Heart to eart 外伝


  うさりんアタック!


                                               くのうなおき







 昼過ぎまでは快晴だった空が放課後が近くなるにつれて怪しい雲行きになり、
神社で練習を始めようとした時には小雨がぱらつきだした。

 このまま待っていても雨は止むどころかますます強くなるだけだろうと思われ、
今日の練習は中止にせざるを得なかった。

 こういう時、ちゃんとした練習場のない同好会の哀しさを感じてしまうわけだが、
まあ惰性で入ってくる人間ばかりで「部」として成り立つよりは……と考えると、
それも仕方ないと考えるしかない。

 雨が降るとは当然考えても無かったので傘など持っているわけもなく、
オレは葵ちゃんに別れの挨拶を済ませると、
雨が強くなる前に家に向かって全速力で駆け出していった。



「ふぃ〜〜……なんとか、間に合ったようだな」



 未だぱらつき程度の雨を見て、安堵の息をついたオレは玄関の鍵を開けて家に入る。

 玄関を見ると、見慣れたあかりとマルチの靴は無かった。



「まだ買い物の途中か……」



 まあ、「部活」の日は、新しい料理に挑戦っていうのがあるから、
食材選びにも時間がかかるのだろう。




 と、あいつらの「部活」の事をふと思うと、少し気分が鬱になり、
オレは居間に入ると「ふうっ」ため息をつき、ソファーに座り込んだ。




「オレの為の料理研究」、それがあの二人の「部活動」なのだが……、




 いや、「部活動」そのものに気が滅入っているわけではない。
 正直、二人がオレの為を想ってしてくれている事について、オレは感謝してもしきれないと思っているし、
そういう事をしてくれる人がいるオレは、これ以上のない果報者だと思っている。
 できればこれからも「部活動」は続けて欲しいと願ってもいる。






 だけどなぁ……「藤田浩之部」という名は
どうにかならんのか!?







 まあ、あいつらにその事で文句をつけても、
「だって、浩之ちゃん(さん)の為の部活なんだからこれでいいでしょ(ですよね)?」と、
二人して目をウルウルさせた反撃を受けるのは明白で、
文句つけようにも出来やしないってのは分かってはいるが。

 だけどなぁ、校内新聞で「志保ちゃんの密着取材!『あなたの為に頑張りますっ!』
藤田浩之部特集〜〜〜〜♪」なんて記事をでかでかと載せられた日には、
せめて部の名だけでも再考慮して欲しいと思うぜ。まったく。

 それでも、その翌週、校内新聞晒された『まーくん部』に比べれば、
「まだまし」なんだろうけどな……、



 ピンポ〜〜〜〜〜ン……



 オレの思考を中断するように玄関のチャイムが鳴った。
 あかりとマルチだったら、鍵を開けてさっさと入ってくるだろうし、一体……あ、ひかりお母さんか。

 オレは、「『藤田浩之部』特別顧問」の名を頭に浮かべると玄関へと向かった。



「は〜い、どなたですか?」

「あ、浩之ちゃん帰ってきてたんだ」



 あかりとそっくりな声がドアの向こうから聞こえると、オレはすぐにドアを開けた。
 そこにはひかりお母さんがコートを着て、いつもと変わらぬ柔和な笑みを浮かべて立っていた。



「あかりとマルチはまだ買い物みたいですよ。
オレの方は今日は雨で練習が中止になっちゃって、先に帰ってきちまいましたけど」

「ふうん、そうなんだ。まあ、浩之ちゃんがそばで見ていた方が、
あかりもマルチちゃんも張合いができていいかもね」



 小首をかしげるようにしてクスリと笑うひかりお母さん。
 と、その時、初めてひかりお母さんの頭の上で、何かがぴょこぴょこと揺れているのに気付いた。


 頭の上に揺れている物、それは「うさぎの耳」……、
 もちろん本物ではなく、所謂「バ二ーガールなお姉さん」が頭につけているやつだった。



「ん、どうしたの浩之ちゃん?」



 ひかりお母さんが、訝しげに尋ねてきた。



「えっと……その頭の上で跳ねてるやつって……」

「ああ、これね」



 と言って、ひかりお母さんはにこにこと笑みを見せて、
両手で頭の上の「うさ耳」をぴょこぴょこと動かす。



「まあ、詳しいことは家の中に入ってからね」



 と、ちょっと顔を赤くしたひかりお母さんは玄関に入ってくると、すぐに靴を脱いで上がった。
 その時、ひかりお母さんの足が、網タイツに包まれていることに気付く。



『まさか……?』



「本当はあかりとマルチちゃんに似合ってるかどうか見てもらおうかと思ったんだけど、
『同じ』男の人から見てどう思うか、浩之ちゃんにも聞いてみるのもいいわね」



 そう言いながら居間に入ったひかりお母さん。

 やっぱりそのコートの下は『あきらお父さん誘惑スタイル♪』ですか〜〜〜〜〜〜〜!?

 と、オレの内心の突っ込みをしている間に、
ひかりお母さんはコートのボタンを外すと、するりとコートを脱いだ。

 そして、オレの眼前には、紺のバニー服に身を包んだひかりお母さんが、
「えへへ……」と、悪戯っぽい笑みを浮かべて立っていた。



「料理教室で知り合った人がね、『似合うんじゃない?』と言ってこれをくれたんだけど……どうかな?」



『本当に『くれた』んですか!? 『頼んで』もらったんじゃないんですかっ!?』という突っ込みを
したい欲求をぐっと抑えると、オレは思わずひかりお母さんに見入ってしまった。

 うう……男って奴は……、(汗)

 豊かな胸を半ばさらし、足全体をさらけだすかの様に食い込んだ、
部屋の照明に反射して光沢を放つレオタード、剥き出したかのような足を包む網タイツ、
そして、それらと対照的に白さを醸し出している胸元から上の素肌。






 はっきりいって、
青少年には目の毒です。はい(大汗)







「えへへ〜〜〜『うさりん』って呼んでね♪」






 と、両一指し指を両頬に当てて、小首をかしげてにっこり笑うひかりお母さん。






 ひ、ひかりお母さん……あなた、
その格好でその仕草は凶悪犯罪です!(激汗)







 オレの体は金縛りにあったがごとくその場で硬直し、
眼はその先の「うさりん」に釘付け、胸は激しく鼓動を打っていた。



『バカ!! 何をじっと魅入っているんだ! あれはお前の大切な恋人のお母さんで、
そしてお前にとっても小さい頃からずっとお世話になっている『もう一人のお母さん』なんだぞ!!』



 ひかりお母さんの可愛らしい仕草に見入っていたオレに、オレの中のもう一人のオレが叱りつける。

 そ、そうだ冷静になれ、落ち着け!! 危険な一線から退くんだ!!!

 オレはぶんぶんと首を振ると、ひかりお母さんから目をそむけた。
 両手を回して深呼吸〜〜〜〜〜……、




 す〜〜〜は〜〜〜〜〜す〜〜〜〜〜は〜〜〜〜〜〜……




 幾度か深呼吸を繰り返すと、胸の鼓動も治まってきた。
 よ、よしっ! 落ち着いたか、オレ……、

 と、背後から「あううう……」と哀しげな声が聞こえてきた。
 オレはビクッと身を震わせると恐る恐る振り返った。

「浩之ちゃんのいじわるぅ……ぐすん……」



「の、のわわわわわ……!! ひ、ひかりお母さんっ!?」



 振り向いた視線の先には、ひかりお母さんが瞳をうるませてしゃがみこんで、
床にのの字を書いているではないかっ!?



「せっかく浩之ちゃんに似合うかどうか見てもらおうと思ったのに……酷いよ……」

「い、いや……それは……悪気はなくて……」



 動転してしどろもどろになるオレ。

 しかし嫌で目をそむけたわけじゃないっていう事はどうやら伝わったようで、
今度は一転して期待に目を輝かせた表情で、ひかりお母さんがにじりよってきた。



「で、どうかな……?」

「ど、どうって……?」

 眼を潤ませながら、上目遣いで覗き込んでこないで下さい。(涙)



「ううっ……やっぱり似合ってないのね……」

「ち、ちがいますっ!!」

 回答を出さないと、いつまでもひかりお母さんは、
オレの膝の上に乗って上目遣いで覗き込んでいそうなので、オレははっきりと正直な感想を述べた。



「ひかりお母さんばっちり似合ってます!!
可愛い!! 色っぽい!! もう目のやり場に困るくらいっ!!!」



『これならあきらお父さん、即いちころですよ』と続けようとした時……!!






 ドサドサッ!!






 居間の入り口で、何か物が落ちる音がした。
 オレはその物音の主を即座に察知して、背筋を凍らせ首だけをそこに向けた……、

 そこには足元に買い物袋を落として、
茫然とした表情でオレ達を見ているあかりとマルチの姿があった。



「あ、え、えっと……」



 オレは冷や汗をたらし、どもりながらも次の言葉を探しあぐねていたが、
当のひかりお母さんはというと……、

「ふふっ、浩之ちゃんの『お墨付き』が出たようね。
それじゃあ、今夜はこれであきらさんをゆ・う・わ・く・よぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪」

 と、とても高校生の娘がいる推定年齢3○歳の主婦とは思えない、
体全体で「キャピキャピルンルン」と浮かれてるような軽やかなステップで、
その場を去っていってしまった……、






 せ、せめてこの二人に事情を話してやっては
くれませんかぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!(大泣)







 オレは慌ててひかりお母さんを止めようとしたが、
あかりとマルチの拗ねた視線にたちまち動きを封じられた。

 頬をぷうっと膨らませてちょっと上目遣いに甘えるような、それでいて咎めるような眼差し、
これはこれで萌えるかも……ってそうじゃねえっ!!



「浩之ちゃんのえっちぃ……」

「ひかりお母さん相手に浮気なんてだめですよ〜〜〜〜」

「ち、違うっ!! 浮気じゃねえっ!
ただ、ひかりお母さんに『どう?』って聞かれたから、正直な感想を言っただけだぁぁっ!!」



 オレは、腹の底から声を搾り出して、嘘偽りの無い思いを懸命に叫んで潔白を訴えた。

 するとあかりは我が意を得たがごとく、
拗ね顔転じて喜色満面になり……ってやっぱりこのパターンは……なのか?




「うん、信じてあげるからこれを引いてね♪」




 と、「いつも」の「おしおき箱」をオレの前に差し出した。



「わーったよ、しょうがねえなぁ……」



 内心「おしおき箱」で済んでホッとしながら箱の中に手を突っ込むが、紙は一枚しかない。
 で、その紙を出してみると……、






「『うさりん』で一晩中♪」






 ……オレは茫然と二人を見る。






 ひょっとして……、
先程の一部始終見ていましたかぁ〜〜!?(滝汗)









「「うんっ(はいっ)♪」」








 ……お願いです、内心の叫びに答えないで下さい。(大涙)















 その日の「藤田浩之部」は、いつもの「料理研究」ではなく、
「旦那様接待(誘惑)術の研究」と「妻へのサービス研究」になった…………それも夜通し。

 いや、その……まあなんだ……、
 二人して燃え上がっちゃったわけで……うん……、

 あかりの扮する「うさりん」は、紺のスクール水着に黒のパンストという、ありあわせなもの
をかき集めたもので、ひかりお母さんのそれとは格好も「体」も比べる以前のものだった。










 しかし……、










 ひかりお母さんのあの姿を見て
衝撃を受けた後のせいもあったが……、
















 それでも、『萌え』ちまったんだよぉ〜〜〜〜……、















 その日の二人は、夕刻から強く振り出した雨のように「濡れまくり」ました。はい。

 はあ……まったくオレって奴は……、















 翌日の早朝、まだ五時をわずかに過ぎた頃――


 すっかり満たされた面持ちで幸せそうに眠るあかりを起こさないように、
オレは静かに布団から出ると、あたりに散らばったティッシュを拾いゴミ袋に詰めだした。






 二袋分かよ、おい……、(汗)






 あかりとマルチを起こさないように足音を忍ばせて階段を下り、そ〜〜っと玄関の扉を開けて外に出る。
 辺りはまだ朝もやに包まれ、ひんやりとした冷気が漂っていた。

 さっさとゴミ収集場へ、この恥ずかしいゴミを捨てにいこうとすると……、



「おお、浩之君じゃないか」



 と、背後から良く知った声が聞こえた。

 その声の主への気まずさから恐る恐る顔を向け、
同時に両手に持ったゴミ袋を隠そうと無駄な事をしようとすると、
あかりの親父さんであるあきらお父さんは苦笑しながらオレを止めた。



「おいおい、そんな今更隠すもんでもないだろ?」

「そ、そうですが……」



 と後が続かなくてオレは口篭もった。

 確かに、ひかりお母さんにもあきらお父さんにも、
オレとあかりの事は筒抜けというか公認みたいなもんだし、
今更、こそこそ後ろめたさを感じるものではないとは分かっている。

 しかし、だからといって恋人の父親の前で、「昨日は思いっきり励んでましたよ〜〜」と、
抜け抜けとした態度はとれないというのも、オレの正直な気持ちだ。

 オレのそんな考えを察したのか、あきらお父さんは「ははは」と軽く笑うと



「まあ、あんまり堂々とされても、
父親としては少し複雑な気分になるんだけどね。それにしても……」



 と、オレの持っているゴミ袋と、自分の手にもっている何かが入っている袋を見比べる。



「お互い、昨夜は『励んだ』ようだね」



 とバツの悪い笑みを浮かべて言った。



「ひょっとして、それって……?」



 オレの問いに、あきらお父さんは照れくさそうな表情でそっぽを向いた。
 それだけでオレには充分な答えだった。



「と、とにかく、こんな気恥ずかしいゴミはさっさと捨てるべきだな」

「そ、そうっすね……」



 オレ達はまゴミ収集場に向かって歩き出そうとした。
 その時……、


 ガクッ!!


 あきらお父さんは、突然、腰から崩れるように地面にヘタリ込んでしまった。



「だ、大丈夫ですかっ!? あきらお父さん!!」



 慌てるオレに、あきらお父さんは「あははは……」と、少し情けなさそうに笑うと……、



「いやあ……やっぱり『励みすぎた』かな……」



 ……と呟いた。



「あんまり無理しないで下さいよ。オレがゴミ袋持ちますから」



 そう言って、あきらお父さんがへたり込んだ時に、
落としたゴミ袋(ティッシュ満載)を拾おうとした時、初めて気がついた。






 
六袋分ですかい……、






 オレは唖然としてあきらお父さんを見た。
 あきらお父さんは照れくさげな、それでいて気まずそうな顔で、朝もやの先の空に視線を向けた。






「浩之君、『うさりん』は怖いな。色んな意味で……」






 そう言って照れ隠しな笑みを向ける。



「そう……ですね……」



 『もしあかりがひかりお母さんと『同じ』うさりんスタイルで迫ってきたら……?』と考えると、
オレにはそれしか言えなかった。










 そして、その「うさりんの怖さ」は、数日後に改めて実感させられることになる。








「ただいま〜〜〜〜」

「「あっ、浩之ちゃん(さん)お帰りなさ〜〜〜い(です〜〜)♪」」



 ぱたぱたと足音を鳴らして出迎えた二人の姿は



「…………っっっ!!?」

「えへへ〜〜お母さんがね、この間のお詫びって言って、わたし達にこれをくれたんだよ♪」

「あ、あの……似合っていますでしょうか……」



 もじもじとしながら、オレの答えを期待する二人。

 オレの答えは当然たった一つしかない。
 網タイツに包まれた太ももを、もじもじと摺り寄せてオレを見つめるあかりの姿に……、






『今夜は『記録更新』だな・・・・』






 と、内の昂ぶりをやっと抑えながら、
何となくそれでいてそれが当然のことのように思いながら言った。








「ああ、二人ともばっちり似合ってるぜっ!!」










 で、その夜の結果はどうかというと……、





 これがまた、今までの記録を大幅更新して……、






 ……五袋分だった。






 そりゃ、あきらお父さんには及ばないけどな……、

 ま、まあ……次の日が休みってこともあったしな。
 うん、そういう事にしておこう。(汗)








              終


後書き

 久しぶりにHTHの外伝を書いたのですが……まあ、なんと言うか欲望剥き出し(?)な話ですね。(苦笑)

 さて、今回はじめてまともに登場した神岸あきら氏。(←HtH世界でのあかりの親父の名前です。by S)
 なんだか今後の行く末が心配なキャラになってしまいましたが……、

 ま、まあ後はSTEVENさんが何とかしてくれるでしょう。(無責任)
 とりあえず、これから先ひかりお母さんとどんなBaカップルぶりを見せてくれるやら……ですね。

 後、蛇足ではありますが、この話のひかりお母さんのバニーガール姿は、
某えちぃ(?)な水瀬秋子原理主義者な絵描き様のバニーガールひかりんのCGを、
元ネタにしている事を書いておきます。

 あのCGがなかったら、こんな話考えなかったかもしれません。(笑)


<コメント>

誠 「だからさあ……ほどほどにしとけって、前に言わなかったか?」(*−o−*)
浩之 「いつか、お前にも分かる時が来る……」(*−−*)
誠 「しかしまあ、藤田家や神岸家のテッシュの消費量は、
   俺の家のエンゲル係数に匹敵するかもしれんな」(^_^;
浩之 「う〜む……そのへんは、ちょっと悩みのタネだな」(−−;
あきら 「フッ……問題無い」( ̄ー ̄)
浩之 「あきらさん……いつの間に?」(^_^?
あきら 「そういう時は、駅前とかで配っているティッシュをダンボール箱ごと貰ってくれば良いんだ。
     ちなみに、今、ちょうど配ってたから、2箱ほど貰ってきた。浩之君にも1箱あげよう」(^ー^)
浩之 「2箱も……重くなかったんスか?」(^_^;
あきら 「うむ……ちょっと腰にきたが……支障は無い」(^ー^)v
誠 「何に支障が無いんだか……」(*−−*)
浩之 「とりあえず、あのティッシュは、今夜中に使用されるんだろうな」(^_^;
誠 「でも、よくダンボールごと貰えましたね?
   一応、そういうのはダメって、バイト連中も言われてるはずですけど?」(・_・?
あきら 「そんなの律儀に守ってる奴が、そうそういるわけないだろう?
     それに、相手は知らない相手でもなかったしな」(−o−)
誠 「――え?」(−−?
浩之 「そ、それって、もしかして……」(−−?

理緒 「ねえ、津岡さん? 神岸さんのお父さん……、
     あんなにたくさんのティッシュを何に使うんだろう?」(・_・?
陣九郎 「煩悩退散っ! 煩悩退散っ! 煩悩退散っ! 」(*T▽T*)

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