といわけで――
ついに、2年に渡る長いキャンペーンが終了しました。
リプレイの執筆も合わせれば、約3年です。
よく考えれば、この第1PTこと『ふぁんぶら〜ズ』が、
LQTRPGにおける、記念すべき最初のPTであり……、
GMであるボクが、初めてTRPGの『GM』を務めたPTでもあるわけで……、
いやはや、長かったような、短かったような……、
こうして終わってみると、感慨深いモノがあります。
今まで付き合ってくれたPC達も、同じ想いのようで、
キャンペーンの終わりを、名残惜しんでいました。
そこで、キャンペーンの閉めとして……、
各PLに、今までの感想と、
PCの『その後』を語ってもらいました。
【ライル=フィッシャー】
第二次ガディム大戦後……、
コンクールで虹の楽譜の唄を披露。(優勝かどうかは、まだPL的に未定)
そして、アロエッテと結婚するのだが……、
親父さん(トロ)の強硬な主張で、聖モレイユに講師としてぶち込まれる。
トロ曰く「学院こなきゃ結婚認めんもんねー!!」
で、アロエッテと共に学院生活おくるのだが……、
百の英雄とか、奇跡の詩人とか、大層な肩書きあるのも手伝ってか、
それなりに「興味をモツ」生徒もいるわけで……、
生徒に告白めいた事を言われる度に、アロエッテに白いギターでしばかれる日々を送る。
とまあ、そんな痴話げんかな日々……、
ちなみに、楽譜はコミパの図書館に寄贈し、
そのコピーを使って、生徒に教えてたりしている。
【くのうなおき】
本当、楽しいPT面々でした。
モニターの前の彼らが、現実に存在するかのような仲間に思えました
彼らとの旅が終わってしまうのは残念ですが、
SSという形で付き合いを残していきたいと思います。
そして、印象に残ったシナリオは……、
やっぱり、『パイレーツ・オブ・トレビア〜ン♪』でしょうか?(笑)
印象に残ったシーンは、自PC中心で考えると、『俺の歌を聴け!』の啖呵きる場面。
あそこで、ようやく、ライルというキャラが、何ができるのかが掴めた気がします。
他のPCだと、『スクープウォーズ』の洞窟での兄者の幸せな空間の幻想シーンですね。
あれは、本当に物悲しかった。
GM:大イカとの戦闘ですね……、
あのへんから、ライルの方向性が決まっていきましたからねぇ。
流石は、10年の付き合いと言うべきか……、
ライルには、いつも、ネタになって貰ったり、
こちらが用意したネタに上手く合わせて貰ったりと、
マスタリングしていく上で、いつも助けて頂きました。
【イルス=クークルー】
その後の彼の生涯の自体は……、
少なくとも、表向きは、実に穏やかなモノであった。
彼自身は、森を歩いた方が気が落ち着くためか、
結局、近隣の森で、木こりや狩人として生計を立てることになる。
とは言え、修道院の手伝いも頻繁に行なって……とまあ、そんな暮しであった。
そして、第二次ガディム大戦後、故郷の森へ、一度の里帰りをした後、
ノーチェの街にてジェーンと挙式――
――をするのには、多少の時間が掛かることになる。
理由は1つ。
「だから、僕が着るのはドレスじゃないってばぁぁぁぁぁぁ!!」
という一騒動あったとか無かったとか。
まぁ、彼の生涯全体からすれば、些細なことである。
ガウサールは、修道院の奥で眠ることになるだろう。
もはや“それ”の討つべき敵はいなくなった。
余談だが、ガウサールの本来の担い手であるキャロルだが、
どうも、ナーフが気に入ったらしく、大きくなるにつれて、
彼を引っ張っていくことが多くなった。
さらに、大きくなるにつれ……、
どこか、イルスに似た少女に育つことになったそうな。
そんな生活の中、ふと、ナーフは思う……、
「そーいや、おれ、いつから生きてたんだっけ? いつ頃、寿命くるんだ?
てか、あの爺の呪いなら解けたって良いんじゃね?
まぁ、キャロちゃんもかーいいし……、
しばらく、このまま、相変わらずで過ごすかー」
――腐れ鷹は、いつまで経っても腐れ鷹でしたとさ。
【のたくる魚】
メイド服なんてネタを渡してくれた誰かさんに乾杯。
あと、綾ちゃんには、感謝してもしたりない。
綾ちゃんと言う通訳がいてくれたお陰で、
あの腐れ鷹が、ド腐れ鷹として、その存在を主張できた。
あいつが喋り始めたの、綾ちゃんが加入して直後の、
イルスがぶっ倒れた辺りだから……、
上手くタイミングが重なっちゃって饒舌になっちゃった。
まぁ、自分自身のネタは、そんな感じかなー。
あとは、出現したイルスのクワルナフをナーフが奪い取るシーンが、
すっっっっっっっげぇ気持ちよかった。
GM:おかげでGMは、すっっっっっっげぇ困りましたがね!
イルスには、苦労をかけたし、苦労もかけられました。
ファンブル、ファンブル、またファンブル……、
どうして、いつも、狙ったようなタイミングで出してくれるのか……、
最初は、その処理に苦悩しましたが、途中から、それを楽しめるようになりました。
ある意味、GMとして鍛えられたって事なんですかねぇ。
キャンペーンの間、GMの無茶に振りに、
即座に、かつ的確に対応して頂き、とても助かりました。
【鞍馬 綾】
「……ああ、何で、こんなもの見つけちゃったんでしょうか」
彼女は悩んでいた。手に持つのは、紙束……、
いくつかは、線を引いて消してあるものの……、
その紙束には、人名・役職がつらつらと書かれていた。
ザッハークの組織員リスト――
線が引かれているのは、既に捕まっているか、行方不明な者である。
――そう。読める所の人は、普通に生活しちゃっているのである。
しかし、もう、ザッハークは存在しない。
首領を、自分達の手で倒したから……、
何人かは、上手く生活しているだろう。
ただ、急に組織が壊滅したせいで、路頭に迷っている者も存在するだろう。
なにせ、組織の運営資金は、非常にクリーンなモノばかりだったから……、
あのジジイ、こんなところまで引っ掻き回して迷惑かけて……、
死んでから会う機会があったら、ぶっ飛ばしてやる。
そう考えつつも、一人では妙案が思いつかなかったので、
とある人に相談しに出かけるのだった……、
【umi】
印象に残ったところは、途中参加だったこともあり、
やはり『スクープウォーズ』ですね。
セッション前から、心音が幻聴で聞こえるほど緊張してましたし……、
シーンとしては、どうだろう……ケイオス全般?
最初は、恋愛フラグとか全く考えてなかったんですが、意外としっくりきました。
セッション以外の雑談での小ネタの方が、えっらい絡んでたのも良い思い出です。
GM:イルスも言ってたけど、GMも、綾には感謝しています。
途中参加であるにも関わらず、その個性とヒロイン力で、
グイグイと、シナリオとPTを引っ張ってきれました。
時には、場を適度に掻き乱し……、
時には、混乱した場を上手くまとめ……、
まさに『毒にも薬にもなるヒロイン』でした。
そのキャラ性が、ラストバトルでの役割にも反映され、
最後の最後まで、ヒロインとして頑張ってくれました。
しかし、本当に……ザッハークとは、まだまだ縁が切れそうにないですねぇ。
【ケイオス=ダルク】
他者から見れば、不幸で、残酷な運命を歩んできた、
ケイオスこと……アルベルト=カーライソン。
意外な事か、ある意味で必然か……、
第二次ガディム大戦の後に彼が選んだ道は、闘いから遠ざかり、
戦いの中で得た知識で魔術師教師となる事だった。
元ザッハーグ組織員……その経歴からすると、
真っ当な就職は困難であるとも思われるも、コネと今までの経歴により、
ある学院へすんなりと就職が決まる。
余生を闘いではなく、穏やかな日向で過ごし……その生命を全うした。
余談だが、教員時代は、たまに現れる不届き者に対しては、
とても容赦のない教師として、余り嬉しくない方向に名を馳せる事になったのは、
流石は彼と言うべきか、やっぱり彼と言うべきか……悩むところなのかもしれない。
また、彼は愛妻家であると同時に妻にはあまり頭が上がらなかったらしい。
多くの子供に囲まれ、幸せでもあったらしいが……、
【健康胞子】
学院を舞台にした『乙女はイルスに恋してる』が印象に残ってます。
やはり、仲間に過去を明かせた一つのエピソードですしね。
仲間達についても、TRPGとして、
お付き合いできるのが今日で最後、とも言えるのが少しさびしいですね。
凄く生き生きとしたキャラクター達と冒険できたと思います。
簡略ではありますが、以上をもって、私の感想とさせて頂きます。(ぺこり)
なお、ケイオスの妻が誰か、については……まぁ、想像の通りかと。(笑)
GM:ふぁんぶら〜ズのシナリオは、
ケイオスの設定から生まれた、と言っても過言ではありません。
「えっ? 悪の組織の一員?
じゃあ、ラスボスは、その組織の大首領だな♪」
――てな具合で、シナリオの方向性がアッサリと決まりましたから。
ただ、そのせいで、随分とケイオスをイジメすぎちゃいましたが、
そんな境遇でありながらも、愛嬌も醸し出し、
陰と陽を演じ切ったケイオスには脱帽です。
1つ残念だったのは、物語の展開上、
アジ=ダハーカとケイオスの直接対決が出来なかった事です。
これは、いつか、何らかのカタチで実現させたいですね。
――ありがとうございました。
この後も、ふぁんぶら〜ズ2世のネタ話などで、
盛り上がりましたが、語り出したらキリが無いので割愛させて頂きます。
とはいえ、放置するには、あまりに惜しいネタばかり……、
いずれは、実現させてみたいものです。
しかし、がんな〜ズに、かしまし〜ズに、すとれんじゃ〜ズ……、
やりたい事は、まだまだ、たくさんあります。
実現できるのは、いつになることやら……、(汗)
なにはともあれ……、
これにて、ふぁんぶら〜ズの話はおしまいです。
でも、彼らの冒険が終わったわけではありません。
彼らの、これからの冒険は、
PLやGMだけでなく、読者も含めた、皆で紡いでいくのです。
――そう。
このLQ世界がある限り、冒険は続くのです。
今まで、ご愛読ありがとうございました。
<おわり>
<戻る>
―― 追伸 ――
ライルのPLくのうなおきさんが、
ふぁんぶら〜ズの後日談SSを書いてくれました。
彼らの、相変わらずの『ふぁんぶら〜ズ』っぷりをお楽しみください。
注釈1:リプレイの様子と内容を、分かり易くする為に、かなり加筆・修正・脚色をしています。
注釈2:今回の内容は、あくまでもテストプレイです。
その為、今後、ルールが改訂される場合があります。