まじかる☆アンティークSS

自分が選んだ道







 わりと有名な説がある。
 いま俺がこうして存在している世界がある。
 でもほんの少し裏返せば、
 そこには別の俺が存在していて、
 その俺なりに生きていて、
 その俺なりに選んだ道を進んでいる










 俺は今に十分すぎるほど満足している。
 十分すぎるほど幸せだ。
 ただ少しだけ、
 ほんの少しだけ考える。
 俺の別の生き方とはどんなものなのかを。
 もし大学に入らずに、
 それ以前に高校にさえ入らずに骨董屋として生きようとした自分。
 もしかすると全然別の生き方を選んだかもしれない自分。
 すでに死んでしまった自分。
 無限の可能性。











 もしあの時、五月雨堂にきていたあの女子高生ともう少し話をしていたら。





 店主としてでなく、もう少しみどりさんと親しくしていたなら。





 変わらない日々の中、リアンの中にもう少し踏み込んでいたら。










 そして……、

 一番ありえたかもしれない可能性……、










 もしあの時……、

 過ぎていった日々の中で、
 日常の中で、
 毎日を共に過ごしていた時間の中で、
 いつも一緒にいた中で、
 一番自分に近かったあいつと、

 スフィーと……、





















 そして今、俺の隣で結花が静かに寝息を立てている。
 今までも、いつも、いつまでも一緒にいる。

 後悔は全くない。

 俺は間違いなく結花を愛している。










 ただ……、










 …………、










 まあいい。
 これが俺と、そして結花が選んだ道なのだから。

 だから、今は、結花が目を覚ますまで隣りにいよう。








<終わり>















 おまけ

「みんな、俺の事を浮気者とか鬼畜とか外道とか言うけどなぁ……、
ほんとに悪いのは、俺じゃなくて、
俺を操っているプレイヤーの方なんだよぉぉぉぉっ!!」


「どうしたの、冬弥君?」
「由綺……いや、何でもないんだ……」
「?」








<おわり>


<後書き代わりにいろいろ言いたいこと>

 ――その1

 
ほんとは浩之君だろうが祐一君だろうが浩平君でも良かったのですが、
まじ☆アンSSがイマイチ少ないのでこうなりました。

 ――その2

 別の宇宙とか別の可能性とか別の自分とか、そういった説がありますが、
それを実現しているVNとSSって結構凄いと思っています。

 ――その3

 考えたのは20分、書いたのも20くらいです。

 ――その4

 
白状しますが、ほんとはおまけだけを書きたかったのかもしれません。

 ――その5

 おまけは、由綺シナリオをやって理奈シナリオをやった後、
思わずもう一度由綺シナリオをやって、
それ以来ホワイトアルバムをしていない私の冬弥の叫びです。

 ――最後に

 はじめまして、私が水青です。


<コメント>

 誠 「……そんなに別の事象の自分が気になります?」
健太郎 「ん? まあ、ちょっとは気になるかな」
 誠 「これ使えば、別の相手と結ばれた健太郎さんがいる世界に行けますよ」(^○^)
健太郎 「……何だ? その妖しげな装飾品は?」
 誠 「これは、リフレ○ター・デバイスっていって、
    ごく近い位置にある並列世界に行くことを可能にする装置です」
健太郎 「何で、お前がそんなモン持ってるんだ?」(−−;;
 誠 「いや……『有馬 た○や』って奴から借りてきたんですけどね。
    で、どうします? 別の並列世界に行ってみます?」
健太郎 「ん〜〜……いや、やっぱりいい。
     別に今の自分に不満があるわけじゃないからな」(^−^)
 誠 「ははは! 健太郎さんなら、そう言うと思いましたよ」(^ー^)


STEVEN 「水青さん、ありがとうございましたっ!!」\(^○^)/