GM:前半の話は覚えてますか?
イルス:漂流生活をしてて、救助が来たんだけど、
    何故か、ボク達が、海賊だと勘違いされたのよね?(←キノコ効果で精神女性化中)
ケイオス:誤解だ、と言っても……通じないだろうなぁ。
     何せ、相手が青ちゃん様(由真)だし……、
ライル:この際、海賊でもいいから助けてくれぇ。(←グロ魚効果で腹痛中)
イリス:って言うか、こっちが海賊だったら、
    一人で来るのって無謀じゃない?
GM:まあ、本当は、偵察……と言うか、様子見だったんでしょうけどね。
   由真の性格からして、迂闊に突っ走りそうで……、
   仮に、キミらと闘ったとしても、由真を相手に、攻撃が抜けるかな?
ケイオス:彼女が持ってる盾かね?
     確かに、騎士王の盾の防御を貫く自信は無いねぇ。
GM:そして、由真を敵に回せば、自動的に、タマ姉とも……、
一同:――うんっ、無理っ!!





GM:とまあ、そういうわけで、
   前回のセッションの続きを始めましょう。

ライル:挨拶はいいから、早く、トイレ〜!!(爆)






『Leaf Quest TRPG』リプレイ

ふぁんぶら〜ズ冒険譚 6

『パイレーツ・オブ・トレビア〜ン♪  後編







―― PHASE-07 天駆ける蒼き流星号 ――


由真:「――ついに見つけたわよ! この海賊どもっ!!」
   由真は乗っていた盾を足で蹴り上げ、左手で構えると、
   右手に持つ三叉の矛の切っ先を、皆さんに向けます。
ケイオス:「誤解だ、って言っても、信じてくれないんだろうなぁ」(トホホ)
イルス:「え、えええ〜っ? ち、ちょっと待って下さいっ!?」
イリス:「私達が海賊に見える? 単なる漂流者なんだけど?
    それに私達が海賊だったら……単身って無謀なんじゃない?
    こっちは四人……(ライル見て)三人なのよ?」
ライル:「と、取り敢えず、誤解でもいいから、助けて……あっ、また、お腹が……」
由真:「漂流? その割には、随分と元気そうじゃない?」
ケイオス:「まぁ、一応、サバイバルの知識はあるし……、
     まだ、三日くらいしか経ってないしね」
ライル:「こ、これが、元気そうな姿か……おほっ……」
    うつ伏せで、お腹抑えてる。そろそろ、限界かも。(笑)
由真:「――なに? 病人がいるの?」
ライル:「と、とにかく、海賊でもなんでも良いから、
    連行してください、お願いします……はあ〜、でちゃう、でちゃう」
イルス:「あっ……彼、ちょっと悪い魚を食べちゃって……」
ケイオス:「グロ魚がナイスヒットしたんですよ、はい」
由真:「わかったわ……取り敢えず、私達の船まで連れていってあげる。
   でも、変な気を起こすんじゃないわよ?
   何たって、私達は、『鉄腕の人魚姫』率いる最強部隊なんだから」
ライル:「いえもう、最強部隊なら、
    本当、頼りにしてますよ……おおっ!」(くねくね)
ケイオス:「ご忠告、痛み入る。武装はどうすればいい?」
イリス:「助けるのに武装解除しろ、って言うなら、ほら……」
    と言いつつ、持っている武器を、全部、放り出す。
由真:「一応、武装は預かるけど……、
   ちょっと待ってなさい。小船を引いてくるから」
   と言い残し、由真は、一旦、自分の船へと戻っていきます。
ライル:「鉄腕の人魚姫?
    まさか、噂に聞く、ラブラブハートな人達か?」
イリス:「あの船で聞いてたやつよね?」
イルス:「それに、ボク達のこと、海賊と間違えてたけど……、
    ここ、もしかして海賊がいるって言う島なのかな?」
ケイオス:「元々、この辺りで、海賊が目撃されてた、って事かねぇ……、
     そんな場所で、噂の鉄腕姫に拾われるとは……、
     こりゃまた、どうにも、地獄に仏みたいだわ」
GM:と、そんな話をしていると、盾に乗った由真が、小船を引いて戻ってきました。
   その小船には、別の少女が乗っています。
   ゲンジ丸の船医『小牧 愛佳』です。
由真:「お待たせっと。ほら、船医も連れてきてあげたわよ。
   愛佳、そこの腹抱えてる奴を看てあげて」
ライル:「は〜い、腹抱えてる奴で〜す」(よろよろ)
愛佳:「何か悪いモノでも食べたんですか?」
   と、愛佳がライルを診察する中、由真が、皆の武装を集めていきます。
イリス:「あんなグロイ魚、食べるなんてねぇ」
ライル:「上手く調理できたと思ったんだけどなぁ。
    やっぱ、調理資格持ってないとダメか……、
    ともかく、すげえデンジャラスな魚食ったみたいです……おはおっ!」(お腹ぴろりろり〜ん)
愛佳:「じゃあ、ただの食中りですね。
   取り敢えず、これを飲んでおいてください。
   すぐには効きませんけど、多少、楽にはなりますよ」
   と、愛佳は、錠剤を一つくれます。
ライル:「ど、どうも、ありがとうございます」(ごくり)
由真:「さてと、じゃあ、船にいくから、そっちの小船に乗って。
   言っとくけど、愛佳に、少しでもちょっかい出したら、海の真ん中に放り出すからね」
   由真の盾は一人乗りなので、愛佳も、皆さんと同じ小船に乗るのです。
ケイオス:「状況は弁えるさ」
ライル:「女神様に誓って、そのような真似は、絶対、致しません」
イリス:「助けてもらうんだし、大丈夫よ。
    だいたい、私が、女にちょっかい出すわけないでしょ?
ライル:「はっはっはっ! もしかしたら分からんぞ……、
    って、こら! 腹ごつくな! ぐりぐりするなぁ〜!」(泣)
イルス:「……ライルさん」(ごつっ)
イリス:「今の状況で、冗談って……笑えないわよねぇ〜?」(ぐりぐり)
ラル:「おっひょぉぉぉ〜〜〜うっ!」(泣)
GM:というわけで、由真に牽引されて、沖に停泊している、
   彼女達の船に向かうわけですが……、
   イルス、きみの今の服装は、どっち?
イルス:ネコミミはつけてるけど……、
    流石に、メイド服は運動性能が悪すぎるし、そもそも洗濯が大変――
GM:メイド服なら、雄二がイイ反応するかもよ?
イルス:――メイド服で。(爆)
GM:では、ゲンジ丸に到着です。
   ゲンジ丸の外観ですが、一見、普通の帆船だが、
   両側に水車があり、自走可能なタイプです。
ライル:「水車で自走可能か……嵐の時でも大丈夫だな」
イルス:「嵐はどうしようもないと思うわ……、
    むしろ、風のない状態の時のじゃないかな?」
ケイオス:「……だな。そう言う意味では、海賊狩りに最適な船と言えるかもしれん。
     風が無くて、相手が動けなくても接近できるし、
     そもそも、水車があるってだけで、推進力が違う」
GM:で、船首にある船首像ですが、
   普通は、二柱の女神のどちらかなのですが、
   この船のフィギュアヘッドは、なんか違います。
   具体的に言うと、なんかロリっぽい船首像です。
ライル:「……なんだ、この妙に、海神にケンカ売ってるような、
    ロリーでおきゃんな船首像は?」
由真:「あ〜、あれは……ウチの局長なのよ」
   ライルのツッコミに、由真は盛大に溜息をつきます。
   ようするに、船首像のデサインは、まーりゃん先輩なのです。
ライル:流石と言うか……何と言うか……、
由真:「まあ、それはともかく……、
   どう? これが、わたし達の船の『ゲンジ丸』よ」(誇らしげ)
ケイオス:「ラブラブニューハート号と聞いていたのだが……?」
由真:「――その名前を言うな〜!!」
ケイオス:「うおっ!? す、すまん」
イリス:「……色々あるのね」
GM:とまあ、そんなこんなで、船の側へと到着しました。
   上から、縄梯子が投げられ、それを登って甲板へ。
   甲板に上がれば、海上保安部隊の面々が出迎えてくれます。
環:「はじめまして。この船の船長『向坂環』よ。
  話は由真ちゃんから聞いてるわ。大変だったでしょ?」
ライル:「こんな格好で、どうも申し訳ありません」(←お腹抱えて前屈み)
ケイオス:「スマン……正直、助かった」
イリス:「助けて頂いて、有り難うございます」
    取り敢えず、表面上は大人しくしておく。
イルス:「本当、この間の嵐で、あそこに漂流して大変だったんです」
ケイオス:「……ああ、あのままだとジリ貧だった」
優季:「この間の嵐、と言うと……、
   確か、初音島から出た連絡船を襲った……」
   と、航海士の『草壁 優季』が呟き、
   それを聞いた環は、皆さんの事情を察したようです。
環:「なるほど、それは災難だったわね……、
  それなのに、ごめんなさい、疑ったりして。
  私達も、海賊のアジトを探してる最中だったから、ついつい警戒しちゃって……」
GM:まあ、いくら『HELP』って書いてあっても、
   いきなり、攻撃護符を持って来られたら、勘違いもしますって……、
ライル:「いえいえ、結果的に、私らが発見されたから、
    それはもう感謝しています」
雄二:「だから、考えすぎだ、って言っただろ?
   だいたい、こんな綺麗なメイドさんが、海賊なわけね〜じゃね〜か」
   と、副船長の『向坂 雄二』が、早速、イルスの両手を取り、迫り始めます。
イリス:「イルス〜、綺麗だって♪ 良かったわねぇ」
イルス:「えっ? 綺麗な、って……あ、あのっ?」
    ちょっと目を丸くしながら、オロオロ……、
ライル:「……なんだか、向こう見ずな勇者がいるな」
ケイオス:「まぁ、船乗りは、割とああいう手合いが多いからなぁ」
     あの少年の心の安寧の為に、真実は黙っておこう。(笑)
雄二:「お嬢さん、大変でしたね。俺は、副船長の向坂 雄二。
   俺がいるからには、もう安心ですよ」(歯をキラーン)
イルス:「は、はい……ありがとうございます」
    ちょっと戸惑いつつ、顔を微かに染めたりして。(笑)
雄二:「ああ、まさか、こんなところで、
   貴女のような美しいメイドさんに出会えるなんて、是非、お名前を――」
環:「はいはい、話がややこしくなるから……、
  あんたは、引っ込んでなさいっ!」(ガシッ、ギリギリギリ)
雄二:「あだだだだだっ! 割れる割れる割れる〜っ!!
ケイオス:「ア、アイアンクロー!?」
ライル:「すげぇっ! 大の男を片手で持ち上げる!?」
イリス:「鉄腕、か……」
ライル:「……というか、これだけ美人揃いだってのに、
    何で、わざわざ、部外者にちょっかい出すかな?」
ケイオス:「ソレはきっと、ただ一つのシンプルな回答に集約されてしまうんだろう」
雄二:「み、身内は全部……恋愛至上主義の、独裁者に……」(ガクッ)
   と気を失う雄二が指差す先には、操舵士の『河野 貴明』が……、
ライル:「……うん、今、オレも兄者と同じ結論に達した」
イルス:「あ、あのあの、大丈夫ですかっ?」
    慌てて、倒れた雄二に駆け寄ろう。
GM:雄二に、反応無しです。
   でも、イルスに心配してもらって、ちょっと満足気に逝ってます。
ライル:「あ〜、後から絶望のドン底に叩き込むのも可哀想だから、程々にな」
イリス:「気絶してても、自分の嗜好には反応する……男ってそうなの?」
ケイオス:「……空と海が青いなぁ」(目を逸らし)
ライル:「……否定はできんな」(汗)
イリス:今度、実験してみようかな? 寝てるケイオスの横にお酒置いてみるとか?(笑)
イルス:「あ、あの……環さん……、
    雄二さん、大丈夫なんですか、これ?」
貴明:「ああ、気にしなくて良いよ。いいつものことだから」
   と、貴明が、雄二を引きずって、回収していきます。
イルス:「え、えぇ……なら、いいんですけど……」
ライル:「――って、おひゃうぅ!!
    す、すす、すいませんっ! ト、トイレどこですか?
    ついでに貸してくださいっ!!」(ぴょんぴょん)
環:「トイレならあっちに……っと、このみ、案内してあげて」
このみ:「は〜い、こっちでありますよ〜」
ライル:「ぐ、ぐはあ……きたきたきた! ど、どうもすいませんっ!!」
    とにもかくにも、トイレにダッシュかけますよ!(爆)
環:「……さて、愚弟が面倒をかけたわね。
  で、何処まで話してたかしら?」
ケイオス:「アジトが、なかなか見つからない、って所だったかな……、
     で、救助して貰って、いきなりで何だが……、
     ソレはこの辺りにある、と確信している状態なのかね?」
環:「確かに、あなたの言う通り、
  海賊のアジトの場所は、この海域の何処か、と目星はつけているわ。
  で、調査に来た途端、あの子が飛んで来たのよ。ねえ、ミカトさん?」
  と、環はナーフに目を向けます。
  ちなみに、ナーフは、甲板の一角で、大陸では珍しい、
  ウタワレ人の女性の膝の上で、背中を撫でてもらっていますよ。
ケイオス:ナーフ……めっちゃ幸せそうだな。
イリス(のPL):しかし、まさか、こんな所で、
         あのミカトさんが出てくるとは……、


 ちなみに、この『ミカト』は、
先日、行われた、やりきりセッションで出てきたNPCです。

 シナリオの最後に、カグヤというPCと祝言を挙げる筈だったのですが……、

 カグヤが直前で逃亡した為、
彼女は、逃げた婚約者を追っているのです。

 ちなみに、部族はギリヤギナ族(カルラと同じ)で、
初期B値が、ウタワレ人最大の16という、怪力さんだったりします。

 つまり、グーで殴られたら、イイ感じに、縦回転でフッ飛べます。(笑)

 詳しくは、こちらを参照。→
ミカト(キャラシート)


ミカト:「あっ、貴女がご主人ですか?
    この子の羽、とても綺麗ですね……あの人のものに似ています」
    と、ミカトは、ナーフをイルスに返してくれます。
イルス:「あ、ナーフ……大丈夫だったよね?
    うん、大丈夫だったみたいだからいいや」(ぷいっ)
ナーフ(GM):「……(ガーン!)」(←劇画調)
ケイオス:あ、ナーフが、雷に打たれたような顔した。(笑)
イルス:「な〜に? もっと背中撫でて貰ってたらいいんじゃない?」
    肩に止まったナーフのおでこをぐりぐりと……、
イリス:「ナーフ……戻って来ないから、気になってたけど、平気だったみたいね」
イルス:「……ライルさん、大丈夫かな〜?」
    取り敢えず、ナーフが、ごめんなさいするまで、ぐりぐりし続ける。


 一方、その頃――
 トイレに駆け込んだライルは――


ライル:「ぐはあ……あの薬って『出して』から、
    腹の調子を整えるやつだったんか〜っ!
    あ〜、なかなか治まんね〜!
    ダダ漏れダダ漏れロックンロール!
    漏れ漏れ出ちゃう!
    止まらぬ奔流イエ〜〜〜!!」(じゃじゃじゃん!)

ケイオス:お、弟者〜!?(笑)
イリス:トイレにギター持って入ってるの!?
ライル:排泄音を誤魔化してるんだよ!
    「あ〜、ちくしょ〜、ケツから第1楽譜の曲が流れてるぜ。
    ふわ〜、眠くなってきた……」

一同:それは宝具だぁ〜っ!!


郁乃:「うるさい! トイレくらい、静かにしなさいっての!」(←ドア、蹴り)
ライル:「わわわ、す、すいませーん!!」(ぺこぺこ)


 なんて事をやってたり――

 まあ、それはともかく……、
 また、話がズレたので、元に戻そう。


ケイオス:「なるほどなぁ……手掛かりになるかは解らないけど、
     あの島で、いくつか気になった点があるのだが……」
環:「気になることって? え〜っと――」
  まだ、名前を聞いてないので、ちょっと言葉を濁します。
ケイオス:「ああ……名乗り遅れて申し訳ない。
     ケイオス=ダルクだ。短い付き合いになるかもしれないが、宜しく頼む」
イルス:「あ、私はイルス=クークルーっていいます。よろしく」
イリス:「イリス=スノーフィールドです。
    助けて頂いて、有り難うございます」(←やっぱり表面上は大人しい)
ケイオス:「ついでに、今、便所に駆け込んでるのはライル=フィッシャーだ」
環:「そう……で、ケイオスさん? あの島の気になる点って?」
ケイオス:「ああ……無人島の筈なのにな、
     ごく最近のモノと思われる酒瓶と食べかけの果物……果ては、人影を見かけたんだ」
     状況が状況だったので、余り詳細に調査も行えなかったんだけどね」
環:「なるほど……それは、調べてみる価値はありそう――」
  と、環が島に目を向けようとした、その時……、
貴明:「タマ姉っ! 島から、船が出てきた! 数は二隻!」





―― PHASE-08 ゲンジ丸、戦闘モード ――


GM:貴明の声に、島を見れば、
   無人島の入り江にあった崖の下から、二隻の海賊船が現れます。
   ちなみに、その二隻の船のマストには、六角形に∞蛇のマークが描かれています。
イリス:「入り江って、確か、私達じゃ降りれないから、探索しなかった場所なのよね?」
貴明:「なるほど……入り江の崖の下が、
   洞窟になってて、そこに船を隠してたってわけか」
イルス:「海賊……えっ!? あ、あのマークって……!」
ケイオス:「…………(マジか? 一体、何が目的でこんな所に?)」
ライル:「うう〜、すいません……って、何かあったのか?」
    取り敢えず、治まったようだし、甲板に戻る。
イルス:「海賊船! さっきの島から出てきたの!」
ライル:「何っ? あれって、この間、海に放り込まれた時に見たヤツじねぇか!」
GM:二隻の海賊船は、ゲンジ丸の存在に気付いているようです。
   即行で逃げようとしています。
イリス:「って、イキナリ逃げ打つの? 海賊のクセに?」
ケイオス:「……どうする、船長?」
環:「もちろん、追うわ……タカ坊、出るわよ! シルファモード起動!」
ケイオス:(やっぱりか……この状況だと、
     下手に引き止めたり、助力しないのは、逆に不信感を持たれるな)
イルス:「あのっ、手伝えることありますか?」
環:「一応、周囲の警戒をお願い!
  あなた達が乗ってた船と同じような目に遭うのはゴメンだしね」
ケイオス:「……了解した」
イリス:「でも、今は武装解除されてるし……」
由真:「はいっ、あんた達の武器よっ! サッサと持っていきなさい!」
   由真が、皆さんの武器を抱え、宙に放り投げます。
イリス:「了解! 助けてもらった分の働きはするわ」
    それを受取り、すばやく戦闘準備っ!
ケイオス:「受取れ、弟者っ!」
     ダガーを掴み、ロングソードを弟者に向かって弾く。
ライル:「嵐の夜に受けた借り……キッチリと返してやる!」
    クルクルと回って飛んで来た剣を手に収め、盾と共に構える。
イルス:「ナーフ! 空の警戒、お願い――ああっ、謝るからイジけないでっ!?」
    斧を受け止め、ナーフに指示……、
    ……するけど、イジけて言うこと聞いてくれない〜っ!(笑)
ライル:「ん〜? ナーフ、何か冷たくされたのか?」
イリス:「イルスがヤキモチ妬いてねぇ〜」
イルス:「よ、余計なこと言わなくていいからぁっ!?」
ライル:「はっはっは、イルスも
女の子なんだなぁ」(苦笑)
GM:と、ライルが、さり気なく問題発言する中で、
   ゲンジ丸乗組員も戦闘準備に入ります。
   船長の号令と共に、貴明が舵を握り、
   環が、操舵席の後ろにある席につくと、肘かけ部分にあるレバーを握る。
   メイドロボのシルファは、環の、さらに後ろにある席に座り、船体と自分を接続する。
   すると、船体の両サイドから、大きな手(マニピュレーター)が飛び出す。
   水車が真下を向くと、猛スピードで回転し、船体が宙に浮く。
   これが、ゲンジ丸の戦闘モードの1つ『シルファモード』です。
   シルファモードは、海上での低空飛行を可能とします。
珊瑚:「どうや〜! これが、ウチの設計した『らぶらぶにゅ〜は〜と』や〜!」
イリス:「船……よね?」
イルス:「……だと思うけど」
ライル:「ある意味、空中戦艦とでも言うべきか……」
ケイオス:「もはや、船じゃないね……、
     こんなの相手じゃ……そりゃ、海賊船も逃げるわな」
環:「ゲンジ丸、全速前進! 海賊船を追うわよ!」
貴明:「――了解!」
   低空飛行で、一気に海賊船を追うゲンジ丸。
   ですが、そのゲンジ丸に、いつぞやと同じような衝撃と揺れが、襲い掛かります。
ケイオス:「……きたか」
イリス:「って、この揺れは……イカ!?」
ライル:「まさか……あの触手ポイ野郎か?」
イルス:「だね……ナーフ! 戻ってきて! 今後こそ、迎え撃つよ!」
GM:ご名答。揺れの正体は、例の大イカです。
   海中から伸びてきた無数の白い触手が絡みつき、ゲンジ丸の航行の邪魔をする。
   さらに、触手は船員達にも襲い掛かる。
環:「くっ、この……邪魔ねっ!!」
  環は、アームと大槍で触手を振り払おうとするが、防ぎきれない。
このみ:「このみんキャノン……ふぁいや〜っ!」
    このみは、砲台で海賊船を狙うが届かない。
由真:「うえ〜! ヌルヌルして気持ち悪いっ!」
雄二:「ここが、男の見せ所っ! イルスちゃ〜ん、見てる〜?」
イルファ:「貴明さんには、指一本触れさせません!」
ミルファ:「あたしのセリフ、盗っちゃダメ〜!」
     由真、雄二、イルファ、ミルファは、
     それぞれの武器を構え、船を操作する貴明達を守る。
     ですが、イカの触手に阻まれ、二隻の海賊船との距離は、どんどん開いていきます。
ケイオス:「……イカんな」(ぼそ)
ライル:「…………」(汗)
    無言で、ギターの先端で、兄者の背中をツツ〜っと……、(笑)
ケイオス:「のわ〜っ!!」(ぞぞぞ〜)
環:「これじゃあ、逃げられちゃうわ!
  お願いっ! あなた達も、この触手を何とかしてちょうだい!」
ケイオス:「……了解した」
ライル:「では、リベンジ……いくぜっ!」
イリス:「軟体っぽいのは、銃だと苦手なんだけど……」
GM:では、ここから戦闘モードになります。
   隊列は、いつも通り、前衛にライルとイルス、後衛にケイオスとイリスですね?
ライル:よっしゃ! かかってこいや〜!!





―― PHASE-09 海上大決戦! ――


GM:皆さんの相手は、白い触手が4本です。
   さらに、皆が戦闘態勢に入ると同時に、
   船の反対側からも、赤い触手が2本現れます。
   つまり、皆さんは、船の両サイドから、白と赤の触手に挟まれている状態です。
   具体的に言うと、白い触手は前衛側に、赤い触手は後衛側にいます。
ライル:白と赤……イカとタコか。
ケイオス:というか、この状況……、
     もしや、スタンドアロンモンスターが6匹?
     しかも、ある意味、隊列無視?
GM:そういう事になりますね。
   イカ触手にとっては、ライル達(前衛組)が前衛で、
   タコ触手にとっては、ケイオス達(後衛組)が前衛となります。
イルス:数が多い……それに、爆弾なんて、とても使えない。
GM:さあ、イニシアティブ判定、いきますよ〜。
   (ころころ)15です。
イリス:高速思考展開(ころころ)12だから、そっちの先攻よ。
GM:では、第1ターンです。
   タコ足Aが、イリスに攻撃します。
   命中判定2d6+9(ころころ)19です。
イリス:なに、その出目と修正値っ!?
    (ころころ)9っ! 回避できるわけないっ!
GM:ダメージは2d6+18(ころころ)23です。
   鞭のようにタコ足がしなり、バシ〜ンと叩きます。
イリス:死ぬっ! 死ぬから、それっ!
    (ころころ)10点防御して、13点抜けた!(残りHP11)
GM:タコ足の横殴りの攻撃が、イリスを弾き飛ばす!
   フッ飛んだイリスは、ゴロゴロと甲板の上を転がり、
   船の縁に、したたかに全身をぶつけます。
   そして、そんなイリスに、タコ足Bが追い討ち!
   イリスに絡み付き攻撃(ころころ)17と言って命中!
イリス:な、なんとか回避したい……(ころころ)
いや〜っ!
ケイオス:
こ、ここで1ゾロかいっ!?
イリス:ファンブル効果は(ころころ)『6:と〜っても恥ずかしい失敗』。(爆)
GM:じゃあ、タコ足がイリスの足首に絡み付き、逆さ吊りですね。
   イリスの服装がスカートなら、丸見え決定。(笑)
   眩しい白いパンツを晒してやってくださいな。
ライル:「……普通に、白だったか」
イリス:「ちょっ、ちょっと……こら、男共! こっち見ない!」
イルス:「イ、イリス……ちょっと、見えてるよ、それっ!
    あと、そっち向かないと助けられ無いしっ!」
    気分的に同性ではあるが、これは、ちょっと……、
ケイオス:「いや、んなこと言われてもなぁ……」
     タコと相対するカタチだから、見ないわけにも……、
ライル:「わーった、わーった!
    戦い終わったら、脳内からデリートしとくからっ!
    あ〜、ところで、イルス君……、
    君は、ちゃんと男物の縞々トランクス、穿いてるよね?」
イルス:「あっ、うん……それしか無かったっし」
ライル:「そうか、安心した……(ちょっと残念だったかも)」(爆)
イルス:「……って、何で縞々っ!?」
ライル:「はっはっは! 男の下着は、
    縞々四角パンツとマツモト先生も言っておられるからな!」(誰?)
    そして、イルスが男と聞き、一瞬、固まるゲンジ丸船員。(笑)
イルス:「そ、そういうこと言わないでっ!?」(真っ赤)
ライル:「だ、だから、そんな顔して、オレを見るなー!!」(何故か真っ赤)
GM:次はイカ足Aの攻撃! イルスに絡み付きっ!
   (ころころ)低い、9で命中。
イルス:(ころころ)うん、14で回避成功!
GM:ちいっ! ならば、もう一度……、
   イカ足Bも、イルスに絡み付き攻撃っ!
   (ころころ)よしっ! 命中17〜!
イルス:ああああ〜!?(ころころ)
うわぁぁぁ〜っ!!
    
出目11で『はた迷惑な幸運』っ!!


ライル:ほらっ、きたぁ〜っ!!(泣笑)
ケイオス:いつものやつかぁ〜っ!!(泣笑)
イリス:ああ〜、もうっ!
    この子は、毎度毎度ぉ〜っ!!(泣笑)



GM:では、イルスは華麗に回避しましたが、
   ライルの『イルス=男』発言を聞き、闘っていた雄二が硬直。
   イカ足Cに絡みつかれてしまいます。
雄二:「うどわぁぁぁぁ〜〜〜っ!!」
イルス:「あああ、雄二さんっ!?」
ライル:「ちいっ! 初めて見た時から『ツキに見放されそうな奴』な雰囲気が、
    プンプンしてたが、ここまでとはっ!!」
GM:ちなみに、絡み付かれた人は、敵の対抗行動というカタチで、盾として使われます。
   つまり、命中判定で振り合い、イカ足が勝ったら、
   盾にされた人が、イカ足の代わりに、仲間の攻撃を受け、ダメージとなります。
   ようするに……イカ足Cは『雄二の盾』を手に入れたっ!(笑)
ケイオス:しかし、タマ姉は、迷わず攻撃しそうだ!
環:「いいわ! 気にせずやっちゃって!」(爆)
ケイオス:「――いいんかいっ!」(思わずツッコミ)
GM:さて、イカ足Cの行動は、雄二に使ったので、続いて、イカ足Dの攻撃!
   ライルに巨大なイカ足が振り下ろされます!
   (ころころ)13と言って命中!
ライル:(ころころ)15! ギリギリで回避だ!
    「ふうっ……体が調子取り戻してて良かった」
GM:ちっ……そちらの番ですよ。
ケイオス:GM、1つ訊ねるが……、
     絡み付きから逃れるには、どうすれば良い?
GM:絡み付かれてる本人のB値と、イカ足の命中で振り合い。
   もしくは、仲間の攻撃値と、イカ足の命中で振り合いです。
   振り解くなり、仲間を助けるなら、その際に宣言してくださいね。
ケイオス:つまり、高い命中と打撃が必要なわけだな。
     ならば、ここで使わすして、いつ使う!
     『ブラッドハウンド』でイリスを持っているタコ足Bを攻撃!
     魔術発動判定(ころころ)よしっ、クリティカル!
     クリティカル効果で、消費MP半減!(残りHP25・MP23)
イリス:「助けて〜、ヘルプミ〜!」(何気に余裕ありそう)
GM:ならば、タコBは、対抗行動で、イリスを盾にします。
   命中で振り合い、そっちが負けたら、イリスにダメージがいきます。
ケイオス:この技の命中は、3d6+6(ころころ)17だっ!
GM:タコBの命中は2d6+9(ころころ)17です。
   同値の場合は、受身優先なので……、
ケイオス:げぇっ! すまん、イリス!
イリス:あはは〜、PTアタックで死ぬのかな〜?
    FFUなら、これで最大HPが上がるんだけどな〜。
ケイオス:ダメージは(ころころ)14だ。
     低い、低いが……、
イリス:抗魔判定(ころころ)10点防御して、4点抜けた。(残りHP7)
GM:対抗行動だったので、これで、タコBは、次のターンは行動不可。
   当然、イリスを盾にも出来ません。
ケイオス:そして、『ブラッドハウンド』封印。(涙)
イリス:次は、私の番だけど、足を掴まれてるなら、攻撃は出来るわよね?
    両腕は自由なんだし。
GM:自由ですけど、ブラブラしてるから、
   命中には−2の修正つけますよ?
ケイオス:逃れる為には、イリスの場合、B値判定……、
     でも、イリスのB値は4だから、厳しいな。
     まあ、やるだけやってみるべきか……?
イリス:ええい、マイナス修正入ってても良いから、このまま攻撃!
    自分を掴んでるタコ足Bに『跳弾撃ち』っ!
    ゲンジ丸のアームに跳ね返して(ころころ)13で命中!
GM:(ころころ)むっ、当たったか。
イリス:ダメージは(ころころ)……また、1ゾロ?
イルス:ど、どうしたのイリス?!
    イリスが、こんなにファンブルするなんて……、
ケイオス:で、ファンブル表は……?
イリス:(ころころ)『10:仲間をと〜っても「恥ずかしい」目に遭わせるような大失敗』。(笑)
    というわけで、タコ足に命中した跳弾が、さらに跳ね返って、
    イルスのメイド服のスカート帯を……プツッ……パサッ……、
    で、白日の下に晒されるイルスのトランクス!(爆)
イルス:「――ひ、ひゃっ!?」(びくっ)
    小さな悲鳴を上げて、上着の裾を、一生懸命、下に引っ張って隠す。
ライル:その、ちと色っぽい悲鳴に、思わず、びくっとしてしまう。(爆)
イルス:「あ……う〜……」
    真っ赤になって、慌ててしゃがみ込んで、スカートも戻す。
雄二:「…………」
   決定的なモノを見せられ、真っ白になる。
ケイオス:ロストした漢の純情に敬礼!(笑)
GM:皆さんの闘いぶりに、タマ姉達は、唖然としてますが……?
ケイオス:「……私は、真面目にやってるよ?」


ライル:「ダカラ、ナゼ、君ハソウ、女の子シテイルノカネ、イルス君?」
イリス:「ダッテ、今ハ、オンナノコダカラ……」
イルス:「な、何故って、言われても……だって……」(俯いてぼそぼそ)
ライル:「だあっ! だから、そういう可愛い仕草は――っ!!」

ケイオス:「いいから! 働けや〜っ!!」


GM:はいはい、次は、ライルの番ですよ。
ライル:しかし、普通に攻撃しても、ジリ貧だ。
    GM、このイカとタコに歌は効きそうな?
    効きそうなら、宝具の第1楽譜を使いたい。
    正直、今の所、これしか、状況打開の策が思いつかん。
GM:タコとイカに、歌の概念があるのかな?
   それ以前に、二体とも、本体は海の中だしね。
ライル:そうなると、ショックボイスも、暗黒唄い斬りもダメってことか。
    今までの戦闘から得た修正値からして、タコの方が強いんだよな。
ケイオス:魔術か物理、どちらかに特化していれば、まだ、やりやすいのだが……、
ライル:妙にバランス取れてやがるからな〜……、
    ええい、迷っててもラチがあかん!
    タコ足Bに攻撃! 命中判定をブースト(ころころ)クリティカル!
GM:(ころころ)回避失敗です。
ライル:さらに、攻撃にもブースト(ころころ)クリティカル含めて、31点!
GM:(ころころ)17点防御して、14点抜けました。
ケイオス:防御修正7!? タコのクセに硬い!
GM:きっと、ぬめぬめして斬り難いのです。
イリス:タコ焼きにすると、噛み切るのが大変そうね〜。
イルス:次はボクの番……雷の攻撃護符をタコ足Bにっ!
    (ころころ)12で命中!
GM:(ころころ)またしても、回避失敗。
   雷は弱点属性なので、ダメージに+5してください。
イルス:(ころころ)ビリッと18点!
GM:抗魔判定(ころころ)うん、2点だけ通りました。
ライル:ぬあ〜、このタコ野郎!
イリス:ってか、GM……今日は珍しく出目大きい!
GM:ふふ〜ん、確かに、調子いいね。
   というわけで、第2ターンですが……、
   イリスは、まだ、タコ足Bに捕まってプラプラしてますよね?
イリス:まあ、逃げられなかったし……それが、どうかした?
GM:じゃあ、タコ足は、イリスを捕まえたまま、
   
ゲンジ丸から離れていきます。
イリス:……ほへ?
GM:で、イリスを捕まえたタコは、逃げて行く、
   二隻の海賊船の内の一隻と合流し、
   そのまま戦線離脱していきます。
一同:……はあ?


GM:――イリス、確保しました。(淡々と)
ライル:ぬ、ぬわにぃ〜っ!?
ケイオス:ちょっと待てぇ〜っ!!
イルス:どわぁぁぁ!?



 予想外の展開に、一同、大慌てです。

 まあ、無理もないでしょう。
 状況からして、イリスの奪還は不可能なのです。

 それは、つまり、イリスPCが、第1PTから抜ける事を意味します。

 正直、かなり強引な展開です。
 GMも、それを自覚した上でやっています。

 ここで、タコ足のデータをお見せしましょう。

大王タコの触手 Mlv:10
HP50 MP:30 攻撃点2d6+18 命中2d6+9 防護点2d6+7
回避点2d6+5 魔術回避:2d6+5 魔術防御:2d6+5(雷に弱い)
イニシアチブ修正2d6+5
説明:大王タコの無数の触手
特殊能力:触手で絡み付いて動きを封じる。
     絡みついた相手は命中・回避の判定抜きでダメージ判定。

     また、PTの攻撃に対して、対抗行動として、盾に出来る。
     絡みつきから逃れるには、自分のB値(または仲間の攻撃)と敵の命中で振り合い。
     タコは、常にイリスを集中的に攻撃し、絡み付いてから、
     1ターン後には、戦線から離脱し、逃亡する一隻の海賊船へと向かう。


 ――ご覧の通りです。

 見ての通り、GMは、シナリオ作成時から、
イリスの捕獲を計画していました。

 しかも、今のPTのLVでは、ほぼ太刀打ち出来ない相手を用意して……、

 つまり、この展開は……、
 PLにとっては、逃れられない確定事項……、

 こんな乱暴な手段を取ったのには、色々と事情があったのですが、
それでも、TRPGのGMとして、あるまじき行為です。

 以後、このような事が無いよう、気をつけたいと思います。

 イリスのPLさん、本当にごめんなさい。


イリス:「きゃ〜! 攫われる!? Help Me!?」
ケイオス:「――イリス!?」
イルス:「そんな……イリス〜!!」
ライル:「な、ろお……っ!!」
GM:タコが戦線離脱したことで、
   皆さんの相手は、イカ足A〜Dだけとなりました。





―― PHASE-10 イルス争奪戦 ライルvs大イカ ――


ケイオス:もしや、あのタコは、
     最初から、コレが目的だったのか?
イルス:そういえば、フォルラータで、イリスを襲った白仮面も、
    あの海賊船と同じ、∞蛇マークを持ってたよね?
ライル:辻褄は……合うな。
ケイオス:「……今は、あのイカを殲滅するしかない、か」
     ぎり、と奥歯を噛み締めよう。
GM:では、続きまして、イカ足Aが攻撃します。
   (ころころ)命中11と言って、バチコ〜ンッ!!
ライル:「大盾はダテじゃねぇぜ!」
    (ころころ)15で回避だっ!
GM:振り下ろされたイカ足は、ライルにかわされ、甲板を叩いて終わり。
   続いて、イカ足Bが、イルスに攻撃っ!
   (ころころ)命中14! どうだっ!?
イルス:(ころころ)うっ、12だから当たった!
GM:イカ足による横なぎ攻撃(ころころ)23点です。
イルス:(ころころ)19点受け止めて、4点のダメージ。(残りHP32)
GM:続いて、イカCの攻撃は……、
   掴んでいた雄二を、後衛のケイオスにブン投げるっ!
   (ころころ)命中は13!
イルス:に、人間ミサイル!?
ケイオス:ついに、武器されたか!?
     (ころころ)回避8……無理っ!!
ライル:兄者は、物理攻撃には、滅法弱いからな〜。
GM:(ころころ)ダメージは、ちょっと低めの21点。
ケイオス:充分、痛い!(ころころ)15点防御して、6点抜け。(残りHP19)
GM:最後は、イカDの攻撃!
   イルスに絡み付き! 
敢えて、足首からっ!(爆)
   (ころころ)命中16〜♪
イルス:(ころころ)回避失敗!?
GM:じゃあ、イリスの時と同様に、逆さでぷら〜んぷら〜ん♪
   そして、当然、再度、白日の下に晒されるイルスのトランクス。(笑)
イルス:「きゃ……っ! ま、まって!? ちょっと待って?!」
ライル:「こ、こんの、エロイカが〜っ!!」
GM:というわけで、そちらのターンですが……、
   イリス(のPL)、さっきから暇してますよね?
イリス:まあ、攫われちゃったしね。
    タコに連れて行かれ、今頃は、海賊共に、あんなことや、こんなことを……、(泣)
GM:いや、まあ、タコを連れた海賊船の構成員は、女ばかりだから。
   そのへんの危険性は無いてすよ。
イリス: でも、このまま洗脳されて、悪の手先にされそう。
イルス:逆に組織、乗っ取ってそうじゃない?(爆)
GM:女ボス……いいな、それっ!(爆)
イリス:ケイオス、次にボスから連絡あった時、イリスから通信入るかもよ?
    「ヤッホ〜、ケイオス、元気? 私はねぇ、とっても元気! ここって快適で〜♪」(爆)
ケイオス:うん、なんだか全てが無くなりそう。(泣)
GM:まあ、それはともかく、イリス……、
   暇なら、ゲンジ丸の砲撃手『柚原 このみ』の役をお願いします。
   彼女の自走式砲台は、海賊船には届かなくても、イカ足には攻撃出来ますから。
   命中は2d6+5、攻撃は2d6+10です。
   砲弾の装填は『ちゃる』と『よっち』がやってくれるので、毎ターン攻撃OKです。
イリス:おおっ! 強いっ!
ケイオス:ファンブルすると、大変なことになりそうだがな。
GM:希望するなら、ミカトを使っても良いですよ?
見学していたカグヤのPL:いやいや、出さなくていいからっ!
             出したら、なんか凄い伝説作りそうだしっ!!(懇願)
イリス:素手でイカを撃破、とか?
    それも面白そうだけど、このみでいくわ。
このみ:というわけで……、
    「ここからは、このみも戦闘に、
    参加するでありますよ、隊長……じゃなくて、艦長!」
環:「艦長じゃなくて、船長! この船は軍艦じゃないのよ?」
ケイオス:殲滅力は軍艦以上だと思うがねぇ……、
     さて、まずは私から攻撃しようか。
     また、仲間に当てるのはゴメンだし、
     イカ足Aにガルを撃つ!(ころころ)発動成功!(ころころ)12と言って命中だ!
GM:イカ足A、回避(ころころ)13で成功!
   くねくね〜、くねくね〜♪(小馬鹿にしたように)
ケイオス:「……良いだろう。
     望み通り──跡形も無く殲滅してやろう」(すぅ、と口の端吊り上げ)
ライル:次はオレだな。イカ足Aに通常攻撃――
GM:イカ足Dが対抗行動。イルスを盾にします。
ライル:「くそだらぁ! そうきやがったか……ケケケケケ」(←壊れてきてる)
    命中判定の振り合い。ならば、最後のブースト(ころころ)14だっ!
GM:(ころころ)ダメ、対抗失敗!
   改めて、イカ足Aがライルの攻撃を回避っ!(ころころ)失敗!
ライル:「――ぶっ殺す!!」
    (ころころ)ダメージは18ぃ〜!
GM:防御して(ころころ)3点抜けました。(イカ足A残りHP17)
ライル:「ちいっ、中身は柔らかいが、動きが問題か……」
イルス:次はボクだけど……、
    さて、脱出すべきか、このまま攻撃するべきか……、
ケイオス:脱出してもらいたい。割り込みで、盾にされるとつらい。
GM:イルス、行動前に、ビーストテイマー判定して。
   目標値は16で……、
イルス:(ころころ)失敗だよ。
GM:じゃあ、イルスは、な〜んか、頭の隅に引っ掛かることがある。
   でも、それが何だかわからない。まあ、PLが自力で気付いたら良いけど。
イルス:……イカの本体は、海の中にいるしな〜。


 PTとイカ足4本との戦闘――

 かなりの長期戦が予想された為、
ここで、GMは、弱点のヒントを与える事にします。

 それは、あの嵐の中で、
イルスだけが見た、大イカの全容……、

 そこに、イカの弱点のヒントが隠されているのです。

 どうやら、イルスPLは、GMの意図に気付いた様子……、
 しかし、それを活かす有効な手段が思いつかないみたいです。

 実は、フラグを立てるのは、簡単なんですよね〜。
 ただ『あること』をしてくれるだけで良いのです。


イルス:それはともかく、脱出しないと……、
    B値判定だよね?(ころころ)14。
GM:逃がさないぞ〜!(ころころ)16〜♪
   ほ〜れ、ぶら〜んぶら〜ん、グルグルグル〜♪(笑)
イルス:うわ〜んっ!! 弄ばれてる〜!
このみ:次は、このみの番であります!
    「よっち、ちゃる……装填お願い、このみーんキャノンふぁいやぁ〜!」
    (ころころ)命中は11であります!
GM:(ころころ)回避13。
このみ:「何で外れるでありますか〜!」
ライル:んなろ〜、微妙なところで出目が高い。
    GMらしくないぞ!
イルス:回避値が、こっちの命中値より高いから、厳しいよ。
ケイオス:物理も魔術も、程々に避けるからな〜>
GM:では、第3ターン!
   イカ足Aが、ライルに攻撃!
ライル:うおっ! よく考えたら、前衛、オレだけじゃね〜か!!


 イカ足はDは、対抗行動により、
行動不能の為、A・B・Cが、次々と、ライルを攻撃します。

 しかし、ライルは、その全てを回避してみせました。


ライル:ぐはっ! まるで牛若丸かよ、オレ!!
ケイオス:次は、こちらのターンだな。
     ご都合主義を1つ使って、HP半分以下制限を、
     一時的に取っ払って『デッドエンド』って……OKかね?
GM:まあ、良いでしょう。
   正直、このままだと、かなり長期戦になりそうだし。
ケイオス:では、イカ足Aへロックオン!(ころころ)発動は成功!
     命中をブースト(ころころ)16だ。(残りMP17)
GM:回避は(ころころ)あ、1ゾロ。(笑)
ケイオス:ブーストした意味なかっ!?(がびぃんっ!)
ライル:案ずるなっ! そろそろ、いつものGMに戻りつつある!
ケイオス:デッドエンドの効果で、
     ダメージは4d6+7(ころころ)うおっ!
     出目が、5、5、6、6の+7、合計29点!
GM:――うげっ!?
ケイオス:クリティカルして(ころころ)おっ、6ゾロ?
GM:連チャンかよっ!?
ライル:よっしゃ! ダブルクリティカル!!
ケイオス:(ころころ)え〜と、合計ダメージ51点♪(てへ)
ライル:どう見ても撃沈です! ありがとうございました!
GM:ま、魔術防御(ころころ)……7点軽減して、44点抜け。
ケイオス:「深き奈落へ……堕ちろ」
     口の端を上げ、歪に笑ってやろう。
     さっき小馬鹿にしてくれた、せめてもの礼だ。
GM:イカ足A……消し炭になりました。
   駄目元で、イルスを盾にすれば良かったな。
イルス:怖いこと言わないでっ!
ライル:次は、オレがイカBに剣で攻撃だ!
    (ころころ)命中14だ!
GM:(ころころ)回避は失敗です。
ライル:「くたばれ! ドこんちくしょぉぉぉう!!」
    (ころころ)ダメージは17点!
GM:(ころころ)10点防いで、7点抜け。(イカ足B残りHP13)
イルス:どうしよう、このままイカ足Bに追撃は無理だよね?
    斧を投げても、大してダメージ与えられなさそうだし……、
    いいや、振り解こうと試みる(ころころ)……ファンブル。(爆)
イリス:いるすは、やはり、いるすだった。(笑)
イルス:ファイブル表は(ころころ)出目11?
GM:『11:自分に被害が出るが有利な結果も及ぼされる』。
   いつものやつですね。(笑)
イルス:いるすは、やはり、いるすだった。
GM:じゃあ、振り解きには成功したけど、落下ダメージは受けてもらいます。
   2d6で(ころころ)防御無視で9点です。
イルス:微妙に痛い。(残りHP23)
ライル:「――だ、大丈夫かっ!?」
イルス:「う、うん……」
    涙目で、おでこおさえている。
ライル:「はいはい、痛くない痛くない」(なでなで)
    ったく、やんちゃな妹を持った気分だぜ。
ケイオス:お、弟者が順応しちゃってる!?(笑)
ペンダント:「…………」(ぺしぺしぺしぺし!)
ライル:「おうわ! ぐへ! どひゃ!? って、いきなり、何だ!?」
イルス:「って、ライルさん! なんで、いつも、いきなり苦しむのっ?」(あわあわ)
ライル:「いや、こ、このペンダントが……うごわっ!!」(テンプルへの一撃がヒット)
    てか、母者は、妹的感情でもお仕置きですかい!?
GM:妹『的』感情ってのは、一番危険なのです。
ライル:そ、その心は!?
GM:あかり、このみ、雪希、音夢――
ライル:うわ〜! 皆、妹的感情から発展してる!
    しかも、何気に、メインヒロイン多いしっ!!
ケイオス:……お兄ちゃん、どいて、そいつ殺せない。(ぼそっ)
ライル:怖いから! 怖いから!
イルス:やらないから! やらないから!
GM:ああ、そうそう……、
   イルス、もう一回、ビーストテイマー判定して。今度は、目標値15で。
イルス:(ころころ)あっ、出た!
GM:じゃあ、嵐で溺れた時に、大イカの全身を見た時のことを思い出していい。
   具体的には、イカの頭がぼんやり光ってたことをね。
イルス:うん、光ってたよね。
    でも、今、思い出しても、どうにもならない。
ケイオス:本体は、海の中だからねぇ。


 うん、そうだよね。
 イカの本体は、海の中にあるんだよね?

 だから、そう言った事を、
地の文章じゃなくて、ちゃんと『セリフ』として発言して〜。

 そうしたら、あとは、タマ姉が、何とかしてくれるから〜。


このみ:続いて、イカ足Bに攻撃!
    「う〜、このみ〜んキャノンMk.U、ふぁいあ〜、であります!」
    (ころころ)12で命中!
GM:(ころころ)回避失敗! ドカ〜ン!!
このみ:直撃であります(ころころ)ダメージ13点。
GM:(ころころ)10点防御しました。(イカ足B残りHP10)
ライル:出目が低かったか〜。
GM:では、第4ターンです。
   イカ足Bが、ライルの首に絡み付きます。(爆)
ライル:首っ!? 窒息!?
ケイオス:ちょ、容赦無いっ!!
GM:まあ、首と言っても、窒息のルールは無いので、普通の絡み付きなのですが……、
   (ころころ)13と言って命中。
ライル:(ころころ)回避成功!
    「ぜえ、ぜえ……こ、この野郎……テメエまで首締めるか?」
GM:続いて、イカ足Cが、イルスに
触手プレイ敢行!(爆)
   (ころころ)よしっ、命中15!
イルス:敢行しなくて良いから!
    (ころころ)回避失敗……きゃぁぁぁぁ〜っ!!
GM:では、イルスは、
   イカ足に、全身、絡み付かれてください。
ライル:ああもう、GM!
    何で、エロ攻撃だと、そう出目が良い!?
GM:
総責任者だからだ!(きっぱり)
ライル:
うわっ、言い切った!(爆)
ケイオス:
凄ぇ納得!!(爆)


イルス:「きゃっ! ひ、ぁ……っ!?
    や、やめて……そんな、締めないでっ!?」

ケイオス:そっちもそっちで、
     ノリが良いな、おいっ!?

GM:イルスの体が、イカの足に持ち上げられる。
   さらに、その粘液に塗れたイカの足は、イルスの全員に絡み付く。
   四肢の自由を奪われ、イルスは、
   唯一、動かせる首を、何度も振って、拒絶を示す。
   しかし、イカ足は、そんなイルスを嘲笑うかのように、
   彼のその華奢な体を、ジワジワと弄ぶ。
   そして、イカ足は、イルスの服の中へと――

ケイオス:だあっ、GMも!
     細かい描写しなくて良いからっ!!

ライル:「だ〜か〜らっ、そういう
    色っぽい声出すのは止めてくれえ〜!
    お兄ちゃん、精神崩壊したらどうすんじゃい!!」
ケイオス:帰って来い、
     弟者ぁぁぁぁ〜っ!!



イルス(のPL):ねえ、皆、どうしよう?
ケイオス:はあ、はあ……どうした?
イルス(のPL):
すっごい楽しいんだけど。(爆)
ケイオス:ダメだ、コイツら……、(泣)


 かつてない長期戦が予想される中、
PLは、精神的に壊れ始めて来ているようです。

 特に、イルスとライルが……、

 でも、一番、壊れていたのは……、
 他でもない、GMだったりする。


GM:
「この子は俺のもんじゃ〜い!」
   って感じに、イカ足Dがライルに攻撃っ!
   (ころころ)13で命中〜!
ライル:
「大事な妹を、ド腐れ変態にやらせるか〜!!」
    (ころころ)ぬあっ、くらった!!
GM:ダメージ(ころころ)だあ〜、たったの16点!
ライル:「そんなの効くか、こんちくしょ〜!」
    (ころころ)どうだ〜っ、防御16ぅ〜っ!!
GM:うおっ! こいつ、受け止めやがった!?
   ライルの、イルスへの愛に負けたっ!?
ライル:「へへへ……ざま〜みやがれ、このマニアックエロイカが!」
ケイオス:「弟者……もう、ノリノリだな」(汗)
GM:というか、イルス、もう妹確定?
このみ:もう、そのまま、女性化継続でっ!
イルス:の、伸ばすよっ!?
    ギャグLVもう1つ上げて、裏人格設定作っちゃうよ!?(爆)
ケイオス:さ、さて、こちらのターンだな。
     イカ足Bにガルを発動だ(ころころ)成功。
     続いて、命中は(ころころ)14だ。(残りMP14)
GM:(ころころ)回避失敗です。
ケイオス:吹っ飛べっ!(ころころ)17点!
     残念ながら、クリティカルは無い。
GM:そうそう、クリティカルされてたまりますかって。
   (ころころ)9点抜けました。(イカ足B残りHP2)
ライル:イカBに追撃っ! 剣でズバッと(ころころ)命中は10!
GM:そのくらいなら(ころころ)ちっ、当たりです。
ライル:「外道抹殺! お兄ちゃんぶった斬りあた〜っく!!」
    (ころころ)ダメージは13点!
GM:(ころころ)くうっ! イカ足Bは、
   その攻撃で、スパパパンッと輪切りにされました。
ライル:「ケケケケケ……コノドクサレガ」(笑)
ケイオス:弟者……もう、遠い所へ行ってしまったのだな。
GM:超えちゃいけない線越えちゃった方は強いな〜。
   この光景を、アロエッテが見たら、どう思うだろうか?

アロエ(イリスPL):「わたくしの愛で、貴方を、
         正しい道へと引き戻して差し上げますわ」
アロエ(イルスPL):「じゅ、純粋な女の子では
         ダメなのですねぇ〜!?」(脱兎)

アロエ(ライルPL):「わたくしの兄も、こんな感じでしたわ」(笑)

GM:どれも、ありそうですねぇ。
ライル:な、なんか凄い事になって来てない?
ケイオス:何か、間違ったフラグが立ちまくってるな。
イリス:もう、ライルってば、
    今回、人格自体が壊れてるし……、
ライル:だってねえ、間近で、妙に女性化しちゃった男の娘が悶えてたら……、
    それも、人格変更前は、弟分だと思ってたのが、
    ああいう風になったら、どう対処したら良いか分からないって。
    多分、オレ自身、自分がどういう状態なのか良く分かってない……、
    というか、全然、分かってないね!
イルス:取り敢えず、戦闘を続行しようよ。
    ボクは、もう一度、イカ足Cから脱出を試みるよ。
    (ころころ)B値判定で12!
GM:くっくっくっ、逃がすものか〜っ!
   (ころころ)おっしゃ〜、17〜♪
   イカ足が、さらに激しく、イルスに絡み付きます。
   
こちょこちょ、くちゅくちゅ……♪
イルス:「あ、ぁ……ひ、ぅ……」(悶え)
ケイオス:――ちょっ、GM!?
     こちょこちょはともかく、くちゅくちゅ、って何だ!?
     イルスは生物学上は男の娘だぞ!!
GM:いや、そっちは、イカのヌルヌルよ?
ケイオス:ああ、なら良いが……、(良いのか?)
GM:何なら、別のモノでも――
イルス:――ヌルヌルで良いからっ!
ライル:「ふぁっく、クソイカ……」(怒)
このみ:「炸薬増量! このみんキャノンZ、ふぁいや〜!」
    イカCへ大砲発射!(ころころ)15で命中!
GM:(ころころ)よし、6ゾロで回避!
このみ:「Zはダメでありますか!? 次は、もう一回、Mk.Uであります!」
GM:では、第5ターン!
   まず、イカ足Dがライルに攻撃じゃ〜!
ライル:こいやぁっ!!
GM:
「お義兄さん! 妹さんを僕にください!」
   って感じに、ライルにバチコ〜ンッ!
   イカ君の、真剣な気持ちを、どうか受け止めて〜っ!
   (ころころ)命中は13っ!
ライル:
「やるか、ボケ〜ッ!!」
    (ころころ)回避15! そんなモン、絶対に受け止めん!!
GM:次は、イルスを弄んでるイカ足Cなんだけど……、
   やだな〜、投げたくないな〜。(笑)
   でも、設定では、このターンで投げなきゃダメなんだよな〜。
ライル:「ケケケケケ、投げるのか?
    ほれ、投げろよ? ずば〜んと、受け止めてやるからYO!」
GM:ええい、仕方ない……、
   イカ足Cは、ケイオスに、イルスミサイル!(笑)
   (ころころ)命中は17です!
イルス:「きゃあああああ〜っ!!」
ケイオス:「――って、こっちかよ!?」
     (ころころ)そんな目標値は無理だ!
GM:では、ダメージ(ころころ)
あっ、6ゾロ!?
ケイオス:ちょっ……!!
ライル:うわぁぁぁぁ〜っ!!
GM:(ころころ)合計でダメージ32点……、
   ねえ、ケイオス、残りHPは? 耐えられそう?
ケイオス:残りHP19……、
     ダイス目次第では逝きかねん。
     防御判定をブーストしよう。
     (ころころ)19点防いで、13点抜けた。(残りHP6)
GM:ちっ……ギリギリか。
ケイオス:「ぐあ……」
     絶対、肋骨とかにヒビ入ってるぞ、これ。
イルス:「あ、あうあう……」(きゅう)
ライル:「兄者! イルス!!
ケイオス:「私は大丈夫だ……イルスは?」
イルス:「あ……う……」
ライル:「だ、大丈夫! 兄者のおかげだ」
ケイオス:「……ならば、いい」
ライル:「はははっ、今回は、色々、兄者のお世話になりっぱなしだな」(苦笑)
イルス:「……脚が……ギリギリって締めつけて……でも、ぬるってして……」(泣)
ライル:「よしよし、もう泣くな」(ぽんぽん)
ケイオス:「さて……確実に、殲滅するか?」
イルス:「……うん」(こくり)
ライル:「答えるまでもない……ぶっ殺す!!」
ケイオス:「……了解」
     にぃ、と獰猛な笑み浮かべる。
     では、こちらのターンで……、
     『ウイング・オブ・ディスペア』発動だ。
ライル:「オレ達の妹を苛めた罪、その腐れた体で償ってもらうぞ……ケケケケケ」
ケイオス:(ころころ)発動成功!
     命中は(ころころ)12……くっ、低いか!?
GM:回避は(ころころ)だあ〜、失敗!?
ケイオス:イカ足2本とも、まとめてドンでいいよな!
     ダメージは6d6+4(ころころ)27点っ!!
     さらに、クリティテカルを足して(ころころ)33点だっ!!
GM:ケイオスの背中に魔力で編まれた黒い翼が展開っ!
   破壊を司る羽ばたきが、2本のイカ足に襲い掛かるっ!!
   抗魔判定(ころころ)うそだぁぁぁぁーーーっ!
ケイオス:よっしゃ、1ゾロ〜っ!!
ライル:うらっしゃ〜〜〜っ!!
GM:5点防御で……イカ足C・Dに27点のダメージ……、
ケイオス:イカ足2本を翼で撃破……、
     甲板に着地と同時に、翼は消失する。(残りMP1)
GM:……イカ足2本、消滅です。
ライル:「やったぞ、兄者ぁぁぁっ!!」
    思わず、イルスを抱えて、クルクル回るぞ。(笑)
イルス:「あ、ありがと……、
    ライルさん、ケイオスさん……うん、ナーフも」(涙拭って)
GM:じゃあ『取り敢えず』イカ足4本撃破です。
ケイオス:「……コレで済んでくれると、気が楽なのだがねぇ
     って、GM……今、不穏な事を言わなかったか?
ライル:『取り敢えず』……?
GM:では、皆さんに質問です。イカの足は、全部で何本?
ケイオス:10本……正確には11本。
ライル:おいおい、まさか……、(汗)
イルス:…………。(汗)
GM:そういうわけで、残りのイカ足が、
   ドバババ〜ンッと、海から出てきます!

一同:なんですとぉ〜っ!!





―― PHASE-11 誇り高き打ち手の槍(ロンゴミニアド) ――


ライル:はっはっはっはっ……、
    『さらば宇宙戦艦ヤ○ト』の時の、
    ヤ○ト乗組員の気分って、こんな感じ?
GM:それだと、このイカ足を、
   全部、倒した後に、もう一回戦ですね。
ライル:バンザイアタックには心惹かれるが……さすがにな〜。
ケイオス:せめて、補給が終わり次第、もう一回飛びたいねぇ。
由真:「ちょっ……これじゃ、いくら倒してもキリが無いじゃない!?」
貴明:「くそっ、このままじゃ、奴等に逃げられる!」
イルス:「あ、う……真ん中、叩かないと……、
    でも、本体は海の中だし……」
GM:(あっ、やっと『言って』くれた♪)
環:「真ん中? それって、どういうこと?!」
  イルスの呟きを聞きつけ、環が強い剣幕で訊ねます。
イルス:「頭……何だか、光ってたの……」
ライル:「そこが、弱点かもしれない……って事か!」
ケイオス:「なぁ、船長……水中航行モードなんて、男の子の浪漫、積んでないよな?」
     イカ足を警戒しつつ、ダメ元で訊いてみよう。
環:「なるほど、そういうことね……ふふふっ、そういう事は早く言いなさいよ!」
ケイオス:「……もしかして、あるのかね?」
環:「珊瑚ちゃん設計の、このゲンジ丸を、
  舐めて貰っちゃ困るわね――タカ坊っ!」
貴明:「了解! イルファモード、起動!!」
GM:オペレーターが、シルファからイルファに交代!
   船体が、魔力のバリアに包まれ、潜水航行が可能となる。
   これが、ゲンジ丸・イルファモードです。
ライル:もはや、船じゃないな、絶対……、
ケイオス:うむ、戦術兵器になりえるね。
GM:水中に潜ったゲンジ丸のアイアンクローによって、
   大王イカの顔面を捕え、そのまま浮上する!
環「こっ……のぉぉぉぉーーーーっ!!」
GM:そして、環は、大王イカの全身を、
   海の中から引きずり出し、2本のアームで高々と抱え上げてみせた!
ライル:「う、うお……なんて力技っ!!」
GM:さあ、皆さんっ! 環によって、引きずり出された、
   大王イカの頭の中央部に、赤く鈍い光を放ち、脈打つ器官が見えますよ。
イルス:「あそこ……あそこを狙ってっ!!」
ケイオス:「私は、最早、ガス欠だ。
     護符で援護くらいは出来るが……後は任せるぞ」
ライル:「――おうさっ!(親指立てて)
    長男がやったら、次は次男、そして、次女……やぁ〜ってやるぜっ!!」
イルス:「――うん……借りとか、返さなくちゃ」
由真:「イカの足は、あたし達が抑えるわっ!」
雄二:「あとは、あんた達に任せたぜっ!」
環:「早めにケリつけてよ! 流石に、これは――」
貴明:「――急げっ! あまり、アームがもたないっ!」
GM:環が、大王イカを持ち上げていられるのは3ターンのみ。
   その間に、イカの中心核を破壊しなければなりません。
   中心核は、HP50・防護点2d6+2・回避不能です。
イルス:「いくよ、ナーフ……大丈夫、いつもの通り」
    クルクルと、二本の斧が、手の上で踊る。
ライル:回避不能っ!? そいつは、話が早いっ!
    「兄者! イルス! オレから行くぞっ!!」
    乾坤一擲&必殺『暗黒唄い斬り』発動! 使用MP23点っ!
GM:しまった!? それがあったかっ!!
ライル:「いくぜ……妹を泣かした、その罪……、
    あの世で存分に償えや……クソボケドスケベマニアックファッキン腐れイカヤロー!!」
    命中は(ころころ)成功っ!!
    暗黒唄い斬りの効果は、使用MPを、そのまま攻撃修正値に変え、
    判定結果から1d6の値をマイナスする!
    すなわち、2d6+23(ころころ)31点!
    そして、1d6をマイナスして(ころこ)25点のダメージじゃぁぁ〜っ!!
GM:(ころころ)ぐはっ! 15点も抜けた!?
ライル:乾坤一擲LV3効果発動!! 実ダメージを3倍っ!!
    くらえやっ、クソイカッ!! 45点ダメージッ!!
GM:ライルの破滅的歌唱を近距離から浴び、大イカの全身が硬直する!
   そこへ、ライルの斬撃が走り、粘膜に覆われたイカの表皮を破る。
   分厚い表皮を失い、中心核が剥き出しに――
   ……って、ぎゃあ〜っ!! あ、あと……たったの5点しか残ってない!?
ライル:「ケケケケ……どうだ、このクソヤロウ!!
    トドメは、任せたっ!! 
決めろっ、イルスゥゥーーッ!
イルス:「泣いてるだけじゃ、駄目だもんね……」
    ――トン、と……メイド服が、軽やかに踊る。
GM:清楚なメイド服を翻し、
   船首を蹴ったイルスが、軽やかに宙を舞う!


イルス:「――ミラン

    必殺技『大地と風の特攻部隊』発動!
    (ころころ)命中判定は成功!

             
――ダルム

    歌うような合図と共に、斧戦士と鷹が舞う!

                    
――スティアっ!!」

    (ころころ)ダメージは24点っ!!



GM:(ころころ)10点防いで、14点抜けっ!
イルス:切り裂く、切り裂く、切り裂く……、
    吼える、刃……猛る、爪……、
    その中心を抉り出し――それが崩れ落ちる前に、跳ねる。
ライル:「――イルス!」
    両手を差し出して、受け止め体勢。
イルス:「わ〜……っと」
    なら、そこへ向かって落ちていこうか。
    ライルの胸に飛び込むから、ちゃんと受け止めてよ?
ライル:じゃあ、お姫様抱っこで、ナイスキャッチ!(爆)
GM:ライル……それ以上、変なフラグを立てちゃうと……、(汗)
ライル:いや、これはだな、あくまで、仲間を……、
    妹を助ける為の行為であって、それ以上でも、それ以下でもない!
GM:妹と認識してる時点で、
   既に、向こう岸の住人だと思うが……、
ケイオス:個人的に、イルスが正気に戻った時がどうなるか、非常に気になる。
イルス:そんな後先など、考えていられるか!(笑)
ケイオス:――もう、手遅れだったか。
イルス(のPL):うん、満喫っ!(爆)
ケイオス:満喫してやがるっ!?
GM:まあ、それはともかく……、
   イルスが中心核を粉砕すると同時に、環は、大イカを投げ飛ばします。
   そして、アームで、帆柱であった槍を構えると……、
環:「このまま、塵にしてやるわ! ってぇぇぇぇ〜〜〜いっ!」
GM:再び、シルファモードを起動し、落下する大イカへ肉薄!
   槍で、大イカを串刺しにするっ!
環:「誇り高き(ロンゴ)――打ち手の槍(ミニアド)!!」
  宝具の真名を発動! 大イカは、粉々に粉砕され、最後に大爆発します。
ケイオス:「終わった、か……いや、まだか」
GM:そうです。まだ、闘いは終わっていません。
環:「海賊船は!? このみ、見える!?」
  槍を帆柱に戻しつつ、環がこのみに訊ねる。
このみ:「ダメであります〜! もう、追いつけないよ、タマお姉ちゃん!」
珊瑚:「あかん、船体を酷使し過ぎや。
   もう、しっちゃんモードも使えんよ」
イルス:「イリス……」
ライル:「クッ……」
    去っていく海賊船を見ながら、歯噛みしよう。
ケイオス:(いずれ分かる、と言う話だが……、
     何故だ? 胸騒ぎしか感じないのは……)
GM:二隻の海賊船が、遠ざかって行く。
   皆さんは、その姿を、黙って見送ることしかできない。
るーこ:「……あとは、任せろ」
ケイオス:「……えっ?」
GM:しかし、いつの間に登ったのか……、
   帆柱のてっぺんに登った風水師『るーこ』が……、
るーこ:「るーっ!!」
    と、大きく叫ぶと、逃げる海賊船の真上にだけ、暗雲が立ち込め、
    落雷一発! 海賊船の帆柱を引き裂いてしまいました。
ライル:「おおおおぅわっ!?」
    問答無用だな、るーこサンダー!!
イルス:「……うわぁ」
    ライルさんに抱っこされた状態のまま、それしか言葉が出ない。
ケイオス:「局所的な天候操作能力……、
     船乗りにとっては、最大の脅威だな」
     ってか、どうして、最初から使わなかったのか……、
GM:そうそう、気楽に使える技じゃないんですよ。
   で、るーこサンダーを喰らった海賊船は、
   推進力であった帆柱を失い、環達に確保されました。
   ただ、るーこが仕留めたのは一隻だけ……、
   イリスを攫った、もう一隻の海賊船は逃がしてしまいましたが……、
ライル:「なあ、イルス……、
    ぶっ殺さなきゃならない変態ヤロー、まだ残ってるな」
イルス:「……そうだね」
ライル:「そして、助けなきゃいけない妹も……な」
ケイオス:「ああ……」
     煙草を取り出し、火をつけようとするが……、
     ああ……湿気っててつかない。(泣)
ライル:流石、兄者……最後に、キッチリとオチつけたな。(笑)





―― PHASE-12 漢・雄二、ここに散る! ――


環:「ふう〜、取り敢えず、これで、一件落着……、
  ってわけでもないけど、なんとか、一区切りついたわね」
ライル:「確かに、一区切りでしかない……、
    今度、出会った時……いや、こっちから出向いて、ケリつけてやる」
    と、イルスをお姫様抱っこしつつ、かっこつけてる。
GM:では、そんなライルに、ペンダントが、ボディーブロー♪
ライル:「ぐふっ……(ごろごろぴー!)おうわっ! またキタ〜!!」
イルス:「そうですね――って、ライルさんっ!?」
ライル:「あ、兄者! 妹はまかせたっ!
    と、取り敢えず、オレは……ひょえええええ!」
    兄者にイルスを渡して、トイレにだ〜っしゅ!(笑)
ケイオス:「……むぅ」(受け取らされた)
環:「イリスちゃんの事は、私達に任せて……、
  海の上でのことは、私達の仕事よ。必ず、居場所を突き止めてあげるわ」
花梨:「うんうん、情報集めは、花梨ちゃんに任せなさ〜い♪」
ケイオス:「……わかった」
     もちろん、こちらでも確かめてみるがな。
     この件は、私に一任されていた筈……なのに、何故……?
イルス:「あ……お願い、します――って、ライルさん大丈夫〜っ?」
ライル:「大丈夫〜! 多分な〜……」(トイレの中から)
ケイオス:「さて、すまないが……煙草とかあるかね?」
     肋骨をズキズキさせつつ、イルスを降ろして、環船長に訊ねる。
環:「この船にいるのは、皆、未成年ばかりよ。
  だいたい、そんな物は、百害あって一利なしっ!
  いい機会だから、このまま禁煙しなさい」(バッサリ)
ケイオス:「いや、酒と煙草は男の必需品なんだぞ〜」
ライル:「はっはっはっ……兄者、船長のお言葉、しっかり受け止めろよ〜」
    げっそりとした顔で、トイレより帰還。
ケイオス:「いやいやいや、良いか、弟者。
     大人は、色々と辛いから、逃避先が必要なのだ」
イルス:「あ、あの……お風呂、ありますか?」
    そういえば、数日、風呂入ってない上にヌメヌメなんだよね。
このみ:「お風呂なら、こっちでありますよ〜」
イルス:「あ、は〜い……すいません、ちょっと借りますね」
    このみに連れられ、お風呂にいくね。
環:「とにかく、この船に乗る以上は、禁煙してもらうわ。
  街に着くまでは、まだ数日かかるし、ほんとにいい機会じゃない?」
ケイオス:「…………」(膝から崩れ落ちる)
ライル:「ほらほら! 大人がそんな事で崩れない!
    ほい、ワン、ツー、スリー……テン!! はあ、ダメだ、こりゃ」
ケイオス:「さ、酒は……?」(一抹の望みを)
環:「まあ、お酒くらいなら……でも、他の子達に飲ませちゃダメよ?」
ケイオス:「ソレは、もちろん」
ライル:「はい、それはもう……きっちり監視しておきますので」
環:「そういえば、あなた達って、乗ってた船が難破したのよね?
  何処に行くつもりだったの? やっぱり、パルメア?」
ライル:「あ、はい。パルメアまでです」
環:「あ〜、パルメアか〜……ごめんない、カノン王国までで良いかしら?
  ミカトさんを、そこまで送っていく約束なのよ。
  その後、すぐに次の仕事に入りたいから……、
  それに、イリスちゃんのこともあるし、ね」
ケイオス:「こちらこそ、無理を言って申し訳ない」
ライル:「あ、いえいえ、そこまででも、
    運んで頂ければ、本当にありがたいです」
ケイオス:「あ、そういえば……、(懐ごそごそ)
     かつての仕事で手に入れた、巨大ゴーレムの操作マニュアルだ。
     折角だし、何かに有効活用してくれるかね?」
     と、第一話で拾ったマニュアル本を差し出そう。
環:「あら、そう? (読み)ふ〜ん、シャイニングフィンガーね〜……」
ライル:「そういや、そんなものもあったな」
ケイオス:「ああ、今の今まで忘れてた」
ライル:「……元気でやってるかな? 妄想猫娘と外道守銭奴は?」
ケイオス:「どうだろうなぁ……」
ライル:「あと、方向音痴のマスクマンとかな」(笑)
珊瑚:「面白そうやな〜……あっ、これなんか、ええやん?
   ラブラブ天驚拳やて〜♪ 瑠璃ちゃんにピッタリや〜♪」
瑠璃:「さんちゃん! ウチ、貴明となんて、らぶらぶちゃうもん!」
イルファ:「瑠璃様? 誰も、貴明さん、なんて言ってませんよ?」
瑠璃:「あうぅ〜っ!!」


 一方、その頃――

 このみに連れられて、
お風呂場に向かった、イルスは……、


イルス:「はぁ……」
    弱々しい溜息を吐きつつ、湯船に浸かってる。
    ちなみに、胸は隠してるから。(笑)
貴明:「おい、止めとけって……」
雄二:「うるさい! ここまで来て、確かめずにいられるか!」
貴明:「どうなっても知らないからな……」
ライル:うおっ、雄二の奴、覗き敢行かよ!
ケイオス:イルスが男か女か……真偽を確かめよう、と言うわけか。
イリス:あっ、ちなみに、私が、イカ足に逆さ吊りにされた時に、
    島で拾った『美少年大全』は、甲板に落ちてる。
    もちろん、イルスが乗ってるページが開いた状態で。(笑)
貴明:「……ああ、やっぱり」
   甲板に戻ってきた貴明が、それを拾って……、
   納得するけど、敢えて、雄二には何も言わない。
ケイオス:麗しきは、男の友情。(笑)
ライル:男の薄情、とも言うな。(笑)
イルス:「ぬるぬるだよぅ……」
    覗かれてる事など知らず、自分の腕をさすってる。
    すっごい、女の子らしい仕草で……、(笑)
    ちなみに、覗きに気付いたら、それはもう、女の子らしい悲鳴を上げるからね。
GM:当然、バレます。
   覗きはバレるが、古来よりのお約束。
ライル:「って、そういや……雄二が、どっかいったまんまなんだけど……?」
ケイオス:「そういえば、そうだな……、
     まぁ、アレだ……彼の純情は、ロストどころの騒ぎじゃないかもな」
     何が起ころうとしてるのか、何となく、推測できた。
雄二:「くう〜、湯気が濃くて良く見えないぜ〜」
   脱衣所のドアの隙間から、雄二は中を覗いている。
   と、そこへ、突然、後ろから声が掛けられる。
郁乃:「……あんた、何やってるの?」
雄二:「うおわぁぁぁ!!」
   郁乃の声に驚き、そのまま、風呂場の中へ飛び込んでしまう。
イルス:「……えっ?」
    キョトンとした顔で、そんな彼を眺める。
雄二:「――あっ」
   イルスと目が合う。そして、視線が下へと移動し……ピキッと固まる。

ライル:象さん――♪
ケイオス:――ぱお〜ん♪


イルス:「――ひゃ……っ!?」
    慌てて、バスタオルをずり下げる。
    「……き、きゃあああああっ!!」
    そのまま、絹を裂いたような悲鳴を少しだけ放ちつつ、湯船にぽちゃんと沈む。
ライル:「――兄者! イルスの悲鳴聞こえなかったか?!」
ケイオス:「う〜む、あまり当たって欲しくなかった推測が、当たってしまったようだねぇ」
GM:では、皆さんが風呂場に行くと、
   真っ白になった雄二が、風呂場の片隅で、膝を抱えて座っています。
ライル:「んなろ〜、この腐れド変態ヤロウ!! って、あら……?」(汗)


雄二:「人間なんて、ララ〜ラ〜、
   ラララ、ラ〜ラ〜……♪」



ライル:「…………」
    無言で、雄二の歌に合わせてギターを弾く。(爆)
イルス:「わかってるんだよ……私だって、その……、
    身体が、それだってことぐらい……でも、その……」
    湯船に真っ赤な顔で口まで浸かって、ぼそぼそと、涙目で……、(笑)
ライル:「……身体はどうあれ、イルスはオレ達の可愛い妹だって」
ケイオス:「……いつも、こうなのかね?」
環:「我が弟ながら、ね……、
  どうして、タカ坊が私の本当の弟じゃないのかしら?」
ケイオス:「存外、行き過ぎないよう、
     止めてくれる存在が身近にいるから、『ああ』なのかもしれないぞ?」
環「ま〜、そうなのかもね……」(肩竦め)
GM:とまあ、ケイオスと環の大人の会話でオチをつけて、
   今回のシナリオは終了です。
   おつかれさまでした〜。
一同:――お疲れ様〜!





イリス:――ところで、私は、どうなるの?

GM:う〜ん、別のPTで、
   イリス救出シナリオでも、作ろうかな〜。





<おわり>
<戻る>


注釈1:リプレイの様子と内容を、分かり易くする為に、かなり加筆・修正・脚色をしています。

注釈2:今回の内容は、あくまでもテストプレイです。
    その為、今後、ルールが改訂される場合があります。