして、その後ろには、亡くなった筈の、あなたの両親がいます。
父:「おかえり、イルス……大きくなったな」
母:「おかえりなさい、イルス……、
  あなたの顔を、もっとよく見せてちょうだい」
イルス:「母さん? 父さん?」
    一歩、二歩……それに向かって踏み出す。
父・母:「さあ、イルス……おいで……、
    これからは、もう、お前に寂しい想いはさせないよ」
イルス:「…………」
    そう、これからは、もう寂しくは――いや、でも――
    「父さん、母さん……叔母さん、みんな……」
    立ち止まり、そして、皆を見回す。
    ここは、幸せな場所だ。今すぐにでも駆け出したい……でも……、
    「ごめん……まだ、やり残した事とか、結構、残ってるんだ」
    浮かぶのは、少しだけ寂しそうな微笑み……、
父:「そうか……なら、自分の信じる道を行け、イルス」
母:「つらくなったら、いつでも帰って来て良いから。がんばってね、イルス」
イルス:「……うん」
    ケイオスさんは、何かを内に隠しているし、
    ライルさんとアエロッテさんの結婚式も見て居ない。
    綾さんも、まだ、この程度の取材じゃ納得しないし……、
    イリスが、何処へ行ったのかすらわかってない。
    「やること、たくさんだから……もう少し、がんばろ、ナーフ」
ナーフ(GM):「…………」
        肩に止まり、少しだけイルスの顔に身を寄せます。
        とまあ、このあたりで抵抗判定よろしく。
イルス:(ころころ)抵抗は失敗して(ころころ)MPに6点ダメージ。
GM:軒並み失敗してますね。
   目標値15は、ちょっと厳しかったかな?


<4:綾の場合>

綾:そうですね〜、私は、今が良ければ良い人なので、
  ライルさん、ケイオスさんにイルスさんとナーフ……、
  4人と1羽で旅をしてる最中の場面ですね。
GM:現状で、割と満足してるわけですね。
   では、この場面は、全員参加OKでいきましょう。
綾:「う〜ん、最近は絶好調ですね!
  収入もいいし……実家に送るお金も安定してきましたね〜。
  ほらほら? 私の記事が一面に載ってるんですよ〜」
  と、皆に新聞を見せて回ります。
GM:ちなみに、その一面はライルの記事です。
   内容は、それはもう、いい感じのファンブルシーンです。
ライル:「……ぼぼ〜ん!!」
ケイオス:「くっくっく、おめっとさん」(意地悪く笑う)
イルス:「わ、笑っちゃダメ……ナーフ、笑っちゃダメ」
綾:「ちょうど良い角度に待機してたので、つい撮っちゃいました♪」
ライル:「く、く、く、く、くをらああああっ!
    このゴシップナンバーワンがあっ!」
綾:「きゃ〜♪」
  たたっ、と逃げます。
ケイオス:「はっはっはっ、仲良いねぇ、あの二人」(他人事)
イルス:「あはは……」
    苦笑いするボクの隣で、ゲラゲラ笑う鷹。
ライル:「よりにもよって、こんなお間抜けコミックショットを、
    一面にでかでかと載せるとは、
    アロエッテが見たらどう思うんだ〜、とほほほほほ」
綾:「大丈夫ですよー、この間、アロエッテさんにも会いましたし……、
  これくらいのことで幻滅するような人じゃ……?」
  って、あれ? アロエッテさんって、私、会った事あったかな?
GM:(なるほど……そういう展開でいくわけね)
ライル:「てゆ〜か、今度は、あそこで笑ってる飲んだくれを撮りやがれ!
    うん、できれば、向こうで笑ってる、
    メイド少年が股間に激突してる所が希望かな!?」
綾:「それはなかなか貴重ですね……というか撮れなさそうです。
  シチュエーションが限定的すぎますよ〜」
ケイオス:「HAHAHA……月までぶっ飛ばすぞ、この野郎?」
ライル:「――じゃかましい!
    その肝機能障害寸前のどてっぱらに風洞つくってやるわ!」
ケイオス:「ふははは、できるものならやってみるがいい!」
     と言いつつ、戦略的撤退。(笑)
ライル:「わっ、また偉そうなこと言って、トンズラしやがって、おのれえ〜!」
綾:「ん〜……あれ? 何がなんだか……?」
イリス(GM):「あんたら、少しは落ち着きなさーい!」
        ズキューン! ズキューン!(笑)
綾:「わっ、わっ!?」
イルス:「イ、イリス! こんなとこで銃ブッ放しちゃダメ〜!」
ケイオス:「ぎゃ〜! 洒落にならんから撃つな〜!」
ライル:「うわった! オレの原にまで風穴作るな〜!」
アラン(GM):「ああっ! また、俺の帽子が! 帽子に穴がぁぁぁーっ!」
        アランは、イリスと出会った際に、彼女の撃った流れ弾によって、
        愛用の帽子に風穴を開けられているのです。
        それはもう、某星野○郎の帽子の如く。(笑)
ライル:「おおっ、また戦士の銃が似合う漢に一歩近づいたな、ミスタースナフ!」


 綾のPLの思惑を後押しするつもりで、
GMは、幻覚の中に、綾とは面識の無いPCを登場させる。

 そして、折角だからと、
丁度、見学していた、カインのPLの乱入も許可することに……、

 それにしても、こういう展開になると、
途端にテンションが上がるよな、この人達は……、


綾:「ん〜……この人、誰でしたっけ、イルスさん?」
イルス:「えっ? 誰って、イリスだよ、イリス――ああっ、アランさん!?
    だから、駄目だって言ってるのに〜!!」
カイン:「ういうい、綾やん、今回も良いネタあるで、幾らで買う?」
綾:「あ、いいですね〜……幾つです?」
  って、あれ? この人、確か……誰だっけ?
カイン:「ん〜、おっちゃんコンビネタが3個で、
    イルスの女装ネタが、ひのふの……5個くらいか」
ライル:「お〜い、ゴシップ姉ちゃん、
    そいつの情報は止めとけよ〜、ガセ率9割だからな」
ケイオス:「ガセが9割、誇張が1割だもんな」
綾:「え〜と、つかぬ事をお聞きしますが……どなた様です?」
カイン:「ん〜、何言うてん、綾やん、うちやん?
    こんなプリチ〜な顔、忘れたらあかんで?
    てか、おっちゃんら、商売のジャマすんな」(ロケットランチャー構え)
綾:「……ん〜? 『うち』さん?」
  さっきからの疑惑が、更に大きくなっています。
ライル:「黙れ、このグルグルメガネ!
    商売の邪魔じゃない。健全な業務遂行に関する的確なアドバイスと言え!」
ケイオス:「えぇい! 少しは、その乳に見合った心の広さを持ってみろ!」
キュリオ(GM):「それって、ボクが、心狭いってこと〜!?」
ケイオス:「それは、私の口からは、とてもとても……」(目を逸らし)
ライル:「うわ〜、また、ややこしい夢見る少女が〜!
    こら、スラフ! しっかり、フォローしてやれ!」
アラン:「あ〜、うん、気にするな。小さくとも需要はある」
綾:「……知らない人がいるのに、なんで違和感が無いんだろう?」
カイン:「はっはっはっ、綾やん、良いネタあるで?
    実は、おっちゃんコンビはデキててな。アロエッテは偽装――」
ケイオス:「はっはっは……私が悪かったから、どうか勘弁してください」(土下座)
ライル:「ええ、ボクも、多分に言い過ぎたと思うのですよ(棒読み)」(土下座)
イルス:「まぁ、何だね……ある意味、いつも通りだけど、
    今日は、特に凄いことになってるね〜」
綾:「ああ、もう……何がなんだか……」


 う〜む、いかんな……、

 場が盛り上がり過ぎて、
綾じゃ、収拾が付けられなくなってる。

 仕方ない……、
 ここは、ちょっと強引に……、


???:「――いかんな、妙な感じで繋がってしまったか……強制解除」
    と、綾の頭の中で声が響いた途端、
    幻視がプッツリと途絶え、現実に戻されます。
綾:「あ……あれ?」
GM:ちと時間が掛かり過ぎたので、
   綾は、抵抗判定は無効で、MP−2d6です。
綾:(ころころ)あう〜、精神に4点ダメージ。
  では、気が付けば、皆さんは、魔方陣の中でブッ倒れています。
  どうやら、いつの間にか、眠ってしまっていたようです。
ライル:じゃあ、ペンダントに首絞められた状態で目覚めよう。
GM:では、ペンダントがキュキュキュ〜っと♪(笑)
ライル:「ぐ、ぐぐぐ……ぐおわっ!? って、締めてる締めてる〜!?」
ケイオス:「ここ、は……」
     思わず顔に手をやり、自らの失態に舌打ちする。
綾:「あれ、今まで何をしてたっけ……?」
ライル:「……うん、大丈夫だな? イルスはイルスだよな」(何が)
イルス:「頭痛い……えっ、どうしたの、ライルさん?」
ライル:「あ、いや……その、うん、何でもないんだ。
    とにもかくにも、良かった良かった」(汗)
ケイオス:「……すまない、見誤った」
     右手で顔を覆いつつ、そして……、
     冷静になれ、思考を研ぎ澄ませろ。
     ここで、足を止めるワケにはいかない。
     と、自分に言い聞かせて、手を顔から下ろす。
ライル:「いや、ドンマイだ」
GM:さて、皆さん、目覚めたところで、先に進みますよ?
   今、皆さんは、魔方陣のある空間にいるわけですが、
   南には、皆さんが進んできた通路があり、
   東には、さらに奥へと進む通路があります。
ライル:「さて、更に道が続いているようだが……、
    どうする? オレは、一応、確認してみたいとは思うが?」
イルス:「うん……行ってみるべきだと思う」
綾:「私も、特に反対する理由はありません」
ケイオス:「そうだね……この際だ、
     毒を喰らわば皿まで行ってやろうじゃないか」
     にっと、いつもの笑み浮かべる。
ライル:「あまり楽観的な推測は禁物ではあるが……、
    正直、遊ばれてる気がしないでもない。
    殺すのが目的なら、既に、二回殺されてるしな」
ケイオス:「その通りなのが、なんとも否定しきれん。
     まったく、良い趣味してるよ、ここの主は」
ライル:「まあ、とにかく、東へ進もう」





―― PHASE-07 勇気? 天然? ――


GM:では、東に進みますと、
   まるで、行く手を遮るかのように、床に魔方陣が描かれています。
   通路の途中にあり、床一杯、通路一杯のの大きさなので、
   避けて通り過ぎることは不可能です。
   ちなみに、魔方陣を越えた先にも、
   道は続いていて、通路は、突き当りを南へと曲がっています。
ライル:「はっはっはっ……って、またかよ」(げんなり)
綾:「今度は、調べておきたいですよね」
ケイオス:「……だな」
     というわけで、頑張って調査しよう。
綾・ケイオス:メイガス判定(ころころ)達成値14!
GM:では、二人とも、その魔方陣は、
   何の意味も無い、ただ描かれているだけのモノだと分かりました。
   ようするに、落書きと同じなわけです。
綾:「……引っ掛け、ですか」
ライル:「ホントに、遊んでやがるな」
ケイオス:「こう言う時って、天井か壁……、
     もしくは、魔方陣の先に、何かある気がするんだよなー」
     呟きつつ、罠とか無いか、視線巡らせる。
     エージェント判定(ころころ)8だな。
ライル:一応、オレも(ころころ)10だ。
綾:(ころころ)9です〜。
GM:じゃあ、ライルは、床に描かれた魔方陣が、
   実は、落とし穴の蓋に描かれているのに気付いて良いです。
ライル: 「ぐはっ! なんて巧妙な?!」
イルス:「お、落とし穴……あはは」
綾:「しゅ、趣味悪いですね……」
ライル:GM、ちょいと、その蓋を開けて見て良いか?
GM:どうぞ、持ち上げれば、簡単に開けられます。
ライル:「ったく、何を考えてやがるんだか……よいしょ」
GM:と、蓋を開けると、落とし穴の底には、
   無数の槍が突き立っており、数多くの白骨死体があります。
   死体の中には、まだ、腐敗しきっていない、真新しい死体もあります。
ライル:「のわあああああっ!?」
ケイオス:「洒落にならんなぁ、おい……」
     と、パタンと蓋を閉めよう。
ライル:「遊ばれてる? すまん、前言撤回だ」
ケイオス:「いや〜、弟者には、ショックがデカかったか」
GM:(くくくっ、引っ掛かってる、引っ掛かってる)
ライル:「はっはっは〜、いつぞやの落とし穴を思い出したよ」
ケイオス:「ああ……そういえば、あったねぇ、危機一髪」(笑)
ライル:「ぐはあ、他人事笑いするな!」
イルス:「まあ、落とし穴って事は分かったんだし、
    落ちないように気をつけて進もう――」
綾:「あっ、その前に、一応、写真を、
  撮っておきたいんで、もう一度、蓋を開けてもらえません?」
GM:(――えっ?)
ケイオス:「こんなの撮って、どうするんだ?」
綾:「もし、他の冒険者が来た時の為にもなりますし、
  自己作成マップに添付すれば、後続の方の為にもなるんですよ。
  あと、自分のマッピングに罠印でも付けて、後で情報屋に売ってやるのです」
ライル:「女の子で銃持ちって、何でこう守銭奴なんだろ?」
ケイオス:「逆に、女性の方が現実的なんだろうな〜」
綾:「世の中、世知辛いのですよ〜。
  仕送りしないと、実家がもたない……あ、いえ、忘れてください」
イルス:「割と地味に苦労してる?」
ケイオス:「まあ、そういう事なら……」
     パカッと、もう一度、落とし穴の蓋を開けよう。
GM:……綾、その行動は天然ですか?
綾:――はい?


 何気ない、綾の発言――
 その行動に、GMは、内心で涙する。

 何故なら、この落とし穴の罠は、
今回のダンジョンの、最大の謎だったのだ。

 それを、こんなアッサリと……、
 不本意なカタチで解かれるなんて……、(泣)


GM:え〜っと……蓋を開けると、穴の底は、溶岩の池です。(涙)
ケイオス:「……む?」
     パタンッと閉めますよ。
イルス:「え〜っと……?」
ライル:「もう一度、やってみるか?」
ケイオス:「だね……そぉい」(パカッ)
GM:もう一度、蓋を開けると、今度は、
   地獄の底まで繋がっているかのような、何処までも深い深い穴が……、
ケイオス:「……ここまで千差万別だと、1回落ちてみたい気もするな」
ライル:「やっぱ、遊ばれてるか?」(汗)
綾:「ん〜、幻覚か何かでしょうか?」
  と、首を傾げつつ、パシャッと、一枚撮ります。


 ――はい、正解。

 実は、この落とし穴の底の光景は、
蓋を開ける度に、千差万別に変化する、幻覚の仕掛けが施されているのです。

 さて、では、何故……、
 そんな仕掛けがされているのか、と言うと……、


ライル:「その可能性は高いかもな。
    というか、幻覚でもなければ、白骨死体が浮かばれねぇ」
イルス:「何か捨てても良い物でも落としてみる?」
ケイオス:「ふむ……」(懐ガサゴソ)
     酒の空瓶をポイッと投げ込んでみよう。
GM:ひゅ〜ん……カシャン!
   なんか、見た目の深さのわりに、音が近いです。
ケイオス:「ふむ、やはり幻覚みたいだね」
     ついでに、魔力透視眼鏡でも見てみよう。
GM:眼鏡で見ると、白と黒の魔力の色が見えます。
ケイオス:「光と闇の複合? なんつ〜構成してるんだ」
ライル:「兄者のよっぱら〜い♪」
    と、声の反響も試してみよう。
GM:声が反響してる様子は無いです。
ライル:「……空間の広がりも、殆ど無い、か」
綾:「底は浅め、ってことですね」
ケイオス:「何はともあれ、逆に下が気になるな。
     『勇気を示せ』とあったろ?
     引っ掛かる所があるんでな、ちょっと見てくる」
     と、ロープを取り出し、降りる準備をしよう。
ライル:「OK、気をつけろよ」
綾:「お気をつけて……何かあったら、
  教えてくださいね。すぐに引っ張り上げますから」
イルス:「ケイオスさん、気をつけてね」
ケイオス:「よろしく〜」
     警戒しつつ、穴の中に入ってみよう。
GM:では、ケイオスがロープを伝って降りると、
   5メートルくらい降りたところで、足に地面の感触があります。
   それと同時に、景色が一転し、落とし穴は、ただの底の浅い縦穴になりました。
綾:「ケイオスさ〜ん、どうですか〜?」
ライル:「何か、仕掛けはあったか〜?」
ケイオス:「普通の縦穴だ。仕掛けは、今、ちょっと調べてみる」
     取り敢えず、周囲の壁を調べてみよう。
GM:縦穴の底の壁を調査するなら、北側の壁に魔方陣があります。
   あと、南側には、下へと続く階段があります。
ケイオス:「幻覚の魔方陣らしきものと、あと、階段があるぞ」
綾:「ふむふむ、罠に見えて、実は、ただの縦穴、っと」(かきかき)
ライル:「石版の答えに通じるものを、ひしひしと感じるわけだが?」
ケイオス:「なるほど、先に進みたければ、
     勇気を出して、落とし穴に飛び込め、というわけか」
イルス:「じゃあ、こっちの道は?」
    落とし穴を越えた先の通路を指差すよ。
綾:「多分、わたしの推測だと……、
  ここの階段から降りなかったら、
  グルグルと同じところを回るだけ、な気がします」
  ようするに、このまま進んだら、
  石版があったT字路の東にあった空洞に行き着くんだと思います。
ライル:「では、オレ達も降りるか」
綾:「はい、いきましょう」





―― PHASE-08 折角だから…… ――


GM:階段を、えっちらおっちら下りますと。
   東から西へと、横長に伸びる空洞に出ます。
   ちなみに、皆さんが出てきた階段は、その空洞の北側の真ん中にあります。
ケイオス:ふむふむ……、
GM:で、皆さんの目の前には……、
   緑・赤・紫・灰色・橙色・空色・紺・茶・白・黄色……、
   と、10の扉がズラ〜っと並んでます。
イルス:「――多っ!?」
ケイオス:「うわぁおっ!!」
GM:また、ズラッと並ぶ扉の上には、石版があり、
   『汝ら、それぞれが勇気と運を示せ』とあります。
イルス:「……また、これだね」
ライル:「はっはっはっ……『運』ですか」(苦笑)
ケイオス:「これ、属性を指し示してないか?」
ライル:「ふむ、オレも、何となく、
    そんな事を思ったんだが、ちと自信が無い」
綾:「でも、属性は8つしかありませんよ?」
ケイオス:「そういえば、そうだな」
ライル:「まあ、取り敢えず、8つの属性を、色に当てはめてみよう」
イルス:「火、氷、雷、水、風、地、光、闇……ちょっと、無理じゃないかな?」
ケイオス:「そうだな〜、言い出しっぺの私が言うのも何だが、ちと苦しい」
綾:「開けてみる、というのも、何が起こるか分かりませんし……、
  そもそも、コレ、全部、本物なんでしょうかね?」(コンコン)
イルス:「どうなんだろう? それより、僕が気になるのは、
    『それぞれ』っていうところなんだけど?」
ライル:「もしかしたら、バラバラに入らないと、
    何らかの反応は出ないってとこかもしれないな」
綾:「ということは、この洞窟の主には、こちらの人数構成が知られてる?」
イルス:「ううん、取り敢えず、大勢でも対応出来るように、
    扉を10個作って『それぞれ』ってしただけだと思う」
ライル:取り敢えず、調べられる人が調べてみてくれい。
GM:扉を調べるなら、メイガス判定です。
   面倒なので、10個の扉、全部を一律で良いですよ。
ケイオス:(ころころ)10か……出目が悪い。
GM:では、ケイオスは、扉に魔力を感じる。
ケイオス:「うむ、魔力があるな」(ビシッ)
ライル:「もうちょっと、具体的に言わんかい!」(馬○チョップ)
ケイオス:「――あうちっ!」
綾:え〜と、私は(ころころ)14です。
GM:では、綾は、扉に魔力線で描かれた魔方陣がある事に気付いて良いです。
   どんな効果があるのか調べるなら、もう1回、メイガス判定してください。
綾:では(ころころ) 1ゾロです〜!!(泣)
GM:はっはっはっ! ファンブル表どうぞ!
綾:(ころころ)『9:仲間に被害が及ぼされる/大迷惑をかける』です。
ケイオス:ぬおっ、こっちに被害が!?
GM:綾は、その魔方陣には、何らかのプラス効果があると思いました。
   具体的には、一時的に、能力がUPする、みたなやつです。
   自信満々に、皆に教えてください。(笑)
綾:ファンブルしたから、その判断が、
  間違っているのは明白なわけですが……、
ライル:判定の結果、そうだと思ったら……、
ケイオス:そのようにプレイするのが、TRPGだ。
綾:「これは……おそらく、何らかのプラス効果があるモノのようです」
ライル:「つまりは、パワーアップ出来る仕掛け、というわけか」
イルス:「……恐れず進め、っていう事なのかな?」
ケイオス:「ふむ、では……、
     
折角だから、私は、この赤い扉を選ぶぜ!」(爆)
ライル:
「いけっ、コンバット・ケイオス!」(爆)
GM:では、ケイオスが、赤い扉を開け、
   中に入った途端、バタ〜ンと扉が閉まります。
ケイオス:「扉だけに、しまった〜っ!!」(笑)
ライル:「おうっ、くろ〜じっと!?
    兄者、そっちから、戻って来れそうか?」
GM:扉は開かないので、戻れません。
   ちなみに、ライル達側からも、もう、赤い扉は開きません。
ケイオス:「ふむ……(ガチャガチャ)無理っぽいぞ」
イルス:「……『それぞれ』って、こういう事なんだね」
    と呟きつつ、紫の扉を開けるよ。
ライル:「じゃあ、オレは……(加藤)『茶』の扉で」(笑)
綾:「私は、白の扉にします」
GM:では、皆さん、それぞれの扉に入りましたね。
   入った扉は、バラバラですが、出る場所は同じなので、
   全員、すぐに合流できます。
ケイオス:だろうな……で、各扉を通った事で、何が起こるんだ?
GM:え〜、それはですね……、


 と、ここで、GMは、
各PCが通った扉の色を確認する。

 ケイオスが、赤の扉――
 イルスが、紫の扉――
 ライルが、茶の扉――
 綾が、白の扉――

 いや、まあ、何と言うか……、
 デスク○ムゾンのネタは、誰かがやるとは思っていたが……、

 まさか、ピンポイントで、
ケイオスがやるとは思わなかった。

 まあ、それならそれで、
この後の展開が面白いのだが……、


GM:では、皆さん、自分のキャラシートの、
   特殊技能の蘭のセルの色を見てください。
ライル:ふむふむ……?
ケイオス:あっ、まさか……っ!!
GM:実は、先程の10個の扉の色と、そのセルの色とが対応しています。
   つまり、赤色はメイガス、紫色はアルケミスト、茶色は一般技能となります。
   白色はヒーローLV(ブーストダイス)を意味します。
ケイオス:お、おいおい、まさか……、(汗)
GM:で、皆さんが通った、
   各扉の色に対応する技能を……封印します。
ライル:うわ〜っ! うわ〜っ!
    一般技能ってことは、歌を封じられた!
ケイオス:メイガスを封印って、私、役立たずに!(爆)
     いかんっ、必殺技も軒並み封印された!!
綾:ブーストを封印ですか……、
イルス:アルケミストなら、僕は問題ないね。
GM:仕掛けをバラしますと、あの扉に描かれた魔方陣は、
   マカジャマをアレンジしたモノだったのです。
ケイオス:「まずいな、皆、聞いてくれ……、
     どうやら、魔術を封印されたみたいだ」
綾:「私も、何だか、力が抜けちゃって……」
イルス:「何となく、頭の回転が鈍ったような……、
    まあ、元々、使わないんだけど……」
ライル:「オレも、唄う気力も、演奏する気力も無くなった」
綾:「扉の罠チェック、間違えちゃったみたいですね〜」(あはは〜)
ケイオス:「まあ、仕方あるまい……、
     いくらなんでも、永続効果ではないだろうしな」
     と言いつつ、スタスタと先へ進もう。
GM:では、全員が合流して、
   先に進むと、またしても、扉が1つあります。
ケイオス:よし、エージェントで(ころころ)10だ。
ライル:オレも(ころころ)おしっ、クリティカル!
GM:では、ライルは、間違いなく、扉に罠は無いと思いました。
ライル:「どうやら、罠の可能性は無いようだ」
ケイオス:「よし、進むぞ、皆の衆」
イルス:「了解、う〜ん、頑張らないと」
GM:では、扉を開けて、先に進みます。





―― PHASE-09 vs ゲッ○ーゴーレム ――


GM:扉を開けると、そこは広い空間になっています。
   広さは、だいたい、1辺100メートルくらいですかね。
ケイオス:「これまた広いなぁ、おい」
ライル:「何て言うか、化け物の棲家……んなわけないか」
GM:そして、皆さんが入ると同時に、扉が閉まり、
   空洞の中央に、三つの魔方陣が出現します。
   その魔方陣から、皆さんよりも、頭一つ大きいくらいの、
   赤・白・黄と、三体のゴーレムが姿を現します。
ライル:「――ぶぼわっ!?」
ケイオス:「ちっ、魔術が封じられた状態で、相手が三体かっ!」
イルス:「ってゆ〜か、凄く嫌な予感がするんだけど!」
GM:三体のゴーレムは、跳躍したかと思うと、
   斧戦士型ゴーレムへと合体します。
   さらに、ゴーレムは、自分の力を鼓舞するように、
   分離・合体を繰り返し、槍騎士型ゴーレム・戦馬車型ゴーレムへと変わり、
   また、斧戦士型ゴーレムへと戻ります。


ライル:三体合体〜っ!?
ケイオス:ゲッ○ーロボかぁ〜っ!!
イルス:ああっ、やっぱり〜っ!
    色んな意味で、やっぱり〜っ!



ライル:「こ、このヤロウ! こんなゴーレムが、
    出てくる漫画、ガキの頃に読んだ事あるぞっ!」
ケイオス:「よし、任せたぞ!」
     と言いつつ、後衛に移動する。
ライル:「ってゆ〜か、後衛に行くしかないだろ!」
ケイオス:「まったくもって、その通りだ。
     何とか、封印をキャンセルできんか、頑張ってはみるが……」
綾:「見たことないゴーレム!?」
  つい、反射的にカメラを手に持ってカシャッと撮ります。(笑)
GM:では、戦闘を始める前に、さっき、ドアの所で、
   ファンブルした綾は、1d6を振ってください。
綾:(ころころ)3ですけど?
GM:では、全員、3ターンの間、技能が封印されます。
ライル:ま、まあ、もしかしたら、
    戦闘中ずっと封印かと覚悟してたから、マシな方だな。
    兄者が復活するまで、何とか持ちこたえよう!
GM:ふっ、それまでに片付けてくれるわ!
   というわけで、イニシアティブ判定、いきますよ。


<第1ターン>

綾:イニシアティブ修正が、一番高いのは私ですね。
  では、私が(ころころ)10です。
GM:(ころころ)こっちは8なので、そちらの先攻です。
綾:じゃあ、私が一番行動が早いです。
  取り敢えず、魔銃で攻撃してみます。
ライル:「いいか、当てる事は考えなくていい! とにかく、撃て!」
綾:「とはいえ、勿論狙いますよ〜」
  (ころころ)12と言って命中です。
GM:(ころころ)回避は13です。
   ゲッ○ー1(斧戦士型)は、斧を振るって、綾の銃弾を弾きます。
綾:「む〜、なかなか素早いですね」
ライル:「物理回避は、まずまずってとこか……」
ケイオス:さて、次は私だが……、
ライル:「兄者! 何もする事が無いなら、
    オレの荷物から煙幕玉を持っていってくれ!」
ケイオス:「おうよ、煙幕玉なら、こっちもあるから任せとけ!」
     というわけで、煙幕玉をゴーレムに投げるぞ。
GM:煙幕玉は自動命中です。
   このターンのゴーレムの攻撃の命中が−2されます。
ライル:「ここは手堅く、剣で討つっ!!」
    (ころころ)16で命中!
GM:回避は(ころころ)10で失敗!
ライル:「まずは当てる事だっ!」
    (ころころ)よし、クリティカルして(ころころ)27点のダメージ!
GM:ライルのクリティカル値は10だからな〜……、
   しかし、ゲッ○ーの装甲を甘くみるなっ!
   (ころころ)14点防いで、13点も抜けた!
   くうっ、出目が悪い! やはり、時代はリアル系なのか!
イルス:「斧対斧、ね……」
    普通に攻撃(ころころ)11で命中。
ライル:何気に、燃えるシチュエーションだ。
GM:トマホーク勝負(ころころ)回避成功!
   では、こちらのターンです。
   え〜、まずは(ころころ)ふむ、この出目だと……、
   オープンゲット! チェンジゲッ○ー2スイッチオン!(爆)
一同:きやがった〜っ!!(笑)
綾:「凄い構造ですねぇ〜」(←機械音痴)
ライル:ちっ、武器がドリルになる、なんてのは勘弁だぜ?
GM:そりゃ、もちろん、ドリルですよ。
   というわけで、イルスにドリルアタック!
   防具点無視の物理攻撃です!(ころころ)14と言って命中。
イルス:(ころころ)回避失敗!?
    当たる当たる! 痛い痛い!
GM:鋭いドリルが、イルスに迫る!
   ギュイイイイインッ!(ころころ)17点のダメージ!
イルス:「うひゃあ〜っ!!」
    (ころころ)8点防いで、9点のダメージ!(残りHP27)
綾:「大丈夫ですかっ!?」
ケイオス:「かなりエグイ攻撃だな」
ライル:「……しかし、前からなのは幸いか」(謎)
GM:ゴーレムのドリルは、イルスをかすり、
   そのまま地面をガリガリと、派手に削っていきます。
   その威力は、押して知るべし。
ケイオス:「私に来たら、洒落にならんなぁ」
ライル:「当たれば、一瞬で、あの世いけるぜ、おひ」
イルス:「ひ、ひぃ〜……」
    右腕を、ちょっとだけやられた。


<第2ターン>

綾:第2ターン! 跳弾撃ち!
  (ころころ)命中は11です!
GM:回避は(ころころ)15だ!
   ドリルで地面を抉り、飛び散った土砂で弾丸を弾く!
イルス:「て、手強い……っ!?」
ライル:「ふっふっふっ、やるなぁ……、
    さすがは、子供の憧れのヒーローってとこか?」
    再び、剣で攻撃(ころころ)15で命中!
GM:(ころころ)回避失敗、ダメージこい!
ライル:「ゲッ○ーガッツ!!」
    (ころころ)おしい、ギリギリでクリティカルせず、ダメージ19点!
GM:今度こそ、装甲で弾いてやる!
   (ころころ)16点防いだ! ダメージ3点のみっ! 
   ライルの剣が、ゴーレムの体をガガッと削るが、まだまだぁ!
ライル:「むっ、2号の割には硬いな!」
ケイオス:「……このまま、援護だけというのは芸が無いな」
     GM、封印ターンの短縮を、ご都合で試みたいのだが、OK?
GM:じゃあ、こ都合主義を1回分使って、
   メイガス判定で14以上出せば、1ターン短縮して良いですよ。
ケイオス:「この程度、解除できないとでも思うのかね?」
     ここは、ブーストを使用(ころころ)よしっ、成功だ!
GM:では、ケイオスは、封印の効果を、魔力で強引に流し出しました。
   次のターンから、メイガス技能が使えます。
ライル:「おおっ、伊達に肺にヤニが溜まってないな!」
ケイオス:「それは褒め言葉?!」(がび〜ん)
ライル:「あ、うん……褒め言葉」(目逸らし)
ケイオス:「目を逸らしおって……ええい、後で問い詰めてくれる」
ライル:「ひ〜っ、15分以上は勘弁!」
イルス:「よしっ、いれるかなっ!!」
    さっきは忘れてた、両手持ち宣言!(ころころ)命中11っ!
GM:(ころころ)回避成功っ!
   ドリルでルンルン、クルルンルン〜♪
イルス:「おっきいモノ持ってるくせに速いっ!」
ライル:ええい、このD4ゲッ○ーめ!!
GM:では、こっちのターンです。
   オープンゲット!(ころころ)チェンジゲッ○ー1スイッチオン!
   ケイオスにトマホークブーメラン!(遠距離物理攻撃)
   (ころころ)11と言って命中。
ケイオス:回避〜っ!(ころころ)無理〜!
GM:ギュンギュンギュン! ザシュッ!
   (ころころ)低いな、18点のダメージ。
ケイオス:防御して(ころころ)4点抜けたか。
     「あいたたた……って、斧がブーメランのように!? どんな理屈だ!?」
イルス:「で、出来ない! 僕でも、アレは出来ない!?」
ライル:「ちっ、非常識な攻撃ばっかり仕掛けてきやがる。
    綾っち! 魔術ぶつけてやれ!」


<第3ターン>

綾:それでは、ザンマを唱えます!
  刻印効果で自動発動っ!(ころころ)命中は11です!(残りMP25)
GM:(ころころ)回避成功♪
   綾が放った衝撃波を、斧でズバッと切り裂きます!
綾:「さっきから、ヒラヒラと!!」
ライル:「なんてラッキーなやつ!」
ケイオス:「だが、当てれない事はなさそうだな。(ぼそっ)
     綾、だったか? 今から、私の撃つ魔術については、
     深くは気にしないように」
     と言いつつ、ナイフで自らの左腕を切り裂き、
     必殺技『ブラッドハウンド』発動!(ころころ)発動成功!
     (ころころ)クリティカルで命中だ!(残りHP19 MP18)
GM:リストカッターなんかに負けるか!
   (ころころ)いや〜っ! 1ゾロ〜!?(笑)
ケイオス:「金属か……なに、噛み砕けない事はあるまい」
     (ころころ)ダメージは16点!
GM:抗魔判定(ころころ)3点だけ抜けたか。
   さすがの血の魔犬も、ゲッ○ーの装甲には歯が立たない様子です。
ケイオス:「若干、火力が足りないか……、
     だが、完全に歯が立たないって事もなさそうだな」
綾:「今のは、血を媒介とする魔術?」
ライル:「まあ、そんなモンだな。良い子は真似しちゃいかんぞ」
    ところで、GM? 合体の結合部分とか狙えるか?
GM:狙うなら、命中に−2です。
ライル:「――試してみるか!」
    結合部に剣で攻撃! 命中にブースト使用!
    (ころころ)12でどうだ!?
GM:(ころころ)よし、回避成功!
   ライルの剣は、僅かに結合部から外れ、装甲に弾かれます。
ライル:くそっ、剣筋がぶれたかっ!」
イルス:「残念……でも、ヒントは貰った――ナーフ、やるよ」
    両手持ちから、結合部狙いで『大地と風の特攻部隊』を発動!
ライル:「頼むぜ、イルス!」(親指グッ)
GM:うっ、来るか!? しかし、必殺技を、
   早めに使うと破られる、というお約束を忘れるな〜っ!(爆)
イルス:確かに、これって、今までは、トドメの必殺技だった。
ケイオス:い、嫌なジンクスを〜!
ライル:いや、必殺技を破られた時こそが、新技を編み出す時なのだ!
イルス:でも、そんなの気にしない!
    「――ミラン、ダルム、スティア!!」
    (ころころ)命中は18〜っ!!
GM:うお〜っ! ここでお約束の神よ、降臨しろ〜!
   (ころころ)ぬあっ、ダメか〜っ!!
イルス:2つの風が、ゴーレムを幻惑する!
    そのままブチ込むぞ、ダンス・マカブル!
    (ころころ)いけぇ、ダメージ22点!
GM:斧と斧とが激しくぶつかり合う!
   結合部分にヒットしたから、
   防御修正が半分に(ころころ)9点きた〜!
   イルスとナーフの攻撃に、ゴーレムが弾き飛ばされ、壁にぶちあたる!
イルス:「くっ……やっぱり硬い」
    ブチ込んだ、こっちの手が痺れた〜。
GM:反撃開始だ! オープンゲット!(ころころ)
   チェンジゲッ○ー2! スイッチオン!
   イルスの斧によって、結合部が破損し、火花を散らす!
   それでも、分離・合体して攻撃だ!
ライル:「ドリルが、またきた〜っ!」
    ってか、ゲッ○ー3って、やっぱりレアなんだな。(笑)
GM:ゲッ○ートルネード発動!(風属性魔術扱い)
   目標はイルス!(ころころ)命中は12だ!
イルス:ふふんっ、そんなの……回避不能なの〜!
    必殺技のペナルティで、回避・防御不可!!
ケイオス:あかんやん〜っ!!
GM:では、風属性はイルスの弱点なので、攻撃に+5します。
   ドリルから発生する竜巻で攻撃!
   ダメージは(ころころ)ドーンと27点……って、おや?


イルス:HP、きっかり0だよ!?
ケイオス:イ、イルス〜っ!!
ライル:ひいいいぃぃぃ〜っ!!
綾:し、死んじゃった!?



GM:いや、ちょっと待った……、
   『大地と風の特攻部隊』のペナルティだけど、
   回避不能でも、防御は出来ることになってますよ?
   まあ、魔術攻撃だから、イルスは2d6だけですけど。
イルス:あ、あれ…(確認)…あ、ホントだ。(笑)
一同:セ、セーフ……、(安堵)
イルス:でも、ここでファンブルするのが、僕なんだよね。(笑)
    (ころころ)ふうっ、9点防御して、18点抜け。(残りHP9)
GM:ドリルから発生した竜巻がイルスを襲う!
   激しい風の刃が、
イルスの体と服を切り刻む!(笑)
イルス:
服は余計だっ!(爆)
綾:何処まで切れたのかが問題ですね。
イルス:「う、わぁぁぁっ!?」
ケイオス:「取り敢えず、命に別状は無いようだが……」
イルス:「う、うん……でも、ボロボロだよ」
    きゅう、と身体を押さえつつ起き上がる。
    ちなみに、服は、左の袖が切れて肩が出てる。
ライル:「…………」(大汗)
綾:「あれ? 男の子だったんですか?」(笑)
ケイオス:「ああ、言ってなかったっけ?」(笑)
綾:「……世の中、色々ありますねぇ」
イルス:「皆、そう言うけど、これでも頑張って男やってるんだよ?」(笑)
ライル:「ハッハッハッ、ソウダヨ。彼ハ男ノコダヨ」
イルス:こくこくと頷く鷹。
GM:何故、『男ノコ』の『コ』が、
   不自然に、片仮名なのかは、敢えて、訊くまい。
綾:「ライルさん、どうしたんですか?」
ライル:「イヤア、キニシナクテモイインダ。キニシナクテモ」
イルス:「ナーフ! 男の娘、って何さ!
    あと、ライルさんがど〜たら、って何さ!?」
ライル:「こらあっ! 何をいらん事を言っとるんだ!」(泣)
綾:「まあ、それはともかく……、
  ケイオスさん、私の腕じゃ、当てられないので、回復に回ります」
ケイオス:「了解した、攻撃は任せろ」


<第4ターン>

綾:では、回復に専念です。
  ディアをアレンジして、効果拡大しますよ。
  (ころころ)発動は成功して(ころころ)クリティカル込みで、
  30点回復しましたよ、イルスさん!
GM:うおっ、鼻血出そうな程、回復された!
イルス:3点もお釣りが出るよ! 全快!
ライル:「――す、すげえっ!!」
綾:「服は直りませんけど……ライルさん、顔が赤いですよ?」(ニヤニヤ)
ライル:「赤くない! 全然、赤くないですヨ!!」(ぶんぶん)
ケイオス:「弟者の精神的安寧の為に、
     一度、月まで吹っ飛ばすべきかねぇ、本気で」(溜息)
ライル:「兄者、オレは、もう全然、精神安定してますよ」(棒読み)
ケイオス:「いいか、弟者……、
     酔っ払った人間は、皆こう言うんだ。
     『俺は酔っていない』と……」
ライル:「……(ケイオス見て)そうだな」
ケイオス:さて、次は私の番だな。
     『ウィング・オブ・ディスペア』いくぞ!
     (ころころ)発動は成功! 命中は(ころころ)――ぶべはぁっ!?(爆)





イルス:ま、またしてもぉ〜っ!?
綾:ファンブった〜っ!!
ライル:兄者ぁぁぁぁっ!!
ケイオス:何故だぁ〜っ!!
     ちくしょう、本気で神を呪うぞ!






GM:いやはや、何と言うか……、
   黒翼って、ファンブルと、妙に縁があるねぇ。
ケイオス:まったくだ、トホホ……、(残りMP1)
     で、ファンブル効果は(ころころ)……、
     『7:正反対の結果、もしくは仲間に呆れられる様な結果』か。
GM:じゃあ、黒翼を発動させたの良いが、
   真上に飛んじゃって、天井にドカーン、ひゅ〜ん……ぐちゃ?
ケイオス:せめて、魔力の暴発にしてくれい。(土下座)
GM:では、それで、自分で、必殺技分のダメージ受けてくださいな。
   まあ、防御判定はありにしてあげましょう。
   闇は自属性だから、ダメージも−5されるし……、
ケイオス:(ころころのころ)8点のダメージだな。(残りHP11)
綾:「――うひゃっ!?」
イルス:「ケ、ケイオスさ〜んっ!!」
ライル:「に、人間打ち上げ花火かいっ!」
ケイオス:「すまん……意識が乱れた」(けほっ)
ライル:「お、おい、大丈夫か、兄者?」(ぺちぺち)
ケイオス:「ケイオスのおに〜さん、大丈夫ですか〜?」
     いくらなんでも、戦闘中にカメラは……、
     とか思いつつも、カメラ構えて近寄ります。(笑)
ライル:「と、取り敢えず、カメラに向かって一言!」(待て)
ケイオス:「……神も世界も、滅んでしまえ」(割と大真面目に)
ライル:「滅ぼすなっ」(ぺしっ)
ケイオス:「――ぐえっ」
     そして、『ウィング・オブ・ディスペア』封印。
ライル:くそ〜、兄者の黒翼が命中したら、
    こっちも必殺技でいこうと思ってたんだが……、
    ここは、もう一度、剣で攻撃!(ころころ)命中は11。
GM:回避は(ころころ)うわっ、1ゾロ!?
ケイオス:ふははっ! 伝染したな!(笑)
ライル:「激剣! 迷えるお兄ちゃんぶった斬りあた〜っく!」(笑)
    この機を逃さん! ブーストを2個使用!
    4d6+10の攻撃!(ころころ)……って、をい!?
GM:4、1、2、2の+10で19点か。
綾:出目が低いです!?
ケイオス:ふははっ! ダイス運も伝染した!!(爆)
GM:ギュィィィィンッ!
   ライルの剣を、ドリルで迎え撃ちます!
   (ころころ)14点を防御!
   ギャリギャリと、剣とドリルが交差し、
   ライルの剣が、ゴーレムの体をとらえ、5点のダメージ!
綾:「……誰の『お兄ちゃん』なんでしょうか?」
ケイオス:「そりゃ、ねぇ」(イルスを見)
イルス:「……えっ?」
綾:「……です、か」
  ライルさんを見る視線は、妙に生暖かい。
ライル:「はっはっはっ、遠い過去の話さ……って、おごわっ!?」
ペンダント(GM):「……っ!!」(ギュム〜!)
ライル:「ぐ、ぐえええええ!
    ぎぶぎぶ! タップタップ!!」(ぱんぱん)
ペンダント:「…………」(止め)
ライル:「ぜ〜は〜ぜ〜は〜……ちくしょう。
    河の向こうで、あの腐女が、おいでおいでしやがってたぜ」(汗)
ケイオス:「……やれやれ」(苦笑)
GM:いや、そう言う、あんたも、
   あの世に片足を突っ込んでるし……、
綾:「腐女……ゾンビの知り合いでも居るんですか、ケイオスさん?」
ケイオス:「あ〜、その話は、また今度にでも」(遠い目)
ライル:「ははは〜、兄者の熱烈なファンでな〜」(嘘)
GM:はいはい、それはともかく、
   次は、妹さんの番ですよ。(笑)
ライル:こら〜っ!!
イルス:妹さん、違う〜っ!!
    部位狙いは無理っぽいから、両手持ちで通常攻撃!
    (ころころ)命中は10だよ。
GM:回避判定(ころころ)ドリルでバシッと弾きましたね。
イルス:くう〜、強いっ!
GM:では、ゴーレムの番ですが……、
   ここで、ゴーレムの累積ダメージが半分を超えました。
   突然、ゴーレは分離し、斧戦士形態になったかと思うと、
   ゴゴゴゴ……と震え始めます。
綾:「なんか、わたしの傭兵としての勘が、すっごい警告出してるんですが……」
イルス:「ぼ、僕も嫌な予感がする……」
ケイオス:「ん〜、割と死の予感がするな」
ライル:「……お〜まいあろえって」
GM:そして、ゴーレムの全身から、強烈な光が発せられ……、
   
その背中に、コウモリのような翼がはえますっ!(笑)


一同:真・ゲッ○ーきたぁ〜っ!?(爆)


GM:で、真・ゲッ○ーゴーレム(仮)は、
   光に身を包み、皆さんに向かって、突撃してきます。
   目標はライル! HP5点を犠牲にして、光属性の物理攻撃っ!
   威力は通常攻撃に+1d6した3d6+12!
   ゲッ○ーの力を信じるんだ! シャインスパァァァーーークッ!!(絶叫)
ライル:感情を込めて、スロットルを踏み込むな〜!
ケイオス:畜生! この戦闘、GMが一番楽しそうだっ!
GM:そりゃあ、擬似的にゲッ○ー操縦してるようなモンだしっ!
   というわけで、命中判定(ころころ)ぐあっ、出目が悪い!
ライル:「――なんとぉぉぉぉっ!」
    (ころころ)よっしゃ〜っ! 回避成功!
GM:シャインスパークが不発っ!?
   突撃をかわされたゴーレムは、そのまま地面を、
   大きく削りながら突き進み、壁にドド〜ンッ!!
   でも、瓦礫の中から、無傷で、のっそりと出てきます。
ライル:「うわっ、なんて、力技……」
ケイオス:「おいおい、勘弁してくれ」
ライル:「はっはっはっ〜、非常識、ここに極まれりってか?」
GM:で、これで、ゴーレムの行動は終わりなわけですが……、
   皆さん、真・ゲッ○ーの特殊能力はご存知ですか?
ケイオス:……自己再生?
GM:ご名答♪ というわけで、
   ここからは、毎ターンHPが1d6点回復します。
   (ころころ)よし、5点回復♪
綾:シャインスパーク分、回復した〜。(泣)
ケイオス:あ〜、GM? ギャグレベル強制UPを受け入れるから、
     ご都合主義で『ウイング・オブ・ディスペア』の封印解除していい?
GM:捨て身ですねぇ……良いでしょう。
   これは、忠告でもありますが、
   ここから先は、手加減してると、マジで全滅しますし……、
ケイオス:手加減? ふふふふ……、
     ダイスが〜、ダイスがぁぁぁ〜……、
     次こそは、発動させる、命中させる……、
GM:生き残ってやる、黒翼、耐え切ってやる。


<第5ターン>

綾:えっと、今、ケガしてるのは、ケイオスさんだけですよね?
  ディアで回復を(ころころ)19点回復です。(残りMP16)
ケイオス:「すまん、助かる」(残りHP30)
綾:「いえいえ、困った時は、お互い様です」
GM:次は、ケイオス番ですが?
ケイオス:「すまん、皆、ちょっと耐えてくれ、準備する」
     エリクサー使用(ころころ)よし、MP11回復。(残りMP12)
ライル:次は、オレの番だ! 剣で攻撃っ!
    (ころころ)おし、命中はクリティカル!
GM:(ころころ)それは、さすがに失敗。
ライル:「心浄化して、お〜まいあろえって斬りじゃー!!」
    (ころころ)14って、低っ!?
GM:ふはは〜、アロエッテだと出目が振るわんな〜!(爆)
綾:……じゃあ、誰だったら出目が振るうんですか?
ライル:それは訊くなっ!!
GM:防御して(ころころ)3点抜けたか。
   ちびちびと蓄積してるな〜。
ライル:「ちいっ、もうちょっと、心燃える(萌える)妄想をしないと!」(笑)
綾:「――イルスさん?」(ぼそ)
  面白そうなモノを見る目で、ライルさんを見ます。
ライル:「ちゃうわい! アロエッテだい!」
綾:「女のコの恰好したイルスさん?」(ぼそ)
ライル:「巫女さんの恰好したアロエッテだい!」
綾:「巫女ですか……意外とマニアックですね」
イルス:ナーフが、ライルさん達を羽根でペシッとやるよ。
ライル:「おうわっ!?」
綾:「あいたっ!?」
イルス:「そこ、もう少し真面目にっ!」
ライル・綾:「――すいません」
イルス:じゃあ、僕が両手持ちで攻撃するよ?
    まったくもう、今は、戦闘中なんだから、
    もう少し緊張感を持って(ころころ)……あれ?


GM:出目が11だね♪
一同:『はた迷惑な幸運』だ〜っ!?
イルス:ああっ、ごめん!
    僕が一番、不真面目だったみたい!(爆)



GM:え〜、では、イルスの攻撃が、
   ゴーレムの動力部に直撃します。


イルス:「あ――」
ケイオス:「あ――」
ライル:「あ――」
綾:「あ――」


GM:……ゲッ○ー炉、暴走。(爆)
一同:ひいぃぃぃ〜っ!?



ライル:「はっはっはっ、物凄く不気味で、
    レインボーな光が点滅してるんですが?」
綾:「逃げられるなら、今すぐ逃げたいです」
GM:動力部が暴走して、次のターンの為に用意していた、
   ストナーサンシャインが、イルス以外にロックオンされます。
イルス:僕以外? ああ、そっか。
    はた迷惑な幸運だから、僕に被害は無いんだ。
ケイオス:さて、出番が来たぞ。GM、割り込み行動だ。
     その暴走ストナーに、私の黒翼で対抗してみせよう。
GM:面白い……ならば、いっそ、
   細かいルールは無視して、威力勝負といきましょう!
   防ぎ切れなかった分のダメージが、他の仲間にいきます!
ケイオス:OK、相殺どころか、ブチ破ってくれる!
GM:こっちのストナーサンシャインは、
   暴走効果も、含め、本来+1d6だった効果が、+2d6になります。
   つまり、4d6+12ですね。
ケイオス:こっちは6d6+4……ほぼ、互角といったところか。
イルス:出目勝負だね。
ライル:「綾っち! オレの後ろに隠れろ!
    盾の陰なら、多少は、大丈夫なはず……っ!!」
綾:「――は、はいっ!」
ケイオス:「短時間に2連発はちと辛いが……、
     そんな事を言ってられる場合でもないか!」
GM:では、暴走効果込みのストナーサンシャイン――
ケイオス:――vsウイング・オブ・ディスペア、いくぞっ!!





GM:ストナァァァァァ
   サァァァンシャイィィィンッ!!

ケイオス:「さぁ、唄おうか……絶望の詩を!
     羽ばたけ! 混沌へと誘う黒き翼よっ!
     ウイング・オブ――ディスペアァァァァッ!!」






GM:(ころころ)39点っ!!
ケイオス:(ころころ)29点!!
     ぐはあっ、撃ち負けたぁ〜っ!!
     すまん、弟者! あとは任せるっ!!
GM:抜けた10点が、ライルと綾にいきます!
ライル:まかせろっ! 兄のフォローは弟の務めっ!
    割り込み発動! 盾で綾っちを防御だっ!
GM:割り込みは、命中判定で振り合い!
   余波エネルギーが、ライルと綾を襲うっ!
   (ころころ)こっちの達成値は15です。
ライル:「耐えるぞ、こんちくしょ〜っ!!」
    (ころころ)19! 割り込み成功!
    魔防御は(ころころ)17点で、ダメージは相殺だっ!!
    まあ、盾防御技能だから、オレは3点
イルス:すごい、耐え切ったよっ!!
GM:暴走した光の波動と闇の魔力がぶつかり合うっ!
   相殺し切れなかった余波エネルギーが、仲間達を巻き込む!
   白と黒の渦と、土煙が洞窟内を包み、それが消えた時、立っていたのは……、
ケイオス:「――ったく、厄介な機能を積みおってからに」
     トレンチコートはボロボロ。魔力は煙も出ない。
     そんな状態のまま、土煙の中から現れよう。
GM:では、そのケイオスの後ろで、
   ゴーレムが、ゆっくりと崩れ落ちます。
   ギ、ギギ……ギ……ズズ〜ンッ!
ライル:「た、倒れたか……」(ふらふら〜)
イルス:「み、みんな、大丈夫!?」(←原因)
綾:「わたしは、なんとか〜……」
ライル:「そっか、それは良かった」
ケイオス:「うむ、誰も死ななくて何よりだ」
GM:倒れたゴーレムは、魔力の粒となって霧散していきます。
   そして、魔力の粒は、再び、地面に浮かび上がった、
   魔方陣に吸収され、その魔方陣も消えてしまいます。





―― PHASE-10 至高の探求師 ――


???:「ほう、おぬし達の魂に刻まれた『力の象徴』……、
    『最強の具現』を倒すとは……なかなかやるのう?」
    戦闘が終わると、何処からか声が聞こえてきます。
    綾は、ちょっと聞き覚えがあるかもしれません。
    幸せの魔方陣が停止した時に、不意に、聞こえた声ですね。
綾:「――誰? って、この声、何処かで……?」
イルス:「最強……?」
    首を傾げる、訪ねる僕の肩の上で、
    ナーフが『うん、最強だ』って顔で頷く。
ライル:「オレ達の魂に……?
    まあ、確かに、子供心に、アイツはなぁ」
綾:「もうちょっと長引いたら、危なかったですしね」
???:「冒険者達よ。おぬし達を歓迎しよう。我が工房に来るがよい」
    と、声の主が言うと、皆さんの目の前に、またしても、魔方陣が現れます。
    魔方陣は転移の魔方陣です。それに入れば、声の主の場所へ行けるのでしょう。
ケイオス:「やれやれ、相手のペースってやつか」
綾:「大丈夫でしょうか……」(魔方陣つんつん)
ライル:「どうにも、最後は危険な遊びだったが……、
    まあ、ここまで来て、意地悪は無いだろう」
    というわけで、躊躇無く、魔方陣に入ろう。
イルス:もちろん、一緒に入るよ。
綾:わたしも、ぴょんと飛び乗ります。
ケイオス:私も苦笑しつつ、魔方陣に入ろう。
GM:では、転移すると、割と広めの空洞に出ます。
   所狭しと本棚が置かれ、様々な魔道具が並んだ場所です。
   魔術師ならば、そこが魔術師の工房だと分かって良いです。
ケイオス:「ほう……」
綾:「ここは、工房ですか?」
ライル:「なんとまあ、ごちゃごちゃと……実家の作業所みたいな感じだな」
GM:で、その工房の片隅にあるデスクに、一人の老人が座っています。
???:「ようこそ、我が工房へ……」
    皆さんを歓迎する老人は、妙にパワフルそうな爺さんです。
    その手には、
宝石で出来た短剣が握られています。


一同:――ぶっ!?(爆)


GM:もうお気付きでしょうが……、
   メイガスなら、その正体に気付いて良いです。
   第二魔法を使うはっちゃけ爺こと『宝石のゼルレッチ』です。
ケイオス:「OK、帰って酒飲んで寝ようか」(笑)
ライル:「お邪魔します――って、どうした兄者?」
綾:「ゼル……レッチさん、ですか?」
ケイオス:「ここの仕掛けから、アナタであるとは考え難かった。
     いや、考えたくなかったのですが……」
イルス:「こんにちは〜……綾さん、ケイオスさん、知ってるの?」
ライル:「……ゼルエッチ?」(爆)
???:「そこのギョロ目、なかなか度胸があるのう?」
ライル:「え? そ、その、オレ、何か気に障る事でも……?」
ケイオス:「あのな、弟者……この御仁は、その気になれば、
     私達を、断末魔を上げさせる事無く始末できる人なんだよ」
綾:「……ですね」
ライル:「え〜と、え〜と、その……、
    もしかして、名前、間違えた?」(ぼそぼそ)
イルス:「ゼルレッチさん、だってさ」(ひそひそ)
ライル:「す、す、す、すいませんでした〜っ!!」
???:「くっ、ふふふ……ははははははっ!
    いや〜、すまんすまん、少し悪戯がすぎたのぅ」
    と、大笑いする爺さんが、指をパチンッと鳴らすと、体が煙で包まれます。
    そして、煙が晴れ、姿を現したのは、栗色の髪を三つ網にして、
    眼鏡をかけた、子供のように小柄な魔術師が姿を現します。
    PLの皆さんは、よくご存知の『アレイスター=クロウリー』です。
ケイオス:「む……?」
綾:「――あれ?」
???:「はっはっはっ! 流石に驚いただろう?」
ケイオス:「……ああ、やられた。
     正直、思い切り引っ掛かったよ」
綾:「流石どころじゃないですよ〜」(がくっ)
ライル:「ん、ん〜?」
イルス:「え〜っと、どういうこと?」
ケイオス:「訂正、幻術でゼルレッチのフリをしていた魔術師の人だ」
ライル:「はいはい、つまり何だ……コスプレってやつか?」
ケイオス:そ、それは、ある意味NGワードだ。
???:「いや、こう篭もってばかりだと、
    色々と刺激が欲しくなる時もあってのう。
    久しぶりの骨のある来客が嬉しくて、
    ついつい、からかってしもうたわ……許せ」
ライル:「やっぱり、遊ばれてたか……」
???:「しかし、あの宝石の爺を前に、
    『ゼロエッチ』などとぬかす者がおるとは……、
    いやはや、この時代の冒険者も、まだ捨てたものでもないのう」
ライル:「いや、その、ケンカ売ったわけじゃなくて、
    本当に知らなかったんですってば!」(あせあせ)
ケイオス:「ところで、私の名はケイオス=ダルクだ。あなたは?」
???:「わしか? わしは至高の探求師……、
    マスター・テリオンと呼ぶが良い」
綾:「はあ、テリオンさんですか……」
ケイオス:「ふむ、では、マスター、単刀直入に言うなれば、
     付近の街の自警団が、アナタの事を不審がっている。
     身の潔白を証明する為にも、ご同行願いたい」
テリオン:「自警団? ああ、あの嬢ちゃん達か……、
     しかし、わたしは、ちゃんと許しを得て、ここにおるんだがの?」
ライル:「それって、誰の許しを?」
テリオン:「あ〜、あの変態男……なんて名前じゃったかの?」
綾:「へ、変態って……」
テリオン:「ふむ、話せば長くなるのじゃが……、
     わしが、ここを拠点とする前の話なんじゃが……、
     幼き頃に行方不明になった妹君を探している、と言って、
     わしの所を訪ねて来た男がおった。
     わしには、長年、追い求めている目的がある故、
     その時は、そんな事に関わっている余裕は無いと断った。
     ところが、その男、あまりにしつこくてのう……、
     『魔方陣を描いた滝の下で逆立ちしながら外郎売を絶叫しろ』と、
     適当な冗談を言って追い出したのじゃが……、
     いや、まさか、本気でやるとは思わなんだわ」
イルス:ぶっ……!(爆)
ライル:「色んな意味で、大物だなぁ……」
テリオン:「うむ、思い出したぞ。折原浩平と名乗っておった。
     わしは、その男に、この場所を紹介してもらったのじゃ」
     妹探しに協力してやる代わりに、
     どこか、落ち着いて研究が出来る場所を教えろ、という交換条件でな」
綾:「自警団で……浩平さん?」
イルス:「知ってるの?」
綾:「まあ、わたしもナカザキを拠点にしてますから、流石に知ってますよ。
  わたしは、事情を知ってますけど、それを知らない人からすれば、
  確かに、あの人は、変態男なんでしょうねぇ」
ケイオス:「執念を持って、目的を遂行する人間は、何でもする。
     あまりそう言う事は言ってあげてほしくないものだがね」(淡々と)
     と、話が逸れたな……仮に、その男が自警団員だった場合、
     仲間に忘れずに伝達するような男だと言い切れるかね?」
綾:「う〜ん、あの人の場合……忘れてそうですねぇ」
ケイオス:「となると、やはり、マスターには、
     我々に同行して貰うのが、一番、手っ取り早いのだが……?」
テリオン:「まあ、待て。わざわざ、出向かずとも……、(机をゴソゴソ)
     おお、あったあった。以前、折原浩平が、
     わしに、この場所を教える時に書いた地図じゃ。
     これなら、わしの言葉を証明できるじゃろう?
     街に戻って、保安官の小娘に見せてやるがよい」
ケイオス:「ふむ……助かる」
綾:「あの、一応、写真を撮らせてもらっても良いですか?」
ライル:「流石に、姿も知らない人が居座ってるとなると、不審がられますよ」
テリオン:「それはダメじゃ。世の中には、
     わしが持つ力を悪用しようとする輩も多いのでな。
     さすがに、顔出しは勘弁せい」
綾:「じゃあ、後姿だけでも……」
テリオン:「だいたい、写真など撮っても無意味じゃぞ?
     この姿が、本当の姿とは限らんのは、
     さっきの変化の術を見ればわかるじゃろう?」
イルス:「じゃあ、まあ……これで、目的達成かな?」
ライル:「だな、とにもかくにも、洞窟に誰がいるのかが分かれば良いし。
    というわけで、あんまり無理は言わない事だな」(ぽんぽん)
綾:「は〜い……」
テリオン:「さて、用件は、それだけかの?」
ケイオス:「――1つ、訊ねたい。
     アナタが……この本の作者と聞いたのだが?」
     と言って、スッと魔典を取り出そう。
綾:(何だか、禍々しい気配を感じる本ですねぇ……)
GM:あれ? この洞窟にいるのが、
   その本の著者だ、って言いましたっけ?
ケイオス:いや、聞いてないが……カマを掛けてみた。
テリオン:「なるほど……おぬし、奴の手の者か?」
     ケイオスの本を見た瞬間、テリオンは目を鋭く細めます。
ケイオス:「……ええ。 私は、力を手に入るのならば……この命すらも惜しまない」
テリオン:「いかにも、その本は、わしの手によるものじゃ……、
     そして、著者として、おぬしに言わせてもらおう。
     小僧、その本を置いてゆけ……、
     それを決して開けてはならぬ、魔性の書じゃ」
ケイオス:「ソレは、断ります」
テリオン:「その本を持つこと……、
     扱うことが、何を意味するか……理解っているのか?」
ケイオス:「この身も、手も、魂すらも汚れた私には力しかない。
     そして、その力で、大切なモノを護れれば、ソレでイイ」
     虚ろな光を目に宿し、それでいて、ハッキリと言い切ろう。
テリオン:「それ程の決意、か……ならば、何も言うまい」
     ただ、一つだけ、年寄りの我侭を聞いてくれぬか?
     全てが終わったら……いや、終わらずとも、
     お主が、その本を必要としなくなったら……、
     わしのところに持って来てほしい。その時に、わしの手で、焼き捨てる。
     それが、著者としての責任じゃ……」
ケイオス:「……わかりました」


 ケイオスとGMだけで、
何やら、意味深な会話が続きます。

 ――まあ、それも仕方ありません。

 この二人の会話の内容は、
ケイオスの隠された設定に繋がるモノなのです。

 で、一方、その頃……、
 置いてきぼりな他三名は……、


ライル:「奴? 言葉からして物騒なモノを感じるのだが……」(ぼそぼそ)
綾:「ただのぷーさんじゃないんですねぇ。
  でも、深入りは厳禁、ってところです」(ぼそぼそ)
ライル:「そういえば、オレ達は、全く、
    兄者の過去も……そして、今、現在も全く知らない」(ぼそぼそ)
綾:「そのうち、ですよ……、
  ライルさんとの関係、空虚なモノじゃない筈です、多分」(ぼそぼそ)
ライル:「まあな、そこの所は分かってるつもりだ」(ぼそぼそ)
イルス:「待ってれば、ね……そのうち、きっと……」(ぼそぼそ)


 とまあ、こんな感じで――

 仲間への疑念を抱きつつも……、
 お互いの絆の深さを、再確認するのでありました。





―― PHASE-11 合成の秘術 ――


テリオン:「――さて、つまらぬ話をしてしまったな。
     折角の客人じゃ。それなりの持て成しはさせて貰おうかの」
ライル:「紅茶はレモンでお願いします」(笑)
綾:「わたしは、大抵、何でもいけますよ〜、お酒でも」(ぼそ)
イルス:「あ、僕はミルクで」
テリオン:「ふむ……」
     カキカキと、地面に魔方陣を描くと、
     大量のレモンティーが、ライルにスプラッシュ!(笑)
ライル:「な、なんとお〜っ! てか、一杯でよかったのにぃ!」
テリオン:「なるほど、いっぱいか?」
     さらに、魔方陣をカキカキして……、
ライル:「わ〜、待て待て! オチがすぐ分かるボケはんた〜い!」
テリオン:「まったく、わしの言う持て成しとは、そういう意味ではない。
     わしの秘術を見せてやろう、と言っとるんじゃ!」
テイル:「す、すいません……突っ込み求める年頃なんです」
イルス:「ご、ごめんなさ〜い」
ケイオス:「秘術……?」
綾:「そっち、ですか……興味はありますね〜」
イルス:「うわ〜、ライルさんが、すっごくレモンっぽい」
    と、ライルさんの顔を、ハンカチで拭いてあげよう。
綾:「柑橘の香り、ですね〜」(ふきふき)
ライル:「なかなかイケる味なのが、物凄く悔しいな」
テリオン:「まったく、緊張感の無いやつ等じゃ……、
     何処ぞの、誰か達を思い出すわい」
ケイオス:「それで、マスター? 秘術とは?」
テリオン:「うむ、では、おぬし達の手持ちの道具を、ここに、全て並べよ」
ライル:「は、はい……」
    ギターと長剣と盾などなどを置く。
ケイオス:「…………」
     トレンチコートを脱ぎ、ダガーなどなどを……、
綾:「道具……コレですか?」
  銃と弾丸、変装用の衣装を置きます。
イルス:「え〜っと……これとこれと……あっ、ナーフ、それは違う」
    各種斧と鞭と腕輪とヘアバンドと……、
    あと、メイド服が、ナーフによって引っ張り出される。(笑)
テリオン:「ふむふむ、ほほ〜……」
     皆の道具を一瞥して、メイド服を指差す。(笑)
イルス:「しかも、迷わずそれっ!?」(爆)
綾:「メイド服……?」
  ライルを見て、ははぁ〜んと。(笑)
  「イルスさんって、あの服、着た事ありますか?」
ケイオス:「ああ、しかも、割と気に入ってる」(くくくっ)
ライル:「物凄く恥ずかしい過去に関しては、ノーコメントだ」(むす〜)
テリオン「――これ(メイド服)は、おぬしのか?」
イルス:「え、え〜と、前に何となく貰ってしまって……、
    それから、捨てるわけにもいかずそのままで……」
    とか言ってる僕の横で、ナーフがこくこく頷いてる。
テリオン:「なるほど、なるほど……、(にや〜りと黒い笑み)
     では、わしの秘術……失われし合成の術を見せてやろう」
     と、テリオンは、魔方陣を描き、そこに、メイド服と、
     さらに、自身の持ち物であった、妙に可愛らしい衣装とバトンを置く。
     そして、呪文を唱えると、ポンッと小さな煙と共に、全てが融合し、
     リボンがあしらわれたブローチになります。
ライル:「……おろ?」
綾:「メイド服が……?」
テリオン:「ほれ、完成じゃ。持っていくが良い」
     と、プローチをイルスに投げ渡します。
イルス:「え、えっ? これって……?」
テリオン:「胸元につけてみろ」(くっくっくっ)
ライル:「先生、ひょとしてひょっとしなくても、
    ものすご〜く暗黒魔道な予感がするんですが……」(汗)
ケイオス:「……?」(首傾げる)
綾:これは、もしや、シャッターチャンス!?
イルス:「え、え〜と……あっ!? ナーフ、勝手にっ!?」
    躊躇してる間に、ナーフに付けられる。
GM:すると、ブローチから、七色の光が放たれ、その光がイルスを包み込み……、
   そこには、メイド服姿になったイルスがっ!!(爆)
綾:――カシャ! 撮った〜っ!!
イルス:「え、えええっ!?」
テリオン:「くっくっくっ……しかも、ただメイド服じゃないぞ」
     それの名前は『魔法のメイド服』です。
     防具効果は僧衣(B1)相当ですが、
     魔術攻撃に対してのみ、回避と防御に+3されます。
     1ターン消費すれば、戦闘中の着替えも、ワンタッチ。
     さらに、なんと、水増し機能付きです。(爆)
イルス:ゆ、優秀な対魔術防具だっ!?
ケイオス:これは凄いっ!!
綾:これはもう、標準装備にしろってことですね!
ライル:「――っ!?」(壁に頭ぶつける)
    ってか、水増しって何だ!? ナニを水増しするんだ!
    何なんだ、この、ある意味デンジャラスな踏み絵はっ!?
ケイオス:「なるほど……1つの基本となる道具に、付与効果を与える魔術か」
イルス:「あ、あのあの…っ!
    何で、また、僕がこんなことされてるの〜っ!?」(おろおろ)
綾:「ライルさん、どうしたんですか〜?
  頭をぶつけちゃって……コケるようなモノは無い筈ですよね〜♪」(ニヤニヤ)
ライル:「イ、イヤ、サッキノ戦イノ、
    ダメージガ、マダ残ッテルノサ、ウンウン」
綾:「そういう事にしておきましょうか〜」(ニヤニヤ)
ライル:「ってか、酒場のホ○野郎が、涎垂らして襲ってきますよ!」(泣)
テリオン:「それから守るのが、おぬしの役目じゃろ、ギョロ目」
綾:「イルスさん、可愛いですしね〜♪」
  うりうり、とライルに肘でグリグリしちゃいます。
ケイオス:「責任重大だな」(苦笑)
ライル:「なんでそうなるのぉっ!?」(頭抱え)
テリオン:「くっくっくっ……どうじゃ? 気に入ってくれたかの?」
ケイオス:「うむ、グッジョブ」(笑)
ライル:「あはは〜……お願い、綾っち、イルスのお姉さんになって」(謎)
綾:「イルスさんより、わたしの方が、
  年下なので……イルスおねぇちゃん♪」
  と、なんとなくノッてみます。
イルス:「…………」
    何だか、沈黙している……、
    ちょいちょいとナーフが目の前で手を振る。
    「……あ、なぁに? 綾ちゃん?」
    で、ハッと我に返ったように綾ちゃんに微笑みながら返事する。
    何か、ナーフも微妙に困惑中。(笑)
綾:「――あ、れ?」
  なんか、予想してたのと違う反応で、肩透かし食らった気分。
綾:「い、いるすさ〜ん?」
イルス:「……うん、どうしたの?」
    こて、と女の子らしく首傾げる。(笑)
ライル:「――っ!」(がんっ!)
綾:「ああああ、け、けいおすさん!
  い、いるすさんがおんなのこになっちゃったぁっ!?」
  がくがくと、凄い勢いで肩を振ります。
ケイオス:「お、おおお、落ち着け!」
     がくがくがくと揺さぶられる。
イルス:「って、綾ちゃん! それ、ど〜ゆ〜意味〜っ?」
ライル:「ハッハッハ〜、今ニハジマッタコトジャナイサ。
    ゴーイングマイウェイダゼ、綾ッチ」
綾:「おとこのこだけどおんなのこなの。
  おにーさんだけどおねーさん……おねにー……はぷっ!?」(ぷしゅ〜)
ケイオス:「おっとと……、(綾を支える)
     ああもう、どうにもならんね、こりゃ」
イルス:「あう……綾ちゃん、
    ちょっと失礼なこと言ってない〜?」(む〜)
ライル:「ボクタチオトコノコ、ゴーゴー!(自分とケイオス指差し)
    キミタチオンナノコ、ゴーゴー!」(綾とイルス指差し)
ケイオス:「正気に戻れぇっ!!」
     弟者を酒瓶でどつく。(笑)
ライル:「ぐっはぁぁぁぁっ!!」
イルス:「ああっ!? ライルさん大丈夫!?」
    どつかれたライルさんを抱き起こしつつ。(笑)
ライル:「だだだ、大丈夫! お兄ちゃん、大丈夫!」(わたわた)
綾:「……もう受け入れるしかないですね」
ケイオス:「運命は割と残酷なモノだよ」
ライル:「ダメ! そんな簡単に受け入れちゃダメ!」(泣)
イルス:『受け入れろ、これが現実だ』
    とでも言うように、ナーフが、ライルさんの肩をポンッと。
ライル:「……君がソレを言う資格は無いわぁぁぁぁぁ!」
    一本足打法にて酒瓶ホームランッ!!(爆)
テリオン:「ふはははっ! 愉快な奴らじゃのう!
     では、もう1つオマケしてやろう。
     この黄金の蜂蜜とエリクサーを3つ使って、
     合成ができそうじゃが……どうする?」
ケイオス:「ふむ……やってくれ」
テリオン:「では……(中略)……うむ、できたぞ」
     と、合成して出来たのは、
オレンジ色のゲル物体。(爆)


一同:それって、失敗してないっ!?
テリオン:「うむ、究極の薬の完成じゃ!」
一同:そりゃ、確かに究極だっ!



ケイオス:ち、ちなみに、その薬の効果は?
GM:それは、教えられません。
   まず、誰が飲むかをハッキリさせてください。
   大丈夫、誰が飲んでも効果は同じ。
ライル:「な、なんだ……この使命感は?」
ケイオス:「……いくかね?」
ライル:「せ、先生! オ、オレが飲みます!」
ケイオス:「私は、止めないぞ?」(薬渡し)
ライル:「な、何か……オレが飲まなきゃいけないような気がして……」
GM:では、この薬の効果を教えましょう。
   まず、2回1d6の判定をします。
   で、1回目の出目よりも、
   2回目の出目が大きければ、ヒーローLVがUP。
   小さければ、ギャグキャラLVがUPします。(爆)
ケイオス:あ、ある意味、究極……、
ライル:「では……漢ライル、いきますっ!」(ゴクゴクゴク)
    1回目の判定は(ころころ)
5っ?!(笑)
ケイオス:弟者ぁぁぁぁ〜っ!?
綾:無理っぽいですねぇ。
ライル:2回目の判定は(ころころ)1……、
GM:おめでとう、ギャグキャラLVがUPします。(笑)
ライル:「はっはっは〜、何かこう、妙に頭がスッキリしちゃったな」
テリオン:「……さて、名残惜しいが、
     最後に、一つ、おぬし達に忠告しておこう」
ケイオス:「む……?」
テリオン:「おぬし達は、すでに、1つの運命の歯車に巻き込まれておる。
     決して、逃れることはできん。
     そして、いつか、必ず、選択を迫られる。
     それは、とてもつらい選択になるじゃろう。
     だが、決して忘れるな。運命とは呪うものではない。
     受け入れるものでもない。抗うものでもない。
     自ら、切り拓くものである、ということを……」
綾:「……歯車、ですか?」
ライル:「分かりました……、
    いや、まだ分かったような気がするだけですが、
    つらくても努力します」
イルス:「は、はい……よくわからないけど、わかりました」
    とシリアス決めてる背景で、天井に突き刺さる鷹が一羽。(笑)
ケイオス:「……忠告は聞いておくよ」
テリオン:「それと小僧……奴に伝えておけ。
     これ以上、わしにちょっかいを出すというなら、
     わしに喧嘩を売った、ということになるぞ、とな」
ケイオス:「……伝えておくよ」
テリオン:「では、行くが良い……未来を担う若者達よ」
     と、テリオンが、棍で地面をトンッと叩くと、
     皆さんの足元に転移の魔方陣が展開されます。
イルス:「あ、あの……」
テリオン:「……何じゃ?」





イルス:「この服、気に入りました!
    ありがとうございます!」(超笑顔)

一同:それがオチかぁ〜っ!!(爆)





<おわり>
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注釈1:リプレイの様子と内容を、分かり易くする為に、かなり加筆・修正・脚色をしています。

注釈2:今回の内容は、あくまでもテストプレイです。
    その為、今後、ルールが改訂される場合があります。