それは、最早失われた過去、忘れ去られた約束。





『ほら、めそめそしてるんじゃないの!』

『だって……よしいねぇちゃん…』





 10年と云う時の流れの中に消え去った1つの盟約。

 長い時を経て、二人は再び出会う。





「もしかして……昔、近所にすんでた谷島?」

「まさか……吉井ねぇちゃん!?」





 この高校時代という戦国の世に、再び廻り逢うべくして……、





「何か用なん? らくがき隊」

「勝手に変な部隊名つけないで」





 今、東鳩高校に吹き荒れるラブコメの嵐は、更にその勢いを増す!

 ……かも知れない。





恋セヨ少年少女達!

 ―らくがき隊に花束を― (予測編)





 始まりは、小さな胸の痛み……、





「園村さん! 日曜に映画でも……」

「えっと……あかねちゃん、この人誰だっけ?」

「わかんない」

「……ちくしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」





 それは、彼が一人の女子を誘うたびに私の胸を襲う。





(……相変わらず……馬鹿なんだから…)





 それは、既に忘れていた温かさ。





「さっきの振られっぷり、面白かったよ?」

「……見てたのか……見てたんですか、吉井先輩」

「相変わらず、押しの一手しか知らないのね」





 辛かったのは、あの人に存在すら忘れられて居た事よりも、
目の前の女性に茶化されている事……、





「どうすっかな? コレ……」

「あら? ペアチケットじゃない?」

「そうです…一人で行っても虚しいだけだし……」

「しかも、某巨大客船の沈没話じゃねぇ」

「はぁ……」

「……なんなら、一緒に行ってあげてもいいわよ?」





 想いは、蘇り、加速する。

 本人達も想いも寄らぬスピードで。





「吉井! あんたこの間1年とデートしてたってほんと!!?」

「デート……なの…かな? へへっ♪」

「あーんもう! 誤魔化さないで白状しろぉ〜〜〜〜〜〜!!」

「ちょっ……まつも……首絞めないで……」





 運命は……人は変り行く。

 それこそが、人に与えられた可能性。





「アイツは……いっつも神岸さんの事ばっかりで……」

「岡田……」





 その「想い」を貫く為、少女達は歩み出す。





「岡田も吉井も、応援するから!」

「「松本……」」

「なぁに? 辛そうな顔しちゃって、アタシはいいの♪」

「…………」

「……どうがんばっても、『ヒロイン』にはなれないんだから」





 らくがき隊の恋の結末は!?





 吉井の想いは谷島に届くのか!?








「吉井先輩……俺……先輩のこと……」

「谷島……?」








 思いっきり脇役の3人をベースにしたかなり痛いラブコメギャグ、発動承認!





 (期待しないで待っててください)<(_)>


後書き

ハープ:ジャンボ!
魚:尾崎!
ハープ:ネタが古いわぁぁぁぁぁ!!!(フライングクロスちょ―――っぷ!)
魚:何故、暴れる?
ハープ:暴れたくもなるわぁぁぁぁぁぁ! 何よこのらくがき隊主力の予告編は!
魚:いや……落書き隊&谷島の話だし。
  最初は落書き戦隊っつーネタを思い浮かべたんだが……、
ハープ:さむっ!
魚:自分でもそう思ってな、あわくってラブコメ路線に切り替えた。
ハープ:ところでさ……、
魚:?
ハープ:らくがき隊&谷島の名前は?
魚:んなもんは知らん!

 ――幕


 注意:このSSはHTHの世界観を利用して書いていますが、
     HTHとは何の関係もない異世界の話としてお楽しみ下さい。


<コメント>

岡田 「ついに来たわよっ! あたし達の出番がっ!!」(T▽T)
松本 「そうだね〜」(^○^)
吉井 「でも、私達のこと、名前だけで区別出来る人っているのかな?」(^_^;
岡田 「…………」(−−;
松本 「…………」(−−;
吉井 「…………」(−−;
岡田 「じ、自己紹介いくわよっ!!
    あたしは岡田っ! 空色の髪のツインテールが特徴よっ!」(^○^;
松本 「わたしは松本っていうの。黄色くて長い髪のお気楽少女だよ♪」(^〜^)v
吉井 「お気楽って……自分で言うところがスゴイわね。
    私は吉井よ。紫色の髪で……まあ、この三人のまとめ役ってところかしら?」(−−;
岡田 「……どうして、版権キャラであるあたし達が、
    こんなところで自己紹介しなきゃいけないのかしら?」(;_;)
松本 「ちょっと哀しくなってくるよね……」(;_;)
吉井 「仕方ないわよ……いくら版権でも、脇役なんだから……」(T_T)