某月某日、エリアは緊張していた。

「……どうしたんだ? エリア、なんか改まっちゃって」

誠が苦笑しながらエリアに問いかける。

「あ……はい……あのですねぇ……」





補完(?)SS
 
エリアの旅行記(原因編)





 もじもじとするエリアに、疑問符を浮かべる誠。

「どうしたんだ?」

「あ…あの、明日からの事なんですけど……」

 事情を説明しよう。
 前に一度こちらの世界に来た時、ティリア達光の勇者一行は浩之から……、

「今度こっちにきた時には、こっちの色々な場所を案内してやる」

 と、言われていた。

 フィルスノーンの復興や、エリアがこちらの世界にきた時のドタバタで、
暫らく忘れられていた約束だが、ついこの間、浩之から連絡があったのだ。

「上手い具合に北海道旅行にいくのでエリア達も一緒に来ないか?」と……、

 ティリアとサラは、もうとんでもないくらい乗り気で、
早速、浩之宅に乗り込んで綾香や浩之達と騒いでいるのだが、
エリアはその旅行に誠もつれて行こうと考えているのだ。

「あの……誠さんも一緒に行きませんか?」

 その一言を言うのに、どれだけの勇気が必要だったか……、
 彼女の中の勇気を総動員してやっと目標に達するか否かといったハードルの高さだ。

「あ、わりぃ、俺はパス」

 エリアの勇気の塊は音を立てて打ち返された。

「……………………へ?」

 思わず間の抜けた声を立てるエリア。

「電子の妖精さんから頼まれたプログラムがあってな、ちょっと手が離せないんだ」

「そう……ですか…」

 思いっきり気落ちしたような感じのするエリア。

「あ、そうだ……たしかエリアは旅行用の鞄持ってなかったよな?」

 そう言いながら、誠は立ち上がる。

「ちょっと待ってな、今、旅行用の鞄持ってくるから」

 ひょいひょいと階段を上る誠の背中を見ながら、エリアは深い溜息をついた。



 数十分後、誠が大きなボストンバックを手に階段を降りてくる。



「ほら、エリア」

「あ……」

 大きな鞄を両腕で抱える様に持ちながら、エリアは困惑していた。

「あの……誠さん……」

「ん?」

 旅行用の道具をそろえながら、誠は声だけで答える。

「……なんで、こんなに……」

「エリアには、こっちの世界の事色々知って欲しいからな」

 何か言いかけたエリアの言葉を遮る様に、誠は喋り始める。

「いろんな所に言って、いろんなものを見て……、
いい所があったら、さくらやあかね、フラン、それに俺と一緒に行こうぜ?」

「あ……」

 エリアが言葉に詰る。

「……嫌か?」

 そう言った誠に対して、激しく首を振ると……、

 エリアは、柔らかな微笑を浮かべた。

「……ええ、一緒に行きましょう……」

 誠も、安心した様に頷く。

「今度は、五人で新婚旅行に♪」

「……ああ、そうだな」

 エリアが、誠の胸に頭を預ける様に抱きつく。

 誠は、そんなエリアを優しく抱きしめる。
 込められるだけの愛おしさを、その腕にこめて。





 そして、夜が明けた……、





 藤井家の前に、大型のリムジンが停まっている。

 玄関の前では、黄色い髪の大人しそうな美少女がひとり、
恋人らしい男に向き合っている。

「それじゃあ、行って来ます、誠さん」

「楽しんでこいよ。エリア」

 その言葉に、彼女は満面の笑みを浮かべると……、

「はいっ!」

 そう言って誠の頬にキスを一つすると、小走りに車の中へと消えていった。





 やがてリムジンが、ゆっくりと動き出す。

 そのリムジンの窓から、エリアはずっと誠の姿を見ていた。





(……行って来ます、誠さん)





 
エリアの旅行記(原因編)……(一応)FIN


後書き(鬼道編)

ハープ:ふ〜ん、エリアの単独行動の説明ねぇ?
真魚:あうぅ……理論整然とした文章書くのは苦手なんじゃ! 俺は感性の人間じゃあっ!!
ハープ:モノホンの感性の人間が聞いたら怒るよ? その台詞。
真魚:ぬぅ……これが時代の流れだと言うのか……!
    砂漠は何も変らなかったんだぞ!!(爆死)
ハープ:はいはい、ロ○メル将軍を取り込んで無くていいから、
     さっさと(原因編)の説明しなさいよ。
真魚:……ちっ! 死ねば終わるかと思ったが……、
ハープ:んな使い古されたネタ、いつまでも皆さんが許してくれると思う?
真魚:(しくしく)いやまぁ、『キミからのエアメール』で阿呆な事やっちまったからなぁ俺。
ハープ:うん、東京ドーム25000000杯分くらいね。
真魚:エリア嬢がティリア&浩之達と北海道いくにしても、
    誠を置いて行こうとする訳ないよなぁ……他の3人にも言える事だけど……、
ハープ:そこらへんを無視してあんなもん書くから、各方面から突っ込みが入るのよ。
真魚:……。(返す言葉が見当たらない)
ハープ:と、言う訳で、異常に長い前振りでしたが、エリアの旅行記(原因編)をお送りしました!
     この事実に関して、連邦捜査当局は遺憾の意を表明しています。
真魚:残念なニュースなんかっ!!? っつーか、既にFBIの捜査の手が伸びてるっ!?
ハープ:ちっちっち、FBIじゃなくてMIB!
真魚:洒落にならんから、そのギャグ……しかもパクりだし。
ハープ:パクっても売れりゃあおっけー!b(>0<)
真魚:手垢べたべたにつきまくってるってば、このネタ……、
ハープ:それよりも! これが原因編って事は……次は探求編?
真魚:うぐっ!!
ハープ:トワ○ライトシ○ドローム?
真魚:で、でわ! 次回またお会いいたしましょう!!
ハープ:後書きは黄竜覚醒編とか銘打つつもりじゃないでしょうね?
真魚:さらばっ!\(^0^;
ハープ:待テコラ。(怒)図星かい……、


<コメント>

さくら 「……もう、エリアさんったら♪」(*^_^*)
あかね 「新婚旅行だなんて……♪」(*^_^*)
フラン 「ワ、ワタシもですか?」(*・ ・*)
誠 「ま、まあ……新婚旅行かどうかはともかく、
   いつか、みんなで一緒に、な……もちろん、フランもだぞ」(*^_^*ゞ
フラン 「は、はい……ありがとうございます」(*・ ・*)
さくら 「それにしても、今頃、どうしてるんでしょうね?」(^_^?
誠 「さあな? 確か、祐一さんのトコに寄るって言ってたけど……」(^_^?

 一方、水瀬家――

エリア 「はじめまして♪ 誠さんの妻の藤井 エリアです♪」\(*^〇^*)/
祐一 「まことーーーーーっ!! どういう事だーーーーーーっ!!
    一人増えてるじゃねぇかぁぁぁぁーーーーーっ!!」( ̄□ ̄メ
浩之 「……正確には、増えたのは二人なんだけどな」(−−;