「闘う、瞬間、見る夢は〜♪
痛み〜♪ それとも、尽きない悲しみ〜♪

「愛よ、鋼の〜、砦に変われ〜♪
守りた〜いモノが〜、あ〜る〜限り〜♪」

「――バッチこ〜いっ!!」

「セイッ! セイッ! セイッ!」

「ラ〜イド、オ〜ンッ!!」








「あの〜、楓さん……、
この歌に、何か意味があるんですか?」

「……もちろん」











第233話 「お笑い人生 パート3」











「前もって言っておくけど……、
俺は、ハードでもリアルでも無いからな」

「……ゲイは否定しないの?」

「そんなの否定するまでも無くっ!
俺は、正真正銘、間違い無く、ノーマルですっ!」

「…………」
















「じゃあ、せめて――」

「――“フォ〜!”もやりません」

「…………」
















「仕方ないです……、
こうなったら、代役を立てます」

「……代役?」

「このネタをするなら、
誠君の相方として、まさに、適任の人です」

「適任、って……まさかっ!?」
















「まっことくぅぅぅ〜んっ!!
僕のお尻に、バッチこぉ〜いっ!!」


「てめぇは、一人で、
腰でも振ってろぉぉぉ〜〜〜っ!!」



 
ズガガガガガガガ――ッ!!


「僕達、ずっと
ゲイ人だよねぇぇぇ
ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ〜!!」
















「はあ、はあ……まったく……」

「確かに、誠君の言う通り、
ハードの人は、一人の時の方が面白いですね」

「そ、そうそう……、
だから、このネタに、俺は必要無いの」

「流石ですね、誠君……」

「だいたい、雅史に、あの恰好は……、
どうせ着せるなら、もっと、ガタイの良い人じゃないとな」

「――例えば?」

「例えば……耕一さん?」

「あ……っ」(ポッ☆)



「…………」(←想像中)

「…………」(大汗)



「……誠君、失礼します」(ぺこり)

「あ、うん……耕一さんによろしく」
















「〜♪ 〜♪ 〜♪」(←スキップ)

「…………」(滝汗)
















 ごめんなさい、耕一さん……、

 所詮、俺も人の子……、
 やっぱり、自分が一番大事なんです。
















 というわけで――

 楓さんが満足するまで、
頑張って、腰を振って上げてください。(爆)








<おわり>
<戻る>