「な、なにぃ!こ、これは?」
エンジェリックセレナーデSS
戦乙女
〜忘らるる福音の葬送曲〜 後編
そこに書いてある内容は――
『カウジー争奪戦! 戦え乙女達! 己の信ずるもののために!!』
『会場は噴水広場の前』
『優勝商品は、もちろんカウジーさんだよもん♪』
――と、書かれてあった。
「なんじゃこりゃあ!!!!」
カウジーの第一声がこれだった。
それはそうであろう。
自分の知らないところで勝手に、商品にされているのだから。
「これか、これかよ。あの四人が、必死に俺に隠し続けたことって……」
カウジーは思いっきり脱力感を感じた。
「あ、あはは〜……どうしようか、サフィー?」
カウジーは胸にしまった天使の羽根に話しかけた。
「私は知〜らない! 頑張ってね、カウジー(はぁと)」
「そんなこと言わずにさ〜、助けてくれよ〜(泣)」
「助けろって言われたって、何をすればいいかわかんないもん!」
ま、自業自得だね。あなたが四人に対して、はっきりした態度を表さないから」
「うぅ……否定できない……」
「とにかく! 私がいくら熾天使だからって、できることとできないことがあるの!」
「わかったよ。それにあの四人、ちょっと無理することもあるけど、
そんな危険なことはしないだろう」
「そうじゃない? 何といっても、
カウジーのためなんだから、あなたが悲しむことはしないでしょ?」
「なにやるのかな〜? ちょっと楽しみだな〜」
「まったく……あなたのその性格が治ればねえ。
ま、そこがあなたの素敵なとこなんだけど☆」
「おっと、そろそろ時間か。さて、噴水広場まで行ってみるかな」
「それじゃあね〜」
「さて……いくか!」
サフィーが話を切り上げてから、カウジーは噴水広場まで歩いた。
ワイワイワイ……
ガヤガヤガヤ……
観客の中心に、このイベントのメインの人達がいた。
「カウジー、こっちこっち!」
フィアが、よく響く声で、カウジーを呼んだ。
「やぁ、みんな! 俺に隠してたことってこのことだったのか」
「ごめんなさい。でも、ちょっと驚かせたくて」
アルテはちょっと申し訳なさそうにしている。
「うふふふ……今日、勝った人は、
カウジーさんを一生の伴侶にすることができるんですよ!」
ラスティは勝ったあとのことをもう考えている。
「まさに夢のような企画! ぽぽぽぽっ……」
サーリアは超特急妄想モード発動。
「あ、あのさ。一応、俺にも関係あるんだから、話を通しておいて欲しかったな。
やっぱり、知らないところで、勝手に商品にされるってのはどうも……ね?」
「「「「ごめんなさい……」」」」
カウジーのちょっときつめの言葉に四人はしゅんとしている。
「ま、それはおいといて、今日は何をやるんだい?」
「基本的かつ公平に、勝敗を決められるものだよ」
「それは何?」
「「「「運動会(です)(ですよ)(だよ)!」」」」
「よ、よかった……、
みんなが戦い方がどうとか言ってたから、てっきり格闘だと思ったよ」
「展開によっては、そうなっちゃうこともあるかもしれませんけど、
そんな物騒なことはしませんですよ〜」
「なるべくそうならないように祈ってるよ、あはは……」
「ところで、種目は何があるんだい?」
「借り物競争に障害物競走です」
「ほう? 典型的なパターンだね」
「でも、私達の他に、後一名ゲストがいないと、このイベントは成り立たないんですよ」
「それは誰だい?」
「そうですね〜鈍感で――」
「朴念仁で――」
「にゃ〜、でも、すっごく優しくて――」
「この人に全てを捧げられるような気持ちにさせてくれる人です」
「ふ〜ん、いい人なんだね……、
一度、その人に会ってみたいものだよ」
「「「「はあ〜……」」」」
「はあぁ〜……」
四人は大きな溜息をついた。
サフィーまで、とっても大きな溜息をついた。
「ど、どうしたの? 俺、何か変なこといったかな?」
「ふう……じゃあ、ヒントその1です。フォンティーユには住んでいません」
「その2、毎日と言って良いほど階段を上って来ている」
「ふんふん……それで?」
「その3、結界薬と暖房薬を買っていきます」
「その4、背中にフォルテールを担いで闇の日に演奏をしてくれる人です」
「それって、もしかして……」
ごくっ……
「やっぱわかんない!」
こけけけけっ!!
「「「「えーーーーっ!!!!」」」」
「う、嘘だよ。そんなにヒント出して気付かないほど、俺は鈍感じゃないよ」
「じゃあ、誰だと思う?」
「……俺、かな?」
「ピンポーーン! その通り!」
「正解者には、私の熱いキスをプレゼント――」
「そんなこと、いつ決めたんですか! 私は許しませんよ!」
「今、私の心の中で決めたんです。さぁ、カウジーさん……」
アルテの腕がカウジーの首に妖しく回り、顔と顔が接近する!
「うううぅ……り、理性が……」
「カウジーさん♪ こっちを見てください♪」
「くぅぅぅ・……えっ! アルテさんその目は――っ!?」
アルテの目は、いつの間にか開いており、しかもその両目は金色だった。
「アルテさん……その目をやめ……や、め……」
金色の目を見ているカウジーは、次第にアルテに魅了されていく!
「キスしたくないのですか? カ・ウ・ジー・さん!」
「ううぅぅ……」
シーーーーーーーン……
「「「カウジー(さん)?」」」
「アルテさん……綺麗だ。俺の女神はあなたしかいないよ」
「まあ、嬉しい♪ じゃあ、勝負なんてする意味がないですね」
「「「――っ!!!」」」
「じゃあ、その証を立てる為に、さっそくアルテさんの家に――」
「――行きましょう♪」
「るんるんるるん〜♪ つ・い・に、カウジーさんが〜私のもの〜♪」
二人はハートマークを飛び散らせながら家に向かう。
当然、その状況を止める者もいるわけで……、
「「「ちょ〜っとまった〜!!」」」
「何? これから俺達は忙しい……邪魔をしないでもらおうか」
「そうですよ。邪魔をしたらふっ飛ばしちゃいますよ」
「だからって、このまま見てられるか〜!!」
「全力で止めます! あの魅了の魔眼を見るのを止めさせれば勝ちです!」
「それじゃあいきますよ〜! シャドウサーバント(極小)!」
ドンドンドン!
狙いはアルテではなくカウジーである。
「痛っ! 痛っ! 痛っ! アルテさ〜ん、痛いよ〜」
「よしよし。私が守ってあげますからね」
ぎゅっ……
「「「あーーーーっ!!!!!」」」
「もう許しません! 聖バトン技・改心撃(小)!」
バシッ! バキッ! ドカァ!!
「ぎゃあ! うああぁあっ!!」
「魅了を解けさせるものですか!」
抱きついているが、それもそろそろ離れようとしていた。
「最後はあたしよ!気功掌(中)!」
バシィ!
「そして、キャンセルしてバーストナックルゥ(大)!」
バキイイィィ!!
ピューーーーーーーーーン!!!
「あーれーーーーーー」
バッシャアアァアアン!!!!!
思いっきり勢い良く、噴水にホールインワン!
「ぷはぁ!! あれ? 俺は何をしてたんだ?」
「「「戻った〜!!!」」」
「ちっ! 後もう少しのところで……」
安堵の気持ちを出す三人に対し、心底、悔しそうな表情を浮かべるアルテ。
「ええっと、アルテさんに見つめられてから、その後の記憶が……誰か知らない?」
「まあまあ、そんなことはいいから、そろそろ運動会の始まりよ!」
「う〜ん……ま、いっか。楽しみにしてるよ。
でも、みんな、怪我だけはしないようにね」
「では、借り物競争の説明をします」
「フォンティーユの街を一周する間に、条件の書いた紙のついた看板があります。
その紙に書かれていることを実行して、フォンティーユ入り口のゴールまで戻ってきてください」
「しかしここで変則的なルールが2つあります。
自分の持っている条件が気に入らない場合相手の紙を奪ってもいいこと。
2つ目はカウジーさんに気に入られなければならないこと」
「「「は〜い」」」
「俺がいないと成り立たないのがよくわかったよ。
でも、2つ目のルールの意味がどうにもわかんないんだけど」
「後でわかりますよ。嫌というほどね……」
ニヤリ……
四人が怪しくカウジーに笑いかけた。
ビクゥゥゥゥ!!!
「な、何が起こるんだよ……」
「もうスタートしますよ。スタート位置についてください」
「カウジーさん。位置について、よーい、ドン! を言ってください」
「そんじゃいくよ。位置について、よーい……ドン!!!」
バシュウゥゥ!!!
四人は物凄いスピードで走っていった。
その中でフィアがトップで、最下位がラスティ。
タッタッタッタ……
「あははは! やっぱり私が一番のようね! このまま突き放してやるわ!」
ドヒューーーン!
「やはり身体能力では負けてしまいます。
条件はアレになるしか逆転のチャンスはない!」
フィアが条件のついた看板の前まで来ていた。
「さて、と私は何なのかな、っと! あっ……!」
フィアの引いた条件とは――
「カウジーですって? ということは、一旦、スタートに戻らなくちゃいけないの?」
フィアは少し考えたが、にこやかに笑って……、
「まあいいわ。カウジー、待っててね〜」
フィアがスタートに戻ろうとした時、三人は看板の前に着いていた。
「私は何なのですか〜、えいっ! ――にゃっ?」
「さて、私は……!?」
「はぁはぁ……やっと追いついた。私のは? えっ!」
三人の条件とは――
結界薬、噴水広場の水。熾天使サフィーのカード。
「結界薬なら常備しているですぅ〜。ゴールまで一直線です!」
「ゴール前だから結構いい条件ね」
「前にカウジーさんからのプレゼントとしてもらったものがここにあるから、私も一直線です」
「そういえば、フィアさんはどういう条件なんですか?」
「カウジーを連れてゴールって言う条件よ。一番時間はかかるけど嬉しいわ〜」
「「「え〜っ!!」」」
「フィアちゃん……その紙、譲ってください」
「そうですよ。私に譲りなさい!」
「私が取ろうとしていたのに〜!! 許しません!」
「わ、わっ! ちょっと待って〜!! 三人一斉は卑怯でしょ〜!!」
「「「問答無用!」」」
「こうなったらカウジーのところまで逃げてゴールするしかないわね。
いくわよ〜……とおりゃあぁぁ!!!」
バシューーン!!!
「逃げましたよ! 二人とも、追いかけましょう!」
「「はい!」」
ビューーーン!!
「はぁはぁはぁ……もう、すこ、しで……カウ……ジー、のとこ……だ!」
もうすぐで、カウジーの所に着くと思ったフィアは、
その前に立ちふさがる人影を見た。
「ここから先は通しませんよ! 覚悟してください!」
アルテの手に光が集まってくる!
「これに耐えられる? サンダーソード!」
「甘いわ! 後ろにサーリアがいることを忘れてるの?」
ひょい……
「にゃ〜!!!! ちょっと待ってくださいですぅ!!」
ゴォォォォ……
「サーリア! 伏せろ!」
「えっ……この声は……」
フィアはサーリアのほうに振り向いた。
そこにはカウジーがいた。
フィア達が今いる地点は、スタート地点であると同時に、
ゴール地点でもあるところの近くなのだ。
走っていった道を引き返してくるなんてどういうことだ、と思ったカウジーは、
心配になって様子を見にきたのである。
「う……う……う……」
ビクビクビク……
サーリアは恐ろしさのあまり身がすくんで動けなかった。
「間に合えよ!!! くっそぉぉぉぉ!!!」
カウジーは叫びながら、サーリアの元へ全力疾走をする。
ドン……
「きゃっ! カウジーさん!!?」
サーリアを突き飛ばしたと同時に……、
ドガァァァァァァァン!!!!!!!!
「ぐわぁぁぁぁぁああ!!!!」
アルテのサンダーソードがカウジーに命中した。
カウジーは防御の暇もなく無防備状態で直撃を受けた。
「くっ、あぁぁぁぁっ!」
何とか体力はあるようだが、すぐには動けない状態だ。
「カウジーさん!」
サーリアが真っ先に駆け寄ってきた。
「だ……い、じょう……ぶか?」
「カウジーさん! しゃべっちゃ駄目です!」
「ああ、私のせいでこんなことに……!」
「いや、皆が助かればそれ、でいいんだ……くあっ!」
「しゃべらないでください! 今、運びますから……」
「アンクルノートに運びますよ!
フィアさん、サーリアさん、ラスティちゃん手伝って!」
「いいよ、俺はもうすぐ……」
四人の顔に手を触れようとした瞬間……、
コトッ……
「じょ、冗談でしょ! 目を覚ましなさいよカウジー!!」
反応はない……、
「「「「カウジー(さん)!!!!!」」」」
四人が人目を気にせず泣いている。
そのうちラスティだけがカウジーに近づいて思いっきり拳をたたきつけ始めた。
「ううぅぅ〜!!!!」
ドン! ドン! ドン!
「…………」
ドン!! ドン!! ドン!!
「…………」
ドォン!!! ドォン!!!! ドォン!!!!!
「……痛い!! 痛い!! いった〜いぃぃぃ!!!!」
「「「「カウジー(さん)!!!」」」
意外とケロッとした表情で起き上がったカウジー。
「皆、早とちりしないでよ。俺が皆を残して死ぬとでも思っているの?」
「で、でも〜『俺はもうすぐ……』っていってたじゃないの!」
「あれは〜、俺はもうすぐ回復するよ、ってこと。
だって俺、不老不死だし」
「「「「あっ……」」」」
「だから、威力の大きい攻撃を受けてもたいていのことじゃ死なないの……って皆どうした!?」
みんな大粒の涙を流しながらカウジーを見つめていた。
そして……、
ドサ、ドサ、ドサ、ドサ!
四人はカウジーに抱きついた。
「本当に心配したんだからね! 本当の本当に……」
「良かったです……私が助かってもカウジーさんが助からなかったら意味がないです〜」
「すいませんでした。フィアちゃんを止めるとはいえ、あんな技を使ってしまって」
「もう、運動会を続ける雰囲気ではありませんね……」
「心配をかけてすまなかった。本当にすまなかった」
それと、俺の気持ちはハッキリ言ってまだ決まってない。もうちょっとまってくれるかい?」
「うん、わかった……」
「わかりましたです」
「良い答えを期待していますわ」
「私、信じてますから!」
四人はすっきりとした表情でそれぞれの家に戻っていった。
「俺も戻って何をしたいのか決めないと……」
カウジーは考えながら帰路に着いた。
「ふう、みんな俺のことをこんなに好いてくれているとは……よしっ!」
何かを決心してカウジーは眠りについた。
数日後――
「みんな、ちょっと集まってくれ……、
俺は、この数日間、考えに考えて、自分なりの答えを出した」
四人は神妙な顔でカウジーを見つめていた。
そして、大きく深呼吸してからカウジーは言った。
「四人とも、俺のお嫁さんになってもらえるかい?」
「「「「――っ!!!」」」」
「言っておくけど、生半可な気持ちで決めたんじゃない」
四人の中の誰か一人を選ぶなんてできないし、
仮に選んだとして他の3人をあきらめることは多分無理……、
それだったら四人同時に幸せにするほうが良い……そう思ったんだけどどう?
この判断が駄目なら俺は何も言わない。
嫌われてもおかしくないことをいってるんだから……、
だが、本気で言ってるってことを承知してくれ」
「「「「…………」」」」
四人は数分考えた。
そして……、
「私は構わないわよ。カウジーが傍にいてくれるのだから」
「フィア……」
「私も構いません。好きな人がいれば他には何もいらないのですから」
「アルテさん……」
「もうカウジーさん抜きの毎日なんてありえません! 何処までもついて行きます!」
「ラスティ・・・」
「私は〜カウジーさんがいなくなるのが怖いんです。
始めて好きになった人。それに過去の呪縛から解き放ってくれたかけがえのない人……、
こんな私でいいのなら喜んで受けさせていただきます」
「サーリア……」
「みんな、ありがとう!」
「カウジーってば泣いてるの?」
「ば、ばか! これは汗が目に入っただけだよ!」
「「「「うふふふふ……」」」」
「それはともかく……、
みんな、絶対に幸せにするよ……」
「「「「――うん(はい)!」」」」
さらに数日後――
「みんな、これから俺たちの新しい生活が始まるんだ……、
これからも幸せな日々を築いていこうな……」
「「「「うん(はい)……」」」」
教会から出てくるウェディングドレスに身を包んだ四人。
そして、4人の手を引っ張るカウジー。
みんなの表情は、あふれんばかりの笑顔だ。
そして、ラスティとアルテの歌声が響き渡る。
それはまさに……、
――「エンジェリックセレナーデ」
五人は生涯忘れることはないだろう。
不安が喜びに変わったあの日を……、
そして、好きな人と結ばれたこの日を……、
「ありがとう……みんな……」
<おわり♪>
あとがき
やっと完成しました、戦乙女〜忘らるる福音の葬送曲〜後編。
せっかく習得した魔法も登場しなかったものもありますね。
真にすみません!特に大魔法を使うと思われた皆さんすいませんでした。
初めての連作ということもあり仕上げがちょっと甘くなってしまったかなというところもあります。
最後に管理人さん。前編、中編載せていただきありがとうございました。
<コメント>
ラスティ 「――と、いうわけで」(*^^*)
サーリア 「サーリア達は、みんなで仲良く、カウジーさんのお嫁さんになったですよ♪」(*^▽^*)
フィア 「みんな〜! 結婚式の準備ができたわよ〜!」(^〜^)v
アルテ 「それでは、行きましょうか、カウジーさん」(^_^)
カウジー 「は、はは……そ、そうですね……」(^_^;;
??? 「「「「ちょっと待ったぁぁぁぁぁーーーーーっ!!」」」」Σ( ̄□ ̄メ
ババーンッ!!
リアン 「その結婚、認めるわけにはいなかいわっ!!」( ̄□ ̄)凸
クリノン 「あたし達のことを忘れてもらっちゃ困るわよっ!!」( ̄□ ̄)凸
ピアラ 「お嬢様の仰るとおりですっ!!」( ̄□ ̄)凸
カウジー 「んなっ!? サフィーにクリノン!?
それに、リアンやピアラさんまで、どうしてっ!?」Σ(@○@)
サフィー 「ルーシアが蘇らせたの」(−o−)
カウジー 「――はあっ!? なんでっ? どうしてっ?」Σ(@○@)
サフィー 「『ワタシの計画を邪魔してくれたニンゲンの男への、せめてもの意趣返しだ』だって。
で、面白そうだったから、わたしも、また降臨しちゃった♪」(^〜^)v
カウジー 「そんな馬鹿なぁぁぁぁぁーーーーっ!!」<(T△T)>
一方、夢の回廊――
ルーシア 「ワタシに歯向かった以上、そう簡単に幸せにしてなるものか。
この程度のことならば、我が寄り代も文句は言うまい。
まあ、これからも、せいぜい楽しませてもらうとしよう。
ふっふっふっふっ……」( ̄ー ̄)ニヤリ
リアン 「さあさあさあさあっ!」( ̄□ ̄)/
クリノン 「カウジーのお嫁さんの座を賭けて、勝負のやり直しよっ!」( ̄□ ̄)/
サフィー 「それじゃあ、次は歌で勝負を――」(^○^)
ピアラ 「ソレハ、サフィーさんが有利過ぎるので却下ですっ!」(−o−)
サフィー 「え〜、わたし、運動苦手なのに〜……『う〜ん、どう』しよう?」(;_;)
カウジー 「ああ……またしても、収拾がつかなく……」(T_T)
シアリィ 「いっそのこと、わたしと逃げちゃいましようか?」(*^_^*)
ラスティ 「――お母さんっ!!」Σ( ̄□ ̄メ