信仰都市フォンティーユに潜伏し――

 悪の限りを尽くす、秘密結社ネオベランニード――

 これは、その結社内の、
ありのままの様子を見ていた――





 ――あるモノの独り言である。






Leaf Quest
〜 タイプムーンの姉妹 〜

『宝珠の大変な日々』







「では、これで――」

「ええ、制御の問題はありますが、実験を重ねることで……」

 ――同調者の気配を感じ、久方ぶりに意識が戻った。

「本当に、こんなんでいいの?」

「そうですよ、フィアさん。
ワラキアの宝珠とは、そのようなものなのですよ」

 ワラキアの宝珠――
 ワラキア――

 引っ掛かりを覚えたその単語を、記憶に照らし合わせて走査する。

 ――高速思考、展開。

 まどろんでいた意識が、一気にクリアになる。
 そのスピードこそが、私の本来のものだと思い出して。

 ――ヒット。

 ワラキア:地名
 ワラキアの夜:俗称
 関連事k――

 ――カット。

 それ以上は、必要なかった。

 そして、私は思い出す。
 私というモノが誰で、何と呼ばれていたのかを。

 私の名はズェピア。
 ズェピア・エルトナム・オベローン。

 死徒へと昇華したアトラスの錬金術師。

 そして、もう1つは、死徒としての名。
 教会で呼ばれている名。死徒二十七祖の一人。

 ――タタリ/ワラキアの夜。

 そして、いつの時代からかは忘れたが、私の姿を指した呼び名。
 魔物を生み出す宝珠の名。

 ――ワラキアの宝珠。

 身体が宝玉である以上、自ら動くことは叶わない。
 だが、私は、周囲の者の恐れや不安を感じ取り、その姿を具現化させることが出来る。

 具現化したモノの行動までは操れないが、例えるならば、ソレらは私の僕でもある。

 根底には吸血衝動を持っているため、
吸血を行いさえすれば、私という吸血鬼は保持出来る。

 だが、時代が移るにつれ、私がそういった負のイメージを感じ取れる人間は少なくなっていった。

 未だ稀に残る、そういった人間を、私は同調者と呼んでいる。

 同調者が、私の宝珠に近づかない限り、私という吸血鬼は目覚めない。
 いや、それは正確ではなく、存在しない、とするのが正しいか。

 存在しなければ、吸血する量も少なくて済むからだ。

 先程の話し声は、どうやら婦人や淑女のようだ。
 内容から察するに、私を利用しようとする者だろう。

「じゃあ、後は放っておくだけなの? 何だか信じられないなぁ……」

「原理の解明が済んでしまえば、
私達が出来ることもいずれ解るでしょうね」

「フィアちゃんには、生み出された怪人を率いて、街への牽制をお願いするわね」

 ……ふむ。
 研究者と司令官、といった所だろうか。

 ……後の1人は、無視していいだろう。

 しかし……妙だ。

 話している3人のうち、
同調者の気配が誰からも感じられない。

 ……ならば、何故、私は目覚めた?

「ま、わざわざ、タイプムーンまで行ったんだもん。
あの子も、期待外れだったら困るわよね」

 と、私の方へ3人分の視線が向けられる。

 いや、視線が向けられているのは、その向こう側――
 私を膝に載せ、玉座に座り、眠り続ける小さな姫君――

 では、このお嬢さんが……、

 いやはや、灯台下暗しとはよく言ったものだ。

 今ならばはっきり解る。
 若すぎる問題はあるだろうが、なるほど適正は高い。



 それでは――
 この姫君に仕える道化師として――

 ――虚言の舞台を開こうではないか。



 誰も彼もを巻き込んで――
 開くは魔術仕掛けの大舞台――

 誰もが主役――
 誰もが脇役――

 それはシナリオのない――

 全てが即興の――
 現実という名の舞台――

 恐怖と鮮血に彩られた――

 ――あのフォルラータの舞台よりも大きな舞台を。



 ……さあ、まずは手始め。

 早速、この姫君の恐怖をカタチにしてみせよう……、



 それから、数日――

「失敗、かしら……?」

「総統、まだ結論を出すのは早いかと」

 ……私が具現化したモノ達は、ことごとく打ち破られていた。

 月も満ちぬ頃では、それも致し方ないだろう。
 私の真価は、満月の夜にこそ発揮される。

 そうとも、婦人方……、

 このワラキアの夜に、
評価を下すには、あの冷たい夜空に輝く、満月を待つべきだ。

 そして、その月の下、鮮血の舞台の幕を空け、悲鳴と狂気のコンサートを……!!

 ……おや、いけないな、私も。
 つい気分が高ぶってしまった。

 だが、確かに敗北は事実――

 負けは素直に認め、次のデータの一部とする。
 それが敗者の義務というものだ。

 もっとも、私は姫君の不安や恐怖をカタチにするだけなのだから、
私がデータを集めた所で、それが反映されるものは何もないのだがな。

 そのような理由もあり、
私も戦闘のことだけを考えていた訳ではない。

 少々厄介だが、ここ数日で状況は理解した。

 ここは、タイプムーンから、
海峡を挟んで位置する、信仰都市フォンティーユ――

 この街に奉られている、と言われている天使の羽根を狙っているのが、この者達である。

 組織名、ネオベランニード――

 幹部の半分以上は、ガディム軍の魔物、ラルヴァによって操られている。

 もっとも、この街特有の結界で、ラルヴァの力も弱まっているのだろう。
 完全に操られているという訳ではなさそうだ。

 観察結果から考察するに、元の性格に、
ラルヴァの目的が刷り込まれているのではないだろうか。

 現在の幹部は5名――

 まずは、総統シアリィ。
 この5人の中では、最も権力がある婦人だ。

 加えて、腰から下げたロングソードが物語る通り、剣の腕前も中々のものだ。

 いやはや、あの細腕のどこにそんな怪力が……、


 すぽ〜〜ん!

 がちんっ♪


「あはー☆ 総統、フォークが飛んでいっちゃいましたよ?」

「まあ、いけないいけない。
きっと、このケーキが美味しかったからね♪」

「そうですわね。フィアさん達が、人目を忍んでお持ち帰りしてきたケーキですし」

 くっ……!

 その総統シアリィの手から、投擲されたように見えた、
デザートフォークは、私が知り得る物理的法則を無視し、直線軌道を描いて私に衝突した。

 表面に残るのは僅かな傷と、フォークに着いていた生クリーム。

 しかも、余程当たり所がよかったのか、
私自身を膝の上に乗せている小さな姫君『有間都古』には、全くフォークの被害はない。

 ……分割思考、展開。

 タイミングを考慮すると、私の思考がリードされた可能性――
 距離10メートル、到達時間0.004秒だということは、その平均速度は――
 手のブレによる角度誤差と距離で、今のポイントに当てられる確率は――
 もし魔力の補助がないと仮定し、あの速度と精度を出せる筋力と器用さはいかほどか――

「…………」


 ひゅんっ!!

 がきんっっ♪♪


「あらまぁ、またやっちゃったわ。本当に美味しいケーキね♪」

「そうですねー、私も今度作ってみましょうか☆」

 先程と……、
 全く同じ位置に……、
 倍近い速度で……、
 ……フォークが激突した。

 ……鉄甲作用だろうか。

 教会に出入りしていた、
可能性はあるが、まさか埋葬機関の一員では……、

「………」

 い、いやいや、ラルヴァによる身体能力補正と考えるのが妥当だろう。

 あの軍服も似合ってはいるが、
市井の婦人が、ロングソードなんて元々持っているはずはない。

 剣技もラルヴァによって底上げされた身体能力の一部と考えよう。

 結論は出た。
 この件はこれでカット。

 カット、カット、カット……、



 ……気を取り直して、次だ。

 眼鏡をかけているにも関わらず、盲目であるらしい婦人、ドクターアルテ。

 総統シアリィも油断ならない人物だが、こちらも負けず劣らずの人物だ。

 普段は落ち着いた雰囲気だが、その雰囲気が時として反転する。
 この、死徒となった私の認識力をもってしても、その片鱗しか認知出来ない、何か別人のような……、

 いや、そもそも人ではない、何か別な『モノ』の気配。
 『ソレ』は、明らかに私以上の存在だ。

 そうなると、彼女がラルヴァ程度に操られているという事実が揺らぐが、それは動かせない。
 この矛盾を解消するには、まだ多くのデータが必要だ。

 もっとも、その疑問が解けた所で、何かが変わる訳ではない。
 それは単に、私の退屈しのぎでしかないからだ。

 しかし、それを別にしても、振る舞いの、
落ち着きようから考えて、見掛けの年齢とはとても思えない。

 ふむ、もしや、ああ見えて、意外と年増では……、

「――にゃあ♪」

「あら、ソフィルさん。どうしましたか?」

「ケーキ、食べたいんじゃないですか?
私の所の猫さんも、よくおねだりしてくるんですよー☆」

「あらあら、困ったわね。調度全部食べ終わった所なのに……」

 ……おや。
 どうやら午後のティータイムに、白猫が加わったようだ。

 この白猫はソフィルノ、通称ソフィル。
 ドクターアルテの飼い猫なのだが、使い魔と考えるべきなのだろうか。

「にゃあ♪」

「あら、どうかしましたか?」

 ……目が合った、とでも言おうか。
 目に相当する感覚器官を持たない私としては、不適切な表現なのだが。

 まさか……、

「〜〜♪」

 目当ては先ほど付着したクリームかっ!?
 く、来るな来るな来るなっ!

 ま、まずい、この状況下で起こることなど、
分割思考を用いるまでもなく予測されるではないかっっ!

「うにゃ〜♪」

 い、いただきます、だと!?


 ぺろぺろぺろ……


 こ、このっ! 舐めるな舐めるな!
 ざらついた猫舌で傷がついたらどうしてくれる!?


 かりかり……


 歯を立てるな歯をっ!
 私はケーキではないのだぞ!!

 おのれ、おのれっ!

 この身が宝珠でなければ、
こんな使い魔風情に遅れを取ることなど……っ!

「……イケマセン、そふぃるのサマ」

「うにぃ……」


 ぜーはーぜーはー……


 私を喰らおうとした白猫は、
背後に現れた人物によって抱き上げられた。

 まったく、いかに私が吸血種といえど、この身は宝珠に過ぎないのだぞ?

 クリームが付着していたからといって、
食べられる訳がないというのに、この白猫はそんなことも……、

「ふーっ!」

「ア……そふぃるのサマ…!」

 ……突如として声を上げ、抱き上げられた腕の中から、白猫は抜け出した。

 しなやかな身のこなしで床に着地。
 その勢いのまま、私の方へ飛び掛かって……、


 ガリッ!

 ぐぁっ!


 ……横に一閃、猫の爪が閃いた。

「……イケマセン、そふぃるのサマ」

「あはー☆ やっぱり猫さんは丸い物が好きなんでしょうかね〜。
私が一緒に遊んであげましょうか♪」

 ……頼む。
 頼むから、その白猫を私から遠ざけてくれ。

 やはり、私という現象を宿すならば、
外見の美しさよりも、耐久性を重視すべきだっただろうか……、

 しかし、硬度に優れるアダマンタイトは魔力抵抗が高い上、加工に手間が……ぶつぶつ……、

「……ドウゾ」

「にゃっ、にゃにゃっ!」

「ナイスよメカヒスイちゃん♪
猫さんにはやっぱり毛玉ですよね〜」

 ああ、アダマンタイトといえば……、

 先ほど白猫を抱き上げた者の、
メイド装甲服にも使われているようだな。

 幹部の1人。怪人メカヒスイ。
 このネオベランニードでは珍しく、重装備の幹部だ。

 アダマンタイトを含めた、各希少金属繊維を織り込んで作られたメイド装甲服。
 装着者に重量を感じさせないよう、風の魔導石を装飾も兼ねて配置。
 よくは解らないが、ロストテクノロジーの一部も使われているようだ。

 そして、怪人メカヒスイのマスター。
 蜂起少女まじかるアンバー。

 そこそこの魔術を扱うが、彼女の真価は魔術ではなく、マジックアイテムの作成技術にこそある。

 しかし、その技術の高さはいいのだが、
やや合理性に欠けているのが玉に傷、といった所か。

 これはメカヒスイのメイド鎧に対しても言えることだ。

 ここまでの重装備を施すならば、
何故にメイドの姿を模す必要があったのだろうか?

 甲冑など、他に合理的な形状はいくらでも……、

「あはー☆ 悪・即・ザンっ♪ですよー」


 ずごんっっ!!!


 しょ、衝撃魔術とは……、

 弾性の乏しい宝珠とって、
これほど相性の悪い魔術はないのではないだろうか。

 ……ああ、やはり、少々、欠けてしまっているな。

 私は治癒系の魔術は専門外であるから、自分では修復出来ないだろう。

 ……はて?
 先程から、思考に精彩がない感じだが……、

 考えてみよう。
 分割思考、展開……、


 ……

 …………

 ………………っっ!?


 ――そ、そうかっ!

 私は宝珠に宿りし者であるが故に、言い換えれば、
宝珠は私そのものであり、欠損すれば私という人格までも摩耗してしまうのでは……、

「姉サン、ヒトツ宜シイデショウカ?」

「どうしたの、メカヒスイちゃん」

「都古様のオ召シ物が汚レナイヨウ、コノ宝珠もモ綺麗ニシテオクベキカト……」

 おお……、
 何だろう、この暖かい気持ちは……?

 姫君に対する心遣いではあるのだが、結果的に私にもその気持ちは……、

「あはー☆ 優しいのねメカヒスイちゃん。
なら折角ですし、私が腕によりをかけて、徹底的に殺っちゃいましょうっ!」(きゅぴーん!)


 ――ぞくぅっ!!


 な、何だこの寒気は?
 周囲の気温に変化はない。

 私自身、宝珠であるが故に温度変化には強いはずなのだが。

 あの瞳に見つめられるだけで、戦慄してしまうとは……っ!

 ま、まさか……魔眼だというのか!?

 ――有り得んっ!!

 私をも退けかねないクラスの魔眼を、
こんな片田舎の魔女が持ち合わせているはずが……、

「まずは……そうですね〜。
大きな傷を消さなきゃいけませんから、紙やすりで削りましょうか♪」

 ――っ!?
 な……なにをするきさまー!!

「アンバーちゃん。球面の手仕上は難しいから、全部お任せするわね☆」

「――はい、総統っ☆
このまじかるアンバーにお任せ下さいな♪」

 ああそこっ! 煽ってどうする!!

「うふふふ……総統のお許しも出たことですし、徹底的に殺っちゃいますよ〜♪」

 近寄るな! 笑みを浮かべるな!
 紙やすりを、シャリシャリさせるなぁーっ!!

「アンバーさん……何やら楽しそうですね」

「…………」

「やっぱり、宝珠と呼ばれるくらいなら、綺麗にしなきゃね♪」

「さすが総統、わかってらっしゃいますね〜☆
では、れっつごーですー♪」


 じゃりじゃりじゃりじゃり……

 ぎぃあああああっ!?


「姉サン、コレハ……、
大分、小サクナラレテイルヨウデスガ」

「あ……あはー☆」

 ううう……削られてしまった……、
 私が蓄えて来た知識が、記憶が、魔力がぁ……、

「で、でもねメカヒスイちゃん。このワラキアの宝珠は、
今まで大した不安を具現化させなかったじゃない。
だ・か・ら、実験として外部から刺激を与えて反応をテストしてみることも大事なの、ね?」

 いや、それなら、私の行う、
不安の具現化手順を解明させてやるから、放っておいて欲しいのだが。

「なるほど、着眼点は悪くないですわね。
そうですね……例えば、水に入れたり、そのまま煮詰めてみたり、調味料を加えてもいいかもしれませんね」

 ほら、そこ、料理に使うなーっ!!

「じゃあ、毒味役はフィアちゃんにお願いしようかしら。
もちろん、おしおきで……ね♪」

 くぅ……今に見ていろ。
 この姫君の絶対なる恐怖の形をもって、いずれ血祭りに上げてくれる……!!

「……モシ半分ニ割ッタラ、怪人モ倍ノ数ガ揃エラレナイデショウカ」

 ――っ!?

「駄目よメカヒスイちゃん。雑魚を量産しても、ラビィに敵うとは限らないし」

「……ハイ、総統」

 ……私に味方はいないのか?

「ただいま〜っ! シアリ……総統、食料品買ってきましたー!」

「まぁ、ご苦労様フィアちゃん」

 ――っ?
 誰だ、この騒々しいのは?

 フィア……とか言ったか。
 私の記憶の中には、該当する名前は見つからない。

 買い出しに生かされるということは、組織内での地位は高くないだろう。
 私の記憶にない、ということは……新人か?

「結構な量になっちゃったわね……、
アンバーちゃん、仕分けて整理しておいてくれるかしら?」

「エ……?」

「はい、総統! このまじかるアンバーにお任せ下さいませっ☆」

 ぱたぱたと、小走りで駆けていく蜂起少女。
 食料品の袋を受け取ると、倉庫へ引っ込んでしまった。

 ……?
 メカヒスイの様子がおかしかったが……何だったんだろうか。

「総統ー、今夜の料理当番って、誰でしたっけ?」

「えーと……アルテさん、ご存知ないかしら?」

「昨日はアンバーさんでしたから……、
ローテーションで、次は、メカヒスイさんですね」

「……!?」

 ……メカヒスイの様子が変だな。
 ふむ……作られた怪人だけに……故障か?

「サタデーナイト――」

 ん……?

 腕をぐるぐると回すメカヒスイ。
 その中心に収束する高密度の魔力弾。

「――フィィバァァァーッ!!」


 うぎゃぁぁぁっ!!

 ちゅどどーん!!


「さ……さすが、アンバーちゃんの作った怪人ね……」

「そ、そうですわね……」

 く、悔しいが、私も同感だ……ガクリ……、

「……申シ訳アリマセン」










 これは余談となるが……、

 時間経過は不明だが、次に、
私の意識が戻った時、認識した光景は、さながら惨劇のようだった。

 部屋中は荒らされたように散らかり、
床には総統シアリィ、ドクターアルテ、フィアの3名が倒れ伏していた。

 そして、その傍らには、困ったように笑うまじかるアンバーと、静かに佇むメカヒスイ。

「翡翠ちゃ〜ん……明日から料理の勉強する?」

「……姉さんこそ、ここまで散らかすことはないと思います」

 ………。
 沈黙。互いに沈黙。

「…夕飯、これから作り直すね」

「こちらは掃除しておきます。
3人が目を覚まさないうちに、なかったことにしましょう」

 何があったのかは、私にはわからない。

 ただ1つ言えることがあるとすれば……、





 ……それは、この2人が原因ということだろう。





<おわり>


あとがき

 量としては、結構、少ないはずなのですが、
発案から、ここまで、3ヶ月ほど経ってしまいました。(泣

 えーん、この残業ばかりの仕事がいけないんだーーー。

 泣き言はさておき……、

 辛い過去を持ってても、素敵な笑顔を見せてくれる琥珀さんみたいなキャラは好きです。
 でも、それに負けず劣らず、伊達男で知的なんだけど、どっか変なワラキアも好きです。

 今回は、そんなワラキアを、
思いっきり弄り倒すという、明確すぎるコンセプトに魂賭けました。

 まあ、弄られなきゃワラキアじゃないと言うか、弄られてこそワラキアと言いますか……、
 メルブラで苦労させられた恨みをいっそここで!!w

 でも、原作ほどの狂いっぷりは出せてないので、やや大人しい気がしないでもないです。
 まあ、狂ってる部分も人として正常な部分も、琥珀さんに削られてしまったということで。


<コメント>

琥珀 「まあ、何はともあれ……、
    さりげなく、宝珠の力を弱体化させる事は出来ましたね♪」(^ー^)v
翡翠 「姉さん……そこまで考えていたのですか?」(・_・?
琥珀 「もちろんよ、翡翠ちゃん♪
    強い怪人さんが出てきたら、志貴さん達が怪我しちゃうでしょう?
    だから、私達は、こうして、組織の内部に潜入して、
    都古ちゃんを救出する機会を伺ってるんだから♪」(^○^)
翡翠 「なるほど、流石は姉さんですね……、
    でも、それなら、姉さん得意の薬で、もっと、簡単に、シアリィ様達を無力化出来るのでは?
    なにも、このような回りくどい方法をとらなくても……」(−−?
琥珀 「え〜、だって、悪の秘密結社の一員なんて、
    なかなか経験できないんだし、折角だから、もう少し、楽しみたいじゃない?」(*^^*)
翡翠 「……それが本音ですか」(−−;
琥珀 「あは〜☆」(^▽^)

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