「なあ,浩之」
「あん? なんだ? 誠」
「格闘技の同好会に入ってるんだって?」
「ああ」
「格闘技を教えてくれ」
「ハイ?」


藤田家たさいシリーズクロスオーバー小説
『強くなるという事』



ビシ!!ビシ!!
浩之達が練習をしている。
「浩之!!5分休憩ね」
浩之の相手をしていた綾香がそう言うと,浩之が近づいてくる。
「ふう。で,どういう風の吹き回しだ?」
「ああ。実はな・・・・」
俺は浩之にこう言う事を話した。
いつもあかねやさくらに助けられてる事。
自分の身はもちろん二人の身も守ってやりたい事。
全てを話すと・・・・・
「お前なあ・・・・」
ククククククク
浩之が苦笑している。
「なんで,笑うんだよ。俺は真剣なんだぞ」
「あのなあ・・・・・誠。お前は十分強いじゃあないか」
「なんでだよ」
「強くなるってどう言う事だと思う?」
「・・・・・体が強くなる事じゃあないのか?」
「それもあるな・・・・だが,本当の強さってんのはな・・・・・」
「強さは? ・・・・・・・・・」
「大切な何かを包む事が出来ることじゃあねえか?
その点,お前もおれも持っているだろ?」
「そうかなあ?」
「そうだろ。帰ったら,それとなく聞いてみろよ。
あの二人からなら納得いく答えが出るから」
「ああ・・・・・・」

「ただいま・・・・・」
「「お帰りなさ−い」」
あかねとさくらが出迎えてくれる。
「なあ,二人ともリビングに来ないか? 聞きたい事があるんだ」
「「うん」」

「あのな・・・・あかね,さくら・・・・・俺って,頼りになるか?」
「うん頼りになるよ」「ええ,頼りにしてますよ」
「俺は強くないだろ・・・・それに守る力も無い・・・・・」
「「まーくん・・・・・」」
フワ
二人が両方から抱きしめてくれる。
「まーくん・・・・あたしはまーくんがいないと強くなれないよ・・・・」
あかねが嗚咽を漏らしながら喋る。
「そうです・・・私達はまーくんがいるから・・・・強くなれるんです
・・・私達は本当は強くなんか無いです・・・」
さくらも・・・・・・・・・・・
そうか,浩之はこれの事を言っていたんだ・・・・・・
「ごめんな・・・さくら・・・あかね・・・
俺はずっと,お前たちから離れないよ・・・」
「「まーくん!!」」
感極まった二人が抱き着いてくる。

さくら、あかね・・・・・・・・・・・・
ずっと・・・一緒にいような・・・・・・・・
ずっと・・・・・・・・・・・・・


うわ,恥ずかしい!!
こんなものになりました。
Hiro様,STEVEN様にささげます。