エンジェリックセレナーデ 外伝

魔法使いの勉強会
〜サーリア、歌うですっ!〜







 ――フィアとサーリアに誘われた時から、覚悟はしていた。

 でも、やっぱり、それは心の問題ってだけで、実際に物事をどうこうするわけじゃなくて……、

 まあ、結局の所、健全な精神は健全な肉体に宿るって言うけれど、
たとえ不老不死の肉体でも、そこに無限の精神力は存在しなかったってことだ。





「〜〜♪」

「カウジー…げ、元気出そうよ。ね?」

 夕暮れの帰り道――

 さすがに、ズタボロな俺を心配するフィアと、
ご機嫌なあまり今にも踊り出してしまいそうなくらいのサーリア。

 そして(精神的に)既にドロップアウト寸前の俺。

 ちなみに言っておくと、ウィネス魔法店の手伝いをしたわけでもないし、
材料採集に行ってクマに遭遇したわけでもない。

 さかのぼること五時間くらい前……、








 今日は闇の日――

 ラスティとのコンサートを終えた後、
定休日とは知らずに結界の魔法薬を買おうとウィネス魔法店に向かっていた時の事だった。

「カウジーさぁぁ〜ん!」

「こっちこっち!」

 いつぞやひどい目にあった、あのカフェの前で、サーリアとフィアに呼び止められた。

「あ、座って座って。今日のチーズケーキ美味しいよ」

「もちろん、自分の費用は自分で……だよな?」

「もちろんですぅ〜♪」

 ふにゃふにゃと笑いながら「はむっ♪」とケーキを頬張るサーリア。

 確かに甘い物は(腹持ちするから)好きだけど、
こういう場所は一人で来るのはちょっと気が引けるから、このお誘いはありがたかった。

 まぁ、サーリアがどんなケーキを食べていたかは、俺の知るべきことじゃない。
 フィアに聞けば分かるけど、前の件もあるし……、

 無難にチーズケーキとコーヒーを注文して、
俺達三人は小一時間くらい他愛もないおしゃべりをしていた。

 そして――

「じゃ、二人とも、そろそろ、次、行こっか?」

「はいですぅ!」

「次って……何?」

 二人のあまりにも脈絡のないゴールデンコンビっぷりに、一気に取り残される俺。
 さながら、鮮やかに抜かれたディフェンダーみたいな感じで。

「あれ? カウジーには話してなかったっけ?」

「む〜……サーリアは話してないです」

「あたしだけじゃちょっと心許ないから、カウジーにもついて来て欲しいんだけど……」

「……荷物持ち?」

「そんな不粋なことじゃないわよ。あたしがサーリアの荷物持つわけじゃないんだし」

 荷物持ちが不粋かどうかは別にして、とりあえずは何かあるってことだ。
 嫌な予感しかしないけど……、

「あのですねぇ、フィアちゃんと一緒に図書館で調べ物をするんですぅ♪」

「……調べるのはサーリアだけで、あたしは同行するだけなんだけどね」

 溜息混じりのフィアの声は、妙に重みがあった。
 もちろん、一度だけだが俺もついていったことがある。

 あの時は、サーリアの(話では、サーリアのお母さんもそうだったみたいだけど)妙な癖、
本に集中すると周りが見えなくなって暴れるのに振り回されて……、

 結局、持ち出し禁止の書籍は俺が朗読して聞かせる事になったんだ。

「あ……また、なんだ」

「はいです。カウジーさんがいると、
とぉーってもはかどるんですよ。だから今日も宜しくお願いしますです♪」

 サーリアは、いつもと変わらない笑顔でそう言ってくれる。
 と、横からがしっと肩を掴まれた。

「ほーらっ、可愛い女の子にこう言われた時の返事は?」

「フィア、拒否権とか……無いんだよなぁ」

「ん〜、使いたいなら構わないけど……使う勇気があればね。
出来ればあたしからもお願いしたいな。みんなで行けば恐くないってことで」

(サフィ…助けてくれよ…)

 胸ポケットの中にある天使の羽根に呼び掛けてみる。
 それこそ、すがるような思いで……、



 ――瞬間、意識が真っ白に染まる。



 何度も訪れた夢の回廊に、今度は自らの意思で入って行けた。

「……人気者は大変みたいだね」

 そして、いつかの川辺に、彼女はいた。

 地上での体をなくしても、
その想いゆえにずっとこの二百年間見守ってくれていたパートナー。

「そういえば、初めてだよね。そっちから会いに来てくれたのって」

「やっとコツが分かって来た気がするよ。久しぶり、サフィー」

 俺達は笑い合うと、一緒に川辺に腰を降ろした。

「もう、相変わらず鈍感なんだから……」

「鈍感って……何に?」

 ちょっと膨れたようなサフィーの言葉がよく分からず、素で聞き返す。
 すると、彼女はまた怒ったように……、

「そんな事言ってあっちこっちに手出ししてると絶対にバットエンド直行なんだからっ!
この際、ちゃんとビシっと本命一本に絞って追っ掛けるのっ!
で、本命は誰? ラスティちゃん? フィアって人? それとも魔法屋さんの女の子?
まさかあのルーシアの巫女? さあ、はっきりしちゃいなさいっ♪」

 後半の口調は楽しそうだったのは気のせいか!?

「あのなぁ、本命って言われても……」

「そして、一人だけ追い掛けて、他の人の前からは去りーや(サーリア)」


 
ひゅるるる〜……


 場の空気が一気に固まる。
 むしろ凍り付く。

「え〜っと、帰り方は……」

「あ、もう帰っちゃうんだ。じゃあ、私もかいろう(帰ろう)っと」

 ……まずい。

「ぜ、絶好調だね?」

「うん、月光蝶(絶好調)だよ♪」

 やばい。
 このままじゃ……凍え死ぬ!

 そう思った瞬間、幸いにも意識に白くもやがかかっていった。

 なるほど、自分の意思で来たから、
その意思が薄れればここにいることが出来なくなるのか。

 ……次からは、ちゃんと来れるな。

「あ〜あ……やっぱり私から呼んだ方がよかったのかな。今晩にでも呼んでみようっと♪」

 意識が落ちる寸前、そんな声が聞こえた気がした。
 ……幻聴であってほしい。

 ……あれ?
 そういえば、どうしてわざわざ夢の回廊に自分から行ったんだっけ?






「フィアちゃん!気付け薬ですっ!」

「飲ませれば……いいのね?」

「はいですっ! もう容赦遠慮なく、ドーンと飲ませて上げて下さいですぅ」

 聞こえたのはそんな声。
 そして……、


「――っ!!」


 舌を抉るような「何か」の味。

 甘い辛い苦い酸っぱいの、それら全てを超越した、
そのどろっとした物は、俺の喉の奥に流れて込んでいって……、


「ぐはぁぁっ!」


 中から俺の意識を覚醒させた。
 それも、かなり思いっきり。

「二人とも……今、何したんだ?」

「何って……何度、呼んでもカウジーが起きないから、
たまたまサーリアが持ってた気付け薬で……」

 そう弁解するフィアの手には、瓶に入ったオレンジ色の液体が。
 俺が飲まされたのは……これ?

「何で、そんなの携帯してるんだよ……?」

「優秀なお医者さんは、どんな状況でも治療出来る準備をしておくものですぅ☆」

 あんな強烈な目覚めをした側にしてみれば……ちょっと納得いかないけどね。

「大丈夫なら、図書館行くよ」

「――え? あれ、何か忘れてるような?」

「忘れるくらいの事なら大した事じゃないってことよ。さ、行きましょ!」

「行くですぅ♪」

 結局、サーリアの気付け薬で、
図書館に行くことのリスクを忘れていたとしても……、

 三人で行って、周囲の好奇の視線に射貫かれて、ボロボロになることには変わりなかったとさ。








 そして、時間は現在に戻りまして……、








「で……それはどうしたの?」

 フィアが尋ねる視線の先には、
今にもサーリアがつまづいてしまった揚句、落としてしまいそうに抱えている本が。

 大した量じゃないけど、普段のサーリアの行動を見てるとそんな感じがしてくる。

「えへへ〜、図書館から借りて来たんですぅ。
ハーブの図鑑に、魔力伝導理論、ワクチン精製百科、それに……」

「頭が痛くなりそうね…」

「魔法楽器職人風来記・風の章、ですっ!」

「「――っは?」」

 俺とフィアの声が見事にハモった。
サーリアのイメージからして、ちょっと意外なタイトルが出て来たからだ。

 ちなみに補足すると「魔法楽器職人風来記」とは――

 駆け出しの魔法楽器職人が世界中を旅しながら、その土地の魔法楽器の製法を学んで、
最後に全ての魔法楽器の製法と演奏法を学んで祖国に帰るまでのちょっと有名な古典小説だ。

 しかも、図入りの解説付きだから、読んだ人が、
魔法楽器職人に憧れて旅に出る、なんてことも、結構あった。

 ちなみに、今から見れば古典だけど、
実は百五十年くらい前に出版された当時、初版本を手に取って読んでいた記憶がある。

 演奏は体が覚えてるからいいとして、
調律とか簡単な整備は、この本がなければ俺は絶対出来なかった。

 まさに楽器に携わる者にとっては聖書とも言える作品だ。

「はにゃ? 二人ともどうしちゃったんですかぁ〜?」

「え、いや……サーリアもそういうの読むんだなぁ、って思ってさ」

「それがですね、最近増補改訂版が出たんですよ。
やっと図書館に入ったから借りて来たんですぅ〜♪」

 小躍りしながら喜ぶサーリア。
 人は見掛けによらないってことか。

「あれ? でも、風の章って二巻目じゃなかったっけ?」

 フィアが何気なく放った一言で、サーリアがピタリと動きを止めた。

「フィア、読んだことあるんだ?」
「う、うん……小さい時に読んで聞かせてもらったからね。ちょっとは……」

 なるほど、おばさんが一目見てフォルテールだと言い当てたのも、
もしかしたらその辺りの経緯があるのかもしれないな。

「え、えっとぉ……きっと気のせいですよぉ☆ そうですっ! カウジーさんも一緒に読むです!」

「――え、俺!?」

「そうね、カウジーがついてれば、お店の商品が壊れることもないもんね〜」

 おいおい……魔法店でバイトしてても、たまに爆発でイロイロと壊れてるんだけどさ。

 何だか、数時間前のリプレイを見ているような気がしてきた。
 でも違うのは、夢の回廊に行かなかった事と………、

「フィアは来ないのか?」

「残念でした。アンクルノートは年中無休だからね。
あたしもそろそろ行かないとまずいのよね〜」

 フィアはついてこないみたいだ。
 さすがに宿屋と酒場を兼業しているだけあって、人手不足ってのもあるんだろうけど。

「今日はサーリアに譲ってあげるけど、明日の夜はこっちに顔出してよね。
カウジーが演奏するのとしないのじゃ、みんなの盛り上がりが違うんだからっ」

「そっか。じゃあ明日はなおさら頑張らなきゃな。そっちも仕事頑張れよ」

「頑張るですよぉ☆」

「うん! じゃあ、また明日ね!」

 こうして夕暮れの道を走って行くフィアを、俺達は手を振って見送ったのだった。








 
――カランコロン♪


 俺の前に立ってドアを開けて、サーリアが中に入る。
 そしてそれに続いて俺も……、

「いらっしゃいませですぅ♪」

「――え!?」

 ヒマワリみたいな笑顔で、聞こえて来たサーリアの不意打ちは、
俺の動揺を誘うのに充分過ぎる威力を持っていた。

「……サ、サーリア?」

「はい? どうかしましたですかぁ?」

 まさか、今のは素の反応か? それとも刷り込み?
 サーリアらしい、と言えばそれまでだけど……、

「な、なんでもないよ」

 焦りながら出た声は、自分でも悲しいくらいに裏返りそうに響いた。

「カウジーさん、お顔が赤いです。風邪でもひいたんですかぁ?
そろそろ寒くなりますから気をつけるですよ」

「そうだね。でも具合悪くなったらすぐ来るから、その時は宜しく頼むよ」

 でも、古いエリキシルは勘弁だけどね。

「はいです。サーリアにお任せですぅ☆
あ、きっとお母さんが寝てると思いますから……静かにしなきゃいけないです」

 慌てたように口に手を当てるサーリア。
 それに合わせて俺達の声のボリュームもしっかり落ちる。

「カウジーさん、こっちですぅ♪」

「それじゃ、お邪魔します」

 決まりきった言葉を呟いて、俺はバイトで慣れ親しんだウィネス魔法店の奥へと通された。

 いくら慣れ親しんでいるって言っても、まだまだ未開拓のアウターゾーンは広い。
 サーリアのお母さんにも会った事ないし、サーリアの部屋にも入った事はない。

 まあ、それはそれ……、

 旅から旅への根無し草の俺が言うことじゃないだろうけど、
誰にだってプライベートな場所があるんだよな。

 そして、流しと大鍋が君臨するキッチン兼製薬場に通された後は、延々と朗読が続いた。

 変な目で見られないだけ、図書館よりは幾分気が楽だったけど、
やっぱり恥ずかしいことには変わりない。

 それに……、

(じ〜〜〜…)

 と、まあ。テーブルの向こう側から、
こんな(もちろん期待の眼差し)視線を送られては、意識しない方が難しい。

 そんな自制が効かなくなりそうな一歩手前の、まさしく背水の陣っぽい瀬戸際の状態で、
ようやく一冊目を読み終えた時には、窓の外には星が輝き出していた。

「カウジーさん。晩ごはんですっ♪ご馳走しますですよぉ☆」

 いきなりのサーリアの発言に、思わず俺の声も大きくなる。

「えっ! いいの!?」

「もちろんですよぉ♪ フィアちゃんみたいに、
上手く出来るか分からないですけど……ちゃんと食べてくれますかぁ?」

「もちろん!」

 ちょっと安請け合いだったかなって思ったけど……、

「じゃあ、頑張って作りますです! 待ってて下さいです」

 そんなサーリアの屈託のない笑顔が、全部、吹き飛ばしてくれた。

 まぁ、何が出されるにせよ、空腹よりは数倍マシだろうけど……、








「これは……野菜スープかな?」

 俺が目の前に出された料理を見た第一声がこれだった。

 何故に疑問形かは、コンソメの香りが漂う野菜スープに近いけど、何かが微妙に違ったから。
 その微妙な違いはよく分からなかったけど……、

「違うですよ。カウジーさんが風邪ひいちゃいそうでしたから、
お母さん直伝の薬草スープですぅ☆」

「えっと……じゃあ、いただきます」

「サーリアも、いただきますですぅ♪」

 色々と疑問はあったけど、アンクルノートでバイトした時はフィアのライスボール……、

 自炊してる時は焼き魚とかだったから、
今日みたいな家庭料理には、正直言って少しだけ涙が出そうになった。

 何のスパイスを入れたかは知らないけど、
味が少し辛口だったかもしれないのはきっと気のせいだろう……、

 まさか、味覚オンチって訳じゃないよなぁ……、








 夕食の後は、さっきまでの続きってことで朗読の続きをやってた。

 今はちょっと休憩で、サーリアは熱心に何かを読んでる。
 でも、なんだか……、


 ちらっ……

 ちらっ……


 サーリアの視線が落ち着かない。
 しきりに何かを気にしてるみたいに、視線が時折本から逸れる。

 その視線の先は…部屋のすみに置いた俺の荷物。
 気になって俺もちらりと見てみるけど、別段変わった事はない。

 だとすれば……、

「サーリア?」

「あ……はい?」

 目をぱちくりさせながらやっと気がつくサーリア。
 もしかしたら、さっきからずっと俺が見ていたのにも気付いていないかもしれない。

「どうかしたの?」

 我ながら、ストレートな聞き方だと思う。
 でも、何かが気になるんなら、それに対しての答えを与えてあげたい。

 サーリアみたいな良い子ならなおさらだ。

「何か分からない所があるんならさ、俺なんかでよければ一緒に考えることくらいできるよ」

「じゃあ……お願いしてもいいですかぁ?」

「もちろん! 俺に出来る範囲でだけどね」

 ちょっともじもじしながらも、サーリアが口を開いた。

「この図説じゃちょっとわからないです。
だから、カウジーさんのフォルテールを間近で見せて欲しいですよ」

 ちなみに、サーリアが持っている本は「魔法楽器職人風来記」――

 よかったぁ……、
 フォルテールのことなら、大低は答えられるから、逆に足を引っ張るなんてこともないだろうし……、

「構わないよ。別に減るような物じゃないしね。一緒に勉強しようか」

「はいです、一緒に頑張るですっ♪」

 その後のサーリアは凄かった。
 一度理解し始めてしまうと、次から次へとぽんぽん理解してしまう。

 というのも、サーリアが分からなかったのは構造面だけで、
後の所は他の魔法楽器と似通った所が多いらしくて、こっちが驚かされるような豆知識を、
サーリアが知っているということもあった。

 そして、しまいには「そろそろ点検の時期かもしれませんです」とまで言われてしまった。

 手持ちと相談して、どうするか一瞬迷ったけど……、

 サーリアの言い値がかなり格安(多分原価ギリギリ)だったので、
俺はフォルテールの点検を頼むことにした。








 ……ん?
 あれ、俺いつの間に寝てたんだっけ?

 慌てて体を起こすと、そこはいつもの河原じゃなくてあまり見覚えのない屋内。

 机に突っ伏して寝ていたみたいで、体がちょっと痛い。
 窓の外は夜明けの一歩手前、紫を越えた昏冥。

「何で、俺はここに……?」

 呟いてみると、サーリアが同じように突っ伏しているのが見えた。
 それで、おぼろげだった記憶も、ちゃんと戻ってくれた。

「そっか……サーリアにフォルテールの点検を頼んで……」

 ……仮眠するって言って、寝てしまったんだよな。

 テーブルの隣には組み立てられた俺のフォルテールが……、

 立ち上がってそっと鍵盤に触れてみると、以前よりも軽く澄んだ音が響いた。

 調律も狂っていない。サーリアの仕事ぶりは、
はっきり言って、今まで旅した街の中でもトップクラスだった。

「うん、これなら……」

 新しい何かが掴めるかもしれない。
 そう感じた俺は、内蔵されている風の魔導石の力を最小に抑えて、指を鍵盤に躍らせた。

 心に浮かぶまま、心が命じるままに目を閉じて指を動かす即興曲……、

 ただ、その調べは、どうしようもない懐かしさを俺の心に残して流れていく。

(いい曲だね……新曲?)

「どうかな。もしかしたら前に作っておいて、そのまま忘れちゃった曲かも知れない。
こうして二百年もブラブラしてた訳だしね」

(そっか……ねぇ、この曲で歌ってみても、いいかな?)

「別にいいよ。こんな曲でよければね」

(そっか……ありがとう)

 地上での体を失っても、心はいつもそばにいてくれる……、
 だからこれは、俺にしか聞こえない天使の声……、

 ――夜明けのフォンティーユに、名もなき曲が響く。

 奏でるのは熾天使の加護を受けた旅の楽士――
 歌うのは紛れもない天使の歌姫――

 目を閉じていても光が見える。
 天使の羽根が放つ光が、瞼を通して見えるんだろう。

 最後の鍵盤が指から離れて、部屋の中に余韻が広がっていくと、羽根の光が薄れた。

 目を開ければ、外はもう明るくなり始めていた。



「す……」

「――えっ?」



「すっごいですぅぅぅ〜〜!!」


 突然、聞こえて来た声にギクリとして振り返ると、
まるで始めて魔法を見せてもらった子供みたいな視線と声が……、

「さ、サーリア。おはよう。もしかして起こしちゃったかな?」

「とんでもないですよぉ♪ もし起きなかったら、サーリア絶対後悔してたです。
カウジーさんのすっごい演奏が聴けただけでも感激ですぅ☆」

「そんな……そう言ってくれるだけでも嬉しいよ」

 良かったぁ……、

 何となく弾き始めただけだけど、久しぶりにサフィーとのセッションも出来たし、
そばで聴いてたサーリアも(起こしちゃったけど)喜んでくれたみたいだし……、

「にゃにゃ? そう言えば、一体、誰が歌ってたんですかぁ?
ラスティちゃんの声じゃなかったですし……」


 
何ぃぃぃぃっ!?


(サフィ、これは一体……!?)

(え、えーっと……何なんだろうね?)

(君の声が聞こえるのは俺やラスティだけじゃなかったのか!?)

(だ、だって……歌ってる時って気分いいんだもんっ)

「カウジーさん? どうかしたですかぁ?」

 ――そうだ。
 今は、どうにかして、この場を乗り切らなきゃ!

「あ、うん。どうもしないよ」

「誰が歌ってたですか?
ラスティちゃんやアルテさんもビックリするくらいの歌声ですよ。是非知りたいですっ!」

 何て言おうかと言葉を詰まらせる俺に、思わぬ所から救いの手が差し延べられた。

(ねえ……どうにもごまかせないならさ、正直に言っちゃった方が逆にいいかもしれないよ?)

 正直に……?
 正直……、

 ありのままを包み隠さず……、

「サーリア、それはね………」

「はいです、誰ですかぁ?」





「確信犯的なシャレで辺りを凍り付かせたり、
人を無理矢理自分の世界に連れ込んだりするけど、
実はとっても一途で歌好きな天使が歌ってたんだよ」






 俺は間違った事は言っていないはずだ。

 だけど、天使の羽根からほとばしるこのプレッシャーは何なんだろう?

「天使さん……ですかぁ?」

 サーリアの確認の声に、俺は無言で頷いた。

 分かってもらえるとは思っていないけど、ややこしい説明抜きでならこう言った方がいい。
 でも、サーリアの反応は意外だった。

「サーリアは天使の歌を聴けたですね♪感激ですぅ〜☆」

 ……ま、いっか。
 サーリアが信じようと信じまいと、彼女の笑顔は現実だから。

「そうだ。せっかくだし、今日はこのまま夕方までお店の手伝いをさせてもらっていいかな?」
「もちろんですっ! 一緒に頑張るですよ」

 天使の歌が響き渡り……、

 そしてまた……、
 フォンティーユに朝が来る……、








「カウジーさんは、弾き語りとかはしないんですかぁ?」

「う〜ん……歌うのはあんまり得意じゃないんだよ。
誰かに合わせて弾くってのが性に合ってるって言うか…」

「あ、今朝の天使さんですねぇ?」

「ま、まあ、そんな所かな。ラスティとも毎週コンサートやってるし、
たまにアルテさんの踊りに合わせて弾くし。それから……、
そうそう、フィアにも前に一曲作った事もあったよな」

「じゃあ、サーリアのためにも何か一曲作って欲しいですぅ☆」

「――え?」

 いきなりのその提案に、俺はもうすぐの所で薬瓶を落としそうになった。
 さすがに魔法薬作ってる時にそんなことしたら、本当に何が起こるか分からないけど……、

「サーリアは歌好きなのかい?」

「はいです! お母さんと一緒に歌ったですし……歌は魔法にもなるんですよ?」

 大釜で薬を煮込みながら、笑顔で話すサーリア。
 すごく楽しそうに話すその姿は、言動と相まってあの歌姫を連想させる。

(わたしは知ってる。歌には力があるって)

「レクイエムには破邪の術法の効果があるとか、そんな所かな?
歌い手にもよるって聞いた事もあるけど……」

「それですっ! 他にも身近なのは小守歌とかですけど……、
カウジーさんが作ってくれるなら、きっとすごくいい曲になるですっ♪」

 う〜ん……、
 俺もまだまだだから、その信頼っぷりがちょっと痛い。

 でも……、

「じゃあ……どんな曲が出来るか分からないけど、頑張って作ってみるよ」

「ありがとうございますですぅ☆ あ、右の棚の緑色の瓶を取って下さいです」

「分かった。ちょっと待ってて」

 ……結局、こう答えてしまう俺だったとさ。








「サーリアは結構歌うの好きだったわよ。
そうね、お店の前で歌ってる時とかは、よく猫が集まってきちゃってさ。
『猫寄せサーリア』って呼ばれてた時もあったのよ」

 夜――

 アンクルノートに約束通り出向いて演奏した後、俺はフィアから色々話を聞いていた。

 ちなみに今は休憩で、目の前には山盛りのライスボール。

 演奏のバイトで、お客さんの盛り上がりがいいと、
こうして食費が節約出来るのは、フォンティーユに来てから俺が気付いた一つの裏技だ。

「そう言えば、昨日の演奏会の時にご一緒しましたけど、
隣でラスティちゃんの歌に合わせて小声で歌っていましたね」

「えーっ! アルテさん、演奏されてる時でも聞き分けられるの?」

「ええ……すぐ近くにいましたから」

 横で聞き上手になっていたアルテさんも話に加わって来た。

 フィアは驚いているけど、
アルテさんの感覚は鋭いから、見えてるんじゃないかって疑いたくなることもたまにある。

「なるほどね……じゃあ、本当に頑張らなきゃいけないな」

「完成したら、あたし達にも聴かせてよね」

「サーリアさんが歌うなら…そうですね。
みなさん誘い合わせてご一緒に歌うのもよろしいかもしれませんね」

 アルテさんの絶妙なアイディアに真っ先に飛び付いたのは、驚くべき事にフィアだった。

「さっすがアルテさん! じゃあ、あたしも歌おっかな〜」

「あら、では、ラスティちゃんにも教えてあげなくてはいけませんね」

「そうだね、歌っていえばラスティだし。仲間外れにする訳にもいかないしね」

「じゃあさ、お母さんにここ使わせて貰えるか交渉してみる?
内輪のコンサートなら結構いい場所だよ」

 まだ見えない未来に対しての話題に花が咲く。

 その時間は知らない土地を旅するのに似て、楽しさに満ちている。
 そこには不安が入る隙間は全然ない。

 そして……、
 その未来の一端は、この手の中にある。

 ……俺は、いい曲を作れるかな?








 そして、時間は流れて夜――

「ぷー」

 恒例の夢の回廊に引っ張り込まれてみれば、見事なまでに膨れたサフィーが迎えてくれた。

「てりゃっ」

 不意を突いて、その頬をふにっと突く。

「ひゃうっ! もうっ! 何なのよ、あの紹介の仕方は……」

「いや、正直に、言っただけなんだけど……」

 けど……サフィ?
 セラフィの力を使おうとして、羽根を広げるのは止めて欲しいな〜、と……、

「あーゆーのは、バカ正直っていうのっ!」

「へいへい、どうせ俺はバカですよーだ」

 フィアにも前に言われたしな……はぁ……、



「えへへー。おばかさんにつける薬はないですもんねぇ?」



 その時だった。
 あの聞き慣れた声が夢の回廊に響いたのは……、

「なあ、サフィー……」

「うん……」

「今さ、思いっきりこの場所にいるはずのない人の声が聞こえた気がするんだけど……」

「……偶然ね。わたしもだよ」

 そして、俺達はその声の主に向き直る。



「はにゃ? それって誰ですかぁ?」

「何で、あなたがここにいるの!?」

「……サーリア!?」



 そう……、
 そこには見慣れた無邪気な笑顔が……

「はいです。カウジーさんも、天使さんもこんばんわですぅ☆」

 サーリアの様子に別段変わった所はない。
 きっと、夜の街で出会っても彼女はこんな挨拶を交わすんじゃないだろうか。

「あやや。カウジーさんと天使さん、
とっても仲良しだったですか? サーリア知らなかったですよ」

「あの、サーリア? どうしてここにいるの?」

 キョロキョロと辺りを見渡すサーリア。
 そして、俺もサフィも予想だにしなかった一言が……、

「にゃにゃ? ここって……どこですかぁ?」

「………」

「……サフィー、恒例のあれ、頼むよ」

 絶句するサフィー。
 でも、せめて、このトンデモな状況よりはと思って俺は話を振る。

 って言うか、結局、凍りつかせるから次善策みたいなもんだけど……、

 サフィーはコホンと軽く咳ばらいすると、あのいつもの話を始めた。

「ここは、力の回廊。そして夢の一部。だからただの夢じゃないんだよ。だから――」

「はわわっ! サーリアは手持ちがないんですっ! だからこの場は待って下さいです〜!」

 なっ……っ!?
 サフィーの「しめて1000ゴルダになります♪」をさえぎっただとっ!?

 見れば、シャレを封じられたサフィーも硬直していた。
 そして、サーリアの暴走はまだ続く。

「あ〜っ! こ、このままでは昼夜問わず借金取りに追い回されて、
世界中を転々とする毎日です! そ、そんなの嫌ですぅーっ!」

 パニックのあまり、やんややんやとあたりを駆け回るサーリア。

 サフィーのシャレを防げない俺に、
それを止められる訳もなく、サフィーも固まったまま動けずじまいだ。

 そして、一つ俺は悟った。

 どんなに練られたシャレも、天然には勝てないって……、

「おかあさぁ〜ん……助けて下さいですぅ〜……」

 そんなサーリアを見ながら、強くそう思った。








 朝――

 ね、眠い……、

 まるで川のせせらぎも、小鳥がさえずる鳴き声も、
耳に入る音という音全部が、眠気を誘う材料みたいだ。

 仕方がない、こういう時は大人しく寝るにかぎ……、

「あーうっ!」

 ――え?

 慌てて寝袋から這い出て、
既に分かりきったその声の主の姿を探す。

 もちろん、ご存知……、

「あうっ!」

「ああ、おはよう、ラスティ……」

 ……ぐう。

「うーっ!」


 
ゆさゆさゆさ……


「あうーっ!」


 
ぺちぺちぺち……


「くー……」

「うぐぅ…(違)」


 
――ゴッ!!


 むくっ……

「……おはよう」

「うー…」

 むぅ……何だか頬と頭が痛い。
 おかげで眠気は覚めたからいいけど……何でラスティが不機嫌なんだろう?

「う…あぅ…」

「ああ、ごめんごめん。練習始めよっか」

「あうっ!」

 本当なら、もう隠れて歌う必要はないけど、この河原での練習会は今でも続いている。
 やっぱり、街で歌うと今は誰かが集まってきちゃうし、練習って人に見せるものじゃないし、ね。

 風の魔導石を利用するフォルテールの音は、いうなれば自然の音の一部。
 多くの音が出せるのも、遠くまで音が届くのもそのためだ。

 そして、合わせて歌うラスティの歌は、その音に同化して大勢の人に届く。

 そう……、
 人の心の深い場所にまで……、

 鍵盤から指が離れるのを待って、ラスティはコンサートの時と同じようにペコリとお辞儀した。

「お疲れ様でした」

「あうっ! うぅ……ぁぅ?」

「ん〜と、二時くらいになったらアンクルノートに、だよ。
もし忘れたら……そうだな、フィアかアルテさんに聞くか、一緒に来た方がいいね」

「――あうっ!」

 元気いっぱいの返事を返すラスティ。
 今日は合唱会兼サーリアの曲お披露目の日だ。

 夢の回廊にサーリアが乱入……、
 じゃなくて、迷い込んでから一週間……、

 自分の持ちネタを封じられたサフィーは、あれからずっと新しいネタを探して悩んでいる。

 こっちとしては、凍り付く回数が増えるばかりだから勘弁して欲しいけど……、
 まぁ、彼女がおいそれとやめるはずがない。

 その代わり、頻繁に夢の回廊に呼び出されなくなったのが救い……かな?

 そして、サーリアは、あの日以来「歌う天使」について調べまくっていた。
 手掛かりは、見つかったかどうか分からない。

 正直言って、「あの天使さんについて何か教えて欲しいですぅ☆」とか、
おねだりされた時はかなり迷った。

 結局、サフィーの力か何かで頭が真っ白になったから言わなかったけど、
言ったら言ったで凄いことになっていたかもしれない。

 そりゃもう……いろんな意味で……、

 まぁ、図書館に通って天使に関する文献をあたる姿は、
フォンティーユに到着した直後の俺に似てたり似てなかったり。

「じゃ、俺はちょっとサーリアの所に行って来るから」

「あ……あぅ」

「大丈夫だよ。少し早目に行くつもりだから」

 一緒にフォンティーユの入口まで来た辺りで、俺はラスティに手を振って別れた。

 遠ざかる後ろ姿を見送った後、
足はウィネス魔法店へと向かって行った。








「こんな感じだけど……大丈夫かな?」

「大丈夫ですっ! 充分サーリアの詩で歌えるですよぉ☆」

 こっちのパートを一通り弾いた後に、念のため聞いてみたけど、杞憂だったみたいだ。
 サーリアが詩を書いていたのはちょっと意外だったけど……、

「じゃあ……早速、合わせてみるかい?」

「はいです!」

 深呼吸して、鍵盤に指を下ろす。
 そっと見ると、サーリアが笑顔で頷いた。

 それを合図にして、演奏が始まる……、



 
あなたを想うと〜勇気が湧いて〜くる〜♪



 春風を思わせる音色が、声が、部屋の中に広がっていく。



 
明日のこと〜、願う力〜、溢れてくるの〜♪



 俺は次々に音色を変えながら、リズムとハーモニーを奏でる。



 
もう泣いて泣いて泣いて〜、涙も〜、枯れてしまった♪
 
小さな自分に〜、しょんぼりしてた〜♪



 ふと過ぎる小さな疑問……、
 サーリアはどんな気持ちで、この詩を書いたんだろう?



 
そう真冬の帰り道〜、賑やかな〜街、着飾って、恋人達はみんな〜、楽しそう〜♪



 いや、余計な詮索はしない方がいい。
 きっと、何か思う所があるんだろうし……、



 
たった一言で〜いい〜、優しくされたかったから♪



 それに、優しさに満ちたその歌声を……、
 ずっと聞いていたい気持ちの方が強いから……、



 
欲しかった言葉ほら、心をうずめていく〜♪



 一気に、階段状に音階を駆け登らせて、曲を盛り上げる。



 
あなたを想うと〜勇気が湧いてーくる〜♪
 素顔のままでいーいよ〜笑って〜♪

 
あなたを想うと〜勇気が湧いてーくる〜♪
 明日のこと〜願う力〜溢れてくるの〜♪

          

          ・
          ・









「合わせてみて……どうだったかな?」

 歌い終えて、ぺこりとお辞儀したサーリアに聞いてみる。
 その笑顔の前で、こんなこと聞くのも変だけど……、

「良かったですぅ♪ 早速、みんなに発表しに行くですっ!」

「わっ! ちょっと、サーリア!?」

「行くです行くですぅ☆
サーリアとカウジーさんの素敵なハーモニーを、みんなに披露するですよぉ〜♪」

 ぐいぐいと手を引かれて、俺はウィネス魔法店から連れ出される。
 でも、俺はどうしてか口元が笑って仕方なかった。

 なんだ、こういうのも悪くないか……、

 俺はサーリアの手を握り返し、
引きずられそうになっていた体を立て直して一緒に走り出した。

「よーっし! みんなにサーリアの歌声を届けるんだ! 行くぞっ!!」

「はいですっ!!」

 昼下がりのフォンティーユの街を、
手をつないで駆けて行く二人の姿は多くの人々に目撃されていた。








 アンクルノートでのお披露目が上手くいったかどうかは、その当事者と……、

「うぅ〜……ネタがないよぉ」

 フォンティーユを護る、天使さんだけが知っていましたとさ。








<おわり>


歌詞引用

 小森まなみ「あなたを想うと勇気がわいてくる」より一部抜粋


あとがき

 身内以外のサイト様に投稿するのは初めてです。
 ヒクソン・マサージーです。

 さてさて、初のASモノです。楽しんでいただけたでしょうか?

 ASはですね、買う前からサーリアに一直線でした。
 というか、声が小森まなみさんという時点で、もはやアクセル全開でした。

 ネタを書こうと四苦八苦していた時に、大量に持っていた小森さんのアルバムを聞いて……、

「これならイケル!」

 とか思ってしまったので、歌詞そのまんま引用です。
 聴きながら携帯にガンガンうち込んでました。

 「あなたを想うと勇気がわいてくる」は「Be Station」というアルバムに収録されています。
 時間とお金に余裕がある方は、是非一度聴いてみる事をオススメします。

 サフィーの「去りーや」はネタ的にも苦しかったので、できる限りツッコまないで欲しいです。
 同じく「月光蝶」は、∀ガンダム知らない方はおいてけぼりですね。ごめんなさい。


<コメント>

カウジー 「いや〜、まさか、サーリアにあんな才能があったとはな。
       こりゃ、俺達もうかうかしていられないな、ラスティ」(^_^)
ラスティ 「そうですね……、
      フォンティーユの歌姫として、私達も負けていられませんね」(*^_^*)
サーリア 「う〜……このお話では、サーリアがヒロインですのに、
       二人の今のやり取りは、何処か納得いきませんですぅ〜」(−−メ
カウジー 「いや、だって……俺とラスティは一蓮托生だし……」(・_・ゞ
ラスティ 「はい♪ 私達は(人生の)パートナーですから」(*・・*)
サーリア 「今、なんか聞き捨てならない単語が聞こえたですぅ」(−−メ
ラスティ 「気のせいです」(−o−)
サーリア 「にゃにゃ〜……」(−−メ
フィア 「はいはいはいはいっ! その話はそこまでよっ!
     今は、それよりも追求するべきことがあるんだからっ!!」( ̄□ ̄メ
カウジー 「んっ? 何か問題でもあったのか?」(・_・?
フィア 「カウジー……あなた、あの夜、サーリアの家に泊まったでしょう?
     まさか、サーリアに何かしたんじゃないでしょうね?」(¬¬)
カウジー 「――するかっ!! ほら、サーリアも何か言ってやれっ!」( ̄□ ̄メ
サーリア 「にゃにゃにゃ〜♪ 昨夜のことですか〜♪
       とてもサーリアの口からはお伝えできませんですぅ」(〃▽〃)
カウジー 「なっ!? ちょっと待て! そんな誤解を招くような発言を――はっ!?」Σ( ̄□ ̄)

 ゴゴゴゴゴゴ……

フィア 「このドスケベーーーーーっ!!」( ̄□ ̄メ
ラスティ 「天罰ですぅぅぅぅーーーーっ!!」( ̄□ ̄メ
カウジー 「誤解だ! 冤罪だ! 俺は無実なんだぁぁぁぁぁぁーーーーーっ!!」(T△T)

アルテ 「……このオチも、そろそろマンネリだと思いません?」(´_`?
サフィー 「ギャグは使い回す事に意義があるのよ」(^○^)