競作企画
Leaf Quest
〜 導かれし妻達 〜
魔術の街『タイプムーン』―― その街の中央に立つ時計塔―― またの名を魔術の最高峰『魔術師ギルド』―― そこに所属する魔術師『長瀬 祐介』は、とある事態に直面していた。 なんと、友人の香奈子が、 眠ったまま、一向に目を覚まさないのだ。 退魔師である芳晴の見立てでは、 精神に直接干渉する呪いようなモノが、彼女に掛けられているらしい。 その呪い解くには、彼女の精神……、 即ち、夢の内容を読み取り、呪いの正体を突き止める必要がある。 しかし……、 人の夢を覗く魔術など、訊いた事も無い。 祐介達は、その方法を求めて、瑞穂と……、 そして、話を聞いて協力を申し出た透子と一緒に、資料を漁る。 と、そんな時……、 意外な人物から、有力な情報が入った。 この街を治める遠野家に夢魔がいる、と、『遠坂 凛』が教えてくれたのだ。 早速、遠野家の屋敷に向かう祐介達。 だが、期待に反して、夢魔のレンは主である志貴と一緒に留守にしているとのこと。 手掛かりを失い、肩を落として、時計塔へと帰る祐介と沙織。 と、そこへ―― 黒ずくめの男達に襲われる皐月と遭遇。 なし崩し的に、祐介達は、戦闘に参加する羽目に……、 いくら、魔術が使えるとはいえ、多勢に無勢。 祐介達は、徐々に、黒ずくめ達に追い詰められていく。 その時……、 颯爽と現れるは、宗一とリサ。 見事な連携で、あっさりと敵を倒す二人。 だが、戦闘の最中、沙織を庇い、祐介は負傷してしまう。 その手当ての為、宗一達は、祐介達を連れて、盗賊ギルドへ。 訊けば、宗一達は、盗賊ギルドに所属する者で、 黒ずくめは達は、皐月が遺跡で発見した『弓』を狙って、襲ってきたらしい。 それはともかく、ゆかりの手当てで、 傷を癒した祐介は、諜報員である彼らに、情報を求める。 そして、リサから、夢見の能力を持つ少年の情報を聞き、初音島へ。 初音島に到着した祐介達は、とある事件に遭遇する。 なんと、願いを叶える桜の木の力が暴走し、 島中に、大量の魔物が、発生してしまったのだ。 その島で知り合った『朝倉 純一』の話によると、 その原因は、『芳野 さくら』にあると言う。 結ばれた純一と、その義理の妹である音夢……、 そんな音夢への嫉妬心を、邪悪な意志に突け込まれ、 操られたさくらは、桜の木の力で、魔物を発生させてしまったのだ。 それを防ぐには、桜の木の魔力を封じるしかない。 純一は、祖母より託された剣……、 『願いを叶える桜の剣』を持ち……、 祐介達と協力して、さくらを操る邪悪な意志を消し去るのに成功する。 初音島での事件を解決し、祐介達は、純一と音夢を伴い、時計塔へ。 純一の夢見の力で、 眠り続ける香奈子の夢の内容を覗き込む。 すると……、 そこに見たのは……、 妖精郷で暴れ回る、邪妖精『月島 拓也』の姿……、 どうやら、香奈子の夢を介して、妖精郷を侵略する計画だったようだ。 そして、香奈子の呪いの原因は、全て、拓也の仕業であった。 普通の人間には、妖精郷へ到る術は無い。 だが、またしても、宗一達の協力により、 リーフ島の妖精の塔からなら、妖精郷に行くことが出来る事を知る。 マジアンから船に乗り、リーフ島へ向かう祐介と沙織。 HtH城で、さくらとあかねに出会い、二人を仲間に加え、妖精の塔へ。 その最上階で、瑠璃子と出会い、 拓也に対抗するため、彼女から電波能力と『闇を貫く雷光の杖』を授かる。 「長瀬ちゃん……お兄ちゃんを助けて」 瑠璃子の願いを胸に、祐介達は妖精郷に辿り着く。 妖精郷にて、拓也との壮絶な闘い。 ゼータワンドの力で、邪悪な意志を消滅させ、拓也を救う事に成功する。 無事、事件を解決し、タイプムーンへと戻る祐介達。 だが、そんな彼らを待っていたのは……、 今、まさに……、 墜落しようとしている……、 ……傷付いた黄金の船の姿だった。 <END> |