『英雄の武具』  英雄の武具とは、勇者と百の英雄達が使用していた武具の事である。  剣、斧、弓、槍、杖、盾、鎧など、種類は様々で、 そのほとんどが、何らかの特殊な能力を保有している。  主に、古代魔法王国製の物や、 女神の祝福を授かった物を、総称して、英雄の武具と呼んでいる。 ・アズタイムゴーズバイ(虚構を描く幻想の槍)  一見、儀礼用かと思えるほど装飾を施した、二メートルほどの槍。  柄全体に植物の葉とツタを連想させる浮き彫りが施してあり、 刃にもにも華美な装飾が施されている。  刃と柄のつなぎ目には、針金のような細い金属がツタのように絡まりあい、 その隙間に魔力を宿した無数のビーズが散りばめられている。  実はグエンディーナ製で、槍術に長けていた近衛兵長に下賜された武器。  能力:所持者の意志に反応し、幻を生み出す。      その種類は様々で、使用者のイメージに依存。     膨大な魔力を消費すれば、幻に実態を持たせる事すらも可能。     ただし、その能力を利用するには、ビーズを消費しなければならない。 ・グエンドリオン(失われし魔道の剣)  鋳物の小剣。古代魔法王国グエンディーナで製造。  スフィーの祖父が持っていた剣で、鋳物特有の切れ味の鈍さを魔法で補い、 さらに杖と同様に魔法を使う手助けとなる。  眠っているスフィーが、邪悪な者の手にかからぬよう結界の要として使われ、 英雄の資質を持った健太郎によって引き抜かれる。  形状は鋭い反りの入ったシミターで、柄頭に赤、刃の根元に グエンディーナの紋章が浮かびあがる緑の宝石が埋め込まれている。  能力:普段は、やや切れ味の鈍い、装飾剣。     だが、魔力を通せば、その威力は、王の剣に相応しいものとなる。     しかし、健太郎は、魔力を持たないため、     剣への魔力供給はスフィーが行っており、ある程度、傍にいる必要がある。 ・スノーホワイト(歌姫が紡ぐ白銀の弓)  ほれぼれするほどに美しく、優雅な白銀の弓。  雪と氷、そして精霊を模したレリーフが弓全体に施されている。  レリーフは弓の上下でテーマが違っており、 上が凍てつき全てを雪に閉ざしてしまう雪山を、 下がその下で息づく者達を庇護し目覚めを告げる雪解けの平原を描いている。  長さが二メートルもある長弓だが、精霊の加護のために非常に取り回しやすい。  また、上下端が非常に鋭くなっているため、 長刀のように扱うこともでき、剣のように切り結ぶ事もできる。  そのため、持ち手の正面に護拳が取り付けられている。  その雪を纏って飛ぶ風切音は、まるで雪の精霊が歌う、 聖歌(オラトリオ)の調べにも聞こえると言いい、 それを聞いた者は自ら進んで矢に当たりに行くと言う。  能力: 弦を引く事で純白に輝く矢が生み出され、      命中したものを瞬時に凍りつかせる。 ・エレメンタルアクス(精霊が鍛えし王者の斧)  三メートルを超える長さの長柄戦斧(ハルバード)。  穂先には斧頭と槍、それに鬼の爪のようなピックが着いている。  柄は、ある程度伸び縮みし、最小化時にはハンドアックス程度の長さになる。  その際、槍が柄に収納され、ピックも柄に沿うように折りたたまれる。  斧頭が氷を表す水色、ピックが火を表す真紅、 槍が風を表す萌黄、柄が大地を表す緑に染め上げられている。  また、斧頭に六芒星が刻まれており、 そこから世界の気を吸収して属性攻撃を行うことが出来る。  能力:火・氷・地・風の、四つの属性を、     単独または合成させて、刃に、その力を与える。     ただし、相反する属性を同時に発動させる事は出来ない。 ・ゼータワンド(闇を貫く雷光の杖)  銀色に輝く長さ80センチほどの短杖。  棍棒のように先端に行くにしたがって、 太く重くなっており、雷を抱えた神の姿がレリーフされている。  杖として魔法の媒介に使うほか、重量を利用して棍棒としても十分に使える。  その真骨頂は所持者の電波を吸収・増幅して雷撃を発生させる事にある。  さらに、所持者の潜在意識を反映させ、威力の調整も自動で行う。  能力:所持者の電波能力を増幅、固定化し、刃とする。     また、増幅した電波を、弾丸のように、撃ち出す事も出来る。 ・エンジェルフェザー(祝福された天使の剣)  内側から湧き上がる光に包まれた長剣。  刀身はレイピアほど細くなく、普通の剣ほど太くもない。  片刃の直刀で、先端部が反っている。  剣全体に聖言や祝詞が彫り込まれ、それ自体も輝きを放っている。  護拳がオーブを掲げた金色の天使の乙女の姿をしており、鍔はその天使の羽根である。  能力:実は、武器としてよりも、儀式具としての意味合いが強い。     この剣で、空間に魔方陣を描く事で、     所持者が使用する魔術は、爆発的に増幅される。 ・エターナルソード(永遠を流れる時空の剣)  通常はどこにでもある普通の長剣。  所有者の戦いの意思を感じ取ると、蒼銀のブロードソードへと変化する。  見た目は刃の先端の形状から、カトラスのよう。  刀身は鏡のように磨かれているのに無用な光を反射せず、 時として刃の向こうを透かしてみる事も出来る。  柄や鍔は変化後も一般的な形であり、装飾は柄頭が椎の実のような形状をしている程度。  能力:この剣は、物質を斬るのではなく、空間そのものを斬る。     よって、防御は不可能。 ・ゴテツソード(闇を纏う魔人の剣)  チキ・リーナ・こまめの護衛(パシリ?)である護鉄の真の姿。  ウタワレ製の刀のような、片刃の剣。  能力:周囲の陰気を吸収し、斬れ味へと変換する。     その為、普通の鞘に入れても、その鞘すら斬ってしまうような、危険な妖刀。     それを封印する為、陽性である符印が鞘の役目を担っている。     ちなみに、符印の真の姿は、純白の帯である『フインバインド(絡め捕る白陽帯)』。     鞘となる時は、剣に巻きつき、硬質化している。     単体としても、相手の体に絡み付き、動きを封じる力を持つ。 ・グラムセイバー(誇り高き騎士王の剣)  本来、セイバーの剣であるカリバーンを、 士郎自身が扱い易いようにアレンジしたオリジナル宝具。  名の由来は、カリバーンの原型である『グラム』。  それに、セイバーの名をつけたのは、士郎の彼女への想いの現れである。  能力:悪のみを斬り裂く、正義の刃。     例え、ラルヴァに憑依されていようと、その闇だけを屠る。 ・ソードブレイカー(悪を砕く正義の剣)  本来、士郎は双剣の使い手である。  故に、グラムセイバーが長剣ならば、もう一振りは短剣。  相手の命を奪うのではなく、闘う力のみを奪う剣。  剣に特化し、正義の味方を目指す士郎にとっては、この剣こそが、彼の本質である。  能力:武器としての威力は三流。     しかし、相手が剣ならば、その力は究極。     打ち合えば、あらゆる剣を、一太刀で砕く。     聖剣だろうと、エクスカリバーだろうと、例外は無し。 ・エミヤシロウ(この世全ての正義)  桜から解放され、行き場を失った聖杯の力……、  否、この世全ての悪を相殺するため、士郎が、自らを剣と変えた姿。  あらゆる人が剣と言われたときに想像する剣の、 そのままの姿をしており、飾り気は無いが、真っ直ぐな印象を受ける刃を持つ。  セイバーによって振るわれ、聖杯を破壊する。  この時、士郎は肉体を失うが、その魂は蒼崎製の人形に移される。  能力:絶対の悪すらも砕く究極の正義の具現。     士郎の意識は、存在しており、     担い手であるセイバーとは意志の疎通が可能。     セイバーの肉体と魔力を介すれば、     剣の投影や固有結界を使用する事も出来る。 ・エクスカリバー(約束された勝利の剣)  宝具の中でも最高位にある剣。  セイバーが黒化し、士郎と対峙した際、ソードブレイカーによって、破壊される。  能力:あらゆるモノを両断し、城すらも一撃で破壊する威力を持つ。     第一次ガディム大戦の際、鞘は失われており、     それ以後は、風王結界によって、その姿を隠している。 ・アヴァロン(全て遠き理想郷)  エクスカリバーの鞘。  現在では、士郎と同化しており、セイバーを呼び寄せる要となった。  能力:持ち主の傷を癒し、セイバーが傍にいれば。その力は、さらに増す。     また、究極の防御宝具でもあり、     あらゆる干渉(平行世界からの干渉すら)を遮断する空間を展開する。 ・カリバーン(勝利すべき黄金の剣)  セイバーが騎士王になる際、岩より抜かれた選定の剣。  第一次ガディム大戦の最中に、 折れてしまい、それ以後、セイバーは、エクスカリバーを持つ。  能力:宝具としても一級品。     また、担い手が率いる軍の指揮を高める力を持つ。 ・EXカリバーン(勝利を導く金色の剣)  折れたカリバーンを、士郎が鍛え直したモノ。  ちなみに、折れた剣は、折原浩平が所持していた。  EXは『エクス』と読み、正式名称はエクスカリバーン。  女神の塔事件の際、セイバーが士郎に貸したのは、この剣である。  能力:基本的に、カリバーンと同じだが、     鍛え直された事で、魔力出力が上がっている。 ・宝石剣ゼルレッチ  万華鏡の異名を持ち、並列世界を旅する魔法使い……、  そして、凛の大師父であるキシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグが所持する魔具。  遠坂家の家宝(宿題)として、その剣の設計図が残されており、   聖杯を巡る闘いで、イリヤと士郎の協力により、未完成ながらも、それを完成させる。  能力:並列世界へ干渉する『第二魔法』の能力がある。     その効果は小さく、せいぜい、並列世界の魔力を吸い出せる程度。     とはいえ、その能力故に、無制限の魔力を生み出す事が出来る。 ・フィルスソード(魔を滅する神王の剣)  光と闇の、対局する力を宿す神の剣。  能力:膨大な魔力を消費して、波動を撃ち出し、また、とても軽い剣なので連撃も可能。     その威力は絶大で、間違い無く宝具レベル。     どういうわけか、誠も扱える。 ・サクラサクミライコイユメ(願いを叶える桜の剣)  願いを叶える枯れない桜の木の枝で作られた木剣。  能力:戦闘の役には立たない、儀式用の剣。     暴走した桜の木に突き立てられ、     同化した事で、その役目を終えた。 ・ブランニューハート(世界を担う勇者の聖剣)  金色に輝くバスターソード。  勇者のみが扱える伝説の剣。  能力:所持者を愛する者達の想いを力へと変換する。     その力のまさに無限で、輝く巨大な光刃は、天の暗雲すらも切り裂く。 ・フィーリングハート(人が創りし滅びの魔剣)  長瀬主任によって作られた魔力剣。  ブランニューハートの模造品。  能力:希少価値の高い鉱石を混合させて作られた、ごく普通の魔力剣。     と言っても、ミスリル武器のように、     最初から剣に魔力が固定付与されているのではなく、     剣に魔力を込める事で、その威力を増大させる。     その為、魔法剣士である誠にしか扱うことが出来ない。     人の想いを束ね、刃に込める機能を模倣しようと研究した結果、     副産的に魔法術属性を刃に随時付加する技術を発見し、このような物となった。  補足:この世界には、魔術と剣を同時に扱う者はいるが、     誠のように、剣そのものに属性魔術を込めて振るう事が出来るのは、彼だけ。     また、あらゆる属性でもない無属性魔術を扱えるのは、     この世界において、イレギュラー的な存在だからである。 ・ハート トゥ ハート(世界を繋ぐ結束の剣)  折れたフィーリングハートを改修した剣。  魔力浸透抵抗値を0にする事に成功し、 魔法剣士である誠の専用の武器として特化した。  能力:フィーリングハートの改良版。     魔力浸透抵抗値を限りなく0にした事で、     所持者が込めた魔力がダイレクトに反映される。     魔力さえあれば、その力は無限に高まり、     場合によっては、ブランニューハートに匹敵するであろう。 ・イントゥー ユア ハート(いつか届く理想の果て)  リーフ島での戦闘の際、誠が、ガディム軍の、 魔道兵器を倒した際に出現させた、魔力のみで編まれた剣。  発現したのは、ほんの一瞬……、  だが、その一刹那だけ、誠の剣は、間違いなく、聖剣の域に達していた。  もちろん、誠への負担は大きく、それ以後は、大戦中、誠は戦力外となる。  また、誠の生涯において、この剣を発現させたのは、後にも先にも、これ一度きりであった。  能力:全属性を同時付与した、魔力そのもので作られた剣。     ほんの一瞬ではあったが、その力は、聖剣レベル。  補足:全ての属性の力を持つ、万色の魔力で紡がれた剣。     本来、誠の魔力は、無属性であるが故に、例えるならば、無色の魔力である。     彼が普段使っている魔法剣は、その無色を他の属性……、     すなわち、他の色へと変化させる事で発生する。     つまり、誠の魔法剣は、無色の光を、     属性という名のフィルターに通し、色を付けるようなもの。     実は、この概念は『宝石剣』に酷似しており、後に、凛の研究に、大いに役立つ事となる。 ・ハートフルメモリーズ(未来を拓く勇気の欠片)  過去の世界のドーバンとの闘いで、 八つの精霊石と融合した、誠の魔術回路が紡ぎ上げた剣。  間違いなく、誠を担い手とする宝具だが、 誠は、この剣を手放し、フロルエルモス付近にある滝壺に安置される。  能力:その刀身は虹色に輝き、常時、八属性を宿す。     持ち主の任意で、各属性効果を自由に発動できる。     その為、まさしく、魔法剣士である誠の為に用意された剣といえる。 ・カノンブレード(運命を拓く奇跡の剣)  通常は青で統一され、鍔の端と柄に雪の結晶が着けられているロングソード。  切り裂いた相手からは血の代わりに雪があふれ出す。  この姿は本来の能力が封印されている仮の姿であり、 使用者(祐一)が奇跡を起こそうとする場合、 白(もしくはピンク)色に変色し、雪の結晶が桜の花びらに変化する。  能力:奇跡の名を冠するに相応しく、     主に、癒しの力に秀でており、その力は、瀕死の者すらも蘇生させるが、     その分、所持者への負担も大きい。   ・エアースラッシャー(天を斬り裂く疾風の剣)  ウタワレでよく使われている『サムライソード』を模した刀。  その刃は光線の加減で天空の蒼として見える時がある。  柄糸は空色で、ひし形に窓を開ける、一般的な編み方をされている。  柄の先端に赤い紐が結ばれており、その先に二つの小さな鈴が飾られている。  この剣が生まれた当初は鍔がなく、往人は後で気に入ったものを取り付けるつもりだった。  能力:剣に風を纏わせ、光を屈折させる事で、刀身が見えなくなっている。     また、その風を刃に変えて、打ち放つ事も可能。 ・ルシファーソウル(命を紡ぐ堕天使の盾)  白地に黒の逆十字をバックに、黒い翼を持った銀色の堕天使の姿が描かれている。  また、堕天使の胸元の部分には、血の色のような真紅の宝石が装飾されている。  盾としての性能は無論の事、攻撃時には投擲武器として、相手を攻撃できる攻防一体の武器。  その際、魔力の刃が生み出され、相手を切り裂く。 能力:強力な物理的・魔術的防御を誇り、特に闇の魔力に対して強い耐性を持つ。    さらに仲間や自分の倒した敵や、この世に彷徨う無念の魂を吸収し、    自分の力とする事ができる。    また、吸収した魂を与える事で、対象の傷を癒す事も可能。 ・シャドウルーツ(根源に到る破邪の弓)  見た目はとてもシンプルな作りの長弓。  だが、二つに分離させる事で、それぞれが小太刀程のサイズの、  サムライソード(魔剣クサナギと宝剣ユアサ)になる。  これによって接近戦にも対応可能な弓になっており、その為、実はこの弓には弦が張られていない。  合体させ、本来の弓の姿になると、弓の魔力で構成された弦が張られる仕組みになっている。  また、使用する矢は、使用者の魔力で構成された風属性の矢が使われる。  選ばれた者がこの弓で矢を射れば、どんな小さな標的にも百発百中の命中率を約束される。  能力:弓から放たれる鳴弦の響きが、あらゆる幻覚や変身を見破り、無効化する。     魔力の消費量によっては、アズタイムゴーズバイの     幻覚さえ無効化する事も不可能ではない。     また、たった一度きりだが、『アマノヌホコ』という矢を放つ事が出来る。     その力は、世界の生成と消滅を司ると云われているが、詳細は不明。 ・エンジェルホーリーバトン(聖光を放つ天罰の杖)  ラスティが熾天使サフィから与えられた魔法の武器。  先端にうさぎ型の飾りがついた可愛らしい杖、というかバトン。  その外見から、通称『うさぴょんバトン』と呼ばれている。  能力:まじかるトワラーへの変身。     変身する事で、身体能力が大幅に上がり、天使の力を行使出来るようになる。 ・フェニックストワイライト(黄昏に燃える不死鳥の剣)  光の加減によって、紅く輝くサムライソード。  鍔と柄の房飾りには、鳳凰の装飾が施されている。  能力:仙命樹より生まれた刀。 ・ゼファードラグーン(西風を纏う蒼龍の剣)  光の加減によって、蒼く輝くサムライソード。  鍔と柄の房飾りには、青竜の装飾が施されている。  能力:仙命樹より生まれた刀。 ・キー・オブ・ザ・トワイライト(黄昏の腕輪)  カイトが、アウラより授けられた腕輪。  能力:敵の能力を強制的に弱体化させる。     また、異界への門を開く力も有しており、     この腕輪と表裏一体の存在であるクビアによって、各地の魔界の門が開かれた。 ・デュランダル(妖精が鍛えし巨人の剣)  妖精郷の騎士アキトが、二人の姫君より与えられた剣。  柄が黄金で出来たロングソード。  柄頭には水晶が埋め込まれており、その柄頭を外すと、聖遺物が入っている。  能力:魔力を込める事により、巨大な魔力の刃を生み出す。     もちろん、その重量は変わらず、通常通りに扱う事が出来る。 ・アロンダイト(静寂なる湖の煌めき)  グエンディーナ時代、フィルスノーン王国の、 円卓の騎士の一人『完璧の騎士』ランスロットの愛剣。  刀身が水のように透き通ったロングソード。  能力:大量の水を高々圧縮し、刃を形成している。     故に、その高度は鋼よりも強固で、例え、刃毀れをしても、水に浸すだけで、元に戻る。     また、その切れ味は、ダイヤモンドすらも切り裂く。 ・ガラディーン(天に昇る猛き日輪)  グエンディーナ時代、フィルスノーン王国の、 円卓の騎士の一人、ガヴェインが持っていたの炎の剣。  刀身は高熱を帯び、赤く染まっている。  柄にもまた、炎を思わせる赤い宝石(精霊石)が飾られており、この石こそが、剣の力の源である。  能力:剣の担い手は、夜明けから正午までは力が増し、     最盛期では3倍にもなるが、正午を回ると次第に能力は下がっていく。 ・ブリトウェン(王道を征く騎士の証)  騎士王アーサーが持っていたと云われる盾。  その美しき盾には、女神の姿が描かれている。  現在は、十波 由真が所持し、彼女の武具兼乗機となっている。  能力:とても優れた魔力盾。     また、水に浮かべる事で、水上を駆ける魔術の小船となる。 ・ロンゴミニアド(誇り高き打ち手の槍)  騎士王アーサーが持っていたと云われる槍。  現在は、巨大化の能力を活かし、天駆ける蒼き流星号の、 帆柱そのものとなっており、戦闘時には、最大の武器となっている。  能力:持ち手の意思のままに、巨大化する。     巨大化に比例して、重量は増すが、当然、その分だけ、物理破壊力も増す。 ・カルンウェナン(小さな白い柄手)  騎士王アーサーが持っていたと云われる短剣。  または、短剣が仕込まれた籠手、とも云われている。 ・アスカロン(竜に挑みし聖者の剣)  かつて、邪竜と闘い勝利した神官騎士の剣。  ドラゴンスレイヤーの原点とも言われている。  能力:その名の如く、竜族に対して、絶対的な力を持つ。 ・アンドゥリル(勇士を導く焔の輝き) ・グラムドリング(敵を砕く灰色の剣) ・ガーンデーヴァ(純粋なる神威の角)  英雄アルジュナが持っていた弓。  能力:目標と定めたモノ以外、何も見えなくなるが、     どんなに小さな標的であろうと、それを確実に射抜く。 ・フェイルノート(悠久なる無駄なき旋律)  グエンディーナ時代、フィルスノーン王国の、 円卓の騎士の一人、トリスタンが作った、竪琴に似た弓。 『その他の武器』 ・鳥王杖レーヌ  リアンのペットのコウテイペンギン『レーヌ』が変化した姿であり、 眠るリアンを守っていた結界の要。  リアンたちの祖父が、リアンの誕生日に用意したペット兼魔法使いの杖。  リアンの成長に合わせて伸び縮みし、常に彼女の身長と同じ長さとなる。  つや消し処理の施された銀をベースに、 所々金のパイプをかぶせた『?』型のシンプルな杖。 ・魔神銃(マシンガン)  藤井 みこと特製の魔力銃。  持ち主の魔力を圧縮、弾丸にして、高速連射する。  誠専用として調整させている為、誠にしか扱う事が出来ない。 ・ミスリルソードetc  魔力を付与された銀で作られた武器。  最もポピュラーな魔力武器なのだが、 魔法銀を加工出来るのは、この世には、ほとんどいない。  おそらく、現在では、その技術を持つ者は『津岡 新朗太』だけであろう。  古代魔法王国グエンディーナにおいて、最もポピュラーな武器で、 現在、遺跡などで発見される魔力剣は、付与された性質は違えど、全てミスリル製である。  現在においても、魔力剣といえば、ほとんどの場合、ミスリル製の武器のことを言う。 ・オリハルコンソードetc  魔力浸透抵抗値がとても低い高価な材質で出来た武器。  希少性が強い為、鉱石としての価値は、 ミスリルより高いが、加工に関しては、ミスリルよりも難度は低い。  なぜなら、オリハルコンは、魔力が宿った鉱石ではないので、 ミスリルと比べれば比較的、加工し易いのである。  硬度は最高なので、武器としての威力は、こちらの方が高い。 ・ブルーメタルアーマーetc  癒しの力を持つ鉱石。  その特性故に、防具や装飾品に使われる。 ・アダマンタイトヘルムetc  魔力抵抗値が最も高い丈夫な鉱石。  その特性故、防具や装飾品などに使われる。 ・サムライソード  極東の国『ウタワレ』で使われている刀のこと。  叩き斬るのではなく、斬り裂く武器で、業物ならば、岩すらも斬る。 ・ドラゴンスレイヤー  ドラゴンの骨を削って作られた剣。  龍族の固い鱗すらも、易々と貫く、対龍族用の特化武器。