突発超おまけSS
陣九朗のバイト IN Heart to
Heart
超絶番外編
作者注(このSSはSTEVEN様のサイト、『学園の図書室』内にある、
Heart to Heart 第114話 「あなたは何属性?」を
お読みになってから召し上がりください。
あなたは何属性?
〜陣九郎のバイト サイド〜
……ある日の昼下がり。
「ありがとうございましたー!」
たった一人、立ち読みしていたお客さんも何も買わずに(怒)店を出て行き、
店内には俺とアレイさんだけとなった。
「はぁ、やっぱり昼間は、もう一つお客さんが来ないな…」
夕方頃には、近くの学校や会社帰りのサラリーマン(定時組?)がよく来てくれるようになったが、
昼間のうちは今ひとつ客の入りが悪い。
もっとも、全然いないわけでもないので、店を閉めるわけにもいかないが。
しかしヒマだな……奥で発注でもやっとこうか?
「あ、いらっしゃいませー……あら? 藤井さん、こんにちは」
アレイさんの言葉に入り口に眼を向けると、誠が立っていた。
ああ、そういえば今日は休日か。
「陣九朗…アレイさんにも、ちょっと聞きたいことがあるんだが…」
いつになく真剣な顔で、話を切り出す誠。
なんだ? 何か重大なことなのか?
「…お前って、何属性なんだ?」
「……は?」
誠の言葉に間抜けな返事を返してしまう。
「はぁ? なにいってんだ、誠?」
「いいから、重大なことなんだ」
誠の真剣な顔に、思わず言葉を飲む。
よくわからんが、重大な事と言われれば答えねばなるまい。
「…そうだな、巫女さんやメイドってわけでもないし、妹と言うわけでもない…難しいな…」
「…なに考えてんだ、お前?」
「? いや、だから属性の…」
「その属性じゃない!!」
思いっきり深いため息をつく誠。
あれは…あかねちゃんたちに同じような返し方をされたと見た。
そりゃそうか。
浩之じゃあるまいし、誠がそんなこと聞くはず……無いもんな。(妙な間)
「陣九朗さん、藤井さんが聞きたいのは火とか水とかの属性の方じゃないでしょうか?」
アレイさんの言葉に、再度頭をひねる。
まあ、俺たちが『属性』って言ったら大体こっちの意味なんだが。
「そうだな、俺は…『こっちに来てから』は火と闇の属性だな」
「わたくしは…よくは知らないのですが、『こちらでは』おそらく地と闇の属性だと思います」
「…二人とも、『こっち』ってどういう意味だ?」
俺とアレイさんは顔を見合わせ、
『それは秘密です☆』
と、揃いのポーズで決めた。
…別に練習したりはしてねーぞ……たぶん。
「で? 何で突然こんなことを聞きに来たんだ?」
先ほどのポーズにややあきれ気味の誠に、その辺の事を聞いてみた。
重大な事と言う以上、何かあるんだろうし。
「…いや、なんでもない。
仕事の邪魔して悪かったな……」
と、なんだかへこんだ様子でとぼとぼと店を出て行く誠。
その後姿を見送った後、アレイさんと顔を見合わせる。
「誠、何かあったのかな?」
「そうですね……あ! そういえば」
何かを思い出したらしく、アレイさんがぽんっと手を叩く。
「以前メイフィアさんに聞いたんですが、藤井さんって特殊な属性をお持ちだとか」
「あ、それは俺もチキから聞いた。
……なるほど、それでか」
大方誰か(まあ、エリアさんあたりだろうが)から自分の属性の事を聞いてへこんでるんだろう。
そんで、仲間を探してる際中…か。
「ところでアレイさん、自分の属性ってわかんないのか?」
「はい、わたくし、あまり魔法のほうは得意じゃないもので…」
あ、そうか、属性判別はある程度以上の魔術知識が要るもんな。
俺も他人の属性はわからないし…
しかし、俺が本当に得意なのは魔術じゃなく、陰陽五行とかの呪術なんだが…
ま、いいか。
唐突に終わり!
後書き
おお、めっちゃ書きあがるの早いかも。
実作業時間20分強の迷作です。
これが最後のご奉公? ではでは〜〜 。
<コメント>
誠 「ギャグ属性……ギャグ属性……ギャグ属性……」(T_T)
陣九郎 「ま、まあ、そんなに気にするなよ……な?」(^_^;
誠 「あ、ああ……」(−−;
陣九郎 「しかし、お前の属性って、陰陽五行では、どういう風に現されるんだろうな?」(−−?
誠 「……遠洋漁業?」(・_・?
陣九郎 「陰陽五行っ! まあ、ようするに東洋魔術だな」(−−メ
誠 「ああ、五行相生・五行相克とか、そういうのか? 確か木火土金水だっけ?」
木は燃えて火を作り、火は燃え尽きて土になり、土か金が掘り出され……」(−o−)
陣九郎 「さすがだな。その通りだ」(^_^)
誠 「でも、これに俺の属性は当てはまらね−ぞ」(−o−)
陣九郎 「じゃあ、やっぱり特殊なんだな……」(−o−)
誠 「……どちくしょう」(T_Tメ